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ランパードは前々監督のラニエリがウエストハムからかっぱらってきた。モウリーニョがチェルシーに来た時には既にいた選手であり、彼が自ら連れてきた選手じゃない。テリーも同じ。キャプテンではなかったけど、彼もラニエリの時から試合に出ていた。彼もまたモウリーニョがチェルシーに連れてきた選手ではない。 モウリーニョはそんな彼らを副キャプテンとキャプテンに抜擢し、中心選手とした。 「アンタッチャブル」と表現した。 怪我をしてなければ、ほとんどの試合で起用した。 その理由は、確かイングランドのクラブだから、イングランドの選手が中心となるべきみたいな感じだった。 もちろん単に彼らがイングランド人だったからだけでそうしたわけでなく、それ相応の実力と人気を兼ね備えていると思ったからだろう。 モウリーニョの意向だったのか、ケニオンのアイデアだったのか、それとも2人で考えたことなのかはわからないが、そういう方向性だった。 個人的には、なるほどと思った。 それまでチェルシーと言えば多国籍軍みたいな感じだったけど、中心に据えることができるイングランド人がいるなら、そのほうがいいように思えたから。 いいアイデアだと感じた。 そこには、チェルシーのすばらしい未来が待ち構えているように思えた。 チームの土台は絶対に必要であると思っていたし、彼ら2人はそれにふさわしい人物であるように思えた。 アンタッチャブルにすることで、もしかしたらどこからか不満が出るかもしれないけど、 それでも問題ないと思えし、強くなることができるんだろうと思えた。 モウリーニョがチェルシーに連れてきたのはドログバ、パウロフェレイラ、カルバーリョら。エシエン、アシュリーコールもそうかな。あとヤロシク。 彼らはモウリーニョがチョイスしてチェルシーに加わったのか、それともケニオンが独断で連れてきたいのかはわからないけれども、同じ時期もしくはモウリーニョ就任以降にチェルシーに入団したのは確かだ。ちなみにロッベンとチェフはモウリーニョが就任する数ヶ月前にチェルシー加入が決まっていた。彼らはたぶんケニオンの仕事で来ることが決まったんだろう。 彼らの中にもアンタッチャブルはいた。 ドログバ、カルバーリョ、エシエン、チェフなんかがそうだ。 ロッベンもきっとそうだったんだけど、彼はそれでもチームを去った。 彼にとってはレアルマドリードのほうが魅力的だったんだろう。 歴史やスタイルやお国柄が好みだったのか、それともモウリーニョと馬が合わなかったのかロンドンと合わなかったのかわからないが、なんの躊躇いもなくロンドンを後にした。もしかしたら、彼には予兆があったのかもしれない。2007年にチェルシーに何か重大な事件が起こる予兆が。 事件は起こった。何の前触れもなく急に起こった。 うそ。前触れはあった。みんなヒシヒシと気配は感じていた。 でも、それでも起こらないだろうと高をくくっていた。 アブラモビッチを舐めていた。きっとモウリーニョもそうだったんだろう。 モウリーニョは去った。あっけなく去った。見事なまでに去った。 みんな驚いた。全米100万人が泣いた。そして、笑った。 これまで築き上げてきたものすべてが、一気に崩れ落ちるような気がした。 その可能性はあったが、そうはならなかった。 アブラモビッチもケニオンもけして愚か者ではないから当然だった。 彼らはモウリーニョとその一味を排除する以外は、なるべく現状維持することに努めた。 すぐに名将を招聘することよりも、天下りという現実的な線でいった。 有能なブレインをオランダの名門から掻っ攫ってはきたが、彼にすべてを託するやり方はしなかった。単にできなかっただけなのかもしれないけど、とにかく事を丸く納めることに成功した。そのイスラエル人は、単なる臆病者ではなかった。モウリーニョという亡霊と戦う術は熟知していたんだろう。モウリーニョのやり方を踏襲しつつも、一方で「違い」をメディアに訴え続けた。単にもともと持っていたスタイルなのかもしれないが、それを知るものは少なかった。よっぽどのマニアでなければ、知る由もなかったし、そもそも彼がなんでチェルシーにいたのかさえも知らぬものが多かった。私もその理由はもちろん知らないが、イスラエルという国とアブラモビッチが何らかのつながりがあるんだろうと勝手に勘ぐるくらいしかなかった。モウリーニョもチェルシー就任1年目のオフに何故かイスラエルへ行っており、そこにアブラモビッチの影があったのは確かだったが、アブラモビッチとイスラエルを結ぶものが何かは知らなかった。英語が堪能だったら何か分かったかもしれないけど、知ろうとする努力を怠った。どうでもよかった。 イスラエル人監督は我々が思った以上にがんばった。 それなりの腕があったのか、それとも無能だからこそがんばれたのかはわからないが、それなりの結果を残せた。 年末年始の過酷日程でもチームは破綻せず、アフリカネーションズカップ期間もなんとか乗り切った。 テリーやランパードが怪我して離脱し、ドログバ、エシエン、カルーという主力がアフリカの地へ赴いていなかったにも関わらず、乗り切れた。 いわゆるビッククラブには勝てなかったし、上位チームと差を詰めることはできなかったけど、周りから不平不満が出るようなことはなかった。 