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help RSS ウディネーゼの凋落、ローマの復活!? 名将スパレッティと、彼をよく知るJリーガーの話

<<   作成日時 : 2006/03/22 19:26   >>

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■セリエA中堅クラブの雄・ウディネーゼの凋落! その理由は!?

ウディネーゼ(イタリア)は現地時間20日、共同でチームを指揮していたネストル・センシーニ、ロリス・ドミニッシーニのふたりの退任に伴って、ジョヴァンニ・ガレオーネ(65)氏が新監督に就任すると発表した。
 今季2度目の監督交代となったウディネーゼ。昨季のセリエAを4位という好成績で終えたあと、セルセ・コスミ氏を指揮官に迎えて今シーズンに臨んだが、国内リーグで低迷したため2月半ばに同監督を解任し、センシーニ、ドミニッシーニの共同体制で巻き返しを図った。しかし、UEFAカップではベスト16で敗退、セリエAでは6試合でわずか勝ち点2しか奪えず、降格圏内まで同1差の17位まで順位を下げたために、再び監督交代となった。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060321-00000055-ism-spo

今シーズンのセリエAはほとんど見てないのですが、ウディネーゼがまさかここまで下落するとは思ってませんでした。昨シーズンのセリエAで、パルマ、ラツィオ、ローマという中堅クラブが成績を残せない中で、見事に「CL出場権」を獲得しセリエAの「中堅クラブ、唯一の生き残り(?)」と思われたウディネーゼでしたが、監督&主力の放出が響いたというところでしょうか? 昨年、このブログでウディネーゼについて以下のようなことを書きました。

これはモウリーニョの言葉ではなく、イタリアセリエAのプロビンチャーレのチームの中でも一番金を持ってないけど(笑)現在セリエAの上位で大健闘している、ウディネーゼのスパレッティ監督の言葉。同じくワールドサッカーダイジェストの特集「ウディネーゼの若手の育成の秘密」という片野道朗氏のレポートからの引用ですが、「若手を育成しながら結果を出して成功している」イタリアのプロビンチャのチームの監督が、世界一の金満チームであるチェルシーのモウリーニョと同じようなことを言っているのは興味深い。
 まぁこの「23人でチーム構成する」というのは、この2人に限らずほとんどの監督も同じ考えなのかもしれませんが、さらにスパレッティはこうも言っています。
>「ウディネーゼの基本方針は、発掘し育て上げた選手を他のチームに売って、健全な経営を
>保つことにある」「ウディネーゼが選手を売る場合、その後釜が用意されていることが前提と
>なる。これは鉄則と言ってもいいだろう。-中略−先を見越し、こうして主力の代わりが務まる
>新しい選手を作り上げていくことが、私に課せられた最大の仕事なんだよ。」http://doroguba.at.webry.info/200504/article_15.html

この時、スパレティ元監督が言っていた「鉄則」が崩れた結果が今のウディネーゼの凋落ということなんでしょうが、その「鉄則」がこんなにも脆いものであるとはサポーターもフロントも思ってなかったことでしょう。で、極論で言えば、昨シーズンのウディネーゼの躍進は「ウディネーゼのクラブとしてシステムの成功」でなく、単に「スパレッティ監督が優秀であった」&「スパレッティの力のおかげ」だったということなのかもしれません。もちろん昨年のウディネーゼには「ヤンクロフスキやピサロ」といった主力が残っていてチームとして円熟期を迎えていたことも大きかったとは思うのですが、それよりも監督の力が大きかったのかなぁって。

■クラブとしての「システム」ではなく「監督の力量」の問題!? ローマでも結果を残しつつある名将スパレッティのその「名将たる所以」とは!?

