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zoom RSS 岡ちゃん日本代表を「欧州スタンダードな守備戦術」から考察  またはセルビア戦大反省会(笑)

<<   作成日時 : 2010/04/08 20:39   >>

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■欧州スタンダードに、昨日の岡ちゃん日本代表がキリキリ舞いしたことを考えてみる

そして守備はとにかく複雑なスキームではなく、本当によくあるパターンのツーラインを上手に作って相手にスペースを与えないことがしっかりして、且つセンターハーフは背が高くしっかりと堅い。ゴールキーパーがアタってしまったのは監督代行へのプレゼントのようなもの。でもこれなら大崩のないチームである。
思い出すに、バルサの監督に途中で就任したアンティッチのサッカーだった。
http://d.hatena.ne.jp/encyclopector/20100407

Any given sunday」さんからの引用ですが、なるほど「バルサの監督に途中で就任したアンティッチのサッカー」でしたか。まぁ要は、昨日のセルビア代表は欧州でスタンダード的な、よくある「4−4ツーラインディフェンス・サッカー」だったということだと思うんですが、その欧州スタンダードに、昨日の岡ちゃん日本代表がキリキリ舞させられたということは特筆すべきことなのかもしれません。なぜなら、来る南アワールドカップグループリーグでの3試合において、「昨日のセルビア戦と同じこと」が、3度繰り返される可能性があるから。オランダ代表、デンマーク代表が欧州のチーム&監督であるのは言うまでもなく、カメルーン代表だって監督はフランス人のル・グエン監督ですからね。昨日のセルビア代表以上に洗練された「4−4ツーラインディフェンス・サッカー」を戦術として採用するなんて、お茶の子済々なハズ。って、もちろん岡ちゃん日本代表だって「ベストメンバー」なら、「4−4ツーラインディフェンス・サッカー」されてもへっちゃらなのかもしれないけど、セルビア戦後の岡ちゃんのコメントを読むと「岡ちゃんファンの方」に置かれましては、ちょっと心配なのかもしれません。

パスを回すということでは、データ的に見ても70%以上のポゼッション(があった)。しかしワンタッチで(ボールが)動いても最終的に相手DFの裏を取らないとゴールになかなかつながらない。そういう(守備の)ブロックを作られたときに、どうしてもサイドから裏を取らないと難しい。中央からだと難しいので。
 そういう意味で前半、パスは回っていましたが、ほとんど中でのパス、そしてインターセプトされてカウンターという。前半、相手は9本のシュートを打っていますが、それが如実に(内容に)表れていると。確かに後半のメンバーですと、中盤で動かしていくのは難しいところもありますが、点を取るということでは、後半の方が可能性あったと思っています。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201004070006-spnavi_1.html

何と言うか、もう「自分たちのサッカー」しか見えてない典型的なコメントという感じですが、欧州のそれなりの強豪チームに「4−4ツーラインディフェンス」でしっかり守られたら、「ゴールするのが難しいのは当たり前」くらいに考えるべきだと思うのだけどね。もちろん、「4−4ツーラインディフェンス・サッカー」の攻略方法を模索するのは間違ってないですよ。それは目指すべきです。ただ、サッカーは野球と違って攻撃と守備が明確に分かれているわけではないのだから、「守備のことも考えて攻撃する」のが鉄則だと思うのです。つまり相手チームに「インターセプトされてカウンター」されないような攻撃を行うことが大切だということ。攻撃では「相手DFの裏を狙いつつ」、逆に守備では「自分たちのDFが裏を取られないようにする」のがサッカーというスポーツの基本だと思うのですが、もしかして岡ちゃんには、そういう「攻撃と守備をセットで考える戦術眼」とか持ち合わせてないのでしょうか? まさか、そんなことはないですよね。

■岡ちゃん日本代表の守備戦術について考察 欧州スタンダード?

