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zoom RSS 【コミュニティシールド】チェルシー対ユナイテッド雑感  チェルシーの問題点はこれ?

<<   作成日時 : 2009/08/10 23:36   >>

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■タイトル獲得ってうれしいな!

コミュニティーシールドって、よくわかんないタイトルではありますが、どんなタイトルであれ獲得できてよかった。というか、どんな試合であれ勝つのは最高! PKでもなんでもOKよ! そうだ! 何はともあれ勝ててよかった! 表彰式って最高!

というわけで、さっそく試合を振り返っていきたいのですが、まずはアンチェロッティのこのコメントから紹介したいと思います。

「ユナイテッドが試合開始から攻勢をかけてきたため、前半は非常に苦労させられた。だがその後、われわれは彼らを上回るプレーを見せ、勝利に値する試合をした」http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20090810-00000013-spnavi-socc.html

「前半は非常に苦労させられた」と言ってますが、なんでそうなってしまったんでしょうか? いろいろな考え方があるとは思いますが、個人的にはプレビューでも書いたけど「ピルロシステム=4−3ゾーン」という視点から、この問題を考えてみたいと思います。

■スタメンチェック

まずチェルシーのこの試合のスタメンをチェック。GKチェフ、DFは右からイバノビッチ、リッキー・カルバーリョ、テリー、アシュリ−・コール、MFはダイアモンド底にミケル、右エシエン、左マルダ、トップ下ランパード、FWはアネルカ、ドログバの2トップという布陣でした。

■イバノビッチの起用意図?

まず、この段階で注目したいのが「右サイドバックにイバノビッチ」を起用していたことでしょうか? その理由はわかりませんが、単純にボシングワのコンデョションの問題でなく「左サイドバックのアシュリーコールとのバランスを考えて“守備的なイバノ”を逆サイドに起用した」と考えてみると、なんとなくカルチョ的な思考っぽくておもしろいと思うんで、ここでは勝手にそう考えることにしてみます。

つまり「フェリポンみたいに両サイドバックを攻撃的にすると守備がやばそうだから、片方のサイドは守備専門職を置いてバランスとっちゃおうかなぁ」みたいなイメージ? もっと、ざっくばらんに言えば、「ボシングワの守備も悪くはないんだけど、そういう問題じゃないんだよね。哲学の問題なのよ。哲学。わかる〜? えー! 両サイドバックがバリバリに攻撃参加する“両翼に超攻撃サイドバックをデフォルトで配置”するなんて、怖すぎ。緊急時以外は、ないない。ブラジル代表じゃないんだから(笑) リスクを考えたら、ふつうそういう仕様にはしなよね。イタリアでは特に。えっ〜? リッピはイタリア代表でグロッソとザンブロッタという攻撃的な選手を起用している? そうだっけ? というか彼らは守備もすばらしいんだよ。おっ、いけないもうこんな時間か。ちょっと、子供の様子見てくるから一度帰る」と書けばわかりやすいかしら。

■似非3バック

冗談はさておき、ちょい具体的に書くと、左サイドバックのアシュリー・コールが攻撃参加するのが「システム的な仕様」ということにして、それを踏まえたうえで、なら、あらかじめ「アシュリー・コール抜き」でも守備組織が構築できるようにバランスを考えちゃおう。テリーが左によってアシュリー空けたのスペースをケア→カルバーリョと右サイドバックもそれに合わせて「左に絞る」。まぁ似非3バックみたいなもんですわ。で、その似非3バックで考えた結果、ボシングワよりもイバノビッチのが適任というかバランスがいい? イタリア紳士のアンテロッティ氏なら、こう考えても不思議ではないと思うんです。というわけで、私の考えたアンテロッティ氏のイバノビッチ右サイドバック起用の意図とは「アシュリー・コールの攻撃力と、ピルロシステムのバランスを考えた結果」の現時点での模範解答であると思うし、もっと言えばそのイタリア紳士的なバランス感覚こそが「フェリポンの能天気なポゼッションサッカー」と「アンチェロッティの理詰めなポゼッションサッカー」との違いなのではないか、と妄想したいというわけなんです。うーん。トルシエちっくだな〜。って、違っていたらすみません。

■アンチェロッティの趣味は?

というわけで上記の妄想が正しいとするなら、アンチェロッティがチェルシーでやろうと考えているサッカーは「ポゼッションを主体としたサッカー」ということになるんだろう。なぜなら、アシュリー・コールが攻撃参加している状態を積極的に考慮した「戦術」を採用しているから。当たり前だけど、味方がボールを保持してない状態では、さすがにサイドバックは攻撃参加できないですよね。それは無理。つまり「アシュリー・コール&イバノビッチの併用」は、チェルシーが「ボールポゼッション」していて、その上で「アシュリーが極端にポジション高く」している「左肩あがりな状態」を想定していると思えるわけです。ミラン時代のことはよく知りませんが、たぶん、そもそもピルロシステム自体が「ポゼッションサッカー」を実現するために考えだされたものなんでしょう。そうか!アンチェロッティのサッカーとは、ズバリ「ポゼッション時のバランスを考えた」サッカーなんだ。つまりアンテロッティ監督の趣味は「ポゼッション時のバランスをいろいろ試行錯誤すること」みたいな感じ? って、ことは当然「ボール・ポゼッションしてないときのバランス」つまり「ゾーンナル守備組織の構築バランス」も大丈夫なんだよね。ね。ね。って、ことで本題へ。

