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zoom RSS 書評「アンチェロッティの戦術ノート」PART4  敵のボールホルダーへのプレッシャー次第ではあるけど

<<   作成日時 : 2010/08/03 23:56   >>

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■ボールホルダーにいかに厳しく当たれる

懲りずに「アンチェロッティの戦術ノート」から。

前回のエントリーのコメント欄にて、くまおま様から『プレッシングは「まずライン有りき」じゃなくて「ボールホルダーにいかに厳しく当たれるか、自由を奪えるか、連続してできるか」が前提』との有難いご指摘を受けました。確かに仰せの通りだと思いますし、引用し忘れておりましたが、実はアンチェロッティもそれと似たことを言及しておりました。

ゾーンディフェンスを採用するすべてのDFラインに共通する基本的な振る舞いは、敵のボールホルダーに味方のプレッシャーがかかっており前方にパスが出せない時(ボールが「クローズな時」)にはラインを高く保って陣形をコンパクトに保ち、中盤との間隔を狭める、プレッシャーがかかっていない時(ボールが「オープン」な時)には、敵FWの「裏」を狙う動きを先取りしてリトリート(後退)し、最も危険な裏のスペースへのパスを消す、というもの。(「アンチェロッティの戦術ノート」P57より)

上記がその部分。読んでお分かりの通り、アンチェロッティ監督も、くまおま様のご指摘と同様に「敵のボールホルダー」へプレッシャーがかかっているのかどうかで「最終ラインの高さを上下動させる」というような趣旨のことを言及しております。要は「ハイライン・プレッシング」と「ローライン・プレッシング」の2つのプレスを状況に応じて使い分けるということだと思うんですが、その使い分けが基本であるということを踏まえた上で、尚且つ、世の中には「ハイライン(を基本)」としているチームと、「ローライン(を基本)」をしているチームの2種類があると言及しており、それこそが実は前回のエントリーの主題でございました。引用の仕方がわかりにくく&説明不足で申し分けございませんでした。

■デフォルトのライン設定?

さて、このブログでも何度かサッカーのプレス守備戦術は「コンパクトであること」が基本であり、その上で相手の状況によって「最終ラインを高く」したり「最終ラインを低く」したりするという理論については述べさせていただいておりましたが、素の状態でのデフォルトのライン設定というか90間分で「高い」と「低い」のどちらが多いか的な感覚論で考えてみると、確かにバルセロナとスペイン代表とチリ代表らの「ハイラインがデフォルト・チーム」と、その他の「どちらかと言えばローラインの状態が多いんじゃね」チームに分けられる気がしないでもないわけです。

というか、「ハイライン命」で、2つのプレスを使いわけるなんて姑息なことはせず、どんな時でもけっしてリトリートしないチームこそが「ハイライン・プレッシング」チームと命名されるのであろうか? ごめんなさい、グアルディオラのチームのことはあまり知らないんで、彼らが状況に応じた2つのプレスを使い分けているか、よく知らないんです。知らないのことを書くのは、あまりいいことではないですよね。だから、この話はこれで終了にしたいと思いますが、モウリーニョやヒディンクがチェルシー監督時代にCLでバルセロナと対戦した際に、何故に「ローライン・プレッシング」を積極的に活用したのかということは、どこかで再度、検討してみる価値はあるのかもしれません。

■チェルシーはなぜにローラインだったのか?

まぁ、モウリーニョはスタンフォードブリッジでの戦いでは「ハイライン」的に戦ったこともありますし、年がら年中「ローライン」なわけでもないのかもしれませんが、それでもイメージ的には「バルセロナ=ハイライン」VS「チェルシー=ローライン」というものがあるわけで。それは何故なんでしょうか。「チームの歴史や哲学の問題」なのか、それとも「選手の資質の問題」なのか、それとも「監督の嗜好の問題」なのか、「勝者のメンタリティVSサッカーの美学の問題」なのか?

まぁ、それらを含めたトータルなお話なんでしょうけど、例えば今回の南アフリカワールドカップでのチリ代表とかで考えると、あのスタイルは単純に「ビエルサ監督の嗜好と手腕」としか思えなかったりするわけですよ。もちろん、ビエルサの戦術を実行できるスキルを持った選手がチリに存在したというのも大きいのでしょうが、じゃあ、もしビエルサがチリ以外の他のチームで監督をしていたら、チリ代表とは違う戦術だったのでしょうか? というか、もっと身近にハイライン信者がいましたよね。そうです。トルシエ監督。

■監督の嗜好

あのお方は日本代表監督時代に「ハイライン」を採用していたわけですが(2002年本大会&スペインとの練習試合など何度か少し違う時もありましたが)、あの日本代表で考えてみても、やっぱ「ハイライン」と「ローライン」のどちらを採用するかというのは、選手の資質やチームの歴史よりも「監督の嗜好による影響」がメチャメチャ大きい気がするんです。もちろん、その戦術をうまく実現できるかは監督だけの問題ではないと思いますが、ハイライン採用の“始まり”は選手でなく監督に主導権があると思うんですよ。

■「ハイライン信者」かそれとも「ローライン信者」か?

というわけで、ここで話はいきなり日本代表新監督になるわけですが、そもそもビッグネームは連れてこれないわけで知名度なんてそれほど問題ではないと思うんです。それよりもポイントとなるのは「ハイライン信者」なのか、それとも「ローライン信者」なのかということ。まぁ、そのどちらでもないって場合もあるんでしょうし、それこそが最悪なんでしょうけどね。

「3人のうち2人は知っている」と小倉会長。つまり、少なくとも一人は全く無名の人物ということになる。この状況は、日本が初出場した1998年フランスW杯直後にそっくり。当時の岡田監督に続投要請をしたのが大仁副会長(当時技術委員長)だった。結局、岡田監督にフラれて、招へいしたのが日本では、ほとんど知られていなかったフィリップ・トルシエ氏だった。
 現在、元スペイン代表でJ1浦和でもプレーしたアイトール・ベギリスタイン氏(45)らが候補に挙がっている。小倉会長は「14、15日には決めてくれると思います」というが、国籍は問わず、条件は「予算の範囲内で」ということだけ。ちなみに日本協会が日本代表監督に支払える年俸の上限は2億円だというが…。
 いずれにせよ、ビッグネームの可能性はなし。ポスト岡田には、あまり期待をしない方がよさそう。ただ、トルシエ監督は2002年日韓W杯で日本を初めて16強に導いた。名前がない分、指導力と戦術に期待するしかない。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
http://news.livedoor.com/article/detail/4924027/


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