doroguba*footballcolumn*

アクセスカウンタ

zoom RSS コンフェデ2013年「日本代表対イタリア代表」感想文  香川の躍動とマリーシア

<<   作成日時 : 2013/06/21 11:25   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 0

■立ち上がり

ブラジル戦と比べて、前半の守備の入り方がすばらしかったように見えた。前からのプレッシングはハードで連動していたし、ボールホルダーとの間合いの取り方や、ファウルも辞さない守備もできていた。確か、この試合の一番最世のファウルはバロテッリへの日本守備陣のファウルだったはず。

ブラジル戦でやられてしまった開始早々「立ち上がりの10分」をこのように、すばらしい守備でスタートできたことがこの試合の収穫であり、肝だったのではないだろうか。もっとも、前半終了間際と、後半立ち上がりという「第2の危険時間帯」で失点してしまったことは反省点ではあるのだが。

■香川が輝けた理由?

攻撃では「左サイドからの攻撃」が機能していた。中心となっていたのは香川で、前を向いてボールを持てていたことで、彼の持ち味が発揮できた感じだった。香川がよかったというのはもちろんだが、一方で、香川が輝けたのは「彼一人だけの功績」ではないのも確かだろう。長友、遠藤、前田、本田ら他の日本人選手がうまく距離感を保って「香川をサポート」できていたこと、つまり「左サイドで数的有利な状況」を構築できていたことが大きい。イタリアの守備のやり方にも助けられた。日本の左サイドの高い位置でそれほどプレッシャーをかけてこなかったため、香川が比較的自由にボールを持てたというのが何よりも大きかった。「中盤から激しくプレスをかけるよりは、バイタルエリアをケアしよう」という戦い方だったのかはわからないが、何はともあれ「左サイドでボールを持てたこと」が日本代表にとって有利に働いたのは確かだろう。

■1ゴール目

前半。先制ゴールはイタリアの守備のミスから生まれた。メキシコ戦でもやらかしていたが「最終ラインの軽率さ」がPKにつながった。もっとも、そんなミスをつけたのは、岡崎のしつようなプレイがあったから。メキシコ戦見ていればわかるように、イタリアの弱点の1つは「そこ」であったのは確かで、それを狙った岡崎のプレイは賞賛に値するだろう。

■2ゴール目

2ゴール目は香川の「シュートのうまさ」がすばらしかった。CK崩れからイタリア守備陣がもたもたしていたことも多分に影響していたとは思うが、あの状況で落ち着いてシュートを打てたのは「さすが」である。シュートコースがすばらしかった。

■2−0以降の戦い方

前半のうちに「2−0」。ここからの戦い方が難しかったのは確かなんだろうけど、やり方によっては「もっとうまく戦えた」ようにも思えた。たとえば、いわゆる「マリーシア」をもっと駆使して戦うというやり方もあったのではないだろうか? もっとも、ここでいう「マリーシア」は、マジで「勝利を第一に考えた意地汚いやり方」のことを指すので、他国から賞賛されたい日本人の気質には合わないのかもしれない。日本の子供たちの教育上にもよくないのかもしれないし、汚いことするくらいなら負けたほうがマシという「少年ジャンプ世代」の意見が大多数を占めるんでしょう。でも、でも、筆者は「サッカーとは本来、意地汚い面も持ち合わせる人生の縮図」ようなスポーツであると思っているので、「2−0」となった時点では迷うことなく「意地汚いサッカー」というやり方のチョイスを考えるべきだったと思うのだ。

■マリーシア

ここでいきなり野球の話をしたいと思う。古い話で恐縮だが、その昔、高校野球で「松井の5連続敬遠」という事件があった。詳細は割愛するが、要は相手のエースとは勝負しないで「勝利に拘る」という、ある意味、意地汚い戦いかただ。もちろん、あのやり方は卑怯であると賛同しない人も多かったと思うが、現実的に「何が何でも勝つための戦略」として行われたというのは事実である。なんで、そのような戦いができたのか? いろいろ意見はあると思うが、個人的には、それは「野球文化が成熟しているからこそできた」ことであったと思うのだ。つまり「野球文化の成熟」によって、「マリーシア」ができるようになったという分析。そう、簡単に言えばマリーシアとはそういう類のものであると言いたいのだ。

■球道くん

「野球文化の成熟」とは何だろう。それを紐解くものなのかはわからないが、たとえばこんな事例がある。水島新司の野球漫画「球道くん」というのはご存知だろうか? その野球漫画で、主人公であるエースの球道くんが甲子園大会で、小学生時代の仲間と敵として対戦するという場面があるのだが、ここで対戦相手が取った作戦は「球道くんは性格に難があるのが弱点なので、かっかさせるような戦いをしよう」というものでした。球道くんを心理的に挑発して、ファウボールを誘い、確か4得点するんだったかな。詳細は忘れたけど、確か、そんな「汚い戦い方」というか「マリーシア」がきちんと描かれていたんです。漫画で。もちろん、それは、あくまで漫画だからできた「お話」であることは間違いないんだろうけど、逆に考えると「漫画」で、そういうマリーシアを描いていたというのは、ある意味「日本の野球文化が成熟していたから」であるとも言えるのではないだろうか。

■バロテッリ

話をイタリア戦に戻す。じゃ2−0となった場面で、日本代表はイタリア代表に対して、どんなマリーシアが仕掛けられたのだろうか? たとえばバロテッリを挑発。この試合では優等生だったバロテッリだが、2−0になった状態で彼に何かしかけることで「退場を誘い」、その後の試合を有利に進めるという汚い戦い方は、効果的だったのではないか。たとえば、相手をかっかさせるようなプレイをわざとするでもよかったかもしれない。あからさまな時間稼ぎはイエロー対象になるのでまずいと思うが「心理的にプレッシャーをかける」ようなプレイをもっとしてもよかったのではないか。とまぁ、そのような汚いプレイまではいかなくても、「2−0」としたならではの攻守のバランスを考えて戦い方はできたはず。というか、そういう「2−0での戦い方ってこうだよね」という文化が見えなかったというのは、ある意味、かなり残念であったということが言いたいだけなんだけどね。

■キャプテン翼

「キャプテン翼」がマリーシアをどう描いていたかは知らないけど、「マリーシア」という、「サッカー文化の成熟」が問われる時期がきていると思うのは筆者だけであろうか? 中途半端だけど、お母さんがもうすぐ帰ってきそうなので、これでイタリア戦のレビューを終える。

そうだ。あと、ザッケローニがイタリアに向けてアピールしたかったというのも、いい試合ができた要因の1つなのは確かだと思う。今期のチェルシーのベニテス同様、「次の就職先を探すためにアピールする」というのはどんな監督にとっても大切なことです。


人気ブログランキングへ
↑かわいい文章が書けたと思うので、ぜひそこのところを評価してください。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス
コンフェデ2013年「日本代表対イタリア代表」感想文  香川の躍動とマリーシア doroguba*footballcolumn*/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる