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zoom RSS 岡ちゃん日本代表がダメだと思う理論的理由  「真似できないという発想」と「コレクティブ・カウンター」

<<   作成日時 : 2010/05/28 23:54   >>

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■起:高地トレ専門家の三重大の杉田正明准教授が同行

次リーグの3試合中2試合が高地というW杯に向け、標高1800メートルでの本格的な高地順化トレーニングが開始された。今合宿には高地トレ専門家の三重大の杉田正明准教授が同行。呼吸数と、尿回数の増加による脱水症状が懸念されるため、選手たちには細かな水分摂取の指導がされた。http://news.livedoor.com/article/detail/4794777/

確か、2006年にフランス代表もやっていましたよね、高地トレーニング。専門家を呼んで科学的にこういうことを行うのはいい事だと思うんで、これは素直に評価したいです。この高地トレーニングの狙いは、やっぱ「90分プレスの持続」のため? わかりませんけど、何かしら試合でいい効果が現れるといいなぁとは思います。

という、わけで「90分プレス」ですが、こちらのコラムを読むと、岡ちゃんは他にも、それを達成するための秘策を考えているようですね。

■承:矢野の選出は合理的?

そこで、前方からボールを奪いに行くことのできる選手を交代でピッチに送り込むことが求められる。その役に最も適しているのが、矢野選手なのだ。(中略)つまり、自身が最終的に選んだ戦術に付きまとう息切れという問題を多少なりとも解消してくれる“最後のパズル”として、矢野選手が必然的に浮上したわけだ。彼の選出は、岡田監督にとって苦渋の選択などではなく、しごく合理的な結論だったのである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100527/214636/?P=4

ガセッタさんのところで紹介されていた、こちらのコラムに書かれていることを信じるなら、岡ちゃんは「高地トレーニング」&選手交代を駆使して「90分プレスの持続」を目指しているということなんでしょうか? で、それを実現することが「最大の目標」であり、それができれば、自ずと結果も付いてくるという考えなんですかね。まぁ「前からプレス&カウンター戦術」に、この大会のすべてを託すというやり方もありなんでしょう。それは、それでありだとは思います。ただ言わせてもらえれば、「前からプレス&カウンター戦術」を成功させるために必要なのは、「選手のコンデョション」だけではないと思うんですよね。サッカーにおけるプレッシング守備というのは、けっして個々の守備力&体力だけで成り立っているものではなく、やっぱトータルな戦術論が必要になると思うんです。で、その戦術論は「ボールをみんなでインターセプトする」というポジティブで攻撃的な守備だけでなく、「もしプレスが失敗したらどうする?」という攻撃的プレッシングが失敗したときの場合を想定したネガティブで保険的な対策も兼ね備えるべきであると主張したい。だって、サッカーの試合は自分たちだけの都合がまかり通るものではなく、対戦相手との力量で決まるものなんですから。で、岡ちゃんの思考法や、このコラムの作者の考えには、そういう「相手チームの力量」という視点が、スッポリ抜け落ちている気がしてならないんです。というか、単にサッカーというスポーツを冒涜しているだけ?

■転:常に15m前後の間隔を保つスキルを日本の選手たちが持ち合わせていない

 にもかかわらず、世界標準を取り入れないのは、常に15m前後の間隔を保つスキルを日本の選手たちが持ち合わせていないこともよく分かっているからだろう。
 サッカーの強い国で育った選手たちは、子どもの頃からお互いの間隔を15m前後に保つ訓練を受けてきている。だから、特に意識しなくても、常に間隔を15m前後でキープできる。幼い頃からそうした訓練を受けていない日本の選手たちが、おいそれと真似できるものではない。
 だから、あえて世界標準から目を背け、ハエがたかるようにボールを奪いに行くという戦術を選んだのだと思う。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100527/214636/?P=4

「世界標準ができないからハエを選んだ」というこの理論は、さすがに代表選手たちに失礼すぎないか? 仮にも日本を代表する選手たちですし、現に海外のクラブチームで世界標準戦術でプレイしている選手だって多々いるわけじゃないですか。中村俊輔とか長谷部とか本田とか松井とか。それにJリーグでプレイしている選手だって、世界標準くらい知っていると思うけど(怒)。「おいそれと真似できるものではない」とかかれてますが、むしろ真似できないのは、岡ちゃんの脳内で生まれた「ハエ戦術」のほうだと思うんだけど。って、この文章はもしかして「岡ちゃんの戦術に対する嫌味」を込めて書かれたんですか?

