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zoom RSS 続・続・岡ちゃん日本代表総括 勝因と。 

<<   作成日時 : 2010/07/02 22:52   >>

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■続・続・岡ちゃん日本代表総括 勝因と。

帰国イベントも一段落したということで、岡ちゃん日本代表の総括的な記事が出てきました。どうやらスイス合宿での「選手間ミーティング」というものがあったようで、それを巡って各新聞社がいろいろ書いております。ここでは、その中からいくつかピックアップしてまとめてみました。まずは朝日新聞から。

■朝日新聞
起点は5月27日だった。大会直前のスイス合宿。午前中の紅白戦で、岡田監督は主力組から中村俊を外し、MF阿部(浦和)を入れた。戦い方が守備重視へ移り始めた日。その夜、宿舎で選手だけのミーティングが開かれた。
 1時間を超える話し合いの焦点は、不振の原因だった守り方に絞られた。個々が思いをぶつけ、意見はまとまらなかった。「FWが前から追わなければ重圧をかけられない」「とはいえロングボールを1本通されて失点する。後ろを固めた方がいい」。殺伐とした議論。関係者によると、主将のGK川口(磐田)は「ミーティングをやらない方がよかったのでは……」と悩み、岡田監督に内容を伝えるかどうか迷ったという。
http://www.asahi.com/sports/fb/japan/TKY201007020163.html

このコラムで注目すべきは「中村俊を外し、MF阿部(浦和)を入れた」岡ちゃんの方向性が契機だったというところでしょう。つまり、事の発端はあくまで「岡ちゃんの戦術修正」であり、それに対して選手が“肉付け”していったという物語です。以前、スポナビで掲載されていたオランダ系の監督ライセンス保持者の方の意見によれば、確か、こういう戦術論は「監督が正しい方向に導くもの」だったような。果たして、今回のこのミーティングというのも、あくまで「その話し合いの正解の回答は岡ちゃんが持っていて、その正解に選手たち自らで答えを出させるために導いたもの」だったんでしょうか? それとも、岡ちゃんは答えを持ってないどころか、単に「ハエプレス戦術」はそのままに阿部を入れただけだったのに、選手が勝手に「ハエ→引いたプレス」に改良したのでしょうか? まずは、ここがポイント。続いて報知。

■スポーツ報知
話し合いは前線から積極的にプレスにいくかどうかで攻撃と守備の意見が対立した。穏やかな雰囲気ではなかったが、腹を割って話したことで選手は目覚めた。自分たちでやらなきゃいけない。以降、ピッチ上でも意見をぶつけるようになった。
その2日後、イングランド戦前日の非公開練習では選手が口々に意見をぶつけた。岡田監督が紅白戦を止め、スローインからの戦術を指導している時でも、選手の激しい言い合いは止まらない。関係者が「非公開にしたいのも分かる。誰も監督の話を聞いていない」と振り返るほどだった。
 意見の割れた守備戦術は、プレスに行けないところは中盤でブロックを作るというやり方で落ち着いた。岡田監督が阿部をアンカーに起用しただけでは機能しなかったはずで、選手たちが世界相手に泥臭く戦おうと誓い合い、意思統一をしたからこその新システムだった。守備的な戦術で初戦のカメルーンを下すとチームは自信を持ち、乗った。「世界はレベルが高い。追いついている意識はない。いい意味で相手をリスペクトしているから、こういう戦い方ができている」とDF中沢は胸を張る。
http://hochi.yomiuri.co.jp/2010worldcup/japan/news/20100625-OHT1T00372.htm

