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zoom RSS コンフェデ杯「日本代表VSメキシコ」雑感  2列目&3列目のポストプレイ&ゾーンとマンマーク守備 

<<   作成日時 : 2005/06/17 18:48   >>

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「引いて守ってくる『格上』をいかにこじ開けるか」
 KET-SEEさんがブログ「コンフェデ杯展望〜二つの日本代表」でおっしゃっていたこの課題は、やはりこのメキシコ戦でもクリアできなかったというところでしょうか。同点に追いつくために「3トップ&4バック」気味にシステムを変更したジーコ采配はよかったと思いますが、TVで見ていて「誰がチャンスメイクして、誰が決めるのか」というイメージさえもあまり浮かんできませんでした。柳沢→玉田の中央突破からシュートみたいなシーンもありましたが、まぁ3人のFWの中央突破からメキシコのDFを崩してゴールできる確率はかなり低いと思いましたし、サイドからクロスを放り込んでもメキシコのDFにゴール前で競り勝てる確率も、これまた低い。となると、あの状況でゴールできる可能性があったのは、加地&サントスからの「ニアサイドへのアーリークロス(もしくかグラウンダ−クロス)」からFWがコースを変えるだけのシュート」とか、サイドや前線で基点を作って「中田英、稲本、福西のミドルシュート」くらいだった気もするのですがねぇ。まぁ日本代表に限らず、どんな強国でも「引いて守る「格上」を崩す」のは容易ではないと思いますが、少なくとも強国なら「得点までのイメージ」はピッチ上の選手のなかに明確にあると思いますし、その「イメージ」通りに攻撃できたら得点となる可能性はかなり高いと思う次第です。最終的には「個」の力の問題なのかもしれません。例えば、この日のメキシコの2得点目も、「フォンセカの高さでゴールできる」というイメージがメキシコの攻撃陣&フォンセカ本人にあり、そのイメージ通りの攻撃ができたから得点となったと思うのですが…。いかがでしょうか?

「3−4−2−1」システム攻撃編:2列目、3列目がFW的なポストプレイで基点となるサッカー

このメキシコ戦もバーレーン戦同様「1トップ&2シャドー」の「3−4−2−1」で臨んだジーコ日本代表。バーレーン戦では柳沢&中村&小笠原の3人がバイタルエリアで基点を作り、そこで前を向いてボールを受けて攻撃することができてましたが、案の定と言いますかこのメキシコ戦では「バイタルエリア」を使うことができませんでした。まぁふつうに考えれば、強豪チームのDFが、簡単にバイタルエリアを使わせてくれることなんてわけです。ですが、じゃ「無理、できません」と言ってしまってはそれまで。強豪を相手にしても、このエリアでどのように基点を作るのかをチームとして考えなければいけないと思うわけです。お手本にすべきチームとして、プレミアリーグのアーセナルのやり方なんてどうでしょう? ベンゲル率いるこのプレミアの強豪は、4−4−2システムからの美しいポゼッションサッカーを実践してますが、バイタルエリアでの基点の作り方は非常に見事なものがあります。前にブログでも書きましたが、例えば2列目の攻撃的MFセスクや、3列目の中盤のセントラルMFビエラが、機を見てポジションチェンジしてバイタルエリアで後ろを向いてボールを受け、ポストプレイをして基点を作ったりしているわけです。この方法をそのまま日本代表に当てはめると「2列目の中村、小笠原」、そして「3列目の中田英」が味方がボールポゼッションしている間にバイタルエリアにポジションを取ってパスを受けて基点になる。こんな攻撃の形ができれば、もっと「3−4−2−1」が機能するような気がするのですが…、って「中村&中田英」がこの動きができるのなら、それこそ「4−2−2−2」のBOXだってもっと機能すると思うんですよねぇ。


【2列目が基点となる例】
        ●相手CB     →●相手CB
●相手SB      ○小笠原   →→○柳沢●相手SB    
             ↑ 
             ↑     ○中村
○サントス                       ○加地 
         
            ○中田   ○福西

     【3列目が基点となる例】
        ●相手CB     →●相手CB
●相手SB      ○中田英   →→○柳沢●相手SB    
  ○小笠原←←  ↑ 
             ↑      
 ○サントス     ↑      ○中村        ○加地 
             ↑
              ○福西

