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zoom RSS テュラムの政治的言動、もしくは「サッカー選手である前に1人の人間である」ということ

<<   作成日時 : 2007/04/17 20:14   >>

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■リリアン・テュラムの言葉

ドメネク監督はフランスのテレビ局TF1に対し「そのような言葉を使うとは信じ難い。奴隷制度と戦うために何人の人々が死んだことか。そういった人々に対する侮辱だ」と憤慨した表情を見せた。
 またフランス代表DFリリアン・テュラムはモウリーニョ発言の意図がわからないとし、「私はモウリーニョ監督が奴隷制度の意味を知らないんじゃないかと思う。マケレレの状況と奴隷制度を比較などできない。比較したら単に知識がないことをバラすようなものだ」と語った。 マケレレは2日の欧州選手権予選グルジア戦でもフランス代表としてプレー。3-0勝利に貢献した。ストライカーのティエリ・アンリは「私は、彼がここにいてハッピーであることを知ってるよ」と語っている。(AP)http://wsp.sponichi.co.jp/news/archives/2006/09/post_864.html

今朝スカパーのバルサTVだったと思うんですが、テュラムの特集を見る。昨年、上のニュースが流れた時には「よけいな口出しするんじゃねぇ」と思ったりしてたんですが、今朝のテレビ見てこの選手がなぜモウリーニョの言葉に反応したのかがわかった気がします。

フランス大統領選の第1回投票日が22日に迫る中、フランス代表の歴代最多キャップ(128試合)を誇るリリアン・テュラム(バルセロナ)がスペインの日刊紙エル・ムンド(14日付)のインタビューで、候補者のサルコジ前内相(保守与党UMP)を「人種差別主義者」として批判した。 
 テュラムは、内相として強硬な対移民政策をとってきたサルコジ氏に対し、一昨年秋に全国の郊外で吹き荒れた暴動以来、たびたび批判を口にしてきた。http://news.livedoor.com/article/detail/3121401/

人種差別問題に対して発言するテュラムですが、そこにはどうやら彼の生い立ちが影響しているみたいです。今朝のバルサTVでもそのあたりのことがフィーチャーされてましたが、以下のスポナビのコラムでも同様のことが書かれてます。

■リリアン・テュラムの生い立ち

リリアン・テュラムは1972年1月1日にアンティーユ諸島のフランス領グアドループで生まれている。南の島の習慣なのか、母親が恋多き情熱的な女性だったのかは想像にまかせるとして、リリアンを含めて3人いた男兄弟はみんな父親が異なっている。自身の父親は島でパン屋を営んでいたようだが、この父親は別の家庭を築いており、「父親なしで育った」というのが幼少期の家庭環境に関するテュラムの回顧。後に、10代後半から20代前半を過ごしたモナコ時代の恩師アーセン・ベンゲル(現アーセナル監督)を「父親のような存在」と慕うようになった理由も、こうした事情と無縁ではないだろう。
 南の島特有と言ってもいい、のんびりとした幼少期を過ごしたテュラムが、母親とともにフランス本土に渡ったのは9歳の時。母親がすでに決めてあった就職先の関係で、テュラム家が居を構えることになったのはパリ郊外のフォンテーヌブローだった。
 この典型的なバンリューと言える場所で、テュラムは異なる人種の存在と、その人種の違いがはらむ問題点を現実として受け入れざるを得なくなる。
「学校では黒人の生徒にだけ変なあだ名が付けられていた。自分の場合は、テレビアニメのキャラクターだった黒い牛の名前で呼ばれることになった。それが人種差別にあたるのかどうかわからないし、子供にとっては悪ふざけの一種みたいなものだろう。だけど、その事実は僕を深く傷つけた。そのあだ名で呼ばれる度、僕の目には涙が溢れてきた」http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0506/france/column/200604/at00008816.html

バルサTVでテュラムは「グアドループではフランス人でいられるけど、フランス本土ではフランス人という前に黒人と見られた」というようなことを言っていたテュラムですが、たぶんそのような経験を得て政治的な言動を行うようになったんでしょう。ある移民のために政府と戦ったり、子供たちに「どんな人種も平等だ」と伝える姿が映像で紹介されてましたが、個人的にはそのテュラムの姿が非常に興味深かったですし好感を持てたんですよね。

「政治にスポーツを持ち込むべきではない」のは確かでしょうが、「スポーツ選手が政治を語る」ことはどうなんでしょうかねぇ?

ドイツW杯が終わった直後に、テュラムはアフリカのトーゴに出かけていたってのは知らなかったんですが、バルサTVで流されていた映像を見ると「アフリカの英雄」って感じに思われているように私には見えました。まぁあくまでTV画面を通してみた感想ですので、そこまでの人気や影響力というのはないのかもしれませんが、少なくともアフリカでサッカーをしている少年たちにとって憧れの存在であるのはまちがいないんでしょう。で、たぶんテュラムもそれを感じているんでしょうし、意識しているところもあると思うんです。子供たちに対して、かなりの影響力を自分が持っていると間違いなく知っているんですよね。そして、同様にアフリカやフランス移民の子供たちがどういう状況に置かれていて、何が必要なのかも知っている。だからこそ、テュラムは進んで政治的な発言をするし、自らの足で子供たちのいる場所へ赴いてメッセージを発するんでしょう。

