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zoom RSS チェルシーと日本代表における「レギュラーでプレイすること」の考え方

<<   作成日時 : 2006/07/24 17:02   >>

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■PART@:チェルシーの23名:ダフの移籍で思う「レギュラーでプレイするということ」

「私は彼と交わした言葉をだいたい繰り返す事ができます。チームから手放したい選手はいつも少しいますし
絶対に手放したく無い選手もいつも多くいます。残しておきたい選手もいつも少しいますが試合数の75%を約束できない選手を引き止める勇気は私にはありません」
「手放したく無い選手は私たちが動く選手です。どうしても残って欲しいと私たちは選手に言います」
「例えばロッベンは、確かに私たちが100%手放したく無い選手です」
「ダミアン・ダフは選手としてもその性格も私は好きですが2時間その話を聞いて、彼が持っている考えを理解しました。その後はビジネスの話になりました。そして彼は別のクラブにとって簡単なビジネスとはならない選手です」
http://socvie.seesaa.net/article/21125340.html#more

海外サッカー感想球」さんからモウリーニョの言葉を引用させていただきました(チェルシー公式HPより)。ダフがニューカッスルへ移籍しましたが、その理由はまさにこの「試合数の75%を約束できない選手を引き止める勇気ない」ということだったんでしょう。グジョンセンもたぶん同様な理由から移籍したと思うんですが、改めて「サッカーにおけるチーム作りの難しさ」みたいなものを感じた次第です。

サッカーの試合でピッチに出れるのは11人。ですが、それだけの人数では長いシーズンを乗り切るのが不可能なのは言うまでもないところです。選手が怪我で出れなくなることもあれば、選手のパフォーマンスが低下することもあります。レギュラーの11人のみならず控えの選手が必要で、その「選手層の厚さ」がチーム力を現すと言っても過言でないかもしれません。それを踏まえて考えれば、強いチームの理想は遜色ない「2チーム」を作れるくらいの選手層を持つことかもしれません。ただ現実問題として遜色ない2チーム持つことは不可能ですし、持てたとしてもそれを使いこなすのは至難の業なんですよね。

チェルシーにはぶっちゃけ「遜色ない2チーム」を作れるほどの戦力があると思っています。例えば一軍の23名を「Aチーム」「Bチーム」に分けて完全に「ターンオーバー制」を敷いてシーズンを戦うこともできるかもしれません。実は昨シーズンのチェルシーではモウリ−ニョがターンオーバー制までにいかない「ロ−テーション制」を導入し、なるべく多くの選手が試合に出れるように配慮して戦っていました。その結果、多くの選手が試合に出るようになりますが、現実的には「ベストの11人」というのは間違いなくありました。まぁ対戦相手によって11人のうちベストの布陣は何名か変わることはありましたがレギュラーチームというのは間違いなくあり、レギュラーチームの11人とそこに漏れた「その他の12人」ではやっぱ試合に出る回数や重要な試合に出れる頻度に違いがあったわけです。つまり23人を内訳すれば「レギュラー」と「控え」という図式は少なからずあり、モウリーニョの言葉で言い換えると、「試合数の75%を約束できる選手=レギュラー」で、「試合数の75%を約束できない選手=控え」という区分けがそれとなく存在してました。チェルシーの目的は「23人をまんべんなく使うこと」でなくあくまで「勝利すること」であり、重要な試合となればなるほど「レギュラーチーム=勝てるチーム」で戦うのはふつうのことであると思う次第です。

クオリティの高いベストの11人を揃えるのは至難の業ですが、それと同様に「ベストの控え12人」を揃えることも至難の業です。言うまでもなく、選手はベンチで過ごすことを快く思いません。いつも試合に出たいと思っているわけです。すべての試合に出たいわけです。ですが、現実的には試合に出れない選手がたくさんいます。要は、チームが勝つためには「試合に出れない有能な控え選手」が必要なのですが、その控え選手は「控えとなるためにチームにいるわけでなく、レギュラーとして試合に出るためにチームにいる」わけです。で、そんなレギュラーを目指す選手が「レギュラーとなれない現実」を突きつけられたら……。

というわけでここで強引に結論。さきほどから書いてますがチームにとっての理想は遜色ない2チームを作れるくらいの選手層を持つことであるのは間違いないと思います。その内訳は11人プラスαのレギュラーと、それと遜色ない11人の控え選手がいるくらいの「選手層」を持つことです。が、その23名の選手をなんの不満もなく同居させるのは非常に難しく、現実的には不可能であると思ってます。そんなベストの23人がいるチーム力を維持するためには、適度な「選手の入れ替え」を行うしか方法はないのかもしれません。選手の入れ替え=移籍とは、第一段階ではレギュラーチームの補強という面で行われるのは間違いないわけですが、第2段階の「ベストの23人の維持」という点から考えますと、控えとなりチームに対して「モチベーションを保てない選手の放出」と、それとは逆にレギュラーを獲得を目指す「モチベーションの高い選手の獲得」という考えもあると思うわけです。今のチェルシーは間違いなく、この第2段階でのチーム作りで苦労しているわけですが、この組み換えをうまく出来るチームというのが「真の強いチーム」と言えるのかもしれません。もちろん強いチームとは「レギュラーチームにいい面子がいて勝てる実力あること」であるのは間違いないわけですがね。

