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zoom RSS W杯壮行試合「岡ちゃん日本代表対韓国代表」超雑感 「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」?

<<   作成日時 : 2010/05/25 23:44   >>

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■「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」?

日韓戦ワンセグで見ました。パク・チソンがすばらしかったのはその通りだと思うけど、それ以上に岡ちゃん日本代表が完全に方向性を見失っている感じがしたところが興味深かったですね。見失っているというか、現状の弱点を修正しようとしたら、路頭に迷ってしまったみたいな感じ?

昨日の会見で話しましたように、うちはカウンターとロングボールからの失点が大半を占めるということで、カウンターに関しては今までは両サイドバックを上げていたのを今日は1人だけ逆サイドに残そうということでやっていました。それに関してカウンターを受けたときに最後、何とかカバーリングはできていたかなと思っています。ロングボールに関しては、今まで高いラインで駆け引きして、裏へ落とされて走り負けるということが結構多かったので、後ろのしぼりとボランチの(セカンドボールの)拾いを言っていましたが、今日はロングボールに対してボランチが競るところがあって、ボランチが下がりすぎていたので反省をしています。http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/cdetail/201005240014-spnavi

よくわからないけど、要はカウンターとロングボール対策として「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」戦術を実現しようとしたということ? まぁ、その方向に向かうのはわかるけど、修正すべきポイントはそっちの方向じゃなくて「コンパクトにすること」にあると思うんだけどなぁ。先日の対オランダ戦レビューでも書かせていただきましたが、結局のところ大切なのは「最終ラインと中盤のツーラインがコンパクト」であるということだと思うんですよ。で、岡ちゃん日本代表には、そんな「最終ラインと中盤のツーラインをコンパクトに」という概念が欠如していることが問題であると思うわけ。

その昔「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」論についてケットシーさんと意見交換させていただいたことがあるんですが、ここで再度それを展開させていただくと、私的にはぶっちゃけFWの位置の高さなんてどうでもよかったりするんです。それよりも大切なのは「中盤の選手のポジショニング」。つまり最終ラインが低いならそれに合わせて中盤の選手も距離感を保って「コンパクトなゾーンディフェンス」を構築することが大切であって、ぶっちゃけFWがどこでプレス掛けようが関係ないみたいな感じ? なので「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」論は、「最終ライン(と中盤はツーラインを保っていれば)低くとも、(FWは)高い位置からプレス」とするなら、それなりに守備は機能すると思うけど、そうではなく「最終ラインは低くとも、(中盤とFWが適当にバラバラに)高い位置からプレス」だと危険であると言いたいんです。もちろん、ハーフカウンターを狙うには、「FWと中盤」が連動して、ある程度、前からプレスすることが必要なのはわかります。わかるけど、それをやるなら、やっぱ最終ラインはその前の動きと連動して、ある程度リスクを冒してでも「中盤との距離を保つために」ラインを高くすべきであると思うんです。全体がコンパクトであり、11人が連動していることが大切であって、あくまでそのコンパクトを基本フォルムにして、その上で「後ろのスペースを狙われたときの対策」をすべきではないかと。たとえば、その1つのやり方は、テンカーテが数年前に提案した「最終ラインは脅し的に“高く”するけど、ロングボール出された瞬間にリトリート。つまり最終ラインを高くする目的はあくまでコンパクトさの維持であり、オフサイドトラップではない」作戦。まぁ、コレやるには最終ラインの選手が俊敏であったり、足が速かったりすることが必須なのかもしれないけど…。

というわけで、「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」戦術論について書かせていただきましたが、たぶん中村俊輔選手もこれと同じようなことを言いたかったんじゃないかな。以下、コメント紹介。

■今まで積み上げてきたものは?

