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zoom RSS クアレスマ再襲撃 またはプレミアリーグ放映権料金のお話

<<   作成日時 : 2009/02/05 23:39   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 11 / トラックバック 0 / コメント 0

90年代のある時、僕はロンドンにいた。
ソーホーにあるソウルジャズレコードという
中古レコード屋へ向かっていた。
向かったというか、厳密に言えば探していた。
そうさ、白状しよう。あなたを探していたんだ。
そして自分も探していた。
Jamiroquai - When You Gonna Learn


■闘いはおおむね敗北に終り、人々は内面に向けて沈潜

【ロンドン4日時事】サッカーのイングランド・プレミアリーグは4日、2010年から3シーズンの同リーグ生中継(英国内)の放送権を、英衛星テレビ大手BスカイBが獲得したと発表した。
 BスカイBが入札で獲得したのは、リーグ戦の放送権を6組(1組23試合)に分けたうちの4組分(92試合)。英紙タイムズは入札額が10億ポンド(約1300億円)以上と報じている。残り2組分は、別途入札で決まる。
 同リーグの実況放送権はBスカイBの独占が続いていたが、欧州委員会の独禁当局の指導で07年シーズン分から、他のテレビ局にも振り分けられるようになった。
 現在、世界で最も活況といわれる同リーグが手にする巨額放映権収入は各クラブに分配され、選手獲得などに使われる主要な資金源となっている。 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20090205-00000071-jij-spo.html

3シーズンで約1300億円って、ちょっと感覚的にピンとこないんですが、ともかくすごい額なのは間違いないんでしょう。このお金が「各クラブに分配」されるみたいですが、1クラブでどれくらいの額になるんでしょうかね。順位によってもらえる額が変わるんでしたっけ? まぁマンチェスター・シティみたいな超金満クラブはそんな放映権なんてなくてもへっちゃらな気もしますが、そんなことはないのかしら? チェルシー? うーん。なんか最近は羽振が悪い印象だけど、もしアブラモビッチのマネーが危ういなら、このような放映権収入は馬鹿にならないよなぁ。やっぱ。ちなみに「サッカーとお金」の関係についてはいろいろと考え方はあると思うんだけど、単純に「世の中がそういう時代に転換した」から別にとりたてて言うことでもないってしちゃうのは乱暴なんですかね。

時代が変ったし、年を取ったし、立場も変った。政治的・思想的な純粋性というものは、それを真剣に取るにせよ、シニカルに取るにせよ、失われた。人々は政治について語るかもしれないが、もはやそれはオマケでしかない。社会を動かすのは巨大産業と消費者であって、その事実は動かしようもない。志は失なわれていないかもしれない。だが、それを実現するすべはない。我々はこの、全てが消費に換算される世界の中で、何とかやっていくしかないのだ。「パン屋再襲撃」が語るのは、概ねそのようなメッセージだ。
言うまでもなく、これは現実社会のほぼ正確なトレースである。少くとも、このように社会を見たひとがいるのは事実だ。例えば、政治的なフォークから内省的なロックへの転換。ボブ・ディランや井上陽水。映画や小説におけるミニマリズム。60年代には多くのものが勝ち取られたが、闘いはおおむね敗北に終り、人々は内面に向けて沈潜した。村上春樹はそのような状況をほぼ正確に写し取っている。
http://d.hatena.ne.jp/le-matin/20090128/p1

「現実社会のほぼ正確なトレース」かどうかは私には難しすぎてわからないけど、今の欧州サッカー界も、もしかしたらこれと似たような状況にあるのかもしれません。って、そもそも60年代のサッカー界に「政治的・思想的な純粋性」があったのかはわかりませんし、もしかしたら「欧州サッカー界の構造」自体は変わってないのかもしれませんけど。そういえば映画「勝利への脱出」って、ありゃフィクションでしたっけ? あれは見た感じちょっと政治的に作られていましたよね。世界選抜VSドイツでしたっけ? すみません、村上春樹に関するこちらのエントリーはサッカーにまったく関係なかったんですが、非常におもしろかったので引用させていただきました。ちょっと強引でしたね。すみません。えっ、なんと! 日本サッカー界は「60年代には多くのものが勝ち取られたが、闘いはおおむね敗北に終り、人々は内面に向けて沈潜」における「多くのもの」には含まれてないのではって? まぁ確かに日本サッカー界の場合は「60年代」のところを「日韓W杯〜ドイツW杯の時代」って置き換えた方がいいかもしれません。つまり

「日韓W杯〜ドイツW杯の時代」には多くのものが勝ち取られたが、闘いはおおむね敗北に終り、人々は内面に向けて沈潜した。

って、感じ? どうですか? 皆さん、今、内面に向けて沈潜していますか?



というわけで日本代表についてなんだけど、すみません、また試合は見れていません。なので試合について語ることはできないわけですが、それでもこのように適当にくだらない文章を書いてお茶を濁しているのは私が「内面に向けて沈潜」しているからなんでしょうか。

日本代表のサッカーへ対する自分の中の愛着や熱情のようなものが、そのトライアングルの一点に対する負の思念によって、いま氷水で薄められて気の抜けたビールのように、味気ないものに変容しつつあるのを僕は感じている。もしかしたらすでに僕は、その三角の和から弾き出されてしまったニンゲンなのかも知れない。或いはその三角自体を自分の中から弾き出してしまったニンゲンなのかも知れない。だとすれば、もうこれ以上、代表について語ることの許されないニンゲンなのかも知れない。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kiritanishin/article/208

さて、こちらのすばらしい文章にも共感できるところが多いんですが、私もたぶん「三角自体を自分の中から弾き出してしまったニンゲン」なのかもしれません。というか、そうなんでしょう。で、私以外でもサッカー関連のことを書いていたブロガーさんの中にはそうなってしまっている方が多々いるようにも感じます。まぁ三角形の外側に出てさ、鉄の棒を持って、カーンとトライアングを鳴らす気持ちがあるだけマシなのかもしれない。トライアングル鳴らすのにも飽きちゃったり疲れたりしちゃって、どこかに放り投げてしまった人だっていると思うし、その気持ちも十分にわかるから。…って、こういう文章か書きなぐることこそが「内面に向けての沈潜」することなのかもしれないけど…。

■石の上にも3年。プレミアの上にも3年?

