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zoom RSS プレミアリーグ08-09「チェルシー対ポーツマス」戦雑感 ポゼッションと自由とリスク管理

<<   作成日時 : 2008/08/18 21:00   >>

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■ポゼッションの意味?

「ランパードはブラジル人ではない、イングランド人だ。だが、彼は非常にうまくボールを扱う。それが彼のスタイルなんだ。バラックにも同じことが言える。われわれにはわれわれのスタイルがあるんだ。私は選手たちを自由にプレーさせるだけであって、彼らが自分のパフォーマンスを表現することについては何も言わない。だから、これがスコラーリのパフォーマンスではなく、チェルシーのパフォーマンスになるんだ」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20080818-00000025-spnavi_ot-socc.html

勝ちました。完勝でした。「ボールポゼッションに拘った」攻撃が目についた新生フェリポン・チェルシーでしたが、そこがモウリーニョ監督時代と大きく変わったところという感じでしょうか。まぁ「ボールポゼッション」することに違いはないのかもしれませんが、モウリーニョ時代はどちらかというと「守備のためのボールポゼッション」という意味合いが強かった気もしたんで、フェリポンの「ポゼッション」はある意味モウリーニョのそれと別のもののように見えたのはポーツマスの出来がイマイチだったせいでしょうか? まぁ1試合だけではなんとも言えませんが、上のコメントでフェリポンが「ブラジル人」「自由」という言葉を言っているのが非常に興味深いです。

■自由のため?

たぶんフェリポンがやりたいサッカーは、その「自由なプレイ」で相手を崩すことなんでしょう。自分たちでボールポゼッションし、ボールを回して相手を揺さぶって主体的に崩すサッカー。もちろんカウンターも狙うけど、基本はあくまでボールを持って回して攻めること。ボールを動かし、人も動くことによって、相手の陣形を崩してゴールを目指すサッカー。ボールポゼッションからの積極的にポジションチェンジ。さらにそこにダイレクトプレイーや緩急の変化を織り交ぜたり、サイドバックの攻撃参加を絡めて「数的有利な状況」を作り出すことによって相手の陣形を崩すサッカー。まぁ一言で言えば「ブラジル的」といえるのかもしれませんが、フェリポン・チェルシーはそんなブラジル王道スタイルを目指しているように見ていて感じました。

■第3の男

たとえばジョーコールの1点目。アネルカのポストから、ジョーコールの裏への走りこみ&バラックのスルーパスという「ワンツーをアレンジした第3の動きによる中央突破」はこれまでのチェルシーではあまり見られなかったまさにブラジル的な崩しだった気もしますが、そんなことはありませんでしたかね?

■ウイングなし

まぁ、モウリーニョ時代も「ウイングなし」で戦っていたことありましたし、そのときと変わらないと言えばそうなのかもしれませんが、昨日の試合を見る限りフェリポンのサッカーはモウリーニョ時代よりも「よりリスクを冒す攻撃的なサッカー」であるように思えました。もちろんピッチ上の選手が攻守のバランスをしっかりと考えて戦っているのはモウリーニョの時もフェリポンの時も変わらないんでしょうけど、モウリーニョの時のが「より保険を掛けた戦い」をしていたように感じたんですよね。

■カウンターされない守備ではない?

終了直前にデコが自陣の最終ライン近くでボールを奪われて、危うく失点という場面がありました。ポーツマスに「高い位置で奪われて」「ハーフカウンターからGKと1対1」という非常にヤバイ状況を作られてしまったんですが、ああいう致命的なやられ方はモウリーニョ時代にはあまりなかったと思うんですよね(って、気が付かないだけで、何度かあったのかもしれないけど)。モウリーニョはよく「カウンターされない守備戦術の採用」を掲げてましたが、それは逆に言えば「そうならないように守備の約束を設ける」ことであるわけで、ある意味、その部分だけで考えれば選手から自由を奪っていたことになると思うんですよね。もちろん、それは選手からすべての自由を奪うってわけでなく、ほんのちょっと「足かせ」に過ぎないんですが、その「足かせ」が相手の攻撃をつぐむことになる一方で、攻撃時の「開放的なプレイ」の思考の妨げになっていたところもあるとでも言いますか。

■ためらいなし

ポーツマス戦の前半40分過ぎのチェルシーの攻撃で、こんなシーンがありました。左サイドバックのアシュリーコールが外から中央へ攻撃参加してくるんですが、ランパードからのパスをスルーしてペナルティエリアへ一直線に進入し、そのままゴールキーパーの前まで上がってスライディングシュートをしたんですよ。まぁ、これまでもそういう積極的な攻撃参加シーンはありましたが、今まで以上に「よどみなく」というか「ためらい」もなく攻撃参加をしていたように見えたのが印象的でした。

いわば「ランパードのパスが途中でインターセプトされて、カウンター食らってもへっちゃら」と言わんばかりの攻撃参加とでも言いますか。

■ミケルという保険?

たぶん、チームとしては「守備的MF(ミケル)」が攻撃参加時の穴を埋めるからなんの問題もないということなんでしょうし、その通り守備的MFが多くの場合はその仕事してくれることになるんでしょうが、私はそれだけではちょっと危険な気がしてます。

プレッシングが厳しいチームやカウンターが鋭いチームと対戦した場合、昨日のポーツマス戦のやり方だと「すべての危険をケア」できないと思うんですよね。

まぁ、まだ開幕したばかりですしチームも出来てないんでしょうが、試合を見ていてそこが少しだけ気になりました。まぁ、フェリポンチェルシーがモウリーニョのときと変わって「点取られもそれ以上にゴールするという攻撃的サッカー」へシフトするのならば、それはそれでなんら問題ないと思うんですが、正直、そこまでの得点力があるのか未知数ですし、ここ一番での戦いでは、やっぱ守備力というのが大事になると思うんで、ちょっと気になるんですよね。もちろんフェリポンは「守備的にも戦える」監督だと思うし、「勝負強い」監督であるとも思うんで、なんら心配ない気もするんですが、そのあたりの「勝利に執着する戦い」がどれくらいできるのかどうかが今シーズンのカギとなるような気がしました。

■使い分け

あと、バラックが怪我で交代するまでは「ウイングなしの4-1-4-1」というフォーメーションだったと思うんですが、今シーズンはこのフォ−メーションが基本となるんでしょうか? フェリポンはその後「マルダとSWP」を投入して、チェルシーでおなじみの「両ウイングを置いた4−3−3」にチェンジしましたが、この「ウイング有り無しの2つのフォーメーション」をいかに臨機応変に使い分けて戦えるかもポイントになるのかな?

ってわけで「勝って兜の緒を締める」エントリーでした。
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