プレミア残留争い、オシム監督、ミラン&レッチェ  結果よりも魅力的なサッカーが大事!? 

■PART1:プレミアリーグ「残留争い」

 なんとウエストブロムウィッチが残留ですか! 

 やはりサッカーって、最後の最後まで何が起こるかわからないってことでしょうか? プレッシャーに負けた(?)ノーリッジ&マンUに勝てる要素がなかったサウザンプトンの2チームはしょうがないとして、十分に勝機があったクリスタルパレスのダウィ-監督は悔やみきれないでしょう。って、そうでもないのかな? だって一時は2-1でリードしてたんですよ。あと10分間、チャールトンを無得点に抑えれば残留だったんですよ。まぁたらればの話をしてもしょうがないとは思いますが、クリスタルパレスの最終戦の戦い方を見た感じは、ズバリ「あまりにも正攻法&正々堂々と戦いすぎ」ということです。

 良くも悪くも「残留への執着心」ということでは、セリエAのクラブのほうが1000倍すごい。試合している現場も応援しているサポーターもそう。2-1でリードして、あと10分という状況となったらイタリアのセリエAのクラブなら「いじきたなく時間使いながら守備を固めて守る」でしょうし、サポーターも物投げたり騒いだりして「まともに10分間、相手に試合させない」ところでしょう。まぁ例のCLミラノダービーのような発炎筒の投げ入れ大会は論外ですが、最終節でファンが試合を邪魔して「他の会場よりも試合進行を遅らせて、すこしでも応援するチームを有利にさせる」なんてことはお手の物なわけです(笑)。まぁそういったセリエAのクラブのサポーターがやるような姑息な行為が良くないことだとは思いますが、「残留という結果に対する執着心」という点は個人的には評価したい。

 話は戻ってクリスタルパレスの最終戦。まぁアウェイということもあり、クリスタルパレスのファンは一生懸命応援していたしお行儀はよかった。これは、まぁすばらしいことなんでしょうが、サポーターのみならずピッチ上の選手も、ダウィー監督の采配もある意味「お行儀よかった」のが仇となったと思う次第です。1点ビハインドの後半10分過ぎ、DF一枚削ってFWフリードマンを投入するダウィー采配はわかります。そしてその采配が見事に当たり、逆転に成功します。これが後半26分ですか。で残り20分の戦いですよ。もう一点取りにいくのか、守りに入るのか? 結論から言うと、ここでダウィー監督は「動かなかった」わけですが、逆転してすぐにDFを一枚投入して4バックに戻して攻守のバランスをとってもよかったのではと思うんですよね。もちろん結果論で言ってますが、リードしているのにDFが1人少ないままリスクを犯して「戦い続けること」はけっして得策ではないと思うんですよ。まぁ監督からすれば「守ろうと思って守りきれるチームではない」ってことなんでしょう。いわゆる守備の文化がないってヤツですか? まぁ日本人としては「守備の文化がない」というのは、非常によくわかるんですが、それでもリードした時点で「バランスの取れたシステムに戻す」ってことをしてもよかったと思うんですよね。
 まぁ降格した3チームすべてに言えることかもしれませんが「残留するには守備がお粗末すぎた」ということでしょうかね? 「攻撃的なサッカー」は確かに見ていて楽しいですが、それだけでは勝てないってことです。もちろん降格してしまった3チームはよく戦ったと思いますし、良いチームだったと思いますが、やはりプロスポーツの世界は「結果がすべて」だとも思う次第です。WBAは見事に残留に成功したのは評価すべきですし、降格してしまったその他のチームは問題があったということです。厳しいようですが、そういうことだと思います。

■PART2:Jリーグ「オシム語録」

> 「ジェフはまだそこまでのパフォーマンスを示せているわけではない・・ところでリーグの順
>位についてだが、そこには、結果のためにやるのか、面白いサッカーを目指すのかという興
>味深いテーマがある・・たしかに結果も大事だけれど、私は、魅力的なサッカーを追い求め
>る方がいいと思っている・・」。
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/midokoro.folder/2005/05_12.html

