Jリーグ第17節「新潟 vs 名古屋」雑感  新潟のサッカーはチェルシーと同じか!?

Jリーグ新潟のサッカーを観戦。反町監督がシーズンオフにチェルシーの練習を見学に行って、モウリーニョ監督にいろいろ教わったみたいなことを言っていたので気になっていたのですが、やっと見ることができました(って、1試合だけ適当に見たところで何がわかると言われそうですが)。対戦相手は名古屋。そういえばジュビロの藤田が移籍してたんですね。FWは元ガンバの中山かぁ。ってことでひさびさに観戦しましたJリーグ、アルビレックス新潟VS名古屋グランパスエイト戦についてです。スポナビの西部さんのコラムによるとジェフ千葉戦などでは4-3-3システムで戦っていたみたいですが、この日は(Jスポーツによると)エジミウソンと上野の2トップの4-4-2システムみたいでした。

Q:エジミウソン、上野のツートップの狙いは「相手が名古屋だということ、連戦など、さまざまな要素をミックスして考慮した結果、この組み合わせにした。上野はキャプテンマークをつけたが、いいパフォーマンスをしてくれた。苦しいときにチームを助けてくれる男」http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021566.html

反町監督はこう言ってます。過密日程によるコンディションの問題から山口と海本を外したみたいで、その影響もあったのかもしれません。何はともあれ、いつもとは少し違ったメンバー&システムで臨んだ新潟ですが、名古屋戦を見た限りですが、その守備と攻撃について個人的に思ったことを書いていきたいと思います。

アルビレックス新潟の守備は、確かにモウリーニョの匂いがした!

新潟の守備ですが、この試合を見る限り「前線からのプレッシング」と「引いたゾーンディフェンス」を基本としているように見えました。違いはありますが、チェルシーの守備と似ていると感じた次第です。大雑把に言うとハーフウェイラインを過ぎたあたりからFWが積極的にプレッシングディフェンスを行い、まずは「前線からのプレッシング」でボールを奪いに行きます。その前線からプレッシングが突破されたら、最終ラインの4人と中盤の4人(3人)が2ラインを作ってスペースを消して守るという感じです。

楢崎正剛選手(名古屋):「ポゼッションも大事だが、リスクを負ってもチャレンジしてゲームを作っていかなければ、点は取れない。チームの特色であるボール回しも大切。だが、そうしてパスを回している間に、相手に陣形をとられてしまい、スペースが無くなっていた。それを崩すのは大変http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021578.html

試合後の名古屋GK楢崎も言ってますが、このチェルシー的な「陣形をとってスペースを消す守備」ってのが名古屋相手に機能していたというわけです。クライトン、藤田、中村、本田というボールを持てる選手にボールを持たせたけど、最後のところは崩させんさいという守備がはまったというところでしょうか? まぁ前半に右サイドバック杉本に突破されたりしてピンチを招いたり、後半なんどか決定的なピンチを迎えてましたが、最後の最後は「個」の力で守りきったという感じでしょうか。

「相手が中盤でうまくボールを回して、ピンチもあったが、大事な場面で体を張って守っていた。ゴールを守るディフェンスではなく、前に出る気持ちが出ていた」http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021566.html

反町監督が言うように、この試合の新潟の守備陣の「体を張った守備」は印象的でした。特にバイタルエリアでの守備がよかったように思えました。体を張って、相手に簡単にシュートを打たせない守備と言いますか。まぁ簡単に言えば「組織」で守って突破されたら最後のところは「個」で守るってことなんですが、最後の最後のところで体を張って守った新潟と、そのように守れなかった名古屋の差が結果となって現れたような気もする次第です。なんだか、サッカーは「技術の差よりも気力の差で勝敗が決まる」って言っているみたいで非常に浅はかな気もしますが「気持ち」ってのは重要だと思うんですよね。

野澤洋輔選手(新潟):「久しぶりにゼロに抑えることができたが、みんなが集中して守っていた。結果的に無失点だったのではなく、きっちりと抑えられたことが大きい」

攻撃はFWへのクサビ&カウンターがメイン!? ポゼッションからの攻撃は不必要!?