続いて、岡ちゃん日本代表の守備戦術について考察したいと思いますが、まずは以下のコメントから。

――前半にディフェンスが不安定だったということだが、その要因と修正点は?
 選手のポジショニングが非常に悪かったと。いるだけで、相手をつかんでいなかったということがあったと思います。先ほど言いましたように、メンバーがそろっていないときには、途中からアンカーを置くとか3バックとか、そういうことも考えていかないといけないのかなと思っています。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201004070006-spnavi_1.html

「メンバーがそろっていないときには、途中からアンカーを置くとか3バックとか」とおっしゃていますが、じゃ、そもそも「メンバーがそろっているとき」の岡ちゃん日本代表は、いったいどういう守備戦術を採用しているんでしょう。これって、実はあまり語られてない気がするんですが、はたして先のセルビア代表的な欧州スタンダードの「4−4ツーラインディフェンス」を採用しているのでしょうか? わかりませんが、これまでの岡ちゃんの日本代表監督してのコメントなどを拝見する限り、そんな「欧州スタンダードな4−4ツーラインディフェンス」をイメージさせる言葉はないので、違う守備戦術を採用していると推測します。というか、むしろ逆にそんな欧州スタンダードな戦術を敵視するコメントのが多いように思われるのですが、岡ちゃんの代名詞でもある(あった?)「日本オリジナル」スタイルのサッカーとは、いったいどんな守備戦術なのでしょうか。

まだ、判明してないってのが実情なんですかね? だって岡ちゃんのやろうとしている戦術は、これまでにない「岡ちゃんオリジナルなもの」ですので、岡ちゃん意外は誰もわからないってのが現状な気がします(そのあたりの研究はアトさんのブログが詳しいと思うので参考にしたいところ)。岡ちゃんは大の秘密主義者でいらっしゃるので、サッカー専門誌のインタビューなどでもその全貌は明かされておりません(私が知る限りでは)。ですが、有難いことに岡ちゃんの優しさから我々凡人にもいくつかの戦術解明のためのヒントはいただいております。それは「攻守の切り替えの早いサッカー」という断片的な言葉や「例のオランダ戦後のコメント」などがそうですが、ここでは、そこから推理される「岡ちゃん日本代表の守備戦術」について書かせていただくことにします。それはズバリ、サッカー界のアルファブロガーでいらっしゃるところのKET SEEさんのこちらのエントリーで触れられている、「(最終ラインは低くても)高い位置から奪いに行くプレス」サッカーに近いもの。って、この解答は前にもこのブログで書きましたね、失礼。しかも、この「(最終ラインは低くても)高い位置から奪いに行くプレス」はKETさん曰く「世界の趨勢」な戦術みたいですし、そう考えると「日本オリジナル」じゃないですからね。失礼しました。

ただ、非常に似ている気がするんだけどな。ほら、こちらの後藤氏のコラムとか読むと、あながち「似てなくもない」気がしませんか、そうでもない?

■岡ちゃん日本代表の守備戦術について考察 「90分間前からプレスする守備」の正体?

昨年の10月にオランダと対戦して、前半、日本がむしろ押し気味の試合ができたことで自信を持ったのか、岡田監督は「前半のような試合を90分続ける」と言っていたはずだ。つまり、世界的な強豪相手にでも、前半のような運動量を90分間持続させ、相手を押し込むような試合をしようというのである。(中略)だが、岡田監督はこのチームのことを過大評価していたようで、本気で前からプレスをかける戦い方を続けられると思っていたようだ。
http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2010040811535102.html

「(最終ラインは低くても)高い位置から奪いに行くプレス」と「岡ちゃん日本代表の守備」が似ているかどうかはここでは置いておいて、さて、「90分間前からプレスする守備」サッカー。これ4バックが必須の守備戦術だったみたいですね。3バックでなく、しかもアンカーを置かないのが「90分間前からプレスする守備」の正体のようですが、って閃いた! そうか! もしかしてアレですか? 例の信藤氏が横浜の監督時代にやられたという噂の「2−4−4」(DF2人でMF&FW4人)に近い形ですか? なるほど「2−4−4」で守備が2人しかいないから「アンカーの配置」か「3バック」という発想なんですね! なるほどね。って、それで本当に合っていますか(笑)?

――稲本のアンカーは最初から準備したのか。それから最初の方は阿部が入って3バックのように見えたが。1人が最終ラインに入ったときの、もう一方のボランチの位置取りについては?(後藤健生/フリーランス)
 短い時間でしたが、昨日、紅白マッチを10分2本やりました。相手の(サブ)メンバーは人数が足りなくてコーチが入ったりしたんですが、ディフェンスの不安定さがあったので3バックというのも選択肢にありました。ディフェンスが安定しない時には稲本がアンカー(に入る)というのは、稲本、阿部、遠藤には伝えていました。それは準備していました。いろんな可能性を今回は考えていましたので。ダブルボランチで阿部が下がってというのは、どうしても後ろ(DF)の中で球出しが得意なのは阿部しかいないので、阿部が自然と下がっていった、ということです。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201004070006-spnavi_1.html

