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zoom RSS 欧州CL「チェルシー対アトレティコマドリー」超雑感 ミッション・インポッシブル

<<   作成日時 : 2009/10/23 00:02   >>

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■ミッション・インポッシブル

スパイ映画とかで出てくるような「誰も入れないセキュリティシステム」や「強固な金庫」って、だいたい仕掛け的な鍵が何重も掛けられているわけですが、サッカーにおける「強固な守備組織」というのもそれと似ているのかもしれない。つまり「1つしか鍵がない」んじゃなくて「いくつもカギが掛けられている」のが、いい守備みたいな感じ。もちろん、その1つ1つの鍵は、どれもちゃっちいものでなく強固なものである必要はあるんですが。

例えば、「いくつもカギが掛けられている守備」とは、こんな感じ。まず「@:FWの相手CBへのチェイス」。守備は相手の最終ラインへのプレッシャーから始まる。ここでボールが取れればラッキー。で、取れなければなければ、次の「A:中盤の選手を中心としたゾーンディフェンス」のフェイズへと移行。ここでボールを狩るのが理想。というか取らないと。しかし、そこでもボールが取れずにゾーンを破られてしまったら、次は「B:最終ラインの選手を中心にマンマーク」的に対処することになる。それもダメ? ヤバイよ。じゃ、それでも駄目な場合は「C:シュートコースをブロック」だ。そこも間に合わず(汗)。なら最後の砦である「D:GKが対処する」でチェフ頼み! なんとか失点は間逃れたよ。みたいな。これ別に特殊なことを書いているわけではなく、サッカーにおける守備とはだいたいこんなものだと思うんですが、このような「ここが破られても、次の砦がある」って感じの“保険”がきちんと機能している守備組織こそがすばらしいディフェンスであると言いたいんです。

■試合について

というわけでCLアトレティコ・マドリー戦。最終的にチェルシーが「4−0」という大差で勝利するわけですが、上記のような“守備時の保険が機能しているかどうか”というところが、この試合のポイントであったように見ていて感じました。で、あくまで個人的な感覚ではありますが、アトレティコ守備陣の「プレスを破られた際の保険」がそれほど効いてなかったことが、大差がついた原因だったのかなって思うんですよ。

■アトレティコのプレス

この試合でアトレティコの中盤でのプレッシング守備は、けっして悪いものではなかったと思っています。というか、むしろよかった。序盤チェルシーはそのプレスに苦労し、ミスパスしたり、インターセプトされることもしばしば。これは、もしかしてヤバい? でもアトレティコの守備は、その「中盤のプレス」はすごくいいんだけど、そこを突破されるとその後の踏ん張りがそれほどでもなかったことがその後判明することになります。前半中頃にバラックが2列目からワンツー的に飛び出してオフサイドラインを突破し、そこからカルーがGKと1対1状態でシュートして外すシーンがあるんだけど、このシーンで垣間見えたのはアトレティコの守備は「中盤のプレスの網」は厳しいけど、そこを突破さえできればそれほど厳しくない? これは、もしかしてゴールは時間の問題?

■先制ゴール

で、その予想通りというか、迎えた前半41分にチェルシーが先制ゴールを奪うことになります。得意の左サイドをアシュリーコールが「オフサイドライン」を突破してGKの前へセンタリング。カルーがGK正面あたりで、これを詰めてゴール。アシュリーコールのサイドでの突破「オフサイドトラップの掻い潜り=中盤のプレス突破」できたことがすべてでした。

■テンカーテ親分登場

さて、このアトレティコの守備。中盤プレスとセットで「オフサイドトラップ」を仕掛けるのはわかるんだけど、そのオフサイドトラップが機能しなかった場合の保険がイマイチだったように感じたんですよね。つまり、オフサイドトラップが失敗したときのことも、もっと考慮しておくべきだったと言いたいわけですが、では具体的に「オフサイドトラップ失敗時の保険」とはどういうやり方があるんでしょうか? これについてのベストアンサーは、バルセロナ時代のテンカーテ(当時コーチ)がNumberプラスか何かのインタビューでも語っていたことであり、それがすべてであると私は思っています。当時、テンカーテはオフサイドトラップ失敗時の対処法として、このようなことを言っていたんです。「オフサイドトラップ? べらんめぇ、中盤のプレスのために最終ラインを高くしてコンパクトにするのは大切だし、オフサイドトラップにかかってくれればそれでいいだろう。だがよ、オフサイドトラップはあくまで893の脅し的な要素としてやるくらいでちょうどいいんだ。わかるか? つまりトラップは見せかけで、本当はカバーリング。だからよ、最終ラインの後ろのスペースを突かれたら、すぐにラインをブレイクして後方のスペースへ戻るんだ。わかったか。トラップ掛けつつすでに意識は後方に戻ることにあるという感じだ」

