ボールポゼッションできてもゴールを奪えないという課題③  サイドの選手に求めること

オシム曰く「近代サッカーではサイドの選手は特に重要」。確かに!

──特に世界を相手にした場合、両サイドの攻防が大きなポイントになると思います。今、残念ながら日本のサイドがうまく機能しているとは言いづらい状況ですが、監督がご覧になって各Jのクラブで伸びてきている、面白いんじゃないかと思っているサイドの選手はいますか。
 「近代サッカーではサイドの選手は特に重要。4―4―2、4―5―1、あるいは3―5―2でも、サイドの選手が確かに鍵になってくる。グラウンドの真ん中は相手のディフェンスが多くいるわけだからね。日本にも昨日の二人も含めてウイングのいい選手はいるよ。もっとサイドから相手に切り込んでいく選手がいれば良いのだが、そういう選手を使うのは難しいだろう。だって中田、中村、小笠原という3人のポジションが確定しているのだから、現実問題としてサイドを重視している余裕は無い。ただ個々の選手については私は言う気はない。それは彼(ジーコ)の仕事だ。もちろんベンチにいい選手を置くことも大事だし、レギュラーの選手とポジション争いをする選手も必要だ。ただそれも彼が選ぶことだ。http://number.goo.ne.jp/soccer/japan/631/20050707-f2-1.html

NumberWebにUPされていたJリーグはジェフ千葉のオシム監督のコメントからの抜粋です。「近代サッカーではサイドの選手は特に重要」とおっしゃられてますが、これはほんとその通りだと思います。ということで「ボールポゼッションできてもゴールを奪えないという課題」第3弾。今回は「サイドの選手とゴールの関係」から考えてみます。

サイドの選手・ウインガーと言えば、チェルシー&オランダ代表のロッベン!

昨日スカパーで、たまたま昨シーズンのチェルシーVSブラックバーン戦(スタンフォードブリッジ)が再放送されていました。実はこの試合ロッベンのデビュー戦だったわけですが、改めてそのすごさを実感してしまいました。まぁ相手がプレイが汚くなる前のブラックバーンだったということもあってか、ドリブル突破にシュートとゴールにこそ絡まなかったですがそのプレイは冴え渡っていたわけです。ロッベンがいるのと、いないとでは「まるで別のチーム」とまで言ってしまうのは言い過ぎかもしれませんが、まさにオシムが言うところの「近代サッカーではサイドの選手は特に重要」という言葉を証明するような選手なわけです。

ウイングプレイヤーの「ゴールを狙う意識」「ゴールできる能力」は重要

「グラウンドの真ん中は相手のディフェンスが多くいる」とオシムが言うまでもなく、「サイドからの攻撃」が得点するためには重要というのは誰もが思うところ。それはデポルティボラコルーニャだって同様だったわけです。いわゆる「4-2-3-1」というスペインで流行のサイド攻撃を重視したシステムを駆使し、ルケやビクトルといった両サイドハーフというかウイングを配していたデポルティボだったわけですが…、そのような「サイド攻撃」を重視したシステムを使用しても「最後のところで崩せなくてゴールを奪えない」なかったという課題を露呈し昨シーズン低迷してしまったわけです。「リスクを冒して攻めなかった」ことをその理由&原因として述べてきました。それは確かに重要だし正しいと思っているのですが、それと同様というかそれ以上にに「サイドプレイヤーのゴールへ向かう姿勢」というか「サイドプレイヤーのゴール決定力の有無」というのがポイントだと思うんですよね

ロッベン、ダフ、ジョーコールがすばらしいところはゴールできるところ!

正直、デポルティボの試合はほとんど見ていないので、ルケとかビクトルがどのような動きをしているのかわからないのですが、「4-2-3-1」の2列目の両サイドや、「4-3-3」の両ウイングプレイヤーが「ゴールを狙う意識」があるか「ゴールできる能力があるか」というのは非常に重要だと思うんですよね。要は単なる「クロス供給マシーン」では相手DFにとっては怖くないし、チームとしての得点力も落ちるのでhないかということです。以前このブログで「サイドバックにもゴールを狙う意識が必要」という趣旨のこと書きましたが、同様にというか、それ以上にサイドハーフやウイングの選手にも「ゴールを狙う意識」というか「ある程度のゴール数」が求められるのではないかということです。ブラックバーン戦でロッベンは後半途中から出場し惜しいシュートを2~3本放ってます。ドリブル突破からセンタリングはもちろん、中に切れ込んでのシュートを打っているわけです。ダフもこのブラックバーン戦でゴールを決めているようにシュートの意識は高いです。ジョーコールもしかり。けっして「サイドに張ってクロスを上げる」だけが仕事ではないってことです。「サイドに張って良質のクロスを供給する」ことも、もちろ重要ですが、それだけではなく「中に切れ込んでシュートを打つこと」も必要だということです。ロッベンがすばらしいウイングであるのは、もちろんそのドリブル突破かたのチャンスメイクできるところにもああるとは思いますが、それだけではなく中に切れ込んでシュートを打ててゴールを奪えるからだと思うんですよね。クロス供給するだけだったら、実はそんなに相手DFにとって怖くはないと思うんですよ。たぶん。まぁデポルティボのルケも本職はFWだし得点力があると思いますし、デポルティボのイルレタ監督もウイングやサイドハーフに得点力を求めていたのかもしれませんが…?? どうなんでしょう?? まぁ、当たり前の話ですが、ゴールってのは「シュート」を打たないと始まらないわけですし、その「シュートを打つまでの形」を多く持っているチーム、「シュートを打てる人」「ゴールを決める人」がたくさんいるチームが得点もできるとは思うんですよね。けっきょく最後は「個の力」って話になってしまうわけですが…、言いたいことは、いくらサイドからの攻撃が重要といって「サイドを崩すことができてもシュート打てなければ意味ない」し、サイドを崩すことが目的でなく手段であって、そこから崩してゴールを決めることが最大の目的なわけですから。

