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zoom RSS オシム日本代表にアジアカップで望む事 または約束事とそれを知らないことの関係

<<   作成日時 : 2007/06/26 23:23   >>

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一方、ジャズやロックが音楽にもたらしたのは、まったくちがうエネルギーだった。ジャズやロックが音楽でない、という人はだれもいなかった。それは単に、洗練されていない粗雑な音楽だったわけだ。粗雑だから、伝統的な音楽の枠組みの中ではバカにされた。こいつらは音楽のお約束ごとをなにも知らない、といって。知っていてあえて無視した現代音楽の人たちとはちがって、わざわざ音楽の勉強なんかしなかったジャズやロックの人たちは、お約束ごとをそもそも知らなかった。でも、それがまったく新しい自由さ、ふつうの人にも受け入れられるおもしろさを作り出すことに成功した。それは音楽を通俗化したけれど、それを通じて音楽は新しい生命力を得た。そしてそのロックすら、各種リミックスやラップ、ノイズやハウスの出現で、さらに新しい力を獲得するようになる。
 その両方が、適度に混ざることで音楽は新しさと活力を維持し続けている。山形浩生「『ジャンキー』とバロウズのことば」よりhttp://cruel.org/other/penguinjunky.html

山形浩生氏のHPで見つけたコラムから引用ですが、なかなか興味ぶかい文です。以前、ジーコのサッカーが「ロック的」という意見を取り上げたことがありましたが、それを補足する考えが上の文なのかもしれません。「ジャズやロックの人たちは、お約束ごとをそもそも知らなかった」というのはかなり誇張した表現であるとは思いますが、「それは音楽を通俗化したけれど、それを通じて音楽は新しい生命力を得た」という考えはなんとなくあたっている気がしますし、それってサッカーにも当てはまる気がするんですよね。

オシム監督が“アジア杯講座”を開講した。練習前に選手を集め、1次リーグで同組のカタール、UAEのビデオを見せた。和田テクニカルスタッフの説明で、両国の基本布陣や中心選手はもちろん、攻撃パターンや守備の弱点、監督の采配の癖まで伝えた。ライバル国の特徴が詰まった映像は約15分間、再生され、FW佐藤は「UAEのメツ監督は試合中によくシステムを変える、などと説明された。ここまで細かく相手のことを聞くのは初めて」と目を丸くした。
 その後に行われた練習では、相手の特徴を踏まえて、ゲーム形式で戦術確認が行われた。大熊コーチから「ビデオで見ただろ」と怒声が飛ぶなど、熱のこもった内容となった。和田テクニカルスタッフによれば「(分析ビデオは)まださわりだけ」。過去の合宿では試合前日を除き、ほとんどミーティングを行わなかっただけに、3連覇に懸ける強い気持ちが表れた。http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/06/26/01.html

対戦相手を研究して準備することはすばらしいと思います。チェルシーでモウリーニョも相手チームを徹底的に分析し相手の長所と短所を教え、選手にどう対応すればいいかどこを狙っていけばいいか指示しているみたいですが、このような「対戦相手の戦力を、いかに無力化にするのか?」というサッカーは全然ありだと思いますし個人的には嫌いでないです。ただ、一方でいくら相手を研究して丸裸にしたとしても、その情報や攻略法を個々の選手が自分のものとしてきちんと消化できないと意味がないと思うし、正しいプレイをすることができないと思うんですよね。いわばサッカーとは、マニュアル読んでマニュアル通りに敢行すればできるものでないと思いますし、逆にマニュアルによって選手たちが「借りてきた猫状態」になって力が発揮できない可能性もある気がするとでも言いますか。もちろんマニュアルは必要だと思います。で、そのマニュアルが正しくて、ピッチ上の選手がそのマニュアルどおりにプレイできれば、ある程度はいいプレイはできるとも思います。ただ、たとえばマニュアルをファーストフードの店員みたいにそのまま何も考えないで遂行するのと、マニュアルの本質を理解して自分のやり方でそれを表現するのとでは違うと思うんです。どちらもマニュアルを遂行していることには変わりないかも知れないですし、人によっては本質を理解してようがしてまいが違いはないと考えたりする人もいるかもしれませんが、私はその差は歴然としてあると思いますし、日本人は得てしてマニュアルがあると「ファーストフードの店員みたいに」なりがちな傾向がある気がしているんで。

