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zoom RSS プレミアリーグ「フラム対チェルシー」超雑感  クリスマスツリーは守備のときどうなる?

<<   作成日時 : 2009/08/25 22:08   >>

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■無失点がすばらしい

遅くなりましたが、フラム戦について。いや、見事な勝利でした。無失点で勝てたことを評価したいです。まぁフラムがAジョンソンを欠いていて、デンプシーをFWで起用するという「奇策」で臨んでくれたことに助けられた面は多分にあったと思いますが、それを差し引いても開幕戦から比べると守備が格段に良くなったことは評価すべきでしょう。では、なんで守備が良くなったのか? まずはこれについて。

■守備がよくなった理由?

守備が良くなった理由はいろいろあるんでしょうが、一番大きな要因は、やはりシステムの変更なんでしょう。開幕時のシステムは2トップの「4−3−1−2」でしたが、第2戦以降はいわゆるクリスマスツリーと呼ばれる「4−3−2−1」へとシステム変更しており、その変更こそが守備力がアップした大きな要因であると私は思っています。「4−3−2−1」の2列目の「2」の人たちもゾーンで守る守備を課すことによって、「両サイドの守備の穴」を塞ぐことに成功したのがよかったみたいな感じ? 「4−3−2−1」のクリスマスツリーって攻撃時はそんな感じだけど、守備時には「4−1−4−1」的に中盤がワイドに変形する場合が多々あるんですよね。つまり、ワントップ以外の「中盤の5人」と「最終ラインの4人」が「4−1−4」ゾーンディフェンスを構築して守るようになり、単なる「4−3」ゾーンよりも人数かけて守るようになったことが守備がよくなった最大の理由であると言いたいわけです。

もちろん「4−3−3」の場合と違って、「4−3−2−1」の「2」の人たちは攻撃でもキーマンですし、ポジションも流動的なので、いつも守備に奔走できるわけではないのかもしれません。ですが、開幕時の7人オンリーのゾーンディフェンスと比べると、「2」の人たちの守備意識が向上し格段にゾーンで守る時の選手の人数が増えたことは確かであり、それが守備時にさまざまな相乗効果を生んでいるように感じました。人数が増えることにより「ケアすべきスペースの負担」が減れば「個々の選手の守備の負担」も減るわけで、そうなると今度はメンタル的&体力的&構造的に余裕が生まれるので、守備時に「相手のボールホルダーへのチェック」が早くできるようになったり、一歩早く守備ができるようになったり、よりボール際で厳しく行えるようになり、結果として「相手の攻撃の目を早くつぶせるようになった」のが功を奏したとでも言いますか。まぁシステムだけの問題でなく、単純に選手個々のコンデョションが上がった面や、選手通しの意思疎通がうまくいくようになった面もあるとは思いますが。

■ドログバとアネルカ

攻撃についても簡単に。

「ニコラと僕が一緒にやれると確信している。僕らは知的で、一緒にやる術を知っているよ。多少の時間を必要としたけど、今は機能しているね」
「完璧なシーズンスタートだ。3勝スタートというのはいいね。僕たちはまだよくなるつもりだよ」http://news.livedoor.com/article/detail/4311494/

確かに2ゴールとも「ドログバ&アネルカ」のコンビから生まれたわけで、そこは単純に評価すべきでしょう。ただ、先ほど述べたように、この試合は開幕戦のように単純な「ドログバ&アネルカ」の2トップではなく、ドログバのワントップ&アネルカ2列目の「4−3−2−1」システムにおけるコンビネーションだったわけで。なので、個人的に、その「4−3−2−1」システムでドログバとのコンビを機能させた、アネルカのプレイを何よりも評価したいんですよね。守備時は一応きちんとゾーンで守備してDF陣を助け、攻撃時は2トップ的にポジションを変えてドログバをサポートしてゴールに絡む。守備も攻撃もこなせるって、本当にすばらしいですよね。そう、アネルカが守備と攻撃の2つをこなしているところを、もっとフィーチャーすべきであると思うんです。もちろん守備はアレなところもありますが、それでもボケっとしているよりはすばらしいですし。というわけで、アネルカのユーティリティ性とアンチェロッティの戦術眼を褒めたいと思うわけですが、ただ皆さんご存知のように、昨年のヒディンク体制時にすでに「2トップ以外のシステムでのドログバとアネルカの同居」はある程度できてはいたわけで、アネルカの「4−3−2−1」の「2」での起用と、そのシステム時におけるドログバとのコンビネーションの確立は別に驚くようなトピックスでないのも確かと言えばそうかもしれません。

