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zoom RSS (追記あり)アジアカップ「日本代表対シリア」雑感PART2 亜細亜の貧困&ポゼッションカウンター 

<<   作成日時 : 2011/01/14 21:50   >>

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世の中には、人が思っているようなこと狙って書いて●●を得たい人と、人が思っていないこと(またはあえて人と違うこと)を書いて●●したい人の2種類がいるようだ。あなたはどっち?

■日本化という呪縛から開放されて

というわけでシリア戦についてというか、ザッケローニ日本代表・公式戦第2戦を見たなんとなくの感想を改めて書いてみよう。

まず、確認しておきたいのは、ザッケローニ監督が今やっているサッカーは、例の「サッカーの日本化」と同じ(または一環)なのだろうか?ということ。ここからスタートしてみたい。

まぁ、日本化なんて意識するしないに関わらず、「日本人のチーム」を指揮することによって自動的に「日本化すること」を考えていることになるのかもしれないけど、私にはあからざまな「日本化への施策」は行ってないように思える。少なくとも前某岡ちゃん監督のような欧州に挑発的な言動はないように思えるし、たぶん、これまでのところはそれについてあまり意識してないんだろう。シリア戦の前にザッケローニが言及していた言葉が、それ(日本化)を意識したものだったとは思えないし。

個人的には、解決できない問題はないと考える。スペースを与えないチームにはプレースピードを上げていくこと。そのためにはフィジカルコンディションの向上が大切だ。(中略)
足りなかったのはプレースピードだが、それはもともと持っているものなので(明日の試合では)出してくれると思う。だから変更する必要はないと考える。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/text/kaiken/201101120006-spnavi.html

ザッケローニ監督がシリア戦の前に口にした「プレイスピード」という言葉。この言葉は果たして、ザッケローニ日本代表にとっての「日本化への施策」なんだろうか。つまりは、岡ちゃんが言うところの「接近。展開。連続。」とか「90分プレス」とか「ちびっ子FWで欧州のうどの大木的な鈍い外人をきりきり舞いさせてやれ」とかいうお題目と同じなのかということだ。わからないが、たぶんザッケローニのそれと、岡ちゃんのそれとでは「半分同じ」で「半分違う」んだろう。なぜなら、上で引用したザッケローニ監督の言葉を読む限り、そう思えるからだ。

「もともと持っているものなので(明日の試合では)出してくれる」
「スペースを与えないチームにはプレースピードを上げていくこと」
たとえば、この2つの言葉。前者は日本人の選手が持っているスピードを生かしたいという、岡ちゃん的な発想(半分同じ)であり、後者は日本人に限らない「サッカーのセオリー」(半分違う)と考えてみるとどうだろう? え、何? スピードも別に日本人特有のものでなく「サッカーのセオリー」じゃないかって?

まぁ、そう言われればそうと言うか、まったくもってその通りだとは思うんですけどね。

■LOVE

ここから本題のシリア戦。書くの疲れてきたので、ここからは簡潔にさせていただく。

実は、先ほどから言及しているザックの「プレイスピードを上げる」という言葉だけど、個人的には少し引っかかっていた。いわゆる「攻め急ぎ」「緩急のない攻撃」になってしまう可能性があると感じたから。ほら、経験のない日本人ロボットチームにありがちな「先生の言われるとおり、何も考えないでやりました。てへ」ってなってしまう可能性あるじゃない、下手にスピードとか誇張して言うとさ。岡ちゃんの時の「アーリークロス」みいにさ。