 Jリーグはジェフの名匠オシム監督が、このようなことを言ってます。サッカーの「結果」と「内容」に対するコメントです。まぁこの言葉どこまで本音なのかわかりませんが、「たしかに結果も大事だけど」って言葉のニュアンスがポイントです。魅力的なサッカーをしていると、さまざまな評論家からも絶賛されているオシム監督のジェフですが、現在のところJリーグで第7位とそこそこの結果を出しているからこそ「その内容も評価されている」と思うんですよね。例えばサッカーの内容はいいけどなかなか勝てず、最下位だとしたらやはり問題ありとなるとわけです。
 個人的には評価してないジュビロ磐田の山本監督ですが、スタートダッシュに失敗したけどその後盛り返して今現在Jリーグで5位。開幕時はこのままではジュビロの2部落ちもあるかも、監督を変えたほうがいいのではなんて思っていたのですが早合点だったかもしれません。まぁまだ先は長いですし、最終的にどのような順位でフィニッシュするかわかりませんが、監督の評価は「結果」から判断されるものだと個人的には思う次第です。もちろん内容も良いに越したことはないですがね。

■PART3:セリエA「レッチェVSミラン」 

 「プレミア残留争い」のところで、残留に対す執着心について称えたセリエAですが、この試合でどうやらスクデット争いの行方が決まった感じです。2-2のドローでミランが勝ち点2を逃し、首位のユベントスとの勝ち点差が5と開いてしまいました。CL準決勝セカンドレグPSV戦辺りから、ミランの守備が崩壊気味ですが、この日も「CBスタムの高さ」と「SBカラーゼのスピード」をレッチェに突かれて2失点。しかも2失点目は、相手が1人退場になって「数的有利」となってからの失点という「ミランらしからぬもの」でした。まぁレッチェの健闘を褒めるべきかもしれませんが、この敗戦でミランは実質スクデットでなくCLに照準を合わせることなったということでしょう。この日はネスタがいなかったとはいえリバプール戦までにDFを再構築できるかどうかがカギを握りそうです。

 まぁミランはいいんです。それよりも、ここではレッチェについて。
シーズン当初、「ゼーマン監督の攻撃的サッカー」が注目され快進撃を続けたレッチェですが、クリスマス前後からDF陣が崩壊し勝てなくなりました。現在のところ勝ち点42で11位で残留濃厚ですが、守備組織しっかりとしていたらもっと上位に食い込めたような気もします。
 この試合でレッチェはミラン相手に2失点してますが、守備に関しては「クリスマス前後の崩壊気味なDF」から改善されていたようにも見えました。まぁミラン相手ということで「守備的に戦った」だけなのかもしれませんが、むやみやたらとオフサイドトラップを掛ける守備戦術ではなく最終ラインを低くしてある程度引いて守る「セーフティな」守備戦術を採用しこれがそこそこは機能していたように感じました。攻撃陣では冬にエースのボジノフがフィオレンティーナに移籍してしまいましたが、おなじみ4-3-3システムは健在。ウイングとサイドハーフとサイドバックという「サイドの3人の選手」が複数で積極的にサイドを突く攻撃は、相変わらず機能してました。
 このチームも開幕当初は「攻撃重視の魅力的なサッカー」を展開して勝利して「内容と結果」を両立させて評価されていたわけですが、やはり「勝利」という結果がついてこないとだんだんと評価されなくなっていった感じでした。

「チェルシー、アーセナル、マンU」といったクラブと「WBA、サウザンプトン、クリスタルパレス、ノーリッジ」に求められる結果は違うわけです。同様にミランとレッチェでも求められる結果は違うと思う次第です。サッカーの内容は確かに重要ですが、内容よりも結果が求められる状況(試合)というのもあると思うんですよね。クリスタルパレスが最終戦でクソ面白くもなく「勝利にこだわる汚いサッカー」をして勝って残留を決めたとしたら?? 美しく内容がすばらしいサッカーを正々堂々として惜しくも負けて降格してしまうのと、どちらがいいのかってことです。
 まぁ人それぞれなのかもしれませんが、私は断然前者を支持するってことです。

 Jリーグについても同じ。美しく魅力的なサッカーをするジェフに求められる結果と、首位を走るアントラーズやジュビロといったクラブに求められる結果は、同じなのか違うのか???
 …それほど違わないのかな? もしかしたらJリーグの場合は。どうなんでしょう?
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