今まで積み上げてきたものがちょっとずつ消えてきている。カウンターが怖いからといって、サイドハーフとサイドバックが連動して上がる今までのスタイルが全くなくなってしまった。1回、ハセ(長谷部)とおれがダイレクトでやったようなプレーが、前はポンポンってあったんだけど。監督が言ったことがすべてじゃなくて、そこらへんは臨機応変に。オランダ戦の時もそうだけど、回せるのが自分たちの強みだった。サイドの連動だったり、FWとの連動とか。それプラス、カウンターに気をつけるってのがテーマだったのに、サイドバックも上がらなかったし、結局(DF)4枚で回しているだけっていう。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/cdetail/201005240013-spnavi

「サイドハーフとサイドバックが連動して上がる今までのスタイルが全くなくなってしまった」と嘆いていますが、たぶんそれは中盤と最終ラインがコンパクトでなくなってしまったことの弊害だと思うんです。つまり選手たちの意識が「全体コンパクトを保つ」ってところよりも、「カバーリング&裏を取られない」のほうに傾いてしまった結果、今までのスタイルの欠如につながったみたいな感じ? って、ここまで書いてなんですが、そもそも「サイドハーフとサイドバックが連動して上がる今までのスタイル」って本当にそんなものは存在していたんでしょうか? それは岡ちゃんが意図した戦術だったんでしょうか。私は、それについては非常に懐疑的だったりします。だって岡ちゃんは「攻守の切り替え」とか「90分プレス」とか「ハエ」とかは言っていましたが、「サイドハーフとサイドバックの連動」なんてキーワードは、これっぽっちもの言ってない気がするだもん。つまり、ここで私が言いたいことは「サイドハーフとサイドバックの連動」は中村俊輔が勝手にやっていたオシムサッカーの遺産であり、それはけっして岡ちゃんのアイデアではなかったということ。まぁ「今まで積み上げてきたものがちょっとずつ消えてきている」の“今まで”がどのあたりを指すかで、この中村の言葉はかなり意味深になるんですけどね。つまり「オシムのころから今まで」と解釈するのか、それとも「岡ちゃんになってから今まで」と解釈するのかで、全然、言葉の意味が違うみたいな(笑)。ちなみに「オシムのころから今まで」とするなら、別に消えるのは不思議でも何でもないよね。だって岡ちゃんはオシムサッカーから決別しているんですから、そうなって当然。むしろそう思われるのは本望(笑)。ついに、岡ちゃんの毒牙に中村俊輔も侵され始めたみたいな感じかな。で、中村は「監督が言ったことがすべてじゃなくて、そこらへんは臨機応変に」というけど、そんなの無理ですよ。だって岡田の戦術縛りやサッカー哲学が、それを許さないような形をとっているからね。冒頭の「コンパクト概念の欠如」に代表されるように、チームの「トータルデザイン」がきちんと描けてないってところがミソなんですわ。何度も言うけど「攻守の切り替えの速い」とか「ハエ」とかってキーワードは所詮ピンポイントなやり方を示唆しているだけなんで、選手の立場からすると「全体が見えないのに細部を指示される」と、当然それしかでないわけですよ。たとえば「こういう資料を作るから、ここコピーしてこい」と言われるのと「何だかわらんけど、とにかくここコピーしろ」と言われるのでは全然違うみたいなこと。とりあえずは、そんな感じかな今回の日韓戦の感想は。

■選択肢が少ないサッカー

もう一つは・・・・すっきりしていることですね。メンバーにしろ、戦術にしろ。要は、選択肢が少ないのがいいんだと思うんですけど(笑)。いや、真面目に。だから岡田監督でも、処理出来た。決まったやる事を集中してやらせるのは、今も昔も上手ですから。http://atlanta.blog24.fc2.com/blog-entry-1655.html

アトさんのエントリーからですが、「選択肢が少ないサッカー」論は確かにそうかもしれない気もします。で、私的には、その「選択肢が少ないサッカー」は今の岡ちゃんも基本は同じであって、それこそが岡ちゃんサッカーが「古臭いサッカー=秘密兵器サッカー」たる所以であると思っていたりするんですけどね。何といいますか、要は、80年代のサッキやミケルス以前の「一昔前のサッカー観」とでも言いますか。サッキやミケルスの戦術をベースに、欧州サッカーはどんどん進化して今に至っているわけですが、「選択肢が少ないサッカー」はそういう流れから外れたものとまで言うのは言いい過ぎでしょうか? うーん。言い過ぎかも(笑)。何にせよ、今回のアトさんのエントリーもすばらしいなぁ。岡ちゃんサッカーの本質をきちんと分析されていて、いつもながらすばらしいと思います。私と違って、「日本代表に対する愛」を感じれるところがすばらしい。残念ながら、私には書けないですな、こういう感じには。