――5月以降のキャンプで3バックを試すのか?
 基本的に、最初から3バックということは考えていません。よほどメンバーが欠けた場合、今回はサブのメンバーも欠けていたところがあったので。ただ、ああいう4−1−4−1のアンカーを置くことは考えています。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201004070006-spnavi_2.html

正直、上のコメント読んでもいまいちピンとこなかったんですよ。「不安定さがあったので3バック」とか「ディフェンスが安定しない時には稲本がアンカー」とかいうコメントが。まぁ「アンカーを置く」ことが守備強化につながるのはわかるし、「3バック=実質5バック」ってするとわかると言えばわかるんですが、どちらにせよ岡ちゃん日本代表のデフォルトの守備戦術に「ブロックを形成して組織的なゾーンで守る」という発想がないのは確かなんでしょう。だからこそ「(ある特定の)メンバーがそろっていない」と使えない守備なんだと思うんですが、はたしてその戦術が「日本オリジナル」と言えるのかどうかは微妙ですよね。だって、「(ある特定の)メンバー」じゃないと使えないとするなら、それは「日本オリジナル」と称するには大風呂敷過ぎると思われるから。って、もう岡ちゃんは「日本オリジナル」がどうかなんて考えてないですか。

■岡ちゃん日本代表の守備戦術について考察 「4−1−4」は機能する?

もう一度振り返ってみると、オランダ戦の後の段階では、アジア予選と同じように4バックとダブルボランチで戦うつもりだった岡田監督は、ベネズエラ戦、東アジア選手権で稲本のアンカーで安定を取り戻す試合を繰り返したものの、やはり、「稲本のアンカーは緊急事態の場合だけ」と考えていたようだ。そして、このセルビア戦では、試合前からそれを考えるようになり、セルビア戦の大敗によって、稲本のアンカーの選択肢がさらに大きくなったのだ。おそらく、ワールドカップでは岡田監督の言う「4-1-4-1」が基本システムとなることだろう。http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2010040811535102.html
ボクは、南アフリカ本大会では、前気味のリベロというイメージも併せ持つアンカー(中盤の底のセンターハーフ)として、中澤佑二と田中マルクス闘莉王で組むセンターバックコンビの前に稲本潤一を据え、その前で、究極の組織サッカーカルテットを機能させるという布陣が現実的だと思っている。
 稲本潤一を、センターバックコンビの前に置くことで、守備では、足の遅い中澤佑二と闘莉王をカバーできるだろうし、攻撃でもリンクマンとして、後方からのビルドアップで存在感を発揮してくれるはずだ。もちろん「中盤カルテット」にしても、稲本潤一というアンカーが背後に控えていることで、より安定した精神状態でプレイできるに違いない。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/2010/text/201004080001-spnavi_2.html

さて最後に後藤氏、湯浅氏の両名が「岡ちゃんが今後4−1−4守備戦術を採用する」ことを予想しそれについてポジティブに書かれておりますが、はたして両氏が言うほどうまくいくのでしょうか? まぁ、確かに「90分前からプレス」や「信藤式2−4−4」と比べればいいのかもしれませんが、もし岡ちゃんが「センターバック+アンカーの3人だけの関係」しか考えてないとしたら、簡単にはうまく機能しない気がするんですよね。サッカーにおけるすばらしい守備組織というのは「マンマーク守備とゾーンディフェンス」「オフサイドトラップとカバーリング」という2つの組織的な状況判断能力を問われると思うんですが、岡ちゃん日本代表の守備戦術にはそれに対する方向性が見えないんですよ。その両方やるにしても、はたして、そのどちらに軸足を置きつつ守るのかが非常にわかりにくい。

特に最終ラインをどのようにして守るかは現代サッカーの1つのポイントだと思うのですが、それについての岡ちゃんの見解がわかりにくいのが気になるのですよね。

たとえば、これまでの歴代の日本代表における最終ラインの守備戦術を振り返ってみますと、ご存知のように2002年のトルシエ監督時の日本代表監督はフラット3と称し「オフサイドトラップ」を守備戦術の肝として活用していました。で、2006年のジーコ監督時の日本代表は、その「オフサイドトラップありき」の戦術をよしとせず、逆に「カバーリング重視&1人余る」戦術を採用していました。じゃ、今の岡ちゃん日本代表は、そのあたりの最終ラインの守備戦術に関してはどう考えているでしょう? 「1人余る」が基本で、それと同時に「前からプレスする」? それって、つまり「最終ラインは低くても、高い地位からプレス」することだと思うのですが、「4−1−4」に変えるとしたら、その「1人余る&前からプレス」という方法論自体も変更するってことなんですかね。ちなみに日本代表監督時代のオシム氏が、以下のようなコメントを残したのは有名な話ですが、今の岡ちゃん日本代表に、一番足りないのはこれだと思うんですけどね。

