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zoom RSS 欧州W杯プレイーオフ:ファーストレグ「ポルトガル対ボスニア」 3−5−2というお家芸と、誰もがソリン

<<   作成日時 : 2009/11/17 23:22   >>

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■3−5−2というお家芸

ボスニアのブラゼビッチ監督。名前だけ聞いてもピンとこなかったんだけど、「98フランスW杯でクロアチア代表の監督だった人」と言われて思い出しました。ああ、あの学者というか博士みたいな風貌の監督さんね。なんとなく覚えていますよ。FWにスーケル、MFにボバン、プロシネツキらタレントを中心に、WBにヤルニという実力者を擁した「3−5−2」というスタイルでしたよね。日本代表はスーケルの1発にものの見事にやられちゃうわけですが、ボスニアの監督がそのブラゼビッチ氏だったとは知りませんでした。というか、そもそもボスニアのこともよくは知らなかったんですが、ニュースとか読むと、どうやらドイツ・ブンデスリーガで活躍している「タレントFW」を擁しているとのこと。リヨンの天才MFピャニッチも確かボスニアなわけで、そんなドイツやフランスで活躍する若いタレントを擁するチームがボスニア・ヘルツェゴビナというチームらしい。

■なんとなくスタメン

というわけでプレイオフ・ファーストレグ。ポルトガルは4−3−3。リエジソンがワントップにウイングはシモン&ナニの3トップ。MFにデコ、DFにカルバーリョ&フェレイラというチェルシー所属のメンツがスタメンに並ぶ。クリスチャーノ・ロナウド&ボシングワは怪我。対するボスニアは、10年前のクロアチア同様3−5−2。FWはドイツではおなじみのジェコ&イビセビッチ。お目当てのピャニッチはベンチスタートでした。

■前半:6割くらいは最終ラインで5バックのサイドバック的

前半。まず気になったのが、ボスニアの「3−5−2」システム。どうして今時「3−5−2」なんだろうかと、その時は約5秒くらい考えたわけですが、試合が終わった後に思い浮かんだのが「クロアチア・東欧的伝統だから」または「ブラゼビッチ監督の趣味だから」というもの。ポルトガル相手だから「5バックにした」というよりも、「ポルトガルなんて関係ねぇ。3−5−2が俺達のスタイルさ」ってことなんでしょうかね、たぶん。で、「3−5−2」といえばウイングバックが代名詞なんですが、この試合のボスニアのウイングバックは「6割くらいは最終ラインで5バックのサイドバック的」に振舞い、残りの4割はサイドラインを攻めあがって「2トップへ向けてアーリークロスを伺う」というスタイルだったように感じました。つまりボスニアは「2トップ以外」は「5−3」ゾーン的に守るという、どちらかと言えば守備的な戦い方。で、この「5−3ゾーン」が、それなりにポルトガル攻撃陣を抑えていたのが、この試合の前半の印象でした。ポルトガルのウイングに対しては、時にボスニアのウイングバックがマンツーマン的、時には3バックの片割れがスライドして対処。で、ワントップのリエジソンに対しては3人または2人でマークするというやり方はそれなりに機能していたのは評価。でもって、最終ラインは基本はフラットではあるけど、トルシエみたいに極端にオフサイドトラップはかけずに「下がって対処」。で、この最終ラインが下がって対処したりするときに生じる「最終ラインが凸凹になるとき」がポルトガル攻撃陣の狙い目だった気がしました。

■「5−3ブロック」対右サイド

というわけで、攻撃の主導権はポルトガル。デコを中心にポゼッションから攻めておりましたが、特にウイングの個の突破力を生かしつつ、そこにデコやサイドバックの攻撃参加も絡めるサイド攻撃が功を奏していたように感じました。特に、この試合の前半は右サイドが威力を発揮。右ウイング・ナニのところからのセンタリング&突破をメインに、右サイドバックのパウロフェレイラの攻撃参加も目に付く展開が多くなります。まぁ、元来、相手がどんなフォメだろうと、サイドバックのところの守備はそれほど厳しくないわけですが、「5−3ブロック」を敷くボスニア守備陣はそれがさらに如実な感じで、右サイド・パウロフェレイラが自由にボールを運べるスペースがあったのは1つのポイントではありました。ただ、悲しいかな、ボシングワやアシュリーコールなら、そこからアルゼンチンのソリンの如く「ペナルティエリア内に入り込んでストライカーの如く振舞う」のが仕事となるんですが、残念ながらパウロフェレイラにはそこまで攻撃的なメンタルを持ち合わせてなかったようで。そんな「ソリン的超攻撃的歩行=ボスニアの攻略ポイント」という攻撃が拝めなかったのは、個人的にはちょっと残念に感じました。とはいえ前半、そのサラリーマン的フェレイラがペナルティエリア中に切れ込んでシュートするシーンもあるにはあったんですけどね。ゴールの匂いはしなかったけど。何はともあれ前半は「ポルトガルの右サイド」対「ボスニア5−3ブロック」という図式で1つのポイントであったのは間違いなんでしょう。