というわけでアジアカップは個人的にそのあたりに注目したいですね。日本人選手がオシム監督の与えるマニュアルを自分のものとしてきちんと消化してプレイできるのか、それとも消化しきれずに「借りてきた猫」みたいになってしまうのかを。逆言えば、オシム監督がどうやって日本代表の選手にマニュアルを教え、選手たちがマニュアルの上部だけでなく本質から消化できるようにするかをね。って、まぁ準備期間のことなんか考えるとアジアカップでそこまで求めるのは酷かもしれませんが、優勝できるようにがんばってほしいですね。

「(DFだけ集まって練習した時について)攻めている時のポジションについて。相手FWの個人技術があるから。相手FWは嫌なところに残っていることがあるから、しっかりマークに突くことが大事。カウンターになった時の位置取りも注意しないといけない。
(ビルドアップもやったか?)それは昔から。オシムさんになってからずっと言われている。各駅停車にせず、1つ飛ばせば早くなるし、相手を置き去りにできると思う。今日は相手のビデオを見て確認したし、サイドチェンジの意識を頭の中に入れることも大事。
(カタールとUAEについて)しっかりつないでプレスをかけないといけない。相手はボールを回しながら攻めてくるから。それに前線に攻撃的な選手が多いからそれもケアしないといけない。カタールは似たような相手だけど、相手がフォーメーションを変えたり、こっちが変えたりしているとやりづらくなるかもしれない。それでもスキは必ずあるし、相手の特徴を消せばいいサッカーになる」http://www.jsgoal.jp/news/00050000/00050596.html
――そ、そうなんですか。では、山形さんに議論で勝つためにはどのような手が有効でしょう? 社交性がないから、具体的な話に降りてくると弱い。「現実的には〜」と詰められるともろいですよ。あと、僕はたいがいのテーマについて、大体のことはわかるんだけど、細かいことがわかってないことがままある。訳した本に書いてあったことを鵜呑みにすることもあるので、そういうのを見つけて突付かれるとあっけなく崩れます。
「山形浩生はいかにして作られたか」よりhttp://media.excite.co.jp/book/interview/200308/p04.html
繰り返すが、くつろぎは情報処理であり、情報の遮断である。だが、あらゆるメディアを断ち、あらゆる外からの情報を排除しても、最後に一つだけ遮断できないメディアがある。それは自分自身だ。
 あらゆる世界には、必ずそういう人々が生まれる。頭の中で常に何かがうごめいている人々。肉体的に、精神的に、何か疼きを抱え込んでしまった人々。かれらにとって、通常の意味でのくつろぎは存在しない。唯一可能なのは、内部からの情報を上回る音や情報に身をさらすことだけである。これはもちろん、郊外的なくつろぎや均質性とは相いれないものだ。
 都市は、そういう人々の場でもある。どうしようもない過剰の発散と、それをおさえこもうとする郊外的な生への反抗。それはティム・バートンやマイケル・レーマンやデビッド・リンチの映画、先にあげたJ・G・バラードや村上龍の小説、そしてパンクやグランジロックなどに強烈に現れている。おまえを切り刻みにきた。縛り上げ、殴り倒し、刺し殺しに。おまえのちっぽけな世界を引き裂きにやってきた。そして、おまえの魂までも粉々に。ノイズと絶叫にまみれた不協和音が、神経の隅々までも逆なでる。 山形浩生「都市はくつろがない:都市とメディアと郊外化」よりhttp://cruel.org/other/hilife.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰です。飛ばしてますね・・・お元気そうで。
最近あまりサッカーを見られていないので、余談ですが、私はI can't...より、こちらの方が好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=PAnZ_mTUP1c
で、ここから、ここにきて
http://www.youtube.com/watch?v=bcg-USk798I
なぜか、ここへ飛ぶ
http://www.youtube.com/watch?v=Wbt3hkVAtCk
また来ますね・・・
Mario
2007/06/27 20:29
>Marioさんへ
お久しぶりです。飛ばしてます! 明日なき暴走って感じです。ロキシ−のそのカバ−はナイスです。
doroguba
2007/06/30 00:05
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