――前半は4バック、後半は3バックになっていたが、守備の練習だったのか? それとも勝つためだったのか?
予定を立てていても、相手があることだ。向こうは後半の頭から2トップで来た。それに対応したものだ。その点について、細かくは選手たちとこれから話したい。私の印象では、選手がよく考えた結果、そうしたのだと思う。つまり2トップに対して、最後列で1人余らせる守備を選択した。そういう選手の意思は尊重すべきではないか。ただしその際、中盤で選手が1人減るわけだ。その減った分、選手が余計に走るなり、工夫したりすべきなのだが、それができていなかった。遠藤が守備的な位置まで引かないといけない。もちろん悪くないプレイだった。しかし、阿部のポジションで遠藤がしっかりした守備ができるとは私は思わなかった。阿部や啓太(鈴木)が、遠藤のような攻撃能力を備えて、守備をできればよかった。
あるいは、阿部や啓太といった守備のできる選手が、遠藤のような攻撃力があればよい。しかし天は二物を与えずというか、特に日本では、まだ選手の役割分担がはっきりしている。モダンなサッカーに追いつくには、攻撃も守備もできる選手を増やしていかないといけない。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200708/at00014382.html
オシム時代は、このような「選手の意思は尊重」したり「選手がよく考える」ことが当たり前でした。トルシエの時だって、みんな「フラット3がよくなるように」考えてプレイしていました。ジーコのときだって「守り方を巡ってケンカ」するくらい考えていました(残念ながらうまくいかなかったけど)。岡ちゃんが監督になってからの日本代表って、このあたりどうなんでしょう? 
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本当はCLユナイテッドバイエルン戦について書くつもりでしたが、それについてはまたいつか!

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
4-1-4が上手くいくかじゃなくて、「1」を入れないとバックラインからボールを前に運べないんです。それが答えかと。
encyclopector
2010/04/09 00:37
>encyclopectorさんへ
コメントありがとうございます。ボール運び=「1」の理論はその通りだと思いますが、岡ちゃんのコメント読むとあくまで「守備が不安定になるから」がその理由みたいなんですよね。もし岡ちゃんが「ボール運びができる=守備安定」というような攻守一体の考えをお持ちならそうだと思うんですが、どうなんですかね。
doroguba
2010/04/09 23:38
 自チームのポゼッション時に両SBが意味もなく、同時に異常に高い位置取りをするという非常に特異な陣形を取るのはなぜなのか不思議でたまりません。
 サッカーのセオリー、伝統を完全に無視したポジション取りなのに、監督がまったく修正しようともしない。
 で、相手はパスをカットできれば、FWが日本のCBのサイドに流れれて簡単にカウンターでゴール前へと運ばれ、大ピンチに陥る。
 何度も何度も同じことをやられているのに全く修正の気配がない。
 内田も長友もSBの本職はDFであり、場合に応じて中に絞ってCBのカバーに入るのがまずやるべきことであって、サイドをオーバーラップしてクロスを上げることがメーンの仕事ではないのだということを誰も言ってやらないのですかね?

 「最終ラインは低くても高い位置から奪いにいく」にしたって、日本みたいにFWが闇雲にCBや果てはGKまで全速力で対人プレスをかけるようなことは欧州でもどこもやってないと思いますが。
 一番前がやるのはあくまでもゾーンへプレスをかけてパスコースを限定することで、FWが全力でボールを追いかけて、スコっとかわされてドフリーで余裕綽々落ち着いて前にフィードさせるなんてギャグとしか思えません。
蹴球
2010/04/10 12:35
>蹴球さんへ
コメントありがとうございます。「サッカーのセオリー、伝統を完全に無視した」はその通りだと思いますが、就任当初が岡ちゃんはそれを日本化をのたまってやろうとしていた節があるんで、ある意味「狙い通り」なのかなと。同様に、
「ゾーンへプレスをかけてパスコースを限定」もその通りだと思いますが、それでなくてあえて「神風プレス」を実践しているのかな?
doroguba
2010/04/13 20:45
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