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zoom RSS ワールドユース決勝「アルゼンチンVSナイジェリア」雑感  最終ラインの守備とメッシーとミケル

<<   作成日時 : 2005/07/04 22:37   >>

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アルゼンチンユース優勝は、メッシーだけのおかげ?

やはり今大会は「メッシの大会」と言われるようになるだろうが、ベストチームはナイジェリアだったと記憶される大会にもなるだろう。ナイジェリアは攻守にスケールの大きさが光った。守備に回ったときのアルゼンチンの攻撃に対するアプローチの速さはけた違い。アルゼンチンは手も足も出ないという時間帯が続いた。満員のスタジアムがすっかりナイジェリアのサッカーのとりこになったところに、2度のPKがアルゼンチンに与えられたとあって、さらに観客はナイジェリアへの感情移入を深めたようだ。アルゼンチンの若くして出来上がったリアリズムの前に1−2で敗れたが、試合後も満場の拍手を浴びた。スポナビ「敗者も輝いたワールドユース最終日」中田徹http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/wy/column/2005/200507/at00005267.html

ワールドユース決勝「アルゼンチンVSナイジェリア」戦。「メッシ−の大会も、ベストチームはナイジェリア」という中田氏の意見に同意です。が、「メッシー以外」にもアルゼンチンユースの方がナイジェリアユースよりも「最終ラインの守備」に関しても一枚上手だったとも思う次第です。正直、2度のPK判定は微妙な気もしましたが、まぁナイジェリアの守備陣がPK取られてもしようがないようなプレイをしたのは事実。ペナルティエリア内で相手のドリブル突破に対して、闇雲に軽率に「足を出して」ボールを奪おうとすれば、当然PKを取れれる可能性もあるわけです。2度のPKを取れれたシーンは、とにかく「軽率に飛び込まない」&「シュートを打たせない」というのを心がけて守備すれば防げたような気もするのですが…。まぁスピードあるメッシーに長い距離をドルブルされてしまったら、もうファウル以外では止めようがなかったのかもしれませんけど。そんなナイジェリアの最終ラインの守備に対して、アルゼンチンの守備陣は「最後の最後のところ」でナイジェリアのFWに決定的な仕事をさせなかったのは評価したいです。まぁアルゼンチンの守備というより、ナイジェリアの攻撃陣が最後の詰めが甘く、シュートミスや軽率なプレイが多かっただけなのかもしれませんが(笑)、アルゼンチンのしぶとい守備「軽率に飛び込まない&シュート打たせない守備」が「ナイジェリアにミスをさせた」という見方もできるのではないでしょうか? この最終ラインの「個」の「しぶとい」守備力が目に付いたアルゼンチンユースでしたが、本来の戦術は「前線から組織的なプレッシング」から高い位置でボールを奪って、手数を掛けずにカウンターから得点を狙うというものだったと思うんですよね。たぶん試合前のプランでは、もっと中盤でボールを奪えると思っていたアルゼンチンユースの選手&監督だったと思うのですが、実際にはナイジェリアユースの中盤のフィジカル&技術が思った以上にすごく「中盤でボールを奪えなかった」という感じだったと思う次第です。ですが、中盤のプレスが思うように利かなくても、結果的に最終ラインの堅実な守備で1失点で抑えることができた「個」の守備力の良さというか最終ラインのうまさがアルゼンチンユースの優勝できた要因だったように思えます。まぁもちろん何度でも言いますがナイジェリアのミスに助けられたところもありましたし、PKが2つももらえたのがラッキーだったとも思いますが、あれだけナイジェリアにボールを支配されても結果的に1失点で切り抜けた守備はキチンと評価していところです。

アルゼンチンユースの最終ラインの守備から考える、日本代表の守備組織!?