イスラエル人はローテーションを好んだが、それがうまい具合に転がった。 バラック復帰のタイミングもよかった。ベテラン・マケレレもがんばった。 特にモウリーニョ時代にアンタッチャブルと呼ばれた人たちが張り切ったようにも見えた。イスラエル人の監督は、えこひいきしないことでチームを掌握しようとした。 就任当時はイスラエル人とウクライナ人をえこひいきしている感じだったが、いつの日か彼らを特別扱いすることもなくなった。2人とも、彼の足を引っ張ったからだ。とくにイスラエル人はチャンスをもらうたびにヘマばかりしていた。ある人は彼をバナナマンのヒウラに似ていると卑下したが、それは事件にすらならなかった。 イスラエル人の監督は彼ら2人に問題があるとわかったのか、それともそのえこひいきが演技だったのかわからないが、ある時突然2人を使うのをやめた。 そのかわりに、すべても民を平等に扱うことに決めたようであった。 民たちは、この方向転換を歓迎した。 アンタッチャブルと呼ばれた人たちが、怪我や徴集でその場にいなかったのも幸いした。 民たちは思いのほかがんばった。それなりの結果も出せた。 もともと力があったのだから当然だ。 一方でイスラエル人監督は、すべてのものを平等に扱うことでモウリーニョの亡霊とも戦うことができた。タイミングもよかった。 アンタッチャブルがいなかったこともあり、それはうまくいった。 フランス人だろうが、イングランド人だろうが、ドイツ人だろうが、ブラジル人だろうが誰でも構わなくなった。冬にフランス外人部隊みたいな傭兵も雇った。彼には少しだけ気を使ったけど、それはまるで裏切られたウクライナ人やイスラエル人へのあてつけの様だった。 一見モウリーニョのときと、なんら変わりないように見えた。 人によってはモウリーニョのときよりも、よくなっているというものもいた。 ただ、それは長くは続かなかった。 アンタッチャブルたちが帰ってきたからだ。 アンタッチャブルの帰還はチームをさらに強くするように思われていた。 彼らは休養十分でやる気に満ちていた。 これまで休んだ分もがんばろうと思っていた。 アンタッチャブルとしての使命を果たそうと考えていた。 大切な戦いが迫っていた。彼らはこれまでのようにフル稼働で働くつもりであったが、 だんだんとチームの様子が変わったことに気がついた。 イスラエル人監督はアンタッチャブルと呼ばれたものでもベンチに置いたのだ。 アンタッチャブルたちは愕然としたが、もはやチームにはアンタッチャブルという概念は存在しなくなっていた。 彼らはうろたえた。 そしてモウリーニョのころとはチームが代わってしまったことに気がついた。 イスラエル人監督はここぞとばかりに声を荒げて主張した。 もうモウリーニョはいない。 アンタッチャブルもない。 そんな過去のしきたりに、いつまですがっているのだと。 ここでは、みんなが平等である。 天は人の上に人を作らず。 アーメン。 力を失ったアンタッチャブルたちは己の未熟さを嘆いた。 でも、彼らにはどうすることもできなかった。 なぜなら、彼らはイスラエル人監督によって力を封印されてしまったのだ。 続く 人気blogランキングへ ↑読んでおもしろかった人はクリック願います。 モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?
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|---|---|
トッテナム 延長の末にチェルシーを破りカーリング杯制覇
トッテナム 延長の末にチェルシーを破りカーリング杯制覇 ...続きを見る |
アマデウスの錯乱? 2008/02/26 22:39 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
確かモウ様はロッペンについては「前の監督が連れてきた、自分に権限があったらいらないと判断していたから、前任者の手柄」ということを言ってました。 |
おりた 2008/02/26 00:50 |
まるでプロジェクトXのように短い言葉を羅列されても、読み辛いだけです。内容云々よりも、読んでてイラッとしました。 |
夜更かし 2008/02/26 16:31 |
まるでプロジェクトXのように短い言葉を羅列されても、読み辛いだけです。内容云々よりも、読んでてイラッとしました。 |
夜更かし 2008/02/26 16:31 |
大変ですね。金持ちって言うのも… |
赤い悪魔 2008/02/26 20:55 |
大変ですね。お金持ちのチームは… |
赤い悪魔 2008/02/26 20:57 |
面白かった、次回も期待してます |
カヌー 2008/02/26 23:39 |
日頃読んでいるだけのものですが、心無い意見に驚きました。 |
タイサン 2008/02/27 12:28 |
カーリングカップの考察は?これは前編で後編に考察があるのですね。 |
additionaltime 2008/02/27 21:29 |
>おりたさんへ |
doroguba 2008/03/01 00:09 |
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