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zoom RSS 朝日新聞社説”南アW杯へ―日本の「色」が見えてきた”を読んで雑感

<<   作成日時 : 2009/06/09 18:03   >>

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■バランスよく人を配する定石を捨てた、大胆な戦術?

ウズベキスタン戦をはじめ、岡ちゃん日本代表の試合を見た感想は人それぞれであるとは思う。それは認める。ただ申し訳ないけど、以下のコラムに関しては、正直、まったく賛同できない。サッカーの見方というか、感じ方、感覚が、残念ながらまったく違うからだ。

 初の代表監督から10年余り。岡田氏は自らの哲学を選手に浸透させ、過去にないスタイルで代表を率いている。
 それは日本人らしい機敏なサッカーだ。小回りが利き、球さばきにたけるという特性を生かし、よりゴールに近づき、パスに多くの選手がからんで好機をつくる。バランスよく人を配する定石を捨てた、大胆な戦術だ。
 強国のまねを戒めたオシム氏の「日本代表の日本化」という言葉を、岡田流で実践したともいえる。ウズベキスタン戦でも、目指すサッカーが確かに見えた。
http://www.asahi.com/paper/editorial20090608.html#Edit2

「過去にないスタイル」「大胆な戦術」って書いてあるけど、この文章を書いた人は、本当に試合を見てそう思ったんだろうか? 僕には単に岡ちゃんのインタビューの受売りにしか読めない。つまり、試合を見ないで岡ちゃんのインタビューから適当に「物語を作った」だけにしか読めないんだ。「バランスよく人を配する定石を捨てた、大胆な戦術」って、これ例の「接近、展開…」のことを言っているのかもしれないけど、その「大胆な戦術」というものを岡ちゃん日本代表は本当に実践していたんだろうか?
確かに就任したてのある試合の数分間だけ、そんなクソサッカーをちょろっと垣間見せてくれた気もするけど、ほとんどやってないというのが正解でしょう。そして、上の文章によると先のウズベキスタン戦でも「岡田流・日本化サッカーが見えた」って書いているけど、僕には普通にサッカーをしているようにしか見えなかった。少なくとも「小回りが利き、球さばきにたけるという特性を生かし、よりゴールに近づき、パスに多くの選手がからんで好機をつくる。バランスよく人を配する定石を捨てた、大胆な戦術」なんて、まったく見えやしなかった。まぁ「バランスよく人を配する定石を捨てた=中盤がら空き」ということならそうかもしれないけど(笑)、それは別にオリジナルじゃないよね。ジーコの時もあったし(笑)。

スペインの守備より攻撃を重視したスタイル、イタリアの守りの堅実さ……。サッカーには、国の「らしさ」が如実に出る。過去のW杯での日本代表は、その「色」が希薄だった。
 今回は、海外の模倣ではない「ジャパン・オリジナル」の形が、予選を戦う中で徐々に固まってきた。「目標はW杯本大会でベスト4。世界をあっと驚かせたい」というのが岡田監督の思いだ。
http://www.asahi.com/paper/editorial20090608.html#Edit2

そして、この「海外の模倣ではないジャパン・オリジナルの形が、予選を戦う中で徐々に固まってきた」って文章。これも、いわゆる結論ありきの文章になっている気がする。本当に“海外の模倣ではない「ジャパン・オリジナル」の形”が見えたんだろうか? いつ、どの試合で? 少なくとも、僕にはまったくそれを感じることはできませんでした。確かに岡ちゃんはインタビューなどでそう言っていたかもしれないけど、それが実際に「形」になっていたとは思えない。つまり僕には、この天下の朝日新聞の社説が単に岡ちゃんがインタビューで適当に話していたことを「まるで実際にそうだった」ように捏造した文章にしか読めないと言いたいんだ。

もちろんサッカーの見方なんて人それぞれなんだろうし、この文章書いた人が「ジャパンオリジナルの形が見えた」と言うならば、その意見・主張自体は間違いではないんだろう。ただ、僕にはそのようには見えなかったし、そのようには感じなかった。まぁ結局は、それだけのことだ。

さて、どちらの言っていることが正しいのだろうか? 残念ながら僕の言っていることよりも、天下の朝日新聞がおっしゃっていることのが正しいとされるのだろう。そして歴史的に、2009年に岡ちゃん日本代表が「過去にないスタイル」で「海外の模倣ではないジャパン・オリジナルの形」で戦い、W杯出場を果たしたと記録されることになるんだろう。つまり、このコラムに書かれていることが事実とされ、後世に語り継がれることになるわけだ。残念ながら。まぁ、歴史なんて、得てしてそんなものなのかもしれない。まぁ、いいさ。歴史なんて、どうでもいい。でも、僕は負けない。子供みたいと言われるかもしれないけど、見えないものは見えないといい続けるだけだ。「王様は裸だ」ってね。

■ウズベキスタン戦の課題?

 練習はランニングで軽く調整した程度だったが、その後には岡田監督と3人で車座となり、約10分間話し込んだ。「ウズベキスタン戦の課題について話しました」と憲剛。試合では前半9分に岡崎のゴールで先制したものの、次第にウズベキスタンに支配されるようになり、終盤はピンチの連続。その問題点の1つが中盤が間延びしてセカンドボールを拾われることだった。
 「DFラインが下がっていたから、そこから前へ上がって前にプレスをかけようとすると、中盤は疲れて前へ行けなくなる」と俊輔が言えば「あの試合の展開だと中盤は体力がキツイ」と憲剛。攻守両面で走り回って体力を失えば、岡田ジャパンのコンセプトである前線からのプレスが機能しなくなる。指揮官は会見で「世界で勝つために戦術を変えるつもりはない」と会見で言い切っただけに、すぐに修正へと動いた。
 岡田監督は2人にこう言ったという。「もうちょっと、ゆっくりボールを回して攻めることができたんじゃないか」。中盤が間延びしやすいロングボールの蹴り合いにせず、コンパクトに保ってプレスをかける――目指すサッカーはシンプルだ。「前で僕とかがタメをつくってボランチに落としてサイドチェンジとか、そういうことをやってもいい。あのような雰囲気になってもこれからはできるようにならないと」と憲剛。2人がホテルの部屋に戻ると、もう時計の針は午後8時になろうとしていた。南アフリカで勝つために――“W中村”のW杯南ア大会へのカウントダウンが始まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090608-00000021-spn-socc

「中盤が間延びしやすいロングボールの蹴り合いにせず、コンパクトに保ってプレスをかける――目指すサッカーはシンプルだ」って書いているけど、要は相手チームがそういうシンプルなことをやらせてくれないから、さてどうしようってお話だと思うんだけど。

「もうちょっと、ゆっくりボールを回して攻めることができたんじゃないか」というのは、「ポゼッションサッカーの要素も織り込んでいこう」という意味か、それとも「モウリーニョのボールの休息をしよう」という意味か? というか両方? そうしたいなら、僕はコンセプトの変更を宣言するほうがいいと思うけどね。もちろんベースはこれまでのコンセプト通り「切換えの早さ」なんだろうけど、「ゆっくりボールを回して攻める」要素を盛り込むなら“コンセプト自体”は別のものに変更した方がいいのではなかろうか? 欧州の列強がそうしているように…。
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
岡田氏のコンセプトからするとなぜ巻・山岸・鈴木といったボールを奪ってすばやく運べる選手をオシム流とともに捨てたのか分からないですね。

本当は細かくボールをつないで人数掛けるサッカーがしたいのだとおもいます。
押しているときは前からのプレスで奪い返せるからいいんですけどね。
それでも十分日本らしいと思うのですが、協会の意向とかオシムへの遠慮がまだあるのでしょうか。
CSKA352
2009/06/10 12:37
先に色々考えて(邪推でした)コメントしてしまいましたが、
岡田監督の言葉をいろいろみてみるとボールを持ってないときはプレスを掛け続けろって感じですね。
リバプールがお気に入りかも知れません。
CSKA352
2009/06/10 13:29
>CSKA352さんへ
どうもです。岡ちゃんの意図はわかりませんが、「切り替えの早さ」を謳うことは、結果的にアンチ・ポゼッションサッカーを誘引する可能性が高いと思ってます。いわばトルシエのブラットスリーみたいな感じ?バルセロナやスペインはやっていることは切り替えの早さなんですが、コンセプト自体はそれとは真逆だと思うわけでして。岡ちゃんも今のコンセプトは隠し要素にすべきだったと思うんですが、いかがでしょう?
doroguba
2009/06/11 00:52
まずプレスでゴールを強調してから、辛いときはポゼッションで休憩しようかという教え方も順番としていいとおもいます。

前線に人数掛けられるときはアンチポゼッションでゴール量産世界を揺るがすサッカーしていいとおもいます。
前に出れないときにロシアのプレスに開き直って自陣でパスをつないだスペインのようなしたたかなサッカーができればいいとおもいます。
鹿島がそういうサッカーしているのでできると思います。

バルサはSBとボランチが戻ると最終ライン5人でポゼッションできてトゥレとかマルケスみたいなDFが3トップにロングフィードできるから押されても回復が早いですね。
CSKA352
2009/06/12 21:39
>CSKA352さんへ
教える順番って難しい場合も多いんですよね。バランスの問題なんでしょうが、教える順番によって主旨が違って伝わることも多々あると思うわけで。まぁ岡ちゃんの監督力に注目ですね。
doroguba
2009/06/13 00:51
 社説ですからw。
 取材現場に出たのなんていつのことだったか思い出せないような偉いさん(元運動部長でしょうが)が、取材なんてせずに、せいぜいテレビで見て思ったことを、もっともらしく書いてるだけです。
 これに限らず、各社時々社説には社内の人間も首を傾げるような論法のものがでてきますよ。

2009/06/13 22:27
朝日新聞社説”南アW杯へ―日本の「色」が見えてきた”を読んで雑感 doroguba*footballcolumn*/BIGLOBEウェブリブログ
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