■後半:ピッチ上の誰もがソリンになれる

で、ゴールもその「右」から生まれます。セットプレイ崩れから、右サイドでデコ&ナニが絡んでセンタリング。ニアでリエジソンが潰れますが、その逆サイドに残っていたポルトガルのCBブル−ノアウベスがヘッドで押し込みゴール。セットプレイ崩れではありましたが、攻略しかけていた右サイドからのセンタリングでゴールというのはポルトガルにとっては理想と言う感じか? ボシニア的には、まさかCBブルーノアウベスがソリンと化すとは思いもよらなかったようで、「マークしてなかった」ところが惜しまれるところ。「ピッチ上の誰もがソリンになれる」という、サッカーの格言を忘れてしまったのは10年前の仕様かどうかに関わらず仕方がないところか?

■ボスニアも悪くないよ

あ、言い忘れていたけど、ボスニア攻撃陣も「2トップの個の力」でポルトガル守備陣をそれなりにドキドキさせていたkとは無視してはいけません。ドイツ仕込の2トップの攻撃力はさすがで、2トップだけでそれなりに崩したり、「ウイングバックのアーリークロス→2トップ」でチャンスメイクしていたのは、流石と思いました。ブラゼビッチの手腕かどうかはわかりませんが、「ウイングバック=クロスあげる人」「2トップ=ゴール狙う人」みたいに3−5−2で役割分担がはっきりしているのがボスニアのメンツには合っていたのかもしれません。で、前半終了間際にはセットプレイから高さで競り勝ちシュートしてクロスバー直撃なんてシーンも演出。「高さ」「2トップ」「役割分担」「5-3ブロック」というボスニアの狙いは、けっして非現実的な戦い方ではないと言えるのかも知れません。

■後半:ピャニッチがご挨拶

さて後半。ボスニアの当たりがちょっと激しくなったように感じましたが、それでも主導権はやはりポルトガル。デコの突破、リエジソンの献身的なプレイ、シモンの突破から後半早々に何度かチャンスを演出しますが、リエジソン&デコの決定的なシュートは残念ながら枠を捉えれることができませんでした。逆にボスニアの「高さ」「2トップの強さ」「役割分担」が徐々に威力を発揮。というかポルトガルが逃げの姿勢に入ったこともあってか、徐々にポゼッションできなくなり、互角の展開となります。迎えた終了何分か前に、ボスニアはついにお目当てのピャニッチを投入。すると後半終了間際にそのピャニッチのクロスから絶好の決定機を迎えますが、そのクロスを「ゼコがヘッド→バー→誰かがシュート→ポスト」という不運が重なり無得点。試合はそのままポルトガルが1−0でリードして終了。舞台はセカンドレグへと移動することになります。

■セカンドレグ展望

というわけで、後半はおもいっきりはしょりましたが、ここからはセカンドレグ展望ということで。ポイントは、やはりボスニアの攻撃力になると思っております。個人的にはファーストレグ後半から活躍したピャニッチがキーマンかなと。なぜなら、彼がMFに入ると「役割分担の3−5−2」にちょいとばかり「4−3−3的な中盤の流動性」が生まれることが期待できるからです。ピャニッチはリヨンではそのボールテックニックはもちろん「オフ・ザ・ボールの動き」で攻撃を牽引しているわけですが、それがまんま「3−5−2のボスニア」でも表現できるなら、2トップ&ウイングバックの関係がより効果的になる気がするんですよね。もっとも、それによって逆にボスニアの「5−3ブロック」守備に穴が空いてしまうこともあるわけで、果たしてピャニッチをスタメンで使ってくるのかどうかも踏まえてブラゼビッチ監督の采配に注目したいところです。

「ファーストレグで見せたようなプレーでは、プレーオフは勝ち抜けないだろう。しかし、セカンドレグは完全に違うゲームになるはずだ。そして我々は、ポルトガルを驚かせるだけの新たな戦略を使っていく」http://news.livedoor.com/article/detail/4454660/

というわけで「驚かせる新たな戦略」とはいったい何なのか? 10年前のクロアチア仕込の「3−5−2」を捨てるのか? それとも「3−5−2」を軸に、さらに攻撃的に進化させるのか? セカンドレグの1番の注目点は、やはりそのあたりかなと。

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