と思ってシリア戦を見ていたんだけど、それは杞憂に終わることになる。大人がいたのだ。大人が。遠藤選手。彼がきちんと緩急をつけてボールを散らしていた。さすがです。日本のシャビ? シャビと言えば、プラニティのシャビが好きモウリーーニョ嫌いという露骨なスタンスは支持できないんだけど、それは置いておいて、この日の遠藤選手の「緩急感」はすばらしいと思いました。マジで。ザックの言うように「プレイスピード」を上げつつも、スピードを上げないところは上げないことによって周りの選手を動かすムービングフットボール(意味が違う?)を演出・脚本・兼AD。すばらしい。で、その遠藤の粋な江戸っ子的計らいに応じて動いたのが、“好きよキャンテン”長谷部選手だったということなんでしょう。この試合の長谷部の動きはマジMIP級でした。ボランチの位置からサイドのスペースへ流れてのセンタリング。2回くらいはあったね。この大胆でムービング的なポジションチェンジが、私的にはこの試合の肝でした。少なくとも私はそう思っている。日本のゴール自体は別の方法論(カウンターとロングボール)から生まれることになるんだけど、それが生まれた背景には、この大胆な縦のポジションチェンジから攻撃があったと思うんですよ。だめだぞ、ゴールシーンばっかり見てちゃ。それよりも大事なものが、この世の中にはたくさんあるんだからね。これは「クリスマスは毎日でなく12月25日の1日(オンリーワン)だけだけど、その他の364日の行いをサンタクロースさん空が観察していて、いい子だったご褒美にプレゼントをあげる」という法則とも似ているんだけど、知っていました? 要は「90分のうちゴールが決まるのは数秒のプレイだけど、サッカーで大切なのはその数秒だけでない。というかその他の89分をどう生きるかだ!」ということだ。この言葉はすでに誰かが言ったのかどうかはわからないが、今書いていてひらめいた。というかトイレにも行きたくなってきたので、このあたりでまとめに入りたいのだが、いや…別に逃げるわけじゃないよ。そうじゃなくてさ。なんて言うのかな。えっ、縦ポジチェンと言えば、湯浅健二さん? 違うよ。いや、うそ。正解。そうだ。僕は湯浅健二さんが好きだ! 「縦のポジションチェンジ」が好きなんだ。「縦のポジションチェンジ」は宗教である。そして、その教祖が湯浅さまなんです。

■亜細亜の貧困

シリアのPKシーンで泣いている選手がいた。私も見た。確かに感動的だ。映画的だった。きっと日本代表にどうしても勝ちたかったんだろう。アジアカップに賭けていたんだろう。そんな悲壮感が感動を呼ぶのだ。今の高校サッカーに足りないものが、そこにはあったのだ。でも、我々、日本人がそれに合わせて泣く必要はどこもにある? 彼らの流儀に合わせる必要がどこにある? ないはずだ。ないのだ。我々は彼らとは生きている世界が違うのだ。アジアを卒業したのだ。我々は我々の流儀で亜細亜を戦えばいい。亜細亜の島へバカンスに行って、円パワーで豪遊するのと同じだ。彼らと一緒になって貧困になる必要なんてどこにもないのだ。

■追記:ポゼッションカウンター

緩急をつけるプレイについて補足しておこう。これはサッカーでよく聞く言葉だが、以前ジーコが日本代表監督時代に岡ちゃん相手にも力説していたことでも有名(雑誌のインタビューで)。ボールポゼッションとセットで語る場合が多いというか、基本的にこちらがボール持っているポゼッション状態でないと「プレイに緩急をつける」ことは難しい。要はポゼッションサッカーをうまく機能させるための、1つのセオリーが「緩急」であり、それを基にして「縦のポジションチェンジ」「2列目からの攻撃参加」などがついてくるというわけ。「相手にボールを預けるサッカー」や「こちらでボールを保持しないスタイルのサッカー」といった受身的なサッカーにおいては、あまり緩急は関係ない。そうカウンターサッカーにおいて緩急はあまり必要なく、それよりもスピードのが大切なのだ。スピードだ! スピード! そう「プレイスピード」だ。ザッケローニが言うところのプレイスピード? もちろんザックはポゼッションにおける「(緩急の)プレイスピード」について言及したんだろうけど、「プレイスピード」という言葉だけをピックアップすれば、それはポゼッションを捨て「カウンター攻撃を仕掛ける」ことを意味するようにも取れる。ちなみに、シリア戦の1点目だけど、あれはまさしくスピードあるカウンターからの得点だった。「ポゼッションしながらも、カウンターで得点を狙う」。

ザックは果たして、モウリーニョが喜びそうな、そんなスタイルのサッカーをやろうとしているのだろうか?


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>“好きよキャンテン”
違います。“好きよ好きよキャンテン”です。

く○○ま
2011/01/15 14:52
>く○○まさんへ
どうもです。間違えて失礼しました。
doroguba
2011/01/24 02:45
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