ヘタクソな図で申し訳ありませんが、単純に図にするとこんな感じでしょうか。要は図見てみらえればわかるように、湯浅氏が言うところのいわゆる「縦のポジションチンジ」から「MFがFWの役割をする」ってことです。もちろんこのようなポジションチェンジもしくはポジション移動を可能にするには、「ボールを安易に奪われないこと」や「無理して攻め込んだために生じる空いたスペースのカバーリング」というのを徹底させないといけないわけですが…。特に、「空いたスペースのカバー」というのは、あらかじめ約束事として決めておかないと厳しいような気もします。例えば中田が上がったら、そのスペースを福西が見るのか、もしくはサントスが見るのか、または中村や小笠原が下がって見るのか? この3列目からの攻撃参加は、うまく攻撃に絡めればチャンスとなりますが、逆にうまくいかずカウンターを受けると決定的なピンチを受けることになるという諸刃の剣というものだと思うんですよね。ちなみに昨日のメキシコ戦、バイタルエリアでパスを受けるまではいきませんでしたが中田英がかなり積極的に攻撃参加してました。個人的には、もっとFW的な役割を意識してポストプレイをしたりシュートを打ってもらいたいわけですが、攻撃参加すること自体はいいことだと思ってます。もちろん闇雲に攻撃参加ばかりに専念するのは攻守のバランスを崩すだけだと思いますし、バランスを考えた攻撃参加&守備もがんばってほしいのですが…。

フクさんはボールを奪うタイプだけど、ヒデさんは前に行くタイプなので、僕は多少引き気味にやるときもあった。ひとりひとりの位置がバラけたような気がする。(バーレーン戦では中盤で回してゲームを作るというのが見えたが、この試合ではアジアとの差が見えたが?)前半はそんなに悪くなかった。引くとこは引いて、でも中盤でつぶされてしまったところがある。攻めは、取ってもパスの相手を探すような状態で、向こうの方が連携していた。ひとりひとりがキープできるから、その分周りも動けていた。by中村俊輔http://sports.yahoo.co.jp/soccer/wld/headlines/ism/20050617/spo/12134000_ism_00000080.html

「ヒデさんは前に行くタイプなので、僕は多少引き気味にやるときもあった」と中村がコメントしてますが、こういう攻守のバランス感覚は確かに重要だと思います。ただ問題は、中村が下がって中田英のポジションをカバーするというのが、チームとして必ずしも正しい選択というわけでないと思うということです。正直、この試合で中村は生きてませんでした。まぁ本人のコンディションの問題とかあったのかもしれませんが、「ひとりひとりの位置がバラけたような気がする」というコメントのように「小笠原、中村、中田英」の関係が、中田英が攻撃参加することによってうまくいかなかったということだと思うんですよね。バーレーン戦では「中田英は中盤の底でパス出す人」という役割で、「小笠原&中村」がFW的に柳沢とともに前線でスペースを作ったり基点になったりするという役割という風に、仕事が明確に分担されていてやることがわかったいたためにある程度機能していたと思うのですが、この試合のように「中田のクサビ」が通らず、「縦のポジションチェンジ」がないと相手を崩せないような状況になった時に、いかにうまく中盤の3人がバランスよく連携をとれるのかがポイントとなるわけです。まぁこれは「4−4−2」の「黄金の中盤」の場合も同様なのですが、結局のところ中盤のMFが、いかに「FW的な動き」「SH的な動き」ができるかってことだと思うのですがね。ポストプレイで基点となったり、ペナルティエリア内でパスを受けてシュートしたり、サイドからドリブル突破してセンタリング上げたり。うーーん。そんなス−パーな選手、ほとんどいないですよね。

「3−4−2−1」システム守備編:ゾーンディフェンスとマンマークディフェンスのバランス

守備においては人数を合わせ、「1人余る」というノーリスクの守り方だ。ちなみに「7人で攻撃されても3人で守りきれる」と豪語したトルシエ前監督とは対照的な方法である。ゾーンディフェンスにみえて、実体はマンマーク。ゾーンを制限して奪いどころを定めるのではなく、人をつかまえてパスの出所を抑える。そのため守備エリアは自陣全域で、カウンターを受けるとDFは相手FWの前進にともなってひたすら後退する。守備の着想は文字どおり守備的で、前時代的とすらいえる。http://www.skyperfectv.co.jp/sports/soccer/column/kenji_nishibe/kenji_nishibe_000001.html

最後に守備に関してですが、まぁ2失点目はDFがいたのに身体能力というか高さにやられました。これはもう、ほんと個人の守備力を高めていくか、人を変えていくしか方法がないと思うのですが、問題は1失点目のようなマークのずれというか相手をフリーにしてしまう守備。上で西部さんが、「ゾーンディフェンスにみえて、実体はマンマーク」とおっしゃってますが、個人的にはそれは言いすぎだと思ってます。ゾーンの意識はピッチ上の選手にあると思うのですが、「マンマークとゾーンディフェンスの使い分け」がうまくいってない部分があるというのが実態なのではないかと思う次第です。特に3バックの前のバイタルエリアと、WBの前後のスペースはもっと「ゾーン」という考えで守らないと、このメキシコ戦の1失点目のようにフリーでシュート打たれてしまったり、ボールをもたれたりしてしまうと思うんですよね。セットプレイでの守備も同様です。「ゾーンディフェンス」と「マンマーク」守備の併用は、今後のジーコジャパンの守備組織のキーワードになると思う次第です。まぁこれを、選手同士だけでうまく整備できるのかはわかりませんが。
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