思いっきり意訳ですが、確か、テンカーテ(元チェルシーコーチでもあります)は、このようなことをおっしゃっていたように記憶しています。たぶん、今から4年か5年前の話かな。で、この意見はすばらしいと思うんです。というか真理だと思うんです。要は「てめえで戻れ」ってことです。保険とは自分で戻れということ。で、戻れとはつまり「走れ」ってこと。つまり「ほらそこ、オフサイドだと勝手に判断してボケッと突っ立ってんなよ、オラ。常に走って戻れ。走って、走って、走って、走りまくれ。で、常に守備に戻れ。走って戻って、おまえ自らが「保険」となるんだ」みたいな感じ? で、「えー、保険=走って戻るサッカーとは、なんと原始的な発想のサッカーだ。はっ、はっ、はっ。笑う。腹イタイ。」とお笑いの皆様。確かに古臭いやり方かもしれないですが、これがどうしてなかなか馬鹿にできないやり方なんですわよ。で、なんと実はチェルシーでもこの保険はよく採用しているんです。この試合でもそうでした。

■テリー様の場合

確か後半57分のプレイだったか。CBイバノビッチが軽率なミスして、アトレティコのFWアグエロがフリーで抜け出すシーンがありました。そのままGKチェフと1対1となり失点かって感じだったんですが、そこになんと我らがCBテリーさまが猛然と走って戻って来てくれるわけですよ。

「おーい。チェフ殿。大丈夫か? 俺が戻るまで耐えるんだ。持ちこたえろ。もうすぐだ。大丈夫! 耐えるまでもなく追いつきそうだ」「ありがとうテリー殿。おれは死んでも、ここでゴールは許さないぜよ。ミスしたイバノビッチのためにもな、ここは死んでも守るぜ」「よし、チェフ殿。ここは2人でなんとしてもゴールを死守しよう。俺達にはみんながついているだ」「オー(2人で)」なんて会話を2人が約0,2秒の間に交わしたのかどうかわかりませんでしたが、そのテリーの会心の戻りが功を奏して、なんとこの場面でチェフがアグエロのシュートを防いじゃうわけです。そうです「保険」が利いたんです。ほんとに効いた? テリー=損保マン? まぁ、わかりません。単にアグエロがヘタレだっただけかもしれません。ただ、もしテリーが戻らずに鼻くそほじってピッチに寝そべってジャックポットとかして遊んでいてチェフを見殺しにし、「チェフ対アグエロ」の1対1だったら、このシーンでアグエロはシュートを決めていた可能性は高かったと思うんですよね。もちろん、それは、このエントリーで書いている戻る守備ことを正当化するための勝手な妄想にほかならないのですが。以上、現代のカテナチオの仕組みについてのレポートでした。

■ランプスじゃなくてランパード

この試合で久々のゴールを挙げたMFフランク・ランパードが、イギリス『ITV』のインタビューに応じている。
「時にはゴールが決まらない時期もあるよ。それが僕にも訪れていたね。でも、僕は信じて努力を続けるしかなかった。ゴールはちょっとした運と一緒にやって来るものだと分かっていたよ」
「今日はみんなが良いパフォーマンスをしていた。コンスタントにゴールを獲っている選手の場合、それが決まらないと周囲からいろいろ聞かれるものだ」
「このチームには良い選手がそろっていると思う。センスで戦おうとしているね。でも、僕たちは本物のチームスピリットを持っているんだ。それを融合させることができれば、良いチームになれるはずだよ」http://news.livedoor.com/article/detail/4408696/

期待通りゴールを決めてくれたランパード。さすがMr.チェルシーです。久々の素晴らしいシュートでした。何が素晴らしいって、キックの威力云々というよりも「GKが取りにくいシュート」であることがすばらしいわけです。「GKが見方が邪魔で見えにくい」位置からシュートし、ボールは「GKが一番取りにくい、ゴロでゴール右スミを狙う」ところがランパードらしくてすばらしいわけです。もちろんジェラードが打つような目が覚めるような弾丸シュートも素晴らしいですよ。でも私はランパードのシュートのほうが好きなんだな。なんというか、ランパードのシュートのほうがサッカーの真理みたいなものを感じさせてくれるんるんだ。FW的な発想のシュート?

■リッキー台風

最後に期待していたリッキー・カルバーリョがスタメンから外れたことについて。まぁ「悪いから、一度外す」というのは悪いやり方ではないですよ。それはリッキーもきっと承知のことでしょう。でもアンチェロッティは絶対にリッキーを戦力外とは考えてはないハズです。絶対に再度チャンスは訪れます。それは今週末かもしれません。ともかくリッキーはそこでがんばってください。
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