■2010年で最高の出来(笑)

日本代表では本来は左サイドバックを務める長友。ワールドカップのオランダ戦では、あのロッベン(バイエルン・ミュンヘン)とのマッチアップになる可能性がある。朴智星クラスとは、五分に近い戦いができた長友が、ロッベン相手にどこまで食い下がれるかが楽しみだ。ワールドカップで、ロッベン相手に勝負ができれば、大会終了後には長友の下には強豪クラブからもオファーが届くのではないか。もっとも、現実にロッベンを止めるのは至難の技だろう。今シーズンのチャンピオンズリーグでチェルシーのドログバや、バルセロナのメッシを完封したインテルの守備陣でさえも、ロッベン相手には相当に手を焼いていた。http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2010052511491102.html

一方、後藤氏のコラムですが、なんというか今回もポイントがずれた内容に終始しているなぁという感じ。「2010年で最高の出来」なんて、どう考えてもありえないでしょう。目が腐っているとしか思えません。評論家やめたほうがいい。で、引用した「ロッベン対策」だけど、後藤が書くほど「1対1の守備対応」となってなかったようにも見えたけどね。私は昨日の岡ちゃん日本代表のサイドの守り方は、どちらかと言えば1対1よりも「MFが戻ってSBと組んで2対1の数的有利な状況作り」をしていたよう見えたんだけどな。で、その「2対1の状況形成」があまりに律儀すぎてか、「逆サイドフリーになっちゃているけど放置」状態になっていたように見えて驚いたんですが、そうでもありませんでしたか? というか、特に後半は逆サイドのサイドバックが中央に絞るのはいいけど、その空いたスペースを誰もケアせずに「逆サイドフリー」状態がデフォルトだったのは、ある意味凄かった。で、その守備で「2010年で最高の出来」と言われても(笑)。

■ブレーキは、やはり本田圭佑

そこで、中村憲剛が登場する前の日本代表のサッカーというテーマに入っていくわけです。そこでのブレーキは、やはり本田圭佑だったネ。
 たしかに守備にもエネルギーを注ぐようになった。ただ、それも中途半端というシーンの方が多かった。チェイスするならば、最後までしっかりと「寄せたり」タックルを仕掛けるところまでいかなければ、相手ボールホルダーが自由にプレーしてしまう。長友佑都とか岡崎慎司のように、しっかりと追い詰めるようなチェイスを仕掛ければ、仲間が「次」でボールを奪い返せるのに・・。
 また攻撃での本田圭佑だけれど、結局は、彼に期待されているプレーは、まったくといっていいほど表現されることはなかった。ドリブル突破しかり・・スペースでタテパスを受けてからのドリブルシュートしかり・・
 それに、彼にタテパスを通したところで、結局は「そこ」でボールの動きが停滞してしまうからネ。もちろん韓国選手も、協力プレスを仕掛けてくる。そんな状況で「逃げの横パス」を出されても、そのパスのレシーバーが困るだけなのですよ。そして、本田圭佑のところで組織パスのリズムが「中断」してしまうことは言うまでもない。
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_4.folder/10_japan_vs_korea.html

続いて湯浅氏。相変わらず本田批判しているけど、正直、今の岡ちゃん代表にとってそこはそれほど問題視するところではない気も。もちろん本田はよくなったと思うし批判されるところもあると思うけど、私は酷かったのは彼だけではないと思うんで。コレ読むとなんか、本田だけが悪くて負けたみたいに読めるけど、けっしてそうではないと思うんで。
まぁいろいろな都合で岡ちゃんを批判したくないというのはわかるんだけど、その代わりに本田を戦犯に仕立てるのはかなり無理があるのでは? 