■結:「トータルフットボールの変形」と「効率」

ちなみにアトさんのブログのコメント欄で誰かが書かれていたヒディンクの戦術をググってみたけど、確かにこれなら日本代表でも機能しそうな感じはするな〜。

ヒディンク「ポイントは1人か2人でカウンターを仕掛けるのではなく、5,6人が同時に相手ゴールに迫ることだ。 それによって相手は、どこのスペースを見ればいいか、誰をマークすればいいか、大混乱に陥る。 これが近代サッカーというものだ。」(中略)「ヒディンク「ここで注意して欲しいのは、カウンターでゴールできない場合、素早く選手達はボールの後ろに戻って守備をするということだ。」
http://lala24.blog.so-net.ne.jp/2008-11-08

「Never Give Up」さまのブログから引用させていただきますが、ここでヒディンクが言う「コレクティブ・カウンター」というスタイルは、マジですばらしいと思います。特に「カウンターでゴールできない場合、素早く選手達はボールの後ろに戻って守備をする」という考えがすばらしい。って、言うまでもなく、これ岡ちゃんが言う「攻守の切り替えの速いサッカー」と言っている内容的には同じなんだけどね。ただ、言っていること自体は同じなんだけど、それを言うだけでなくピッチできちんと実現できるかどうかという手腕には大きな違いがあるみたいな感じ? まぁ、岡ちゃんがワールドカップの本番でそれを実現できれば、ヒディンクと一緒のレベルの名将と言えるんだろうけど…はたしてねぇ。ちなみにヒディンクのどういう方法論で「コレクティブ・カウンター」を完成させているのかはこのコラムだけではわかりませんが、いくつかヒントは散りばめられています。そのヒントとは、ずばり「トータルフットボールの変形」と「効率」。つまり、先の森本美行氏の分析によるところの「世界標準」をベースにしているのが、ヒディンクの「コレクティブ・サッカー」の正体であると言いたいわけなんです。

というわけで、結論。名将ヒディンクの「コレクティブ・サッカー」とは発想は似ているけど、やり方には全然別のベクトルの岡ちゃんの戦術スタイルは、果たして成功するんでしょうか? 
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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
 「矢野の『守備プレイ』の数値が高い」って、さも自慢げに書いてるけど、良く見りゃ全部、「自陣」での数値w。「高い位置で奪って攻撃」という岡ちゃんのコンセプトからはものの見事に外れてる。この原稿を書いた森本氏は自分とこで集めてるデータから何を読みとったんだか。
 岡ちゃんのコンセプトに沿っていて、守備プレイを重視するなら、むしろMFなのにFWの矢野よりはるかに敵陣での守備プレイの数値が高い山瀬を呼ぶ方が適切だと思うけど。