■ナニのゴール

さて、試合は前半10分にチェルシーが失点しちゃいます。チェルシーの右サイド「イバノビッチ」の前でナニにボールを前向いて持たれ、そのまま中に切り込まれてミドルシュートをドスンされての、失点でした。

とくに序盤はナニとエブラ、そしてルーニーの連係に振り回され、守備では間違いなく疲弊。自分たちのセットプレーでもいいところがなかった。http://news.livedoor.com/article/detail/4291919/

上はゴールコムかなんかの、イバノビッチに対する採点レビュー。「ナニとエブラ、そしてルーニーの連係に振り回され、守備では間違いなく疲弊」と書かれているが、まぁ、そんな感じでした。で、この文章でポイントとなるのはイバノビッチ1人が「ナニ、エブラ、ルーニーの3人」に崩されてたってことでしょう。

失点シーンはボールのある場所だけ見ると、イバノビッチがナニのドリブルに、いいように振り切られていただけにも見えますが、一瞬エブラのライン際のオフ・ザ・ボールの動きに意識がいっていて、それで対応が遅れたところがあったように見えました。エブラの動きには、MFエシエンが下がってフォローしていましたが、「ナニ&エブラ対イバノビッチ」という「2対1」の状況をサイドで作られていたのが失点につながったのではないかと私には見えたんですよね。

■ピルロシステムの問題点?

つまりプレビューで書いた、アンテロッティのピルロシステムは「相手サイドバックの攻撃参加にどう対処するんじゃい?」って問題この場面で垣間見れたのではないでしょうか? つまり現時点でのアンチェロッティチェルシーのボールを持ってないときの守備戦術の基本は「DFの4人とMFの3人でなんとかせい」でした。アネルカ、ドログバの2トップはプレスはちょいするけど、基本ゾーンナルDFの手助けには戻りません。ランパードは戻るときもあれば、戻らないときもあるみたいな感じでしたが、それほど「相手のサイドバックの攻撃参加をケア」するような守備はしてないように感じられました。

■サイドバックの守備負担

というわけで話をイバノビッチに戻すと、彼の負担は限りなく大きいんです。サイドでナニとエブラの連携を1人で止めたり、ルーニーのポジションチェンジにも対応しなければならないんです。おまけにアシュリー・コールが攻撃参加した場合は、センターバック的なポジショニングも求められる。まぁMFエシエンが手助けはしてくれますが、エシエンにもバイタルエリア補完計画などの仕事があり、サイドの守備にはそれほど力をそそぐことはできない。つまり、単純に言うと「4−3ゾーン」はサイドバックの選手にとっては、かなり大変な守備組織であり、よっぽどスーペルな守備力がある選手であっても完全に抑えることは難しい守備組織だってこと。まぁ、もちろん相手の攻撃力がしょぼければ問題ありませんよ。時に相手のウイングやMFにドリブル力がなく、サイドバックの攻撃力がなければ問題はまったくないですよ。ですが逆に、「ドリブルが得意なウインガー」や「ボールを持てるサイドハーフ」や「超攻撃参加が得意なサイドバック」を擁するチームとの対戦ですと、守備組織が崩壊する可能性が非常に高い。そんなことが垣間見れたコミュニティーシールドでの失点シーンでした。

■ルーニーのゴール

ちなみに、後半終了間際のルーニーにやられたゴールも「構造的には同じ」でしょう。後半イバノビッチに変わってボシングワが起用されるわけですが、「ボールを保持してない時の守備体系」に問題があったから、あのルーニーのゴールが生まれたように見えました。オフサイド的ではあったけど、「4−3ゾーンの綻び」があのゴールを呼んだと思うんですよ。まぁ、チェルシーの守備陣は個々の能力が高いので、最後の最後に体を張って「シュートブロック」することである程度の失点を防ぐことも可能だとは思います。ただ、それはあくまで最後の最後の手段であり、その前の段階でストップする術がないとかなりの失点を喫する可能性は高いのではないでしょうか? 少なくとも現状の守備組織では。

■チェルシーのゴール

チェルシーのゴールシーンは「左からの崩し」と「カウンター」からでした。「左」は昨年のヒディンクの遺産である「マルダとアシュリー・コールの関係」から構築されてました。こちらは今シーズンもかなりの武器になることでしょう。ただ、マルダのポジショニングをサイドに開放してらやないと「マルダとアシュリー・コールの関係」は生きてこないと思うので、そこをピルロシステムでどう補完するのか? ここがポイントになりそう。

もう1つの「カウンター」に関して言えば、「ピルロシステム」の狙いがこれおであるのは間違いなんでしょう。つまりボールを奪って「ドログバ&アネルカ&ランパードの3人で崩してゴールせよ」ってのがそれ。ミランではカカという「3人崩しの天才」がいたんで、このピルロ“カウンター”システムがかなり機能したが、ランパ−ドとドログバに果たしてその才能がどれくらいあるのかは現状未知数。ただ、チェルシーの場合はカカがいなくても「ドログバのポスト」があるので、このドログバへの放り込み→落したボールをランパ−ド、アネルカがドカンというのはかなり期待できそう。

■まとめ

というわけで、まとまりませんが、強引にまとめるとこんな感じ?

