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zoom RSS オシム日本代表が中村俊輔と高原を招集! またはオシムの言葉と「ツイン・ピークス」の関係

<<   作成日時 : 2007/03/20 21:05   >>

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■オシムの言葉と「ツイン・ピークス」の関係

サッカー日本代表のオシム監督は警戒心が強い。発言は多分に比喩(ひゆ)的で、サッカーの奥の深さ、難しさを強調する。ストレートな言い方をしないから、一般ファンには分かりにくい。
 かつて多民族国家の旧ユーゴスラビアで代表監督を務め、利益の異なるさまざまな勢力やメディアから、数多くの批判を受けた。それが自身の発言に防波堤を築く用心深さを増幅していったのだろう。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20070320-00000027-kyodo_sp-spo.html

オシム監督の言葉は確かに難しいところがあるかもしれませんが、その「難解さ」が楽しいって言えば楽しいのかもしれません。今から十数年前にヒットしたデビッドリンチ監督のTVドラマ「ツイン・ピークス」を見るのと同じ感覚で、オシム監督の言葉をいろいろと考えたり、深読みしたり、邪推したりして楽しむのがいいのではないかと。まぁ、「ツイン・ピークス」は途中からお話がグダグダで最終回の顛末とかもひどく、「いろいろと考えた俺がバカだった」という感じなんで「オシムの言葉」とは違うと思うのですが、「ツイン・ピークス」も「オシムの言葉」のどちらも受けて側が勝手に考えすぎて「妄想を膨らましやすい」ってところは似ているのかもって思うんですが、そうでもないでしょうかね。まぁ、どうでもいい話なんですが。

■海外組から中村俊輔と高原直泰選手の2選手が初招集されました

と、前置きはこれくらいにして。昨日オシム日本代表のペルー戦の招集メンバーが発表となりましたが、ついにいわゆる海外組から中村俊輔と高原直泰選手の2選手が初招集されました。海外組の招集についてはこれまで何度か書いてきましたが、まぁ呼ばれてよかったなぁ&やっぱこのタイミングだよなぁというのが率直な感想です。

国際Aマッチデーであること。アジアカップまであと半年であること。そして昨年ある程度、国内組で戦って「ベースの部分」ができたこと。たぶん、この3点を考慮した結果、2人を招集したのではないかなぁと。

そう。単純に考えれば「昨年戦ったメンバー」に中村俊輔と高原の2人を組み入れてペルー戦を戦うと考えるのが普通かと。つまり「中村俊輔&高原ありき」で彼らに合うように他のメンバー構成を決めるのではなく、今回はたぶん「国内組をベース」にしてその土台を崩さないで2人を入れて戦うとでも言いますか。要は「中村俊輔と高原」は、今シーズンのチェルシーにおける「シェフチェンコとバラック」の2人みたいなものと言えば話は早いか。まぁオシム監督のことですから、もしかしたら2人を試合に出さないかもしれませんが、使うとすればそうだと思うんですよね。具体的に言えば2トップの一角に高原、サントスのところに中村俊輔を起用かと。で、まずはそれで2人が機能するかどうかを見ると思うんです。機能すればとりあえずは合格となるのはいいとして、問題はもし機能しなかった場合にどうするかと。

■焦点は国内組をベースとしたチームで、中村俊輔が機能するかどうか?

では、それが今なのか? アジアカップなのか。中村に特権を与えてチームに組み込んで上手く機能したとしても、そのやり方が2〜3年後も有効かどうかはわからない。中村の年齢からいっても、 07 年でよくても 10 年でも同じという保証はないだろう。オシム監督がコメントしていたように、アジアカップをワールドカップ予選のための強化と位置づけるなら、中村のテストは1種類だけしか必要ない。
 つまり、中村は守備のときにはマンマークで相手につき、攻撃時にそのスペシャリティを発揮してもらう。他の選手と区別せず、特権も与えない。それでどういう結果を出せるかというテストだ。すでにトルシエ監督のときに、この手の試練を通過している中村だから、やれないことはないはずだ。
 しかし、もしテストの結果が悪くて中村が外されたとき、スポンサーやメディア、ファンからの圧力がかかる。そうすると不幸なことに、監督とスター選手が並び立たないというケースが起こる。強い監督は、そういうときに自分の権限をはっきり示そうとするからだ。そして、オシムは強い監督だと思う。その意味でも、2番目のテストはないのではないか。(西部謙司=スポーツライター)http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2007/01/post_656.html