 その前のオランダ戦についても敵陣での守備プレー比率のことをぐだぐだ書いてるけど、それと同時にボール奪取頻度とシュート数、オンターゲット・ショット率を同時に分析しないと、ただ相手の陣内で回されるボールを追いかけていただけという状況は浮かびあがらないと思う。
 守備プレー敵陣比率が高いのにボール支配率が36.5%や48.5%しかないことを見るだけでも、オランダがGKも参加させてのボール回しで日本の”ハエ”をいなしてた様子が少しは分かると思うんだけど。
蹴球
2010/05/29 01:07
プレスのかける時間に日本代表は
問題がある気がしますなんか。
なんで前半なんだろって。。。
モウリーニョは絶対後半しますよね・・・
やっぱデータ上後半の方がカウンター決まるような
気がします。
あと関係ないですが
モウリーニョのレアル就任してしまったので
来シーズンのレアル予想図を取り上げてほしいです、
読んでみたいです。
関係ない事もうひとつでなんで内田の移籍はあんまどこも
話題でないのか不思議です、シャルケでマガト監督でCLにも出るのに
嫌われてるのかな・・
ドログッパ!!
2010/05/30 05:27
高橋尚子の元コーチ小出さんがこのやり方を疑問に思っていると数日前Yahooのニュースでみました。高地トレーニングの効果はあまり長く続かず、マラソン選手も開催日ギリギリまで降りてこないようです。にもかかわらず岡田JAPANは初戦の一週間ぐらい前に降りてくるので意味が無いと。まあとにかく頑張ってほしいですね。
Wcole
2010/05/30 05:58
 マラソンの高地トレーニングは低酸素状態で体に負荷をかけることで赤血球の酸素導入効率を高めたりだとか、低地に戻ってからのパフォーマンス向上が目的なのに対して、今回の代表の高地トレは高地で低地と同じようなパフォーマンスが発揮できるように高地に体を慣れさせる登山の高地馴化的なものだから、目的が違うと思いますよ。
蹴球
2010/05/30 08:39
矢野を選んでくれたのはうれしいですが、代表でまともに使われることはないでしょうね。矢野の守備のすごさは距離と量で、味方が頑張っているところに駆けつけるところ。常にプレスをかけるFWはただのバカです。
さらにいえば、矢野は動きながら体の圧力と中距離の速さで勝負するFW。今のノースペースな日本代表で何をしろと?w

世界基準うんぬんに関してはJ2でも見たらいいんじゃないでしょうか? J1の上位陣の試合見たことあるのかと。2006くらいから、マスコミの質もダダ下がり。もともと低かったのがさらに低くなってますね!

あと、カウンターなんですが、人数かけるなら必ずシュートで終わるというのは基本だと思うんです。J1とかでもシュートで終われないときの逆襲でゴールが生まれるシーンは多いです。まあ、今の日本代表カウンターできてないけどねw
RR
2010/05/30 23:57
「コレクティブカウンター」の話興味深いです。
ありがとうございます。
共産主義社会とトータルフットボールは相性がいいとずっとおもってました。
ヒッディンクがそれを体現してくれました。
でも露西亜は普通のサッカーに戻らなくてはいけません。アドフォカートが引き継いでくれました。

同じルートで強化した韓国に日本は水をあけられました。
個々では日本が韓国に劣るとは全く思いませんが。
日本のプレスはカウンターに繋がってないし中途半端なんですよね。
走るなら走りきれ!といいたいです。

旧バルサ風の2-3-2-3が守備はプレスなんだけど攻めは繋ぎたい今の日本サッカーにはぴったりだと思います。
CSKA352
2010/06/02 15:04
>蹴球さんへ
コメントありがとうございます。岡ちゃんは”ハエ”止めるんですかね?って、何がハエなのか
いまいち定かではないんですけどね。
>ドログッパ!!さんへ
コメントありがとうございます。「来シーズンのレアル予想図」は現状だと難しいですよね。補強が
進んだら少し考えてみたい気もします。
>Wcoleさんへ
コメントありがとうございます。小出さんの記事は私も見ましたが、現実的に小出さんが言うスケジ
ュール確保は無理だと思うし、まぁやるだけやるのはいいことなのかなと。
>RRさんへ
コメントありがとうございます。まず矢野選手は出場する機会があるのかってところがポイントです
かね? カウンターはどうなんでしょう?
>CSKA352さんへ
コメントありがとうございます。旧バルサ風の2-3-2-3ですか。それってどんなのでしたっけ?
doroguba
2010/06/04 00:12
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