主将のイタリア代表FWトッティを全治2〜3カ月の重傷で欠くローマは26日、ラツィオとのローマダービーを2―0で制し、セリエA新記録の11連勝。“ベンチ入り”したトッティの期待に応えた。
トッティの復帰は早くてもシーズン終盤になる。チームはセリエAで来季の欧州CL出場権(4位以内)をフィオレンティーナと激しく争うだけでなく、UEFA杯で16強、イタリア杯でも準決勝に進出。大黒柱抜きで過密日程をこなすことになるが、スパレッティ監督は「このチームの強さは組織力だ」と胸を張った。「トッティのチーム」だったローマが今、“独り立ち”しようとしている。http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/02/28/08.html

今シーズンからローマで指揮をとっているスパレッティですが、シーズン序盤は苦しんだものの見事にチームを立て直して、現在セリエA5位。フィオレンティーナと「CL出場権」を争っているわけですが、上で紹介したような「セリエA新記録の11連勝」を記録するなど、昨シーズンのウディネーゼに続いて今年のローマでも「結果」を残しつつあるわけです。まぁ最終的にどうなるかわかりませんが、ここまでの結果はすばらしいの一言。スパレッティの「手腕」を認めるべきであると思うのですが、彼の「何がすばらしい」のか「どういう監督なのか」というのは気になるところ。

で、たぶんそのスパレッティ監督について、日本で一番詳しいと思われる選手がいます。それは元日本代表&ジュビロ磐田の名波選手です。何故って、名波はスパレッティ監督の元でプレイしたことがあるからなんですよ。セリエAのベネチア時代にね。1999年ってことは、今から7年前? 幻冬社から出ている「NANAMI 終わりなき旅」という本で、ベネチア時代の様子が語られているのですが、スパレッティに関わる部分でちょいと気になったところ(?)を抜粋させていただきます。

■日本一スパレッティに詳しい、ジュビロの名波が語る「スパレッティ像」とは!? 

新監督の名はスパレッティと言った。スキンヘッドで、第一印象は、うわ、こいつこええという感じであった。怒鳴ることもよくあったが、実際にはまったく怖い男ではない。ただ、厳しい監督ではあった。

「モエナのキャンプの時からずっとおまえが一生懸命やっていたのを俺は認めている」
そんなことを言い出した。
確かにぼくはキャンプの時に黙々と練習していたから、ああ、見てくれていたのかと思うと、少し嬉しかった。

お前が決めていれば、あの時点で勝負は決まっていた。試合終了後、スパレッティにそう怒られた。

僕自身がミスして得点されたわけでないのだが、監督からは槍玉にあげられた。おまえのせいだ。おまえのせいで負けた、と。僕はそれが悔しくて何か言い返した。
「NANAMI 終わりなき旅」より

当時のベネチアは残留争いを繰り広げていたチームで最終的には降格してしまうのですが、名波が入った時の監督がスパレッティでした。で本を読み返して思い出したのですが、スパレッティはシーズン中に一度は解任されるのですが、なぜか数試合後に「出戻りで監督復帰」するという不思議な雇われ方をしていたんですね。まぁそれはどうでもいいとして、名波とスパレッティの関係は本を読んだ限りではあまり「うまくいってない」感じだったみたいですが、上で引用したような「(名波)選手との接し方」にもしかしたらウディネーゼとローマで結果を残せているヒントがあるのではないか思ったりしてます。「怖い」「厳しい」「選手に話しかけ褒める」「貶す」。まぁ「貶す」については賛否両論あると思いますし、今もスパレッティがそうなのかわかりませんが、このような良くも悪くも「人間くさいところ」が彼の「良さ」であり「結果を残してる秘訣」なのかなぁ、って。

名波選手は、今のスパレッティの躍進についてどう思っているのでしょうかね!? 今の名波のボスと比較して何か違うところがあるのかどうかは、個人的に興味あるところです。

