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zoom RSS プレミアリーグ「アストビラ対チェルシー」超雑感! キーワードは「動け」「数的有利」「前線からの守備」

<<   作成日時 : 2009/02/23 23:53   >>

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■常に前線のターゲットへのパスを意識

トップにターゲットが2枚できたことの結果としてチェルシーの選手たちは、ボールを持つと常に前線のターゲットへのパスを意識することになる。その結果、ボールが常に前へ前へと動き、これまでのチェルシーにはなかったダイナミックな動きが戻ってきた。
http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2009022300533002.html

遅くなりましたが、ヒディンク初陣について。ここで、後藤氏が指摘するように「前線のターゲットへのパスを意識」がフェリポン監督の時と比べて変わったように感じましたが、ただそれは「ターゲットが2枚」できたから「常に前線のターゲットへのパスを意識」することになったんでしょうか?  つまり、「前線にターゲットが2枚できたから」選手たちが「自主的」にクサビパスを出したのだろうかって話。ヒディンクだろうがフェリポンだろうが関係なく、単純に「ターゲットが2枚」できたんで選手たちは「前線のターゲットへのパスを意識」したんでしょうか? 私はそれはちょっと違う気がしているんですよね。だってフェリポン監督時代も「アネルカとドログバの2人起用」はあったわけですし、そのときは選手がそれほど「前線のターゲットへのパスへの意識」しているようには感じなかったから。

■ロングボール禁止という呪縛

たとえば「前線のターゲットへのパス=ロングボール」ってわけではないとは思うんですが、フェリポンは以下のようなコメントをよく口にしておりました。

特に前半のパフォーマンスが良くなかった。横パスが多すぎて試合のペースが遅くなってしまい、相手に脅威を与えるまでに至っていなかった。後半に入ってすぐに同点ゴールを挙げることができたが、その後追加点をなかなか奪えなかったために、選手たちが冷静さを失い、ロングボールを使い過ぎた。(ホーム・スタジアムである)スタンフォード・ブリッジに来るチームは、10人で守備を固めることが多いため、攻め上がるスペースがない。だから、われわれはドリブルを仕掛けたり、パスでコンビネーションプレーをしたり、異なる戦術で攻撃すべきだ。ロングボールは相手チームにとって阻止しやすいからだ。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0809/england/text/200812150014-spnavi.html

ここでフェリポンが言うロングボールがどういう「意味」なのかはわかりにくいところはありますが、少なくともロングボールという「前線のターゲットへのパスのうちの1つ」をフェリポンが快く思ってなかったのは確かなんです。で、それが選手のプレイになんらかの影響を及ぼしていたところはあった気がしています。なので監督がフェリポンからヒディンクに変わったことで、その「ロングボール禁止という呪縛」から選手が解放され、結果として「前線のターゲットへのパスを意識する」ようになったところはある気がしますが、ただ単純に「フェリポンのロングボール禁止という呪縛解除=前線のターゲットへのパスを意識」という図式が成立となるのかは正直わからないんですよね。ヒディンクが「前線を意識しろ」と直接的に選手に指示を与えたのかどうかはわかりませんが、直接言わなくても「選手が前線を意識するようになる」何らかのマジックを施したんじゃないかって思うわけですが、そのあたりどうでしょう。

■「わかりやすく」「シンプル」

さて、ここまで書いておいてなんですが、そもそも「選手が前線を意識するようになること」なんて別に珍しいことでも特別なことでもないって言われればその通りです。なので「これぞヒディンク采配だ」的に大きく取り上げて書くようなことでもないのかもしれません。というか、そもそもヒディンクは「特別なこと」「みんなが驚くようなこと」をする監督ではないと思うし、この試合でもたぶん別に驚くようなことはしていなかったように感じました。

ってわけで、この試合であらためて感じたのは、ヒディンクがやろうとしているサッカーを一言で言うなら「わかりやすく」「シンプル」なサッカーということなんじゃないかってことです。特にフェリポンのサッカーに比べると非常わかりやすいというか、やることがハッキリしているとでも言いますか。

「しかし後半の一部で、私たちは少し動きが無さ過ぎました。ボールは持っていましたがそういう時には1つの原則があります。それはボールを持ったら、動かなければいけないという事です。じっと立っているだけなら、自ら問題を求めてしまいます」
「ドログバやアネルカのようなクオリティの高い選手がいて、彼らが自分たちのポジションで守備的に働く精神と規律を持った時こそ、私たちがやりたいフットボールができます。彼らは相手の進路の遮り方や自分たちのポジション取りをよく理解しなければいけません。そのため中盤の味方は2対1の状況を作れていませんでした。しかしあの2人は今日のようなタフな試合で、相手を逃さない意思を証明しましたし、その気があるのなら彼らのとても強力なクオリティを攻撃面で使う事に問題はありません」
http://www.chelsea-fanweb.com/modules/news/article.php?storyid=852