■その他、気になった点

右サイドバックはボシングワでしたが、アンチェロッティがコミュニティーシールドでここにイバノビッチを起用したのは結局なんだったんだろうか? ユナイテッドに「敬意」を払ったから? 相手のチーム力とのバランスを考えて「守備重視」の布陣にした?

アンチェロッティは、そういう相手チームの力量を考えたバランス感覚のようなものに長けているところはあるのかもしれません。あとコミュニティーシールドから4試合を経過して、アンチェロッティはベニテスばりに「ローテーションばりばり」の戦い方をしているわけですが、チェフ、テリー、アシュリーコール、ランパード、ドログバあたりは「軸」的に固定して戦っていることろはさすがだなぁと思いました。まぁ、ここも対戦相手によって「いじる」こともあるんでしょうが、その代える感覚はけっこう信頼できる気がしてます。すくなくともフェリポンよりは信頼できるのは間違いない。

あと今までのところローテーションのまわし方すばらしいと思うんだけど、試合中のフォーメーション変更などもそのうちテストしてもらいたいなぁ。たとえば負けている時に「絶対点が欲しいぜ!超攻撃システム」とか、「これでおしまい!超守備的システム」とか。まぁ、アンチェロッティならそんな戦術采配は朝飯前だとは思うけど、できれば大切な大一番とかでぶっつけ本番的にやるのではなく、どこかの試合で一度テスト的に試せればそれにこしたことはないみたいな。もちろんプレミアリーグの試合で、そんな「遊び」ができるわけないし、今の戦い方で100%間違いないとは思うんですがね。何はともあれ「勝っている」ことは評価したいし、この調子でスパーズとのロンドンダービーまで突き進んで欲しい。それまで、どの程度ローテーションを駆使するのかわかりませんが。

■フラムについて

ダフはいい選手だとは思うけど、デンプシーを変えてまで「右サイド」で使うべきなんでしょうか? むしろダフをセカンドトップ的に使って、2列目はデンプシー&ゾルタンのが「4−4−2」のフラムには合う気もするけど、今後の戦い方に注目ですかね。チェルシーはなんとか2ゴ−ル取れたけど、それなりに組織されたフラムの守備はやっぱ評価したいです。ユネイテッドにぼこられたウィガンとかポーツマスとかのヘタレ守備見ていると尚更そう感じてしまいました。まぁウィガンもポーツマスもこれから修正してくるんでしょうが。

■ポゼッションサッカーについて

ポゼッションサッカーとは、それだけ取れば、もっともゴールの遠いサッカーのスタイルであると僕は思う。丁寧に繋ぎゆっくり攻めるのだから、相手ゴール前はいつも敵でごった返している訳である。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kiritanishin/article/263

私は、今はポゼッションサッカーに対して、こういう考え方はしてないですね。まぁ、この話、「ポゼッションサッカーとは何ぞや」っていう定義の部分とかに関わるところもあるのかもしれませんが、単純に「ボールを保持する」ことを「ポゼッション」と解釈するなら、自殺点以外のほとんどのゴールは「ボールポゼッション」した状態でないと生まれないと思うわけで。つまり「ポゼッション=ゴールが遠い」という考えはそれ自体が矛盾する話になっちまうと言いたいわけですよ。まぁ、上の人は「ポゼッションサッカー=むやみにボールを保持する」的な感覚でおっしゃっているのかもしれませんが、サッカーというスポーツをふつうに解釈するなら「ボールをポゼッションすること自体は悪いことではない」と考えるべきだと思うんです。悪いのはあくまで「ポゼッションの状態から失敗して、ボールをロストすること」であり、もっと言えば「ポゼッションした状態からシュートシーンを演出したり、シュートを打てないこと」であり、ボールポゼッションすること自体は悪いことでも「もっともゴールの遠いサッカーのスタイル」でもないと私は思うんですが、どうでしょう。って、上のエントリーは引用した冒頭の3ラインしか読んでないので、それ以降でいろいろ違うことが書かれていたらすみません。