アルゼンチンユースの「前線の高い位置からのプレッシング守備」と「最終ラインのしぶとい守備」に関連して。中田英がHPの「ヒデメール」のコメントで日本代表の守備戦術に関して以下のように言及してます。

今大会を通じて明確になってきたことの1つに、守備をするときに今までのように相手にスペースを与えないように自陣の深いところまで下がるよりも、ある程度前に出てもう少し高い位置でプレッシャーを掛けた方がボールも取れるしその後の攻撃にも非常に有効である、ということ。これは、メキシコ戦の前半であり、ギリシャ戦であり、ブラジル戦の後半。逆にメキシコ戦の後半やブラジル戦の前半なんかは相手にスペースを与えないように引いてしまった為に、相手に自由を与えて逆に相手に上手くおびき出されて崩されるケースが多かった。これもチームとしての相互理解を深めればチームの守備力は上がると思う。http://nakata.net/jp/hidesmail/hml247.htm

その通りかもしれませんが、問題は「前線からのプレッシング」が必要かどうかなんていうレベルの低い話ではなく、プレスをどれくらいのレベル(人数や時間)でどのように行うのか? そして、もしもプレッシングが機能しなかった時にどう対処するのか? ってところがポイントだと思うんですけどね。たとえば、トルシエの日本代表の時やライカールトのバルセロナみたいに「攻撃的守備」ということで積極的にプレスをかけ最終ラインも果敢に上げるのも1つの方法だと思うし、チェルシーやミランみたいにある程度プレッシングをかける位置自体を下げて、最終ラインもそれほどあげないで守る方法も1つだと思う次第です。その他にも、たとえばプレッシングをかける時間帯を決めたりだとか、対戦相手のとの力量に応じてプレスをかける位置を変えるとかも、また1つの手だとも思います。要は「前線からのプレッシング守備」は現代サッカーではかかせないものだと思うのですが、それをトータルな守備戦術の中で「どのように組み込んでいくのか」ということです。

「プレッシング」はあくまでも手段であって目的ではないです。いくら中盤のプレッシングだけがうまくいっても、たとえばそれをロングボールなどを使われてかいくぐられて、失点して負けてしまったら意味はありません。まぁプレッシングが機能してたとえ負けても「相手に中盤を支配させないような、良い試合」ができるかもしれないので、意味がないとは言い過ぎかもしれませんが、「守備戦術」の目的は相手にゴールを許さないことであり、ゴールを許さないためには、相手にゴール前で決定的な場面を作らせないことだったり、決定的な形でシュートを打たれないことだと思うわけです。中田は言います。逆にメキシコ戦の後半やブラジル戦の前半なんかは相手にスペースを与えないように引いてしまった為に、相手に自由を与えて逆に相手に上手くおびき出されて崩されるケースが多かったと。これはたぶん「前線からのプレス」に合わせて、最終ラインを上げてスペースを与えるなって意味だと思うのですが、この「最終ラインの位置」ってのが結局のところトルシエ監督時代にせよ今のジーコ日本代表にせよ「命題」だったりするわけです。簡単に考えれば、トルシエ日本代表の守備の弱点は「前線のプレスに連動して上げた最終ラインの背後」だったのにたいして、ジーコ日本代表の弱点は「前線のプレスに連動せずに残る最終ラインとMFの間のスペース」だということです。そして各々その弱点は、前線からのプレッシングが機能しなかった場合にさらけ出されることになります。コンフェデ杯メキシコ戦の1失点目。中田英が言うように、確かに、最終ラインが引いて中盤の選手との間のスペースを突かれてミドルシュートを決められたとは思いますが、このシーンも結局のところシュートを打たれる前に逆サイドで中田英を中心としたプレッシングでボールを奪うのに失敗したところが原因だと思う次第です。最終ラインの位置とプレッシングに関してはいろいろな意見があると思いますが、個人的にはトルシエのよりもジーコの「1人余らせる守備」を基本にトータルな守備組織コーディネートしたほうがいいと思ってます。もちろん余らせるはあくまで基本であって、状況によってはオフサイドトラップを仕掛けて最終ラインを上げることも必要だと思いますが、オフサイドトラップを多用する守備は正直、危険すぎだと思うんですよね。で、その「最終ラインを余らせる守備」をするためには、アルゼンチンユースの最終ラインと同様に「軽率に飛び込まない」&「シュートを打たせない」というのを心がけて守備、「決定的な仕事をさせないような守備」を日本の3バックなり4バックができないと難しいと思うんですよね。
まぁそういった選手個々の「しぶとい」守備や「臨機応変な」守備というのは、結局のところ「個々の守備による1対1」に強さに起因するのかもしれませんが、そういった「個の守備力」と「組織としての守備力」の両方をもって使い分けることができるチームがベストだということです。えっ、宮本や加地、アレックスでは「1対1の守備」で勝つのは無理? まぁアドリアーノみたいな怪物を完璧に抑えることはできないとしても、「決定的な仕事を出来る限りさせない」「5回のピンチがあったとしても3回は防ぐ(?)」くらいのことはできると思うのですが、そんなことないですか? というわけでユースの試合ながら、アルゼンチンユースの最終ラインの守備力というか「守備の仕方」は、日本代表にとっても十分に参考になったともう次第です。要は「決定的なピンチでも慌てずに、とにかくゴールを許さない守備」が重要ってことです。PKを与えないってのはもちろんですがね(笑)。