■PARTA:日本代表の23名:ジェレミー氏のコラムで思う「レギュラーでプレイするということ」

最近報じられたJFA(日本サッカー協会)の川淵キャプテンのコメントによれば、オシムはジーコとは違うアプローチをとるようだ。オシムは、2002年の韓国代表でヒディンクがとった方針、つまりどこのクラブに所属していようとも、代表選手はそのクラブのレギュラーでなければならないという方針を貫くのだろう(たとえば、アン・ジョンファンは2002年の代表の落選候補だった。もし彼が韓国に戻らず、あのままペルージャに残っていれば代表ではプレイしていなかっただろう)。
オシムがこのような方針をとることは、Jリーグにとっても、選手にとっても、大歓迎だろう。ジーコとは違い、オシムは、アジアレベルから世界レベルにまでステップ・アップできる選手を見出すことができるだろうし、トルシエと同じような方法で若手選手を刺激してゆくだろう。
また、選手たち(それから、できれば彼らの代理人たち)は、舞い込んできたヨーロッパからのオファーに飛びつく前に、慎重に考えるようにもなるだろう。
絶えずプレイし、ゴールを挙げ、自信を持っている巻ではなく、ブンデスリーガでたいした働きもできていない高原を、なぜ代表監督が選ばなければならないのか?
最高のレベルでは、個々の選手の技量にはあまり大きな違いはなく、自信と調子が大きな違いをもたらすのである。
だから私は、オシムの選手選考は斬新で冒険的なものになり、このようなアプローチが国内サッカー全体に浸透するようになることを期待している。オシムは、暗く、抑圧されたジーコ時代が終わって差し込んできた一筋の光であり、希望なのだ。
http://www.fcjapan.co.jp/mail_magazine/news/feature_view.php3?id=653&m=0

こちらは「選手がプレイすること」を、日本代表チームという視点から考えてみたものという感じでしょうか? ここでジェレミー氏が言う「どこのクラブに所属していようとも、代表選手はそのクラブのレギュラーでなければならないという方針」で代表チームを作るというなら、個人的にそれはそれでOKだと思います。海外の強豪代表チームでは「レギュラーであること」という方針は当たり前のように存在していると思ってます。たとえばチェルシーでもW杯イヤーということで「レギュラーでの出場」を求めて移籍した選手がけっこういました。チアゴはリヨンに移り、レギュラーを獲り、ポルトガル代表の座も勝ち取りましたが、かれはチェルシーから移籍して「リヨンでレギュラーとなったこと」がポルトガル代表に選ばれたポイントだったのかもしれません。というわけで、「クラブのレギュラーであること」を選考基準にするのはありだと思いますが、それを実施するに当たり個人的に願うのは選手が「レギュラーになれない」ことを恐れて海外挑戦をあきらめる風潮にならないでほしいということです。

「ヨーロッパが、最高レベルでの成功を望む日本人選手にとっての唯一の選択肢というわけではない。もうそんな時代ではないのだ。」http://www.fcjapan.co.jp/mail_magazine/news/feature_view.php3?id=653&m=0

とジェレミー氏はいいますが、確かに海外でレギュラーになれないならJリーグに戻ってプレイするという選択肢はありだと思います。ただ同時に海外のクラブへ移籍するというのは誰にでもできることでないと思いますし、日本を代表するくらい「サッカーがうまい」選手であるという側面もあるのも忘れてはならないと思うんです。中田英、高原、稲本はレギュラーになれませんでしたが、彼らは「代表に選ばれるため」にJリーグに戻ってくるべきだったのでしょうか? 日本のサッカー選手にとって「代表チーム」というのは目標であり、名誉であり、ビジネスであるとは思いますが、今の時代、私はそれがすべてだとは思わないんですよね。ジェレミー氏の言葉を借りて言うならこんな感じです。
「代表チームでプレイすることが、最高レベルでの成功を望む日本人選手にとっての唯一の選択肢というわけではない。もうそんな時代ではないのだ。」
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
意外と放出が多いですね。デルオレノ出してダフ……少し厳しい気が……
選手層も何ですが、クラブチームの場合やはり最大戦力値を高めることが一番重要じゃないですかね。その部分でチェルシーは二シーズンCLで敗れたわけだし。もちろん選手層の厚さとバランスが必要ですが。
にしても、手のひら返しがみんな好きですよねー。
RR
2006/07/25 01:17
>RRさんへ
デルオルノはあれとして、ダフの放出は残念でしたね。モウリーニョのやり方が見えてきて「レギュラーでない」と感じた人が去っているという面もあるんでしょう。ダフには新天地でがんばってほしいです。「最大戦力値」はもちろんそうです。バラック、シェフチェンコ、それと噂のサイドバックがくれば、その補強はとりあえずは終了なんでしょうけど…。
doroguba
2006/07/25 21:58
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