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zoom RSS クラブワールドカップについて思うこと 2006年度版

<<   作成日時 : 2006/12/12 21:04   >>

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■KINDさんが「CWCの権威を上げちゃうよ!」ってことでがんばられてますが

KINDさんが「CWCの権威を上げちゃうよ!」ってことでがんばられてますので、それについて。クラブワールドカップについては昨年いろいろ書いたんですが、基本的には今も変わらずという感じです。で、個人的には欧州から出場するチームのスケジューリングの問題が一番のネックになっている気がしているのですが、ブラッター会長のこの発言がどこまで本当なのかは非常に気になるところです。

国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は4日発行のドイツのサッカー誌、キッカーのインタビューで、欧州各リーグのシーズンを、2月下旬から11月末までに変更すべきだと主張した。 同会長は、シーズンオフが長くなり各代表チームの試合にも効果的とアピール。「各クラブに提案したところだ。ビッグクラブは支援してくれている」とコメントしている。http://www.nikkansports.com/soccer/world/f-sc-tp3-20061204-125969.html
ビッククラブは支援してくれていると言っていますが、どこまで本当なんでしょうかね? 嘘だった断じて許せないゾこのクソジジイ!!!!と思っているのは私だけかもしれませんが、そもそもなぜに欧州のリーグが今の夏から春になったのでしょうか。インターネットという便利なもので探してみたところ、こんな文章が出てまいりました。

■ブラッター会長の「欧州シーズンを、2月下旬から11月末までに変更」案についてですが…

こうしたシーズン制になったのは、サッカーが「ウインタースポーツ」ととらえられていたことによる。サッカーの母国イングランドでは、天候の良い夏にはクリケットなどの「サマースポーツ」が行われ、天候が悪くなってきたらサッカー・シーズンの開幕となる。http://sports.nikkei.co.jp/soccer/column/osumi/index.cfm?i=20020826ca000ca

おなじみサッカージャーナリスト大住さんが、かなり昔に書かれたコラムです。2002年ですかね? で、要は「サッカーがウインタースポーツと捉えられていたという伝統のため」ということみたいです。やっぱりといいますか、それだけの理由かといいますか。で、それはいいのですが、この大住氏のコラムを読み進めていくと、なんとここでもブラッターの「サッカー・シーズン統一私案」というものが出ているではないですか。このクソジジイは4年前からこんなこと言っていたんですね。で、その私案についての各国、各大陸の反応について大住氏はこう書かれてます。

世界中からの猛反発がきた。ヨーロッパの主要国は伝統のシーズン制を変える気はない。北欧の国々では2月開幕など不可能だ。アジアやアフリカを中心とするイスラム圏の国々にとっては、キリスト教のカレンダーを念頭に置いたこんな日程はとうてい承服できるものではない。イスラム教の「ラマダン(断食月)」もまったく無視された案だからだ。 というわけで、当分の間、「世界共通のサッカー・シーズン」などできそうもない。日本は、国際移籍での不都合をがまんして現在のシーズン制を守るか、それとも、ヨーロッパのシーズン制に合わせるかという二者択一を迫られることになる。http://sports.nikkei.co.jp/soccer/column/osumi/index.cfm?i=20020826ca000ca

というわけで。大住氏コラムが正しいのなら、少なくとも4年前には「ブラッターのシーズン統一私案」は支持されていなかったみたいですが、4年経った今、各国の考え方が変わったのでしょうか? 変わるのでしょうか? で、ブラッターは「ビッグクラブは支援してくれている」と言ってますが、もし本当だとしたら、どうして支援するようになったのか?? そのあたりはぜひとも聞いてみたいところです。

昨年、FIFAのヨゼフ・ブラッター会長は、世界のサッカー・シーズンを統一するという私案を発表した。開幕は2月。7月を国際大会月間としてとり、11月に閉幕という単年制のシーズンだ。12月は完全オフとし、1月はシーズン前のトレーニングにあてるという。http://sports.nikkei.co.jp/soccer/column/osumi/index.cfm?i=20020826ca000ca

ブラッターの案が4年前と今で同じなのかわかりませんが、4年前のものを基にして考えてみると、たぶん12月の完全オフのところが、そのまま「クラブワールドカップ」となるのが今のブラッター案なんでしょう。確かにそうなれば、欧州のチームもスケジュール的に問題はなくなりますし、クラブワールドカップは今以上に盛り上がることになるのかもしれません。ただ、たとえスケジュールが整備されたとしても、KINDさんが言うところの「大会の権威」の問題は残るのかもしれません。たとえば、こんな感じで。