メッシーとミケルを比較! ゴールを意識したプレイの差

最後にアルゼンチンユースのエース、メッシーと、ナイジェリアユースのエースであるミケルについて。この決勝戦を見る限りでは「ゴールを意識したプレイをした」ってことで、やはりメッシーのほうがすばらしいと思いました。ミケルのフィジカルを駆使した技術とセンスの良さもすばらしかったと思いますが、前にも書きましたがやはりゴールへ対する意識がもっとほしいというのが個人的な感想です。メッシーはバルサなのでまぁチェルシーに来ることはないのでしょうが、もしきたらたぶん3トップのウイングのポジションになるだろうなってなんとなく想像できるのですが、ミケルがもしチェルシーに着たらどこやるのって考えると…!!?! まぁたぶん中盤ランパードのところなんでしょうねぇ。でもランパードと比較すると「ミドルシュート力」&「ペナルティエリアへのパスを受けてシュートを決める能力」が劣るのは事実。ミケルはこのゴールへ向かう意識みたいなものをもっと培わないと、ビッククラブと言わずとも欧州のそれなりのクラブでレギュラーを掴むのは、厳しいような気もするんですよね。もっとゴールへの意識が出て、実際にゴールが奪えて決定力がつけば、エッシェン以上の選手になれる逸材だとは思うのですが、どうでしょうか? メッシーはバルセロナでどれくらい試合に出れるかってのがポイントだとは思うのですが、まぁメッシーにせよミケルにせよ、今後のクラブでの活躍とフル代表で活躍する姿を見てみたいです。
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ミケルの技術に驚かされました。ただ思い切ってFWで起用し、中盤から上がってきた選手にミドルシュートを打たせるための囮として使えば面白いと思いました。あの優しそうな表情からは俺が俺が、というよりもアシストすることに快感を見出してる気がするんですよね。
強烈なストライカーかミドルの鬼がいて最高の供給源になる選手だと思うことと、点を獲るには上手過ぎるってことがネックになるような気がします。
カヌー
2005/07/04 23:37
>カヌーさんへ
私もミケルが「アシストに快感を見出している」ように見えるんですよ。だからこそ、自ら得点する意識を持ってもらいたいわけなんですが。オコチャというすばらしい得点感覚を持った先輩がいるわけですし、ってオコチャもそれほどはミドルシュート打ちませんでしたっけ?
doroguba
2005/07/05 20:03
オコチャはシュートの意識も高いとは思うんですが、自分が主語になりたいタイプ、スタイルなのでFWを利用し(シュートを打つため)持ちつ持たれつの関係を作れない為、単独突破での難しいシュートが多いことと、プレーを楽しみすぎるせいでゴールへの最短コースを選べないことがシュートは打つし威力もあるけど1試合を通して継続できないのでは?というのが私の印象です。
カヌー
2005/07/05 21:06
>カヌーさんへ
オコチャの「主語になりたいタイプ」というのはそうかもしれませんね。彼が主語になりたいけどなれないで消えている時が、ナイジェリア代表でもボルトンでもヤバイわけですし。ミケルにはオコチャ越えを期待したいですね。
doroguba
2005/07/05 22:48
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