新潟の攻撃についてですが、基本は2トップへクサビのパスを出して前線で基点を作ってからサイドを崩すという感じでしょうか? FWのエジミウソンやMF鈴木がドリブル突破を狙ったりして「ゴール前で積極的に仕掛けた」シーンが印象に残ってますが、「ポゼッションからの組み立てからの攻撃」はもうひとつという感じがしました。簡単に言えば、チェルシーにおけるランパードみたいな選手がいないと言いますか。まぁランパードみたいな選手は、そう簡単にはいないのですが、中盤で組み立てから参加してゲームメイクし、最後のフィニッシュにも絡むような選手がいないんですよね。寺川などはタイミングよく2列目からゴール前に飛び込んで惜しいシーンを演出していたと思いますし、鈴木もサイドからのドリブル突破などはよかったと思いましたが「ボールポゼッションからの遅攻の攻撃の形」が、この試合はあまり機能してなったし物足りなかった。「FWへのクサビパス」ってのは確かに重要だと思います。が、結局のところ中盤でボールが持てないから、そのクサビパスも相手に読まれてボールがつながらないって感じたのですが、まぁ中盤でヘタにボールを回してインターセプトされるよりも、中盤を省略して前線に放り込んだほうがいいという戦術だったかもしれませんが。まぁそんなポゼッションからの攻撃はおいておいて、この試合での新潟の3得点は見事だと思いました。簡単に振り返るとこんな感じ。


【1得点目】右サイドで鈴木がドリブルで1対1で勝ってアーリークロス。絶妙なセンタリングがエジミウソンにピンポイントであってヘディングシュートでゴール! 鈴木の突破とクロスが見事でした。
【2点目】同じく右サイドでエジミウソンが基点を作ってシュート。こぼれ玉をつないで最後はDFのリマが語ルマ前でドリブルで交わしてシュート。エジミウソンとリマのゴール前での積極的な仕掛け(シュートにドリブル突破)がよかった。
【3点目】ゴール前のFKから喜多がシュートしたボールが、相手DFに当たってゴール! 「3点目が象徴的だった。エジミウソンが前線からボールを奪いにいってファウルをもらって、喜多がフリーキックを決めた。試合終了まで集中し、連戦の中でもこういう力を出せた。」(反町監督談)
ネルシーニョ監督(名古屋):「スペースはあったが、チームの動きが前節のようではなかった。相手は特にエジミウソンを経由して攻撃を仕掛けてきたが、そこの対処がうまくできなかった。後半、杉本と豊田をトップに入れたのはスピーディーにしたかったから。今日は相手が作ったチャンスを決めて、うちは決められなかった」http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021567.html

まぁ簡単に言えば「新潟がチャンスを確実に決めて、名古屋は決められなかった」ってことなんでしょう。要は、中盤でポゼッションできても最後のところで勝負しなかった・できなかった名古屋に対して、新潟は中盤でボールを持ててかったけどカウンターからエジミウソンや鈴木の「個の勝負」で打開して、ゴール前で仕掛けてゴールを決めたということ。名古屋が攻めあぐねただけなのかもしれませんが、個人的には新潟の戦術が功を奏したと考えたいです。まぁ名古屋の「ポゼッション指向」というサッカースタイルが、カウンタースタイルの新潟にとって戦いやすかったところが最大の勝因だったとは思いますが。

名古屋のサイドバック杉本はおもしろい存在

最後に名古屋について、藤田を中心としたポゼッションサッカーはこの試合は機能しませんでしたが、本職がFWでサイドバックをしているという杉本は目に留まりました。ブラジル人監督のネルシーニョらしい起用だと思いますが、この杉本のサイドバックは可能性を感じました。スピードありますし、そのドリブル突破は魅力的です。ただこの試合を見る限りゴールへの意識がもっとあってもいのではないかとも思いました。加地同様、サイドバックの攻撃参加からシュートの意識が出てくればいいサイドバックになると思いますよ。くしくも両チームとも4バックだったわけですが、これは多少なりともジーコ効果みたいものがあるのでしょうか? って、新潟はモウリーニョ効果ですか(笑)。まぁともかく誰の影響にせよ、この名古屋の杉本のような攻撃的サイドバックがJリーグから生まれてくれば、日本代表にとっても貴重な戦力となることでしょう。もちろんジーコが代表監督を辞めた以降は、どのようなスタイルのサッカーをしているのかわからないので、なんとも言えませんが。
人気blogランキングへ
週刊ブログランキング
↑読んでおもしろかった人は、クリック願います。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0