ついでと言っては失礼ですが、名波選手についてもちょいと。名波選手は好きなプレイヤーの1人で、先程、紹介した本も買って読んだくらいのファンなんですが、正直、セリエAのベネチアでは成功を収めることはできなかったことは残念でした。ベニチアが降格せずにセリエAで持ちこたえていれば、もしかたら今の中村俊輔のように他のリーグに移籍して……。というのは、まぁ欧州サッカーバブルが弾ける前の時代では難しかったんでしょうし、名波本人の海外でやることにたいする意気込みの問題もあったと思ってます。本の中で現グランパスの藤田が名波に対し「1年生になりたかったんだろう?」という言葉を掛けています。その言葉がまさに、名波のセリエAへの挑戦のすべてであった気もしますし、その言葉を言った藤田自身のオランダでの挑戦も同様の心境であったんではないかと思うんですよね。いい悪いは別としてね。で、そのあたりの「スタンス」は、たぶん中田英、小野、稲本などとちょっと違う気がしているのですが、どうなんでしょうか? というわけで最後に、その名波本からすばらしい言葉を紹介させていただいて、この項を締めたいと思います。

それ以前は、頭を使うよりも、スパレッティの言う戦術だけをこなすだけだった。インテル戦は違う。周りのコンビネーションも勿論あるのだが、自分の頭で考え、自分の頭で行動し、自分のプレイができた。セリエAのスピードにも慣れてきた。単純なフィジカル面でのスピードに関して言えば、それほど重要ではない。すべてを予測する判断力、頭の回転のスピードの問題だ。
「NANAMI 終わりなき旅」より

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
まあ、普通に考えて名将+超主力二人が抜け、CL過密日程とくれば悲鳴もあがりますわな。育てるとはいえ、すべてのポジションに即戦力がそろっているわけもないし。
ローマはクラブの方に問題大ですが、案外選手が主体となって立て直しに成功するかも。カッサーノ移籍金で安くてお得な選手をとるのかな。
RR
2006/03/23 01:41
他にも、イアキンタ、ムンタリ、ディ・ミィケーレなどのいい選手がいたのにこの低迷は驚きでした。たしか昨昨シーズン躍進をみせたレッチェも最下位争いをえんじてますから、金満ビッククラブ以外は毎シーズン気が抜けないといことだと思いますね。まあチェルシーの黄金期は長く続くでしょうが。
ドス・サントス
2006/03/24 14:05
今シーズン、スパレッティ監督になってからのローマの変化には驚かされました。
散々だった昨シーズンと、メンバーはほとんど変わっていないにも関わらず、
セリエA新記録の11連勝するなど、見違える成績です。
やっぱりサッカーはチームスポーツであり、メンタルスポーツだな、と実感しました。
スパレッティがあのやんちゃなローマを、どうやってあそこまて見事な"チーム"にしたのか気になります。
モウリーニョの右腕になる男(予定)→三浦...
2006/03/25 19:47
ローマの連勝はスパレッティの手腕によるものが大きかったとは思いますが、1トップに入ったトッティの活躍ぶりは凄まじいものがありました。
トッティ1人でボールを引き受け、押し上げてきた中盤への天才的なワンタッチの感覚、アシスト、更に得点までしてしまう活躍ぶり。
今シーズン途中からの彼のプレーは特殊で誰にも真似できないものだと思います。来シーズン以降も同じレベルのプレーが見れたら本当に幸せなんですが。

カヌー
2006/03/25 20:21
>RRさんへ
「将+超主力二人が抜け、CL過密日程」はその通りかもしれません。コスミのいい監督であると思うのですが、いきなりCL挑戦は厳しかったのかもしれませんね。
>ドス・サントスさんへ
チェルシーといえどもやっぱ「フロント&監督」次第なところはあると思いますが、まぁ大丈夫だと思ってます。そういえばイアキンタはシーズン中に契約で揉めてましたね。
>モウリーニョの右腕になる男(予定)→三浦...さんへ
「メンタルスポーツ」は仰せの通りだと思います。もちろんいい選手がいるいないの差がものをいうスポーツですが。
>カヌーさんへ
今シーズンのトッティのプレイは見れてないので残念ですが、彼の存在が大きいのは確かでしょう。「来シーズン以降」は気になるところですが、その前のドイツW杯で見たい選手の1人ですが…!?

doroguba
2006/03/27 20:15
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