■クラブワールドカップの大会の権威を考えるその前に…

「これは伝聞でしかないけれど、どうも当時のインターコンチネンタルカップというものは、すでに『捨てられた大会』で、その復活というものを考えていた人も、ほとんどいなかったと思う。特に、南米で試合が行われた時のフーリガン騒ぎがあまりにもひどい、というのがあって、欧州側としては南米と試合をするメリットがほとんど見いだせなかった。だって、欧州のチャンピオンという称号だけで十分だし、南米と戦っても『それでどうなるの?』という感じだったと思う」
(※1)インターコンチネンタルカップ:1960年に始まった、欧州チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)優勝クラブと南米リベルタドーレスカップ優勝クラブによるホーム&アウエーのカップ戦。その後、特に南米開催でのゲームで暴力事件が多発したことから、欧州側の出場辞退が続出し、80年には中断状態となっていた。
「そこで(大会の存続ということで)考えなければならないことが2つ。つまり、運営面での安全を確保できるか、ということ。それともうひとつは、開催するメリットだよね。それは名誉なのか――公式戦じゃないからね。それとも金なのか。その2点で考えるならば、日本開催でまず安全面はクリアできる。それから2番目の金については、(スポンサーを付けた)冠大会にしましょう、と。この冠大会というのは、世界的にいうと70年代後半くらいに出てきた発想で、それまで(日本には)なかった発想だったわけ。冠スポンサーをつけることによって、興行上のリスクは回避できる。それこそ雨が降ろうが、雪が降ろうが、どんなチームが来ようが、事前に出場するチームのギャラは確保される。つまりは入場料には左右されない、というのが冠スポンサーのメリットなんだよね」http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/toyotacup/2004/column/200412/at00003160.html

これは昨年スポナビで特集していた「(前)トヨタカップ」に関するコラムで、元電通の広瀬氏のコメントです。ここで広瀬氏が言う「欧州のチャンピオンという称号だけで十分だし、南米と戦っても『それでどうなるの?』という感じ」という感覚は、欧州のチームに今現在も残っている気がしますし、さらに言うとこのコラムの最後に書かれている広瀬氏のコトバは前トヨタカップのみならず、結局のところ今のクラブワールドカップでも当てはまる気がするんですが、そうでもないのでしょうか。

「そうでしょう。93年に(イングランドで)プレミアリーグが始まり、それからボスマン判決(※5)があり、欧州サッカーがバブルになってしまってからは、南米にスター選手がいなくなったよね。そうなるともう『欧州vs南米』じゃなくて『世界vs南米』って構図になるじゃない。南米の名門が来日しても、最初から引き分け狙いとか、訳の分からないサッカーをやるわけ。だから90年代の終わりくらいから『もう、トヨタカップをやる意味はないんじゃないかな』って思うようになったね」(中略)
「それと余計な演出も多くなったしね。93年のJリーグ開幕セレモニーで、博報堂がオープニング・セレモニーで花火を打ち上げたじゃない? それからサッカーを知らない電通の人間が、博報堂に負けじとスタジアムで花火を上げるようになったわけ。僕がプロデューサーだったら、絶対にあんなことはやらない。だってクラブ世界一を決める真剣勝負で、花火はないでしょう? いかに日本のサッカー文化が遅れているか、衛星を通じて世界中に教えているようなもんでしょう。あの花火を見た瞬間、僕はもう『トヨタカップは終わったな』って思ったね。
 それに最近では、チャンピオンズリーグの方がレベルが高いわけでしょ。それも、明らかにベスト8くらいからの方が、トヨタカップよりも見ごたえがあるじゃない。選手にしても、チャンピオンズリーグのファイナルに照準を合わせているわけだし。そもそも日本でこういう大会を行うこと自体が、いびつな構図であるわけで。そういう意味でも、もうトヨタカップの歴史的使命は終わったかなって感じだよね」http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/toyotacup/2004/column/200412/at00003162.html

■来年から2カ国増やして拡大化? それって、要は…

あと、なんでも開催国枠&UEFA優勝国入れた8カ国にする案が出ているみたいですが、それって要は「第一回世界クラブ選手権」に戻るだけじゃないかと思うのは私だけでしょうか? こちらにその第一回大会についてのコラムがありますが、そのときは開催国枠で出場したコリンチャンズが優勝したというすばらしい大会だったみたいで。まぁ、試合を見てないのでわかりませんが、そこにこんな記述がありました。

マラカナン側では、国内の日程との調整がつかずFAカップを辞退し、ウインターブレイクを返上して、渋々ブラジルへやって来たマンチェスター・ユナイテッドが予想通りモチベーションも低く、まったく見せ場がないままグループリーグで敗退することになる。世界屈指のリゾート地であるリオ・デ・ジャネイロ市のビーチを観光する選手たちの姿が、この大会にかける意気込みのレベルを表していたと言えるだろう。グループリーグ3試合でベストメンバーで臨んだ試合は一度もなく、若きデイビット・ベッカムは初戦で退場処分となり早くも大会から姿を消した。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/toyotacup/2005/column/200511/at00006767.html

まぁ、これが本当だとしてもあくまで昔の話ですので、今は多少意気込みが違うのかもしれませんがどうなんでしょうねぇ。で、この「世界クラブ選手権」ですが、スペインで予定されていた第2回大会はISL社の倒産などもあって消滅したのは有名な話。で、今に至るわけですが、結局、この第2回大会が消滅したあたりから何も進歩してないように見えるのは気のせいなんでしょうか? スケジュールにしても、大会の権威にしても。いや実は、変わったことが1つだけあります。それはISL社の倒産を受けて「FIFAマーケティングTV社」なるものが設立されていることです。

■ブラッター会長が「クラブワールドカップ」に力を入れている&「スケジュール」を統一しようといている訳は!