■アンチェロッティチェルシーの1番のポイント、は「4−3オンリー・ゾーンナルディフェンス」で、果たしてどれくらい失点を食い止められるのか?

■フェリポンが失敗した「ポゼッションへの構造改革」に再びチャレンジしようとしているのか? その2点取られても3点取るサッカーを実現できうるのか? できたとして、それでタイトルが取れるのか?

■アネルカはサイドでのいいんじゃないか? というか優良なウイングが多いプレミアリーグでは「4−3−3」のがいいんじゃないか? 守備組織から考えて。

と、こんな感じ? もちろん何度も書いてますがアンチェロッティはフェリポンと違って「ポゼッション時のバランスをいろいろ試行錯誤することが趣味」であることが想像できるので、現時点で私はそのマニアックな「趣味」にかなり期待したいと思っています。何せよ、がんばってほしいってことで。


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ザンブロッタが攻撃的なSBってことはないでしょう(笑) ボシングワが不満とかじゃなくて、純粋にタイプの違いなんでしょうね、たぶん。

思ったよりもミランでやっていたシステムをそのまま構築しているようですね。そうなると、現状セードルフ役がいないわけで。マルダだと守備とカバーが少し弱いでしょうから、デコをアンカーに置いてミケルを置く、もしくはジルコフ、などが思い浮かびますが、徐々にプレミアリーグのやり方に合わせていくんでしょうか。アンチェロッティは王道サッカーとは言い難いからなぁ……
自分も選手構成からいってチェルシーは4−3−3が良いと思いますが、流動的に行くのかな? って、ジョーコールがいるじゃないか! 彼がトップ下に入ればランパードが下がって最高のバランスになる! 4−3−1−2のめどはたった。さて4−3−3だが……小回りが利くタイプが一人欲しいかも……。
RR
2009/08/11 01:26
はじめまして。いつも拝見しております。とりあえず勝ててよかったですね。個人的に僕も4−3−3システムでいってほしいと思ってます。4−1−3−2だとこの試合ではマルダが中盤の左に入っていたようですが、マルダがインサイドハーフ??みたいな役割なんでしょうか??ちょっと変な感じがします。チェルシーには豊富なウイングがそろっていますし、アネルカもよく知らないときはその外見からフィジカルで押すタイプかと思いましたが、以外にもスピードがあり、アシスト力もなかなか良い感じに見えたのでサイドのほうがいいように思います。あとはシェヴァとバラックの加入1年目に確か4−1−3−2にしてあまり機能しなかった記憶があるので(シェヴァとバラックが本調子でなかったせいかもしれませんが)、なんか4−1−3−2には不安が付きまといます。とにかく今週の開幕戦はぜひ無失点で勝ってほしいですね。それでは失礼しました。
FL
2009/08/11 10:45
 私は観ていて特に前半ですが、「ランパードが消えてる」と思いました。同じ4−3−1−2でもモウリーニョの時は左のインサイドハーフとして攻撃を組み立ていましたが、トップ下で起用されていたこのゲームでは極端にボールタッチが減っていた気がします。

 カカが「三人崩し」を出来るのは彼の傑出したスピードとドリブル能力の賜物じゃないでしょうか。ランパードも得点能力はありますが、バイタルエリアをペネトレーションで崩すには限界があります。カカなら一人二人交わしてその綻びを付いてツートップにラストパスを供給出来ると思いますが、ランパードはホール向きでは無い気がします。
 それならばモウ時代の位置に彼を下げ、トップ下にジョー・コールを入れた方が、よりピルロシステムに近づく気がします。後は「ガットゥーゾ役」を担えるエッシェンを左に置いたパターンを観てみたいです。
mourinho
2009/08/12 01:50
>RRさんへ
ジョーコールは、モウリーニョ時代に一度干されたことがあるんですが、その理由は戻って守備しないからだったかしら。で、ヒディンクはアネルカにサイドの守備を強いりました。アンチェロッティも、そうすべき。どんなフォーメーションであれ、アンチェロッティが成功するための肝はそこかなと思ってます。
doroguba
2009/08/13 00:19
>FLさんへ
どうもです。たしかモウリーニョが解任されたシーズンでしたか、攻撃時4−4―2で守備時にFW1人が中盤に下がってゾーン形成みたいなことやってましたよね。アンチェロッティにも、そんな守備固めを期待したいです。
doroguba
2009/08/13 00:27
>moulinhoさんへ
ジョーが入るとマルダがベンチ行きなんでしょうが、今のチェルシーで「マルダとアシュリーの関係」を捨てて問題ないのでしょうか? まぁミケルベンチでエシエンをアンカーという手も考えられるけど、それならアネルカ下げて、4ー3ー3かなって思うわけで。
doroguba
2009/08/13 00:37
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