ヒディンクの試合後のコメントを「チェルシー弾」さんのところから引用させていただきました。読んでお分かりの通り、ここでヒディンクが言っているのは要は「走れ」「数的有利な状況を作れ」「前から全員で守備しろ」ってことなんですよね。はて、何か聞いたことがあるキーワードのような? そうです。オシムです。オシム前日本代表が「サッカーの日本化」ということで口にしていたスタイルこそが、まさに「ヒディンク・サッカー」だったのです。もちろん、細かいところでは「違い」はあると思いますが、コンセプト的にはあまり変わらないと言えるんでしょう。

■ヒディンク=オシム?

つまり、オシムが日本でやろうとしていたサッカーは「日本オリジナル」でもなんでもなかった? 違う? それとも何ですか、もしかしてヒディンクがオシム日本代表のサッカーを見て、そのスタイルを真似しようとしたとでも言うんですか? まぁ、何にせよサッカーの哲学的には「ヒディンク=オシム」的なところはあると言うのはあながち間違いではないと思うんですけど、どうでしょうか? で、もってそのサッカーは別に「世界を驚かせる・新しいスタイル」でも「早稲田ラグビーの哲学」もない、非常にわかりやすくてシンプルなサッカーみたいな感じ? なので、やっぱユーロでのロシア代表を見て感じた「オシム的」という感覚は、あながち間違いではなかったと思っているんですが、どうでしょう。

スウェーデンの左サイドを上手く攻めてましたが、特にスペースの使い方、作り方が素晴らしかったです。ポゼッションからサイドで基点を作って、そこに人数をかけ数的有利な状況を作ることでスペースメイクするという感じで、きっとオシムが日本代表でやりたかったスタイルがこんな感じなのかなと思って見てました。パス技術、積極性、リスクの冒し方が素晴らしかったですし、何より自分たちのサッカーに対して自信を持っているように感じられたところが強い秘訣のように感じられました。また守備でもプレスの掛け方、カバーリングの仕方が組織だっており、機能していたのは見事でした。http://doroguba.at.webry.info/200806/article_13.html

って、オシムは「前線のターゲットへのパスを意識」はない? そうか、そこが違いか。まぁ、だからこそ、冒頭でそのことについて言及したといえばそうなんですけどね。
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私の見解ではヒディンクはオシムでなくトゥルシエです。
リードしたら、ラインを下げてカウンター狙いになるでしょうが。
DFがロングボール蹴って、潰れ役が競って、中盤がサポートにいって、ラインあげて、
マークをはっきりさせて、プレスを掛けて、次々とゴールへ押しかける感じだと思います。
ポゼッションスタイルのチームがやるなら今年のバルサみたいになるでしょうか。
このやり方、退場者が出ると苦しいですけどね。

オシムはロシアのようなコンビネーションでサイドを切り裂いて、マークをはずせる、あるいは競り勝てるFWが点を取るサッカーがしたかったのでしょう。
でも日本でスピードのあるサイドアタッカーといっても山岸・アレックス・加地ぐらいしか出てこなかったので、遠藤や駒野のような精度の高いキッカーを両翼に配して日本化したつもりだったのでしょうね。
CSKA352
2009/02/25 12:49
バルサはロングボール使わないですね。
でも4-3-3でSBをあげることで中盤を厚くして、高い位置からのプレスと攻撃での数的優位をつくりやすくしています。

オシムジャパンの場合は山岸や加地、当初の阿部が
相手の布陣にあわせた位置を取ることでプレスを利きやすくしていました。
山岸は相手が4-4-2系ならウィング4-3-3系なら中盤にはいってました。マンUのパクやハーグリーブスみたいな感じですね。
岡田氏も継承しようとしているFWとサイドが入れ変わって見たいな動きも去年のマンUやアーセナル、ゼニットに似てました。

CSKAもジーコになってSBが攻撃参加するようになりそういうシーンが増えました。
サイドアタックとカウンターとセットプレーのコンビネーションだけで勝てる選手を育ててきた前任者との微妙な違いが気になるところです。
CSKA352
2009/02/25 13:53
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