■リリアン・テュラムの行動

「ジタンは嫌なことされたから頭突きしたんでしょう?」とあるアフリカ人の子供に質問されたテュラムが、「何があって暴力はいけない。スポーツで暴力することはよくないことなんだ」と諭すシーンがあったんですが、立派で正しい対応しているのはすばらしいなぁと素直に思ってしましました。そういうクレバーな考えできて、それを言葉でちゃんと伝えることって非常に重要だと思うし、それを行うのは簡単なことではないと思うんです。他人の振り見てじゃないですが、恥ずかしながら私はつい最近そういう「あたりまえのこと」が言えなかったことがありました。近所で1人で歩いていた時の話なんですが、サッカーのユニフォームを着た小学生高学年くらいの子供たちが5、6人いたんですよ。部活帰りなのか、自転車に乗ってチンタラと、「菓子」くいながら&ジュース飲みながら歩いていたんです。まぁ、よくある光景と言えばそうなのかもしれませんが、菓子のゴミや空き缶をゴミ箱に捨てないで、そこらに投げすてるという極悪な行動に出るんですよ。「こら!! ごみをそこらに捨てるな! お前らサッカーやっているスポーツマンだろ。買い食いなんかしないでサッサと家帰って着替えてから遊べ!」と、もしそこで言っていたらどうだったのか? 小心者の私は、当然そんな言葉を発せずに無視して歩いてました。「帰ろうぜ!」と自転車のスピードを上げて立ち去る子供たち。まぁ私の(ノン?)フィクション話なんてどうでもいいのですが、もしその場にいたのが私でなくテュラムだったら、ちゃんと「正しい方向へ」導いていたんでしょうか? それに対して子供たちは、どう反応したんだろうか?

子供たちはテュラムの存在を知っているのだろうか? 知っていようがいまいが、関係ないのでしょうか? テュラムでなく中村俊輔が言う方が効果あるんだろうか? というか中村俊輔や高原は「ごみを捨てるな!」って注意するんだろうか? 日本人のプロサッカー選手の中ではたして何人くらいが注意するんだろうか? 

■「サッカー選手である前に1人の人間」byリリアン・テュラム

「サッカー選手であるまえに、1人の人間である」とテュラムは言います。その通りだと思いますが、サラリーマンであれ、サッカー選手であれ「1人の人間である」ことをちゃんと意識している人ってどれくらいいるのでしょうか? 誰もがそう思っているのかもしれませんが、それに対する考えや深さの違いってのは間違いなくあるんでしょう。で、私はすべてのプロスポーツ選手やプロサッカー選手に「1人の人間であること」を意識してもらいたいんです。私に言われるまでもなく、全員がそういった意識を持っているのかもしれませんが、なかなかそういう声が伝わってこない気がするんですよね。そういうニュースがないのか、それともあってもマスコミが伝えないのか、それとも私の情報収集能力がダメなだけなのか?

それにしても、今回日本に滞在してみて、日本人のホスピタリティーの高さを再認識した。今こうやって世界中を旅していると、結局何に一番目が行くかというと、そのサービス(ホスピタリティー)。泊まるHotelもそうだけど、レストランにSPA、街角のShop、空港でのあらゆる対応など…。日本人はそういうサービスの面では素晴らしいレベルにあると思う。さらには、レストランやSPAのレベルの高さにも本当にビックリする。日本のレストランでは和食は当たり前のこと、イタリアン、フレンチ、中華にスパニッシュ、あらゆる料理で本当に美味しい。これは世界を旅している日本人ではない友人達も言う事。SPAに至っては世界中でももっともレベルの高い国の1つだと思う。マッサージの上手さ、ネイルケアの丁寧さ、さらには営業時間も、夜遅くまでやっているところもあったり、かゆいところに手が届く、そんなサービスが受けられる。今回日本に滞在してみて、本当にそういう日本の良いところが目に付いた。世界中で新しいHotelやSPA、Restaurantが毎日のようにオープンしている。が、1番の問題は人材。どんなに素晴らしいファシリティを作っても、人材が全て。これが大きく不足している。新しいデザインや、新しい味、新しいコンセプトというようなモノには、必ず“賞味期限”があると思う。がしかし、サービスに賞味期限はない。最終的に大きな“差”を出すのは、そのサービスだと思う。サービスとは人。もちろん教育されて辿り着けるサービスもあるが、“相手を思いやる、気遣う”、そんな生まれながらにして持っている心からのサービスが日本人を始めアジア人は欧米諸国の人間よりも強いと思う。そして、これはこれから先、大きな武器になっていくと思う。 http://nakata.net/jp/hidesmail/hml285.htm

今、中田英寿はたぶん「1人の人間」であることを実感しているんでしょう。それは、それで満喫してもらいたいですが、「単なる1人の人間以上の存在」であることも意識してもらいたいんですよね。「アフリカ人におけるテュラム」の存在までいかないまでも、かなりの影響力があると。まぁ私が指摘するまでもなく、中田英寿本人もそのことは知っているんでしょうし意識しているんでしょうが。そういえばテュラムが「ルーツ」という言葉を発していたのは印象的だったなぁ。アレックス・ヘイリーでしたっけ? まぁそんなところで。

フランス大統領選が決選投票になった場合、社会党のロワイヤル元環境相への支持率が右派のサルコジ前内相と同率になるとする最新の世論調査結果を、17日付パリジャン紙が掲載した。ここ3カ月間すべての世論調査はサルコジ氏のリードを示しており、ロワイヤル氏は中道バイル元教育相の台頭などで苦戦を強いられてきた。選挙戦最終盤になってロワイヤル氏が追いついてきた形だ。 同紙によると、5月6日の決選投票での支持率で、サルコジ氏が1ポイント落とし、1ポイント上げたロワイヤル氏と50%で並んだ。今月22日の第1回投票の支持率は、サルコジ氏が27%で、ロワイヤル氏を依然2ポイントリード。ただ、ロワイヤル氏は前回に比べ2ポイント増やした。 http://www.asahi.com/international/update/0417/TKY200704170297.html

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