上の記事でのポイントは、戦術論争の内容がジーコ日本代表の時と同様に「前線から積極的にプレスにいくかどうか」というプレスを掛ける位置についてだったということ(笑) まぁ本当かわかりませんが、4年前と同じことで再度意見が分かれたとかかれてます。でも、ちょっと待って。ジーコの時は「中田英寿率いるハイプレス派」対「宮本率いる引いたプレス派」という図式があったわけだけど、今回はどういう図式だったんでしょうか。大久保、本田、松井あたりがハイプレス派? トゥ−リオ、阿部らが引いたプレス派? そのあたりの誰がどちら派だったのかは非常に興味ありますね。で、もっと言わせてもらうなら、4年前のジーコの時は選手間の話し合いは決裂して、確かプレスの位置を決められなかったんだよね。で、最終的にジーコが「下げる」と決断したと言われているわけですが、今回はきちんと「プレスに行けないところは中盤でブロックを作るというやり方で落ち着いた」と話がまとったところがミソ。この「プレスに行けないところは中盤でブロックを作るというやり方で落ち着いた」は大正解だと思うんだけど、果たして誰がこの回答へと導き出したのか? 岡ちゃんが正解を出した? それとも誰かほかの人? 選手? ここが非常に曖昧に「意思統一」という言葉でごまかしているようにも感じるんですが、そうでもないですか。まぁ、そもそもハエプレス(ハイプレス?)戦術で負けて「それじゃだめだろ」ということから議論になったんだろうから、普通に考えれば「戦術改革派=引いたプレス派」のほうが意見が強いのはなんとなくわかるんだけどね…。うーん。ここで1つの邪推が…。果たして本当に選手たちは「前線から積極的にプレスにいくかどうか」で意見が分かれていたんだろうか? 本当は誰もが「ラインを下げる」で納得していて、誰かさんに対して意見が“割れているように演技をしていただけ”ということはないんだろうか?(笑) なーんて。そんなことないか。まぁ前線のFWとかの選手は、ふつうに「高い位置でのハーフカウンター」をしたいものだろうし、「ハエプレス支持」になるよね。きっと。それに、そもそも岡ちゃんの選んだFWの選手って、そういう「ハエプレス要員」として選ばれているわけだし。

って、おいおい。待てよ。もしかして「ハイプレス派」はこの議論に敗れて、中村同様にベンチ警備隊として左遷された? で、FWでない本田△が、その代わりにワントップに抜擢された? うーん。そのあたりの「本田△のワントップ起用」と「選手間の意思統一という名の強制戦術変更」のタイムラグがわかんないな。まぁ、たぶん「選手間の意思統一という名の戦術変更提案書の提出」→岡ちゃん納得→「本田△のワントップ起用」という時系列だと思うんですが、どうなんでしょうね。あ、「意思統一」された経緯は、演技でなく、きっと「下げる派」の人たちの声が大きかったから意見が採用されたんでしょう。たぶん。最後に日刊。

■日刊スポーツ
実はW杯直前のスイス合宿中に、チームキャプテンの川口が岡田監督に選手の思いを集約して伝えている。岡田ジャパンの原則である、前線からのプレスに対し、チーム内からは疑問の声が上がっていた。「無理に前線から追い回しても限界がある。もっとブロックをつくって守るやり方もある」。こうした選手の言葉を代弁した川口の進言に、岡田監督は理解を示した。http://southafrica2010.nikkansports.com/news/p-sc-tp2-20100701-647958.html

あくまでも「川口の進言」であり、「謀反」ではないというところはきちんと押さえておきたい。例のオリンピック時の本田△首謀の計画は反町監督に内緒でやった「謀反」に近かったと記憶しているわけですが、今回のはあくまで川口を通しての「進言」だったようで。これは謀反ではないのかなと。で、その進言に対して「屁のツッパリはいらんですよ」と突っぱねなかった岡田監督はさすがだったとここは評価したい。まぁ「選手に言われる前に気がつけよ」という意見もあると思うし、私もそうは思うんですが(笑)。ただ、きちんと選手の言葉を受け止めたこと、そして、その進言をきちんと形にしたことはすばらしかったのは間違いないのかな。で、この柔軟性こそが、岡ちゃんのストロングポイントなのかな。例の就任時のインタビューでも「無常」というキーワードは言ってましたし、今回の進言の受け入れもその一環と考えれば驚くことでもないかなと。

「無常」と言いますけど、こうだからこう、という決まったものはなくて、このやり方を貫くとか、そういうことも考えてません。(略)場当たり的と思われるかもしれないですが、根底にある自分のイメージみたいなものだけは変えずに、そうやって変化していく。
「週刊サッカーマガジン(no.1173) 2.12 2008 岡田武史インタビュー」よりhttp://doroguba.at.webry.info/200802/article_3.html

まぁ、最初から方向転換はありと一貫していたということなんでしょう。たぶん。

■インテル化?