FIFAワールドカップ大会にかかわるスポンサーシップを独占的に販売・管理していたエージェンシー(代理店)、ISL(International Sports and Leisure)が2001年5月に破綻した。このためFIFAは、目前に迫った2002年ワールドカップ大会のスポンサーシップをさばくために、スイス・ツーク州に100%出資の子会社「FIFAマーケティング社(FIFA Marketing AG)」を設立した。これは、ISLのサッカー部門を、そのままFIFAの子会社としたもの。設立以来100年の歴史においてFIFAは、このとき初めて、商業部門を内製化することになった。(中略)
2003年9月、FIFAのマーケティング部門の局長にジェローム・バルクという人物が就任した。バルクはフランスの有料地上波放送局カナル・プリュスの放送権担当から、スポーツマーケティング会社SportFiveを経て、FIFAに加わった。バルクの主導でFIFAは、FIFAマーケティング社の社名を「FIFA マーケティングTV社(FIFA Marketing & TV)」と改称。2010年と2014年のワールドカップにおいて、スポンサーシップのみならず、放送権の販売・管理も自ら行う方針を明らかにした
http://biztech.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/worldcupbiz/060908_11th/

上のコラムではFIFAのビジネスの舞台裏についての詳細が書かれてますが、ブラッター会長が「クラブワールドカップ」に力を入れているのも、「スケジュール」を統一しようといているのも、ビジネスあってのことであるというのは言うまでもないところ。プロなんでビジネスに徹するのは問題ないのでしょうし、利潤を追求するのは正しい姿なのかもしれませんが、はたしてそれで「伝統」を変えたり「権威」を上げることができるのでしょうか。私はクラブワールドカップは成功しないと思ってますし、なくなってもいいと思ってます。ってわけでKINDさんすみません。「CWCの権威を上げちゃう」計画には賛同できませんでした。それよりも「アジアチャンピオンズリーグの権威を上げよう!」とか「アジアチャンピオンズリーグを整備しよう」という計画にしませんか? なーんて。「CWC」の発展を願う方々、失礼しました。
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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
クラブW杯の発想自体は面白いと思うのですが、難しい問題が多々あるように思えますね。私もACLを盛り上げて欲しいですね。

また、別案ですが、アジア全体を考えず、純粋に日本を中心に考えると環太平洋カップ(日本、中国、韓国、オーストラリア、アアメリカ、メキシコ等)の代表なりクラブなりの大会なんか面白いのでは?って昔から思っています。
コージ
URL
2006/12/12 21:56
>コージさんへ
いつもどうもです。ACLはまだまだ改善の余地があると思うんですよね。「環太平洋カップ」はおもしろそうですね。お仰せの通り”日本を中心”に動いてもいいと思うんですが、それではビジネスにならないと思っているんでしょうかね。
doroguba
2006/12/12 23:01
ご紹介に預かり光栄です。でも頑張ってません、これっぽっちもwwww ただ、Jリーグから「世界」につながりうる細い線なので、切れて欲しくないってのは正直な感想ですけどね。
KIND
URL
2006/12/12 23:13
いろいろと難しいですよね。いかんせん地域の気候だけはどうしようもなく、日程が地域ごとに変わるのは仕方のないことですから。

クラブワールドカップは徹底的に地域色を強めたほうが、クラブの理念に乗っ取って良いと思うのですがどうでしょう? 都市間交流みたいな感覚でもおもしろいと思うんですよね。まあ、マイナーな楽しみ方かもしれませんが。

ACLですが……AFCがなんとかならないと期待薄ですねー。アジア大会のクソジャッジぶりが改善されないことには……
RR
2006/12/13 01:30
正直言って今のままじゃビジネスとして成り立つのはあり得ないと思っています。
オセアニアやアジアのサッカーに興味がある人なんてそうそういる訳無いのにチケットが最高7000円ですもんね。

まあFIFAにふっかけられた賞金が高すぎるのでしょうがないんでしょうけど。
このままでは来年には放送自体あるかなと疑問に思っています。
ヒロ
2006/12/13 20:39
>KINDさんへ
「でも頑張ってません、これっぽっちも」はそうですか、それは失礼しました。確かに「世界」につながっているかもしれませんが、私は現状、そのつながり方にあまり魅力を感じてないというところです。あと、個人的にはACLを予選と捉えるのは、あまり建設的でない気がするんですけどね。
>RRさんへ
欧州CLも昔はそれほど盛り上がってなかった時代もあったわけで、大会の組織運営ってのはやっぱ重要な気がしてます。クソジャッジを踏まえての改革を希望しているんですけど、日本が音頭とるのは難しいのでしょうかね。
>ヒロさんへ
まぁ「FIFA対UEFA」という構図は間違いなくあるわけですが、とりあえず来年はあるのではないでしょうか。
doroguba
2006/12/13 22:03
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URL
2007/02/23 06:38
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