CL準決勝「チェルシーVSリバプール」雑感  カップ戦の戦い方を熟知している2人の名匠

 よく戦って善戦したけど結果として2-0で敗戦。セカンドレグでの戦いが厳しくなる。
 前日のCLでのPSVのような戦い方は、カップ戦を勝ち抜くためには得策ではない。
 モウリーニョ&ベニテスの両名匠は、けっしてそんな戦い方を選択しないということです。
 例えサッカーの試合内容がおもしろくなくても、結果を出すことが何よりも最優先だということ(まぁヒディングの場合、戦力的に考えて「ギャンブル的な戦い」を選択するしかなかったのかもしれませんが)。
 
 チェルシーvsリバプールのCL準決勝は、まさにそんな試合でした。両チームともあまり無理をしない、よく言えば堅実な戦いという印象。チェルシーはもちろんホームでの戦いなので「勝利できればベスト」でしたが、モウリーニョの優先順位は「試合に勝つことよりも、アウェーゴールを許さないこと」だったと言う事でしょう。

>とてもいい結果だ。勝利を狙っていったので、求めていたものとは違う結果となったが、チャン
>ピオンズリーグの準決勝ということを考えれば、とてもいい結果だ。リバプールはよく戦い、試
>合のペースを落とすことに成功した。(第2戦では)引き分けで十分であることは承知している。
>守備では手堅く、カウンター攻撃では危険に、そして運にも少し味方してもらう必要がある。リ
>バプールの方が、よりプレッシャーを感じている。今の段階では、リバプールの99.9パーセント
>の人が、決勝に行くのは自分たちだと思っているだろう。われわれは複数のゴールを奪い、結
>果を出せると思う。私はそれを確信している。アンフィールドで戦うのは素晴らしいこと。トップ
>プレーヤーは、その雰囲気を楽しんでプレーする。今季のチャンピオンズリーグではアウェー
>で3試合を落としているが、決勝に進むのは私たちだと思っている。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/fixturesresults/round=1971/match=1086477/Report=RW.html

■前半-けっして無理をしない戦い。両チーム決定機は作るものの…。

 この試合ダフが怪我のため出場せず、チアゴを中盤に起用したモウリーニョの采配。
 ロッベンが本調子でなかったというのもあるかもしれませんが、このチアゴのMF起用の意図は、ズバリ「攻撃よりも守備」だったのは明らかでした。
 試合は序盤、お互い慎重な立ち上がり。けして無理して攻めないような手探り状態という感じ。予想通り「3ハーフ」できたリバプールと、中盤での攻防がメインという感じで、お互い「攻撃では無理して人数かけて攻めない」&「守備時はある程度引いて守り、スペースを与えない」戦いを展開します。
 膠着状態が続いてましたが、両チームとも決定的なチャンスを迎えることになります。
 チェルシーはこの日も好調のジョーコールからの崩しで決定的なチャンスを得ますが、ドログバ&ランパードのシュートミスで得点できません。、どちらのシュートも「焦り」「力み」を感じましたが、これはカップ戦ならではの緊張感によるものでしょうか?
 対するリバプールも、2回の絶好機を得ます。右サイドでリーセがドリブルで交わし至近距離から
決定的なシュートを放ったのが前半19分。39分にはジェラードの右後方からの高速クロスにバロシュがドンピシャのヘディングシュート! どちらもすばらしいシュートで「枠内」に飛びますが、チェルシーのGKチェフのスーパープレイで得点ならず。前半0-0で終了となります。
 絶好機に「ミス」したチェルシーと、「ミスでなくチェフの好守に防がれた」リバプール。
 この「ミス&好守」という関係が、この試合のすべてという感じでした。

■後半-選手交代は当たらず。ロッベンは試合に入れず消えていた!

 後半。お互い選手交代など織り交ぜて、前半よりも攻撃的に出ようとしますがうまくいきません。
チェルシーはロッベン&ケジュマンを投入しますが、その2人が活躍できず得点できません。対するリバプールもシセ&キューエル&スミチェルと選手交代しますが、こちらもチャンスメイクできず結局スコアレスドロー。勝負は来週のアンフィールドでの第2戦に持ち越されることになりました。

 ロッベンはまだ本調子でないのはわかってましたが、あそこまで「試合で消える」状態になるとは思ってませんでした。リバプールがロッベンに仕事させなかったことを褒めるべきかもしれませんが、やはり試合感の問題というのがあったようにも感じました。まぁこの試合、ドログバのコンディションもイマイチで前線で基点が作れなかったのがロッベンのプレイに影響したのかもしれませんが、それを考慮してもロッベンのプレイが期待はずれのだったと言うのは厳しすぎでしょうか? 来週のアンフィールドの戦いまでにコンディションを上げてもらいたいですが、現状ならダフ&ジョーコールがスタメンでしょう。
 そもそも「守備力では劣る」ロッベンですが、このレベルの戦いにおいては「その守備力&守備意識の低さ」がロッベンの存在自体を消してしまうこともあるのかもしれません。守備力というよりコンディションや運動量の問題なのかもしれませんが…。あとケジュマンは、いつものケジュマンでしかありませんでした。なんか起用法に文句言っているみたいですが、もしそれが本当なら来期は戦力外でしょう。

 ロッベンのみならず、ランパードもドログバもテリーもコンディションがイマイチという感じがしました。
カップ戦ということでの緊張感もあったかもしれませんが、反応が一歩遅かったり、ミスが多かったりしたのは「疲労」のためのような気がしてます。まぁ週に2試合も休まずにこなしていれば、しかたないのでしょうけど、選手のコンディション調整の問題は非常に大きいと改めて思った次第です。

■勝敗の行方はセカンドレグへ! 今週末のリーグ戦の戦いに注目!

 というわけでリバプールとのCLベスト4の戦いは、来週のアンフィールドに持ち越されましたが。
どちらのチームも「自分たちが有利」だと思って戦うことになるのでしょうが、正直、イーブンだと思う次第です。先制点がポイントとなるのは間違いないと思いますが、さきほど言った「選手のコンディション&メンタル」をいかに調整できるかが一番のカギを握るような気がしてます。
 今週末チェルシーはボルトンと優勝を賭けた大一番がありますが、この試合をどのようなメンバーでどう戦うか? テリー&ランパードあたりを思い切って休ませることは、まぁ優勝が掛かった大一番にこの2人を休ませるなんてこと普通はしないですよね。しかもランパードは連続出場記録更新中だし。
モウリーニョがどんな選手起用方法で臨むのかは、ボルトン戦のみならずリバプール戦においてもかなりのポイントとなるということです。
 対するリバプールはミドルズブラとリーグ4位の座を賭けて対戦。もう4位を諦めて、CLに一本に絞った戦いをするならリバプール有利? でもシャビアロンソが出れないのはチェルシーには有利。
 とにもかくにもモウリーニョ&ベニテス両監督の今週末のリーグ戦&CLセカンドレグの采配が、今シーズンの両チームの運命を大きく左右するのは間違いないでしょう。

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