以前にもここで紹介しました西部氏の文をここでもう1度。ここで西部氏が「中村のテストは1種類だけしか必要ない」と言っているのは、たぶん「国内組をベースとしたチームで中村俊輔が機能するかどうか」ってことだと思うのですが、要は中村俊輔をベースとしたチーム構成でのテストはしないだろうってことなんでしょう。チームのベースとするのはあくまで「昨年の国内組チーム」であり、そのチームでフィットするかどうかしか中村俊輔に生き残るチャンスはないと。で、たとえばメディアやファンが「日本代表がセルティックみたいなシステムに変更すれば、中村俊輔も生きるんじゃん」とかいう戯けた意見が出たとしても、オシムはそれを聞かないしやらないで中村俊輔を外すのではないかと。テストはあくまで「昨年までの国内組がベースのチームにフィットするかどうか」であり、それ以外のテストはないということをおっしゃっていると思うんですが、果たして本当にオシムはそうするんでしょうかね? 私は2番目のテストはあると思ってますし、ある程度「中村俊輔を中心としたシステム」も模索はすると思っているんですけどね。それを探してその後、恒久的に使うかどうかわかりませんが、「模索」自体はするのではないかと。まぁ、時間的にその余裕がないのかもしれませんが、「昨年のチームに合わないならポイ」ってのはないと思うんですよね。なぜかって、前にも書きましたが「昨年のチーム」がそれを恒久的にベースにするほど「よかった」とは思えないし、オシムがそこまで「昨年の国内組のチーム」に粘着するとも思えないから。まぁ後藤健生氏が以前こちらで書いていたように、オシム日本代表は基本的に「国内組を中心」にチームが作られることになる可能性は大なんでしょうが。

■「国内組を中心」にチームが作られることになる可能性は大なんでしょう

たとえば、3月の試合で6人の「欧州組」が合流したとしよう。片道10時間以上のフライトを課して帰国させる以上(それは、クラブでのポジションを失うリスクを伴う)、彼らを試合で起用しないわけにはいかない。そうなると、昨年夏以来積み上げてきた国内組による日本代表とは別のチームになってしまう。「純粋国内組の代表」と「欧州組中心の代表」の、2つの別のチームができてしまうことになる。それじゃ、まるでジーコ時代と同じではないか!
それなら、ある試合には欧州組を3人起用し、国内組中心の日本代表との相性を見る。また、次の試合では他の2人を帰国させて、さらに次は違う組み合わせで3人を呼んで適性を見る……。それを繰り返した方が役に立つのではないだろか。
つまり、ワールドカップ予選が始まる頃までは、日本代表は、国内組を中心に組み立てていくべきではないか。ホーム&アウエーで、アジア大陸で戦う予選は、国内組中心の方がコンディション的にいい戦いができる。それは、ジーコ時代のアジア予選での苦戦から学ぶべき教訓だ。http://www.jsports.co.jp/column/detail/N2007021310072502.html

私は別に「純粋国内組の代表」と「欧州組中心の代表」の2つができてもいいと思っているんですが、確かに今いきなりそれをしたらいろいろと問題が出るので賢明ではないでしょうかね。で、たぶん今回呼ばれなかった松井、稲本、中田浩二の他の海外組の3人の適正も見ることになるんでしょうけど、それは6月のキリンカップくらいなんですか。で、6月にその3人を呼ぶなら、今回呼んだ中村俊輔と高原はその時は呼ばない? って、ありゃりゃ。次はもうアジアカップじゃないですか。ってことは、やっぱ西部氏が言うように中村俊輔のテストは一度?? それとも6月のキリンカップでの追試もある? って、なんだか中村俊輔が落選するのが前提で話をしているんですが、それがそもそも間違いですよね。高原も同様。まぁシェフチェンコとバラックはチェルシーに馴染むまでそれなりの時間を要しましたが、彼ら2人にそういう心配をするのは無用となることでしょう。たぶん。

