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zoom RSS ポゼッションサッカーについて考える  ジーコ日本、リバプール、そして今野

<<   作成日時 : 2005/04/18 23:07   >>

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>ジーコ:状況、状況によるんです。さっき言ったようにまっすぐに行ければいいけれど、相手
>がブロックしていて行けない。詰まっている。その場合は一遍に突き進んでいては、駄目で
>すよね。理想的なのはバスケットの形。優れたチームになると、24秒ルールをめいっぱい使
>う。その間は、確実に相手を動かしながら自分たちでスペースを作っていく。そして最後に
>一本のパスを正確に出す。ここが日本が学ぶべき点ですね。

>岡 田:シンプルにゴールに向かえる時は、当然ゴールに向かうということですよね。
>ジーコ:それが一番理想なんです。相手の守備が堅い場合は、キープをする。ボールを速く
>回しながら、です。サイドで1対3、1対4になったときには、何もできないし、前に絶対行けな
>い。そこでいかに確実にキープができるか。そしてサイドチェンジができるか…。
>岡 田:じゃあ考えは自分と一緒だ! なんだ、良かったあ(笑)。

http://www.soccer-m.ne.jp/special/main/index_02.html

  実際に日本代表のサッカーは「これ」とは程遠いような気もするのですが、ジーコ&岡田監督が例の対談で語っている理想とするサッカーは、まさに個人的に「今の自分が好きなサッカースタイル」。チェルシーをはじめとしたプレミアリーグのいくつかのクラブで、比較的にそれに近いようなスタイルのサッカーをしていると思う次第です。具体的にクラブ名を挙げると「チェルシー・リバプール・トッテナム」の3チームが、まさにそれ(他にもあるかもしれませんが)。
 
 16日に行われたプレミアリーグの「リバプールVSトッテナム」戦。
 前半しかTV観戦できなかったのですが、まさに両チームというか特にリバプールが「ジーコ&岡田監督が言うようなサッカー」をやろうとしているように見えました。しっかりとボールをつないで、キープ&サイドチェンジなど使って攻撃する美しい「ポゼッションサッカー」をやっていました。要はたびたび引用してますがボールを奪ってから「15秒」で得点を目指す「カウンターサッカー」と反対に位置するような、ジーコが言うところの「バスケットボールの24秒ルールギリギリまでたっぷり使う」ような遅攻で攻める「ポゼッションサッカー」。今回は、このジーコが言うところのポゼッションサッカーからの攻撃方法について書いてみたいと思います。

■ポゼッションサッカーとは何ぞや@■個で勝負できる人へのお膳立て! 

 モウリーニョ&アンチェロッティ監督が言うように、「ポゼッションしてボールを支配」することが「守備的な要素」を含む場合もあることを何度か申しましたが、ここでは純粋に「ポゼッションからの攻撃」について考えて見ます。といっても、そんなに難しいことでも今更取り立てて言うことでもないかもしれませんが、そこはご愛嬌を(笑)。
 リバプールを例に考えて見みます。トッテナム戦に限らずリバプールの攻撃ではリーセ、ヌニュスなどのサイドアタッカー&ウインガーにボールを繋ぐことがまず第一の「目的」で、そこから個人技を駆使して相手を崩してシュートを打ってゴールを決めるというのが1つの理想的な形です。
 ここでポイントとなるのが、サイドの選手(ヌニュス&リーセ)に、ただボールを渡すだけでなく、サイドの選手が「前を向いた状態でボールを渡し」&「マークにつく相手のDFが1人」となるような「一対一で勝負しやすい状況」を作り出すとことが「最大の目的」となるわけです。
 リバプールの両サイドハーフはライン際のギリギリのところにポジションをとり、とにかくワイドにグランドを使うのが特徴ですが、それは相手DFを左右に揺さぶる目的と、「1対1」で勝負できる状況を作り出すためです。例えサイドプレイヤーにボールが渡っても「1対2」とか「1対3」といった不利な状況でボールを渡しても突破できる確率は低いですし、突破するのは難しいのは言うまでもないところ。まぁそういう状況ならまたボールをキープし、再度「勝負をしかけることができる」状況を作り出すことになるわけです。チェルシーの場合も同じで、ロッベン&ダフ&ジョーコールに「いかにいい状況でボールを渡せるか」が攻撃の基本パターンとなってます。
 「ボールを回して好機を作る」。まさにジーコの発言そのままなのですが、日本代表との違いはサイドで「1対1」の勝負で勝てるプレイヤーがいるかどうか?っていうことでしょうか。
■ポイント@−ポゼッションの目的は「1対1で勝負できる状況を作り出すこと!」



