セリエA日本人対決。そしてJリーグ「1シーズン制」の開幕。

 個人的にはそれほど注目してませんけど、今週末のセリエAでレジーナVSフィオレンティーナの日本人対決があります。
 日本人対決うんぬんはさておき、この2チームの今現在の成績を見てみると、中村俊輔の活躍で先週キエーボに勝利したレジーナは、なんと今のところ勝ち点35の第8位と大健闘。対する中田英寿がなかなか試合に出れないフィオレンティーナですが、今現在勝ち点27の第16位となっており、戦前の予想を覆すまさに明暗分かれる形となっています。
 この両チーム、単純に選手のみを比較すると、フィオレンティーナのほうがいい選手がそろっています。特に攻撃陣。FWはミッコリにボジノフ、MFにはヨルゲンセン、マレスカ、オボドにドナデルなど、セリエAでそこそこの選手を集めています。対するレッジーナにも、もちろんいい選手はいます。ボナッツーリにテデスコ、モザルトにメストとなかなかの好選手はいますが、フィオレンティーナと比べるとやはりちょっと落ちるという感じです。

 選手のクオリティで落ちるレッジーナが、なぜに順位的には上にいるのか??

 単純にいい選手さえ揃えれば勝てるわけではないのがサッカー、と言ってしまえばそれまでですが、……この2チームの順位の違いは、たぶん監督や戦術の違いだと思うんですよね。当然、監督また選手を選ぶ「フロント」の違いというのも、当然あるとは思いますが。

 レッジーナのマッツァーリ監督のサッカーですが、まぁ見ていて退屈な試合もありますが、とにかくしぶとく粘って勝ち点を取っているなという感じです。その好調&しぶとさの要因は、今現在総失点数29と非常にしっかりとした守備力だと思うんですよね。29失点は、セリエAの中で7番目に少ない数字です。もちろん守備だけでなく攻撃も中村を中心に検討していますが、総得点数27ではセリエAの中で12位。もちろん、攻守のバランスがよくないと勝ち点は取れないのは言うまでもないことですが、攻撃よりも守備で勝ち点をしぶとく拾っているのが今シーズンのレッジーナのサッカーと言えるでしょう。
 一方フィオレンティーナは総得点は25点、失点34点。単純にレッジーナの数字と比較すると、得点で-2、失点で+5となっており、やはり失点の多さが数字上では出てます。このチームの場合、あれだけタレントを抱えてながらレッジーナよりも総得点が低い攻撃陣の方が問題なのかもしれません。もちろん数字はあくまで目安で、それだけですべてを考えるのは正しくないと思いますが、選手の質や選手層を考慮して「守備」を中心に戦って結果を残しているレッジーナの方法論は、今のところ正解と言う感じでしょうか? ちなみにレッジーナ同じくセリエA8位のレッチェが、総得点、総失点ともに45点というのはある意味すごい数字ですけど。
 
>「今年もあくまで残留。上位狙いだと見られるのが一番怖いね。昇格2年目が一番の鬼門なん
>だから。-中略-。来年は3チーム落ちるんだよ。うちみたいなチームは初めから上位を狙えるわ
>けではないから。優勝を狙うなら優れたアタッカーを取る事が大事かもしれないけど、うちの場合
>は優れたDFをとる事が先でしょう。」

 話は変わって 「サッカー三昧」というサイトから、J1新潟の反町監督のインタビュー。聞き手はおなじみ元川悦子氏で、今期の目標はとの問いに答えたものですが、「残留」そして「DF」というキーワードが反町氏から出てきたのは、非常に現実的なものだと思う次第です。
 今シーズンのJリーグは、初の1シーズン制。どのような展開となるのか、正直ふたを開けてみないとわからないところもありますが、すべてのチームが優勝できる戦力を持っているわけではない
のも事実です。カルチョの国イタリアで戦うレッジーナのように、最初から「残留」を目標に「守備」を中心に考えて戦ったほうがいい結果を残せるのかもしれません。もちろん、イタリアにも攻撃力で残留を目指すレッチェのようなクラブもあるわけですし、どのようなサッカーでも結果を残せば問題ないわけですが。

>「来年落ちそうなのはウチ、大宮、大分くらい。川崎は上に行くだろうね。」と反町監督。

 今シーズンのセリエAでも、シーズン前に昇格組ではフィオレンティーナは上位にいくだろうと言われてましたが、現在の結果はご覧の通り。もちろん川崎はフィオレンティーナとは違うと思いますけど、その実力やいかに。

 ちなみに2年目でJ2に落ちてしまった仙台の都並監督にも、元川氏はインタビューしてます。
>「J2は現実的にならないといけないとか、守備的な戦い方をしなければいけないとか、いろいろ
>言われてますよね。確かにそういう部分はあるのでしょう。だけど自分の理想を捨てる気はあり
>ません。苦しい時にチームのよりどころになるものをしっかりと築き上げないといけない。そういう
>ベースを作った上で手堅い戦い方をするのが、J1への近道なんじゃないかと思います。」

 今週末のセリエA日本人対決&Jリーグの開幕戦。
「日本人対決」「2年目のジンクスとの戦い」「昇格&残留の争い」などなど、優勝争い以外のさまざまな戦いにも注目というところですね。
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