■「ツイン・ピークス」のTVシリーズがアメリカで始まったのは1990年

というわけで、オシム日本代表での中村俊輔についていろいろ書いてみたんですが、このような「ツイン・ピークス的な妄想」を繰り広げるのはやっぱ楽しいということで。ちなみに「ツイン・ピークス」のTVシリーズがアメリカで始まったのは1990年なんですが、その年にオシム監督が何をしていたかといいますと…。その答えはDVD『ザ・レジェンド オブ ストイコビッチ』などで確認しよう。
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもです。

まあ、なんというか、ポリバレントじゃない選手はあわなきゃポイッ!と、して欲しい評論家の方々は多いようですね。フィーゴがシステムにあわないから外す、という例えはずれてるかな?
個人的には攻撃システムから合わせるより各ポジションに一人ずつ、ようするにあと中田くらいは呼んでも良かったんじゃないかなと。そう言えば、今回のペルーも海外組ごろごろですが、前線の選手以外はレギュラーで使わないのでしょうか?
国内組みベースのチームがアジア勝ち抜けるか微妙なのは同感です。
RR
2007/03/20 21:28
>RRさんへ
いつもどうもです。「中田くらいは呼んでも良かった」かもしれませんね。まぁ中澤の復帰があるとするなら、それが先ということなんでしょうが。すみません書き方が紛らわしかったかもしれませんが、私は「国内組ベース」は全然ありだと思うし「微妙」だとも思ってないです。ただ、そこに海外組を加える時のやり方は「いろいろある」のではと言いたかっただけなんですけどね。
doroguba
2007/03/20 23:25
こんばんは。コメント自体久し振りですが。
私も同じような部分で気になっていました。極論、国内組は、欧州組の為の「水を運ぶ選手」という考えもなきにしもあらず?と思います。要は、国内組でチームが出来て、そこにトッピングとして欧州組を入れると・・・
でも、料理と同様でトッピングなくてもある料理としては成立すると...そうだとしたら、いささかオシムのサッカーが脆弱というか形が見え難い感はありますが・・・と、何を言いたいか分からなくなったので、自分の方で書きます(笑)

コージ
URL
2007/03/20 23:31
シェフチェンコとバラックはチェルシーに馴染んだんでしょうかね?
ハイド
2007/03/21 07:53
dorogubaさん、お久しぶりです。
ポリバレントかどうかよりも中村がチームに本当に必要か試されるんじゃないですか…ファンタジスタもどきなんてものではなく、本当の意味でチームの勝利に貢献できるかですね。前線にどんどん飛び出してゴールをあげる事もできれば味方にラストパスを送ることができる様な感じですかね。それができるなら自ずと中村中心のチームとなるでしょうしね。

国内組だからどうかとかではなく…チームのコンセプトがしっかり出来ていてキチンと実現できるかではないでしょうか?五輪代表のようなサッカーならさっさとお引取りねがいますけどね。
メッシよりもテベス
2007/03/21 11:08
>コージさんへ
「水を運ぶ選手」って言葉はどうも馴染めないんですが、仮にトータルフットボールを目指すなら、みんながそれできないと困りますよね。たぶん。まぁ別にトータルフットボールなんて目指してないんでしょうが。
>ハイドさんへ
馴染んできましたよ! 7ヶ月かかりましたが。
>メッシよりもテベスさんへ
お久しぶりです。「勝利に貢献できるか」はその通りですね。私もそこに注目したいです。チームのコンセプトで考えると、たぶんオシムはあまりに「中村中心のチーム」とはならないのが理想なんでしょうけど、はたして?
doroguba
2007/03/23 23:55
オシム日本代表が中村俊輔と高原を招集! またはオシムの言葉と「ツイン・ピークス」の関係 doroguba*footballcolumn*/BIGLOBEウェブリブログ
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