■ポゼッションサッカーとは何ぞやA■いかにして、いい状況でシュートを打てるか!?

 リバプール&チェルシーの攻撃の基本は「サイドで1対1」で勝てる状況を作り出し、そこからチャンスメイクしてシュートしてゴールを決めるのが理想ですが、同じ攻撃ばかりすると今度は「相手に読まれて阻止される」可能性が高くなります。なので時にはサイドを囮にして、中盤のポゼッションからFWへパスを出してシュートというのも有効な攻撃になるわけです。

 「リバプール対トッテナム戦」のリバプールの1点目・ルイスガルシアのゴールは、まさにそんな感じでした。再三の右サイドのヌニュスへパスを繋げ、そこからの「個の勝負」の攻撃が多かったリバプールでしたが、ヌニュスが突破できず攻めあぐんでました。そこで生まれたルイスガルシアのゴール。サイド守備が厚く突破が厳しいと思ったからかアロンソがペナルティエリアの外に位置したルイスガルシアへパス。相手を背にパスを受けて、そのままDF逆をついてうまく前を向いたルイス・ガルシアがフリーでシュート見事ゴール右スミに決めたプレイは、サイドを囮にした見事なポゼッションからの崩しでした。要は「シュートを打たないととゴールは決まらない」ってことにも繋がるのですが、サイドからの個人技を駆使した突破も、いうなれば「いい状態でシュート打つ&打たせるための」手段でしかないわけです。
 CLミラノダービーセカンドレグのシェフチェンコのミドルシュートも、対バイエルン戦のセカンドレグでのチェルシーランパードのミドルシュートもそうですが、ボールポゼッションからいかにしていい状況でシュートを打てる状況を作り出せるのかが「究極の目的」となるのは言うまでもないところ。
 もちろん最終的にルイスガルシアやシェフチェンコやランパードのように「早くて正確なシュート」を打てる人がいることが前提なのですが。そういう人は、日本代表には??? 
■ポイントA―ポゼッションの目的は「いい状況でシュートを打つこと」



■ポゼッションサッカーとは何ぞやB■個の技術が基本ベース

 ポゼッションからの攻撃の目的は、「一対一の状況を作る」「フリーでシュートを打てる」状況を作ることですが、そもそも、それを行うための「ボールポゼッションは行う」にはどうすればいいのか? 要は相手にボールを取られなければいいというだけなのですが、もっと具体的に言うと「相手の中盤のプレッシング守備」をいかにかわせるかということになるわけです。例えば、普通の選手なら「1対3」という感じで相手DFに囲まれてしまうと、ボールを取られる可能性は極めて高い。なので攻撃する方、ボールをキープする方とすれば「そういう数的不利な状況を避けること」が必要なのは言うまでもありません。
 これは相手がどの位置からボールを奪いに来るのかってことも当然影響してきます。
 例えばトッテナムは、リバプールの攻撃に対してある時間帯では中盤のシュビアロンソ&ジェラードにプレッシャーをかけてボールを奪いにいったり、サイドプレイヤーにパスが渡った時など「最後の最後でボール前に行かせない守備」をしてました。これはチームによってまちまちですが、例えばDFの最終ラインを高くして「とにかく中盤のスペースを消してパスを出させない」守備をするチームも
あるわけです。例えばバルセロナ。例えばバイエルン。例えばトルシエ監督時代の日本代表。そういう相手には例えばチェルシーがやったように「ポゼッションを放棄」して相手の高いDFラインのウラを狙ったり、中盤を省略して直接ロングボールをFWに渡してそこからポゼッションを狙うとかする必要があるわけですが、それほど最終ラインが高くなくて、ある程度「DFが引いて守る」守備戦術を取るチームに対しては、中盤でのキープから長短織り交ぜたパス交換やドリブルなどが必要となるわけです。それを行うためにはボールをキープできたり正確なパスを出せたりする「個の技術」と、相手のマークを外して、常にパスコールがいくつかあるような「組織的な動き」が必要となるのは言うまでもありません。特にパス&キープなどの「個の技術があるのかどうは?」は非常に重要なことです。