「サイドのスペースにとらわれずに、積極的に中央突破を仕掛けろ!」byペケルマン

ソリン:左サイドでもボランチでも、基本的にはチャンスがあればいつでも攻撃に参加していいことになっている。ただ左に入るときは、サイドのスペースにとらわれずに、積極的に中央突破を仕掛けるように言われているよ。まぁこれはビエルサのときにも言われていたことなんだけどね。ワールドサッカーマガジン 2005年7月21日号:アルゼンチン代表:ソリンインタビューより。

こちらは今売りのワールドサッカーダイジェストより、アルゼンチン代表のダイナモであるソリンのインタビューから。「サイドにとらわれずに、中央突破も仕掛けよ」とアルゼンチン代表監督のペケルマンはWBの選手に対して指示を出しているみたいです。「4-3-3」や「4-2-3-1」のサイドの選手と「3-5-2」のWBでは違いがあるとは思いますが、サイドの選手に「中央突破」を戦術として指示するというのはありだと思うんですよね。チェルシーのモウリーニョがそう指示しているかわかりませんし、デポルティボのイルレタがそうしていたかどうかもわかりません。シュート打つのはロッベン、ダフ、ジョーコールの個人的な判断だと思うのですが、このアルゼンチン代表のペケルマンのように「サイドの選手の中央突破」を戦術的に指示するってのはありだと思うし、必要なことだと思うんですよね。監督の指示了承があれば、サイドの選手が「ポジションチェンジ」しやすくなると思うし、「ゴールを狙う意識が出てくる」ってこともあると思いますし。まぁ何はともあれペケルマンのソリンへの指示は個人的には納得できることだし、ゴールを奪うには「サイド」「中央」の両方からバランスよく攻撃することが重要だと思う次第です。

単なるクロス供給マシーンはいらない!? ってのは言いすぎですか

日本にも昨日の二人も含めてウイングのいい選手はいるよ。もっとサイドから相手に切り込んでいく選手がいれば良いのだが、そういう選手を使うのは難しいだろう。だって中田、中村、小笠原という3人のポジションが確定しているのだから、現実問題としてサイドを重視している余裕は無い。ただ個々の選手については私は言う気はない。それは彼(ジーコ)の仕事だ。
 ふたたび冒頭のオシムの言葉より。「ウイングのいい選手」というのが誰のことを指しているのかわかりませんが、もしそのウイングの選手が単なるクロス供給マシーンとして使うだけならば、あまり意味はないようにも思えます。シュートを打てるウイング、ゴールを決めれるウイングならば「中田、中村、小笠原」の牙城を崩しても使うべきだと思います。ですが、そうでないなら、単なるクロス供給マシンならば、サイドはできなくてもシュートを打てる中村、小笠原を起用したいいと思うんですよね。チェルシーファンの私的には、もちろんウイングを駆使したサイドの選手を重視したシステムは好きなわけですが、それを行うには「ゴールの意識をもったウイング」が大前提だと思いますし、サイドの選手にその意識がないならペケルマンのように「中央突破の指示」を出すべきだと思う次第です。
 まぁ中田にはもっとゴールの意識が必要だと思いますし実際の得点を期待してます。また中村、小笠原にはもっと「サイドを意識した」プレイをしてもらいたいのですがね。

 デポルティボの「ボールポゼッションできてもゴールを奪えないという課題」について、3回に分けて書いてみました。あまり内容がないものだったかもしれません。正直、デポルティボのサッカーがどうなろうと関係ないってのが本心で、それよりもリスク&カバーといった「攻撃は創造と脱組織が必要」ということや「サイド攻撃の本質」について書いてみたかったということです。
 サッカーとは「ゴールすること、させないこと」が基本だと思いますし、本質だと思ってます。相手よりも点を取って、失点しないことを争う勝負ごとです。
「ボールポゼッション」することはもちろん重要ですが、ボール支配率99%でも試合に負ければ意味がないと思ってます。サイドの攻防を制圧しても得点できずに負けたら意味がないと思ってます。まぁ極論ですが、そういうことです。

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