規則的なゾーンによる守備、それを打ち破るスペインの存在。この2つがすでに大会前に分かっていることだった。つまり、すべての参加国にとってスペイン、あるいはスペイン的なパスワークは大きな脅威だった。この構図はCLでの「バルセロナvs.対抗勢力」と同じである。そこで、インテルの方法が参考になった。スペイン的なパスワークを封じ込むには、中盤を放棄して後方に守備ブロックを作り、なるべくコンパクトにして(人と人の距離をあらかじめ近づけて)ポジション移動に生じる時差を少なくする。すき間をゼロにするのは不可能だが最少にする。スイスがスペイン戦で採用したのもこの方法だった。
しかし、スペインと対戦しないチームもインテル式に傾いていたのはなぜか。これは簡単にいえば、すでに記したようにその方が短時間でマネできるからだ。スペインやバルセロナになるのは無理だが、インテルならまだ何とか形になる。スペイン式を成立させられる技量がなければ、パスワークに失敗してカウンターを仕掛けられてしまう。リスクが高い。要は、W杯では誰も負けたくなかったのだ。より簡単で、成果の出やすいほうに飛びついた。その背景には、代表チームに多くの時間を割くことはもはや、どの国にとっても容易ではないという事情も横たわっている。http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/cdetail/201007010007-spnavi

西部さんの記事は非常におもしろいんですが、果たしてそんなに「インテル化」したチームは多かったんですかね。スイスとか日本代表とかポルトガルは確かにそれに近かった気もするけど、それ以外にそれが顕著だったチームはあまり記憶がないなぁ。って、いうほどは今回のワールドカップは試合を見ていないんですけどね。で、いきなりカメルーン代表に話は移るわけですが、彼らはもしかして「バルセロナ側」だと思って戦っていたんですか? 少なくとも日本代表に対しては、そういう意識で戦い散った? というか、日本代表によって無理やり「バルセロナ側」に仕立てられてしまい、それで自爆したみたいな感じ? 何が言いたいかというと「バルセロナvs.対抗勢力」なんてわかりやすい図式は、ブラジル、スペイン、オランダ、アルゼンチンら一部の強豪が絡んだ試合でしか実現しないのではないかってこと。つまり、ほとんどの試合が「対抗勢力」対「対抗勢力」でしかなく、それで凡戦を繰り広げるか、もしくは本来は「対抗勢力側」であるべきチームが仕方なく「バルセロナ側」に立たされて自爆していったのが本大会であったみたいな。まぁ、それは別に本大会だけでなく、これまでのワールドカップでも同様だったんでしょうけどね。個人的には、今大会はこれまでに比べてスターが不在というか目立ったおもしろい選手がいない気がするんですが、それも気のせいかな? まぁ、まだ、大会半ばですし、きっとこれからスター選手は出てくるでしょうけど。
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 ウルグアイの終了間際のハンドは色々物議をかもしそうですが、PKを失敗したのに、PK合戦の一番手で出てきて、ゴールの上スミに決めた&... ...続きを見る
漠々糊々
2010/07/04 08:51

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
今大会は、やっぱマラドーナが主役ですかな。みんなマラドーナがみたいから勝ってほしいって言っていますね。
yohan
2010/07/03 10:01
もやしっ子ベナユンがチェルシー加入です
http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/teams/c/chelsea/8784701.stm
蹴球
2010/07/03 13:48
>個人的には、今大会はこれまでに比べてスターが不在というか目立ったおもしろい選手がいない気がするんですが、それも気のせいかな?

ちょっと前にもいいましたが、結局世界的に見て、サッカーのレベルが落ちてるだけじゃないかと思ってます。
それが当たり前ながら、W杯にも波及してる、と。
まあ、自分は現代に生きてるんですから、あまり深くは考えたくない部分ですね。
jerry
2010/07/03 16:32
>yohanさんへ
コメントどうもです。確かにマラドーナは目だってましたが、残念な結果で終わり、そこはかわいそうでした。次はないと思いますが、クラブとかでも監督業続けてほしいですね。
>蹴球さんへ
コメントどうもです。べナユンはどこやるんですかね? もしかしてトップ下ですか? そのあたりのアンチェロッティの来期の采配のが気になるところです。
>jerryさんへ
コメントどうもです。レベル落ちているんですかね? クラブチームレベルではもっといる感じがしないでもないのは気のせいでしょうか。ブラジル、アルゼンチンあたりからの若手の台頭を期待したかったですが…。
doroguba
2010/07/04 02:13
dorogubaさんの記事のリンク先など参照させていただき記事にしました。
ありがとうございました。
Mario
2010/07/04 08:25
いつも楽しく!考えさせられる文章ありがとうございます。これを読むと、川口というカードが、まとめ役という役のみならず、戦術の選択肢を主体的に決定しそれを浸透させる役も担わされていたのかなと思います。結果論かもしれませんがそれも含めてというかそれこそが監督の評価に繋がるわけですからね。するってえと、岡田監督はやはり素人が思っている以上に人選の眼があったということなのかもしれませんね。
なるほど!
2010/07/04 11:41
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