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
個人的に思うところは色々あるのですが、アンチ日本代表の私から見てもこの時期にこんな試合をしてしまって大丈夫なのかなと心配になってしまいました。選手は完全に自信を失ってしまったようですしね。。
今まで積み上げてきたものって言われも…そんなのどこにあったんですかと逆に聞きたいけど。。
メッシよりもテベス
2010/05/26 04:01
久々に代表戦を録画して一時停止やら何やらで見てみたんですが、なんだか面白いゲームでしたよ、いや本当に。
ちょっと大久保の守備ポジションがすごいことになってるなあ、とか遠藤をあそこに置くのは攻撃でも守備でも限界じゃないの?とか、色々考えましたが、その発見というものが(突っ込みどころとも言う)たくさんあって、ためになる試合でした。
特に、後者。なにより、遠藤のゲームメイク能力のなさが露呈した試合だったと思います。なんであそこまでかたくなにショートパスにこだわるのか。単にできないだけだと思いますが。本田がブレーキでどうこうという試合じゃないですね。というより彼(もしくは俊輔)をカウンターの元にしなければならないのに位置取りが低すぎてカウンターが出来ない場面もあったり。まあ、もう少しキープ能力を発揮してもらいたいのも事実ですけど。ただ、中村と本田は勿論大久保も共存は無理じゃないかなあ。
自分も岡田監督のサッカーの本質、というのがいまいちわからないんで色々考えても見たいんですが、紹介してもらったブログを見ても…分からないですね。というか、かなり「日本代表の概念論」に終始していて、また、それ自体、的はずれが多いんで、あまり自分には参考にならないブログでした。すみません。

一体岡田監督は彼は何を考えてるんでしょうね。なぞの多い人物です。
jerry
2010/05/26 06:43
長友の朴智星との競り合いのとき前への勢いがましていきましたが、中村氏は裏には動かずライン際で止まっていたのが印象的でしたね。
えびくた7
2010/05/26 11:59
いや、韓国「普通に」いいですね。 BEST16は現実的目標でしょうね。 いけるかも・・・。

>今まで積み上げてきたもの
これはオシムも岡ちゃんもチームも同僚も関係なく、「彼にとって」だけです。

>2010年で最高の出来(笑)
これは、最初読んだとき私も「何言ってんだ!」と思いました。
が、・・・今年の代表はもっと悲惨だったし、この試合より本大会は更に悪くなると思いますよ・・・このままでは。 後藤さんも、皮肉にもならないこんな文を書かなきゃならならのが悲惨な現実。
2連敗して開き直って、デンマーク戦あたりで、控え・若手だけでやっていいゲームができるかもしれませんが・・・。
かつて、韓国は本大会でオランダに大敗して、大会中にかつての英雄チャ・ブンクン監督を解任しました。 ということで、もっと解任しやすい吾が方は緒戦が肝心です。

戦術や、言質云々はもうあほらしくて・・・同世代として情けない(苦笑)。
Mario
2010/05/26 19:28
後藤さんのコラム、4月1日の記事かと思いました。
太字部分が痛い・・・
困り人
2010/05/26 19:45
後藤氏のサッカー観を正面から批判できているのは、dorogubaさんだけかもしれません。
kozo
2010/05/26 22:34
>メッシよりもテベスさま
コメントありがとうございます。お元気でしたか? 自信取り戻せますかね?
>Jerryさま
コメントありがとうございます。「岡田監督は彼は何を考えてるんでしょう」を解決しようとしているのが、まさにアトさんのブログであると思うんです。少なくとも、そういう視点で書かれているように感じるところはすばらしいかなと。
>えびくた7さんへ
コメントありがとうございます。完全なダブルチームでボール奪えればいいですが、それが失敗したときのための策を少しは頭に入れてもらいたい気もします。
doroguba
2010/05/29 00:07
>Marioさんへ
コメントありがとうございます。「今年の代表はもっと悲惨」ってことならその通りだと思うんですが、それなら「ベスト」でなく「少しはまし」くらいの表現が適当かと。
>困り人さん、kozoさんへ
コメントありがとうございます。まぁ後藤氏は批判しないことを前提とした文章なんでああなるんでしょう。その文章をよしとするかどうかですかね?
doroguba
2010/05/29 00:10
後藤さんは皮肉って書いていると思います。私も「あれ、岡田ジャパンにしては韓国によく食い下がってるよ」と今年では一番いい出来だったと感じました。もちろん、低いレベルの中ですが。岡田監督は今からでも辞めてもらって、ショック療法を施したほうがマシだと思います。
udai
2010/05/30 10:25
W杯壮行試合「岡ちゃん日本代表対韓国代表」超雑感 「最終ラインは低くとも、高い位置からプレス」? doroguba*footballcolumn*/BIGLOBEウェブリブログ
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