 リバプールのシャビ・アロンソとジェラード。この2人はボールを取れれない技術はすばらしいものがありますが、特にすごいのがその正確なキック力。ロングパスの精度、スピードは世界屈指ですね。時折見せるロングパスを駆使した「サイドチェンジ」の美しいことと言ったら! ピッチの端から端へ「ピタッ」とパスが通るたびに、惚れ惚れしてしまいます。特にシャビ・アロンソのそれは、ほんとにすばらしい。チェルシーではランパードのキック力は負けず劣らずすばらしいものがありますが、そのような「キックの正確性」という技術がある選手がいることはポゼッションサッカーには欠かせないということです。

 つまりこういうこと。ポゼッションサッカーを行うには、それをできる技術を持った選手が必要であるということ。まぁ当たり前ですけど、監督が「ポゼッションサッカー」を志向しても、それをできる技術をもった選手がいないと難しいわけです。
■ポイントBーポゼッションサッカーを行うには、それを可能にする技術を持った選手が必要!


 Jリーグの浦和VS東京を見ました。バルセロナをモデルにしたと監督が豪語する今シーズンの東京の試合をはじめて見ました。中盤はコンパクトでした。高い位置からプレッシングをかけて奪ったてからの速攻は見事でした。石川は押さえられてましたが、それでも勝負してました。今野も運動量豊富に守備に攻撃に動いてました。ボールポゼッションは浦和の方が高いですが、中盤でボールを繋げない為、前半は0−0でした。とにかくどちらとも中盤でボールをつなげませんでした。
 後半浦和がサイドから崩してエメルソンのシュートが決まりました。このゴールは見事でした。一点奪った浦和は引きました。東京がボールを支配するようになりました。なかなか攻めれず、浦和のカウンターから何度かピンチを招き、CKから浦和が追加点をあげ、そのまま終了となりました。

 東京の中盤の今野、浦和の中盤の鈴木は確かによくやったのかもしれません。攻撃にも守備にも「運動量豊富」にがんばっていたとは思います。ですが、個人的にはなにか物足りないのも事実です。まぁジェラードとかシャビアロンソとはタイプが違うと思いますし、役割も違うと思いますが、どうも運動量豊富で守備がうまい中盤の選手やボランチばかりが育ち試合で使われ、賞賛されている
ことになんとなく戸惑いを感じているわけです。

 技術がないから運動量でカバーというのももちろんわかりますが、ジェラードとかシャビアロンソみたいなパスが出せる「ポゼッションサッカー」ができる選手が生まれくる土壌がないと日本のサッカー
は厳しいような気もします。ジーコの志向するサッカーは、もちろんジーコのやり方に問題もあるかもしれないですが、そもそもジーコの志向する「ポゼッションサッカー」を実現できる選手が少ないってことが最大の問題だと思う次第です。まぁ、「労働者」サッカーもいいですし、それが日本の目指す
サッカーのスタイルと誰もが思うならば、それはそれでありと思いますが。

追記:プレミアリーグですばらしいポゼッションサッカーを魅せてくれるチェルシー、リバプール、トッテナムの3チームはどれも外国人監督を招聘しているのは興味深い。もちろんこの3チーム以外でもすばらしいサッカーをしているところは多いですが。
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サッカーは、バランスが肝心
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Masato's Football Di...
2005/04/25 17:29
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