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zoom RSS 「レ・ブルー黒書 フランス代表はなぜ崩壊したか」を読んで。 

<<   作成日時 : 2013/08/04 02:22   >>

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何もしないで勝てるのなら、それをするのがいいサッカー監督。

誰の言葉だったか忘れたが、確かにその考え方も間違ってはないんだろうと思う。

なぜならサッカーの試合は、あくまで勝つことが目的であると思うから。なので戦術で選手を縛り付けて負けるよりも、選手を自由に解放することで勝てるのなら、後者を選ぶべきだと思うのである。もちろん、異論はあるんだろうけど。

「レ・ブルー黒書 フランス代表はなぜ崩壊したか」を図書館で借りて読んだが、元フランス代表監督のドメネクはどうやら後者のやり方を採用していたということなのかな。

2006年のドイツW杯はそれで成功し、2010年の南アフリカW杯はそれでチームが崩壊したということなのだろう。簡単に言えば、そのことを詳しく書いている本でした。監督と選手たちの政治的なお話が大半です。

もちろん、この本の著者であるデュリュック氏が書いていることが100%真実かどうかは怪しいけど、たとえば2006年のフランス代表はジダンの”好み”が、かなり反映されたチームだったと書かれているあたりは、興味ぶかかった。

ジダンらは、中盤をヴィエラとマケレレの2ボランチにしたかったのである。(p103)

2006年5月、23人のリスト発表が近づくのつれて、ドメネクはベテラン選手から電話攻め。携帯電話攻めに合う。ジダンの好みはつとに知られていた。ジュリ、アネルカ、マルーダを入れてほしいこと。そしてファビアン・バルテスが先発すること。(p105)

チームがどんなフォーメーションで戦うかについても、選手たちはもちろん重圧をかけた。プレパレーションの間中、中盤は3ボランチで、ヴィエラが右端に追いやられていたが、ベテランたちは2ボランチへの移行を要求した。(p106)

これは単なる「エゴ」なのか、それとも「妥当な提案」なのか。

戦術や選手の人事に関して、果たして現場の選手がどれだけ介入していいものなのかは分からないし、そういう要求をする選手の行動自体が論外という意見もあるんでしょう。ただ現実的に考えて、ある選手がプレイしやすい戦術やプレイしやすい選手というのは存在するのは確かなんだと思うし、それを実現するために監督と駆け引きするというのもやり方もあるんだと思う。それが必ずしも、受け入れられるとは限らないし、それができる「実力」や「格」というのも問われるんでしょうし。

結局のところ最終的に物事を決めるのは監督であり、「エゴのある選手はいらない」と判断したのなら、そういう選手を起用しないという選択もできるのが監督です。

つまり、「ジダンはいい選手だけどわがままだから招集しない」というやり方だってあると思うし、逆に「ジダンなしでは勝てないので、彼のいいなりには100%叶えちゃおう」というやり方だってあるということ。もちろん、そんな両極端でなく、その中間のやり方というのもあるんだとは思うけどね。

正直ドメネクという監督についてはあまりいい印象は持ってないんだけど、ドイツW杯でファイナルまで進んだのは事実でありそこは評価すべきだし、そもそも論として、彼を2大会連続で代表監督として選出したのはドメネク以外の誰かだったということは認識しておきたいというのが、この本を読んだ率直の感想でした。

あとアネルカを始めフランス代表の選手たちのことを非常に悪く書いていあるんだけど、それも踏まえてフランスという国の文化なのかなということを考えさせてくれる一冊である気はします。

こういう類の話は、きっとサッカー日本代表にもあるんでしょうし、サッカー以外でもあるんだと思います。




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