ちなみにフェリポン・チェルシーではポゼッションに対していろいろと思うところはありましたが、それでも「ポゼッションサッカーがゴールに遠いスタイル」とは思わなかった。そもそもポゼッションやカウンターなどのスタイルを「ゴールに遠い、近い」という考え方で捉えること自体が違う気がする。ボールポゼッションすることはゲームの主導権を握ることであり、そこには90分間のメンタル面や運動量に対する「主導権」も含まれると思うんで、主導権は握っていたほうがベターなはず。ただゴールは必ずしも「ポゼッションの時間」から生まれるわけではないのは確かで、ゴールとポゼッションは切り分けて考えるのはありだと思う。ゴールはあくまでシュートの質による。ポゼッションできなくても「GKが捕れない枠内シュート」を打てればゴールになるし。いくらポゼッションできていても「GKが捕れない枠内シュート」が打てなければゴールは生まれない。つまりッボールポゼッションはあくまで90分の試合における「リズム」の問題であり、でもって、サッカーにおいてそのリズムは決して侮れないものであると言いたいわけである。つまり「ポゼッションサッカー」とは「終わりなき日常を生きろ」みたいな感じ? きっとロマンスグレーでアルマーニのスーツがお似合いのイタリア紳士であるアンチェロッティせんせも、そう思っておられるのではないでしょうか? 

「太陽は僕の敵」って、確かそういう小説の
タイトルからパクったんじゃなかったっけ?

違ったらすみません。

で「意味なんてどこにもないさ」とか「始まりと終わりの契機」とか
って、たぶんそれまでの80年代的な小沢文学のパクリだったんだろうけど、
そういう考え方は残念ながら90年代のトレンドではなかったんですよね。

90年代は「神様を待つこの場所」であり「ぼくらの住む世界では旅に出る理由がある」
ってことだったんだ。たぶん。

※(追加)でも、このPVに出ているスコット・アディソン&ベンアディソンって
あの伝説のアシッドジャズバンド「コーデュロイ」のメンバーですよね。
CD何枚かもっているけど。
彼らをこのタイミングで起用しているところが、
きっと小山田君のすごいところであり、成功したところなんだろう! 

Cornelius - THE SUN IS MY ENEMY (1993)

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ポゼッションのこと、浦和の話でいってますよね。たしかに浦和ではそんな感じにみえます。J創世のヴェルディはポゼッションサッカーでしたが、必ず中央突破や裏へのスルーパスでいきなりスピードアップをして崩していました。
これがないポゼッションはベタ引きの餌食ですね。今の浦和ですね。
えびくた7
2009/08/26 19:05
>えびくた7さんへ
どうもです。要はベタ引きの餌食にならないようにポゼッションすべきと言いたいわけですが、それが無理ならボールを放り込むほうが頭いいやり方ですかね。
doroguba
2009/08/27 00:58
たぶん守りを縦に動かせてないのが問題なんでしょう。横だけなら守りはラクで、尚且つ縦に動く選手がDFが多いので獲ったときに数的有利になりやすいのでカウンターはばっちりきまりますね。監督は教えてあげれば簡単に修正できると思いますが、教師タイプなんでしょうフィンケさんはヽ(;´Д`)ノ
えびくた7
2009/08/27 15:32
こんにちは。あれの元ネタはたしか「太陽は僕の敵ではない」だったと思います。どうだったかなぁ。
ぼく
2009/08/28 06:02
>えびくた7 さんへ
どうもです。フィンケさんのことはよく知らないんですが、個人的には監督は勝ってなんぼだと思っているんで結果が出てないと厳しいかなと。そもそも浦和は弱いチームはないと思うし。
>ぼくさんへ
どうもです。「太陽は僕の敵ではない」というタイトルでしたっけ? たしかそんな本をもっていた気がするんだけど、どっか行っちゃって不明なんですよね。
doroguba
2009/08/28 23:05
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