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zoom RSS 書評「アンチェロッティの戦術ノート」PART2  アンチェロッティ対モウリーニョ

<<   作成日時 : 2010/07/31 00:06   >>

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引き続き「アンチェロッティの戦術ノート」から。
「さらに、疲労を避けて休むためにポゼッションを使うという考え方もあるようだが、私は賛同できない。例えば、最終ラインでボールを回したところで、あまりチームが休めるとは思えないからだ」(アンチェロッティの戦術ノートP.42より)

■モウリーニョへ対する対抗心

この本を読んでいると随所にアンチェロッティのモウリーニョへ対する対抗心みたいなのが見え隠れしているんですが、その代表的なのものが上記の引用部分であろう。ご存知の通り、このポゼッションしながら休むという考えはモウリーニョの「ボールの休息」という戦術(?)のことだと思うのですが、それについて「賛同できない」と言い切っているところが非常に興味深い。というか、ある意味その賛同できないというスタンスこそが、なんとなくアンチェロッティのサッカー哲学を示している気もする。

■モウリーニョ信者の理由

個人的にはモウリーニョの「ボールの休息」という考え方をするほうに賛同している。確かにアンチェロッティのように否定しようと思えばできるんでしょうが、個人的にはモウリーニョの「ポゼッションしながら休んじゃおう」という発想自体がすばらしいと思うから。実際はそれほど休めてないのだとしても、その考え方が大切だと思うから。

■休むとしたら、いつ休む?

言うまでもなく、試合中に休むというのは現実的には難しいわけです。やりようによっては休むじゃなくてサボるプレイになってしまう可能性だってあるわけですし、相手チームがいるサッカーの試合で休息するというのは非常に難しいわけです。ただ難しいですけど、あえて試合中に意図的・主導権を持って休むということを実行するとした、どうやればいいのか? そういう視点からまずは考えてみましょう。どういう状況で休みますか?

それはもう言うまでもなく、自分たちがボールを持って「ポゼッション」しているときに行うのが一番効果的なんですよね。相手がボールを持っている時には、やっぱ休めません。それは危険だし、失点する恐れがあるから。まぁ中には休んでいる選手もいるかもしれないけど(笑)、相手がボールを持っているときに「休息すること」がどれほど愚かなものかは、ここであえて言うまでもないことなわけでして。なので、意図的に休むとするなら、それはやっぱ守備時ではなく攻撃時。つまり自らが「ボールポゼッション」しているときしかチャンスはないわけです。まぁ「せっかくボール持っているのに休むとはけしからん」とか「奪ってから10秒で攻撃しないとゴールは生まれないよ」という意見もあることでしょう。そもそも「試合中に休む必要なし」という意見もあるのかな?

■緩急をつけるという言葉もいいけど

確かにそれはごもっともかもしれません。ですが一方で、サッカーには緩急のリズムをつけるとか、試合時間や得点状況によっては無理して攻めないとか、そういう考え方ややり方が普通にあるわけです。で、それをその言葉通り「緩急つけろ」とか「状況に応じて攻撃しろ」とかそのままの言葉を使ってチーム内でコンセンサスを取るのもいいんですが、そこであえて言葉を変えて「ボール奪ったら状況に応じて休め」と「発想の転換」をするのはどうでしょう? 「緩急つけろ」と言われても難しいけど、「休め」と言われれば簡単な気がしませんか? もちろん、どちらにせよそれを行う状況判断は必要になるのは間違いないわけですが、言葉や発想を変えることでより具体的にプレイする内容がわかるということもあるのかなって気がするんです。それこそが、モウリーニョの「ボールの休息」という戦術のすばらしさみたいな感じ? で、そういう「目からうろこ」な発想や考え方があまりアンチェロッティからは感じられないというのが、ほんのちょっぴり不満であるところなのは確かかな。で、その「目からうろこ」の発想がアンチェロッティにないがゆえに、0−4で負けたデポルティボ戦やリバプールに負けたCL決勝に関して「今でも理解不能な敗戦」みたいな思考に陥っている気がしたりして。まぁ、確かにサッカーには運がつき物だし信じられないようなミスだって起こるわけですが、それをすべて理解不能としてしまうのはどうなんだろう。

そこが、現状アンチェロッティのチームのちょっぴり不安なところだったりします。ほんのちょっぴりなんだけど。
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アンチェロッティの戦術ノート
河出書房新社
カルロ・アンチェロッティ

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
フランクフルト2−1チェルシー
Chelsea (4-3-3): Hilario; Ferreira (Mancienne h-t), Bruma (Carvalho h-t), Terry (c) (Ivanovic h-t), Cole (Van Aanholt h-t); Benayoun (Lampard h-t), Mikel (Essien h-t), Zhirkov (Matic h-t); Kalou (Sinclair 58), Anelka (Borini h-t), Malouda (McEachran 58).
 先週はターンブルがミスったと思ったら、今度はイラーリオがポカをやらかしたそうです。
蹴球
2010/08/02 22:00
>蹴球さんへ
コメントありがとうございます。明日のHSV戦を楽しみにしているんですが、もうそろそろ調子上げてもらいたいところですね。本番ではないけど、やっぱ負けるのは残念だし、「勝ち癖」みたいなものは持ってもらいたい気もするんで。
doroguba
2010/08/04 00:03
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