 [ミラノ 8日 ロイター] サッカーのイタリア・セリエA、インテルに所属するMFリカルド・クアレスマが、2008年の同リーグの年間最悪選手に選出された。同賞はイタリア国営ラジオRAIのリスナーによる投票で決定される。
 クアレスマは今季途中に1860万ユーロ(約22億2000万円)の移籍金でインテルに入団したが、大きなインパクトを残す活躍を見せることができなかった。
 アトランタ所属で元イタリア代表FWクリスチャン・ビエリが2位となっている。
http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPJAPAN-35327820081209

さてクアレスマである。2008セリエA年間最悪選手である。この冬の移籍市場の最後の最後にチェルシーが獲得したのが彼なんですが、この夏のロビーニョの時みたいに彼を何としても獲得したかったってわけではないんでしょう(ってロビーニョは獲れてないんだけどさ)。

「もしもし、俺だけど。監督さんそこにいる?  あー監督さん? もしもし、俺だけどさ、移籍市場閉まっちゃうけど、ホントゼロでいいの。え、誰? だから、アグボンラなんて最初から無理なの。アシュリー? それも無理。残念でした。じゃ、いいね。ゼロで。こめんよ。でも無理なんだからしょうがないじゃない。うーん。ウインガーねぇ。そういえば、クアレスマなら大丈夫だけど、彼は論外だよね。えっーーーー? いいの? 獲るの〜? 知らないよ〜。」
さて、こんな会話がフェリポンと誰かさんの間で交わされのかはわかりませんが、まぁたぶん似たようなものだったんじゃないでしょうか(笑)。なーんて。

というわけでクアレスマがチェルシーで使えるかどうかですが、まぁ可能性はゼロではないと思ってます。少なくとも昨年のポルトの時は、それなりにいいプレイしていたようにも見えたわけで、使いようによってはそれなりに機能する気もするんですよね。インテルでのプレイはあまり見てなかったんですが、ちょっとプレイがセルフッシュすぎる印象は何となくありました。あと、シュートが雑というイメージもそれにプラスしてもいいかな。ってセルフィッシュでシュート下手って全然ダメじゃん(笑)。まぁだからこそ「セリエA最悪選手」に選ばれているわけだけど、私は逆にその「俺に任せろ」的な自己顕示欲の強さに魅力を感じてたりするんですよね。

クアレスマのことはスポルティング時代にサッカー雑誌で知ったんですが、当時は確かC.ロナウドよりも注目されていたように感じていました。まぁあくまで雑誌を通しての感覚的な意見ですが(笑)。で、クアレスマはバルセロナへ、C.ロナウドはユナイテッドへの移籍することになるわけですが、その当時、数年後に2人の運命がこうも変わるとは誰も想像できなかったのは間違いないでしょう。まぁファーガソンは想像できていたかもしれないけど。ただ、今や天下のC.ロナウドだって最初からすごかったわけではないのはプレミアリーグをここ数年見てきている賢明な皆さんならご存知なわけで。移籍してから1、2年のC.ロナウドは正直セルフィッシュなプレイが目立っていたし、シュートだってそれほどは上手じゃありませんでした。確か。でも、ファーガソンはそんな彼を見捨てずに使い続け、そしてプレミアリーグにも慣れたのか3年目くらいから頭角を表して開花したんですよね。厳密に言えば、確か2005-2006シーズンのチャンピオンズリーグでユナイテッドがグループリーグ敗退してから「変わった」気がしているんですが、要は「ダメでも我慢して根気よく使えば、素質ある選手なら開花する可能性もそりゃあるにはあるんじゃなの?」ってことが言いたいんです。たぶんクアレスマだってバルセロナにもっと長く在籍できていれば今以上に開花できたと思うんですよ。ってwiki見たら、ライカールトと揉めてデコとトレードでポルトに移籍だったのね。いまや、そのデコとクアレスマがチェルシーにいるなんて、その当時だれがそれを想像できたことでしょう?

というわけでまとめます。インテル加入前後ではクアレスマに対する評価は天と地ほど変わりました。ポルトガル最優秀選手からセリエAワースト選手へ大転換。違約金の料金も変わりました。で、チェルシーはそれを承知で彼を獲りました。というか、それだかこそ、彼を獲れました。さぁ「再襲撃」の始まりです。で、襲撃するに当たってポイントとなるのは、チェルシーとクアレスマが大転換をきちんと消化し踏まえた上で「再襲撃」を考えているかどうかってことだと思うんです。まぁ、もちろん「闘いはおおむね敗北に終った」のかどうかはまだわからないし、「内面に向けて沈潜」すべきなのかどうかもわかりませんが、たとえそうなったとしても驚いてはいけないということだと思うんです。「再襲撃」の成功期待してます。

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