プレミアリーグ開幕戦「ヴィガンVSチェルシー戦」雑感  モウリーニョの積極采配とクレスポのゴール!

あの時間に、あの位置から、あそこにシュートを決めたクレスポは、本当にすばらしい! 技術もさることながら、やっぱ精神力がすごいのでしょうね。ゴール前での落ち着きといいますか。後半ロスタイムのクレスポの得点シーン。ありゃ、ほんとの「ラストプレイ」ですよ。外していたら両チームともスコアレスで試合終了という、最後の最後に回ってきた「得点チャンス」をクレスポがものにしたわけですが、こういう勝負を決める仕事ができる選手はスーパースターだと思います。というわけで「スーパースター」クレスポが決めてくれたおかげで、開幕戦でなんとか勝ち点3をゲットできたチェルシ―でしたが、昇格チーム・ヴィガンとの一戦はほんと厳しいものでした。その理由はいろいろあるんでしょうけど、モウリーニョの試合後のコメントはこんな感じだったみたいです。

チェルシーのモウリーニョ監督は「この結果はフェアじゃない。ゲームを観ていて、どちらかプレミア王者で、どちらかリーグ・チャンピオンシップ(2部相当)王者(※ 実際はウィガンは2位)だか、分からなかった」とウィガンを称えた一方で、「考えも動きも遅い選手がいた」と珍しく自分のチームの選手への批判を口にした。そして「こういう展開だと、普通はゲームに負けて目が覚めるんだ。今日は勝ち点2を失わずに目を覚ました。そう思いたいね」と気持ちを切り替えた。http://sports.yahoo.co.jp/soccer/wld/headlines/ism/20050815/spo/11021100_ism_00000050.html
だが、攻撃に関してはもっとうまくやらんといかん。特に前半は最悪だった。まったく試合を支配していなかったし、ポゼッションも低かったし、選手たちのポジションも悪かった。http://hinakiuk.exblog.jp/2501072/

前半:モウリーニョ曰く「最悪」の前半は、ヴィガンのプレッシング守備に苦しめられ中盤が機能せず

ヒナキさんのブログから引用させて部分の「特に前半は最悪だった」って言うモウリーニョの言葉が象徴するように、前半はあまりチャンスを作ることができなかったチェルシー。チェルシーの選手たちの動きがイマイチだったこともあると思いますが、ヴィガンの守備がよかったことも「最悪」のデキとなった理由の1つであったと思います。モウリーニョは「試合を支配していなかったし、ポゼッションも低かった」と言ってますが、これはチェルシーの中盤の選手がヴィガンの中盤のプレッシング守備てこずっていたと言っていると思う次第です(前半15分くらいまでは特に)。で、中盤でボールを持てないためにドログバが孤立し前線で基点が作れず、サイドのダフ&ロッベンもうまく攻撃に絡めなかったのがヴィガン戦の前半だったように思えました。とは言え、何度か惜しいチャンスがないわけではありませんでした。


【前半15分】デルオルノからのロングフィードをペナルティエリア附近でドログバがポスト。走りこんでいたグジョンセンにパスをはたいて、再度パスをもらい、中央からフリーでシュート。シュートは枠を外す。
【前半20分】右サイドにダフとポジションチェンジしていたロッベンがドリブル突破。シュートを放つもサイドネット。
【前半40分】同じく右サイドでボールを受けたダフがドリブルでペナルティエリアに進入。DFに囲まれながらもシュートを打つが、GKにセーブされる。

この他にもCKからテリーのヘッドや、パウロフェレイラのアーリークロス攻撃などもありましたが、全体として
ロッベンやダフの個人技頼みの攻撃が多かったような気がします。まぁそれで得点できてしまえばなんの問題もないわけですが、さすがにロッベン&ダフといえども2人や3人にマークされてしまうと、なかなか厳しいわけです。前半15分のドログバのシュートシーンみたいに中盤のグジョンセンなりランパードが絡んで攻撃できればビックチャンスになるんでしょうが、残念ながら前半はほとんどそういうシーンが選出できませんでした。特にランパードは前半ほとんどいい形で攻撃参加することができなかったのではないでしょうか? 何度も言っていますようにヴィガンの中盤の守備がよかったということはあったとが思いますが、それよりもランパードの出来がイマイチだったという印象が強いんですよね。まぁ思えば昨シーズンもランパードはシーズン開幕時に「トップフォーム」でなかったわけで。それはたぶん長いシ-ズンを「無休」で戦い抜くための「コンディション調整」からきていると思うんですが、昨日のランパ-ドの動きは今シーズン唯一見たプレシーズンマッチ第一戦「ウィコム戦」と変わらないくらい「調整中な感じ」のように見えたんですよね。まぁちょっと言い過ぎかもしれあせんが、まぁ「ふつうの状態」のランパードなら、もっと攻撃に絡めたし流れの中からシュートも打てたと思うんですよね。もちろん「ランパードを潰せばチェルシーは怖くない」というチェルシーを研究した(?)ヴィガンの守備と戦術がよかったのは言うまでもないのですがね。

後半:ジョーコール&SWP投入で「4-2-3-1」、そしてクレスポ投入で「3-5-2」へとシステムチェンジ!

前半の出来に見かねたのか後半開始からモウリーニョが動きます。グジョンセンに変えジョーコール、ロッベンに変えてショ-ンライトフィリップス(SWP)を投入。システムもおなじみ4-3-3から4-2-3-1へと変え、トップ下にジョーコールをおいて、前線の攻撃の基点を増やします。こんな感じです。



【後半早々の4-2-3-1】
           ○チェフ
      ○ギャラス  ○テリー
○フェレイラ            ○デルオルノ
      ○ランパード ○マケレレ

○SWP      ○ジョーコール  ○ダフ
          
           ○ドログバ

後半早々、左サイドのSWPのサイド突破から中央で待つジョーコールがシュート。惜しくもキックはうまく当らずゴールになりませんでしたが、ジョーコール&SWPの投入がさっそく功を奏した感じのチェルシーでしたが、特に左サイドのSWPのドリブルからチャンスを演出。ですが、どうしてもセンタリングが中で合わないというか精度が低いというか、シュートに結びつかない感じなんですよね。それを感じたのかモウリーニョが早くも最後のカードを投入します。ダフに変えてクレスポ。ドログバとの2トップで前線の人数を増やします。3本指を出して指示するモウリーニョの姿がTV画面に映し出されてましたが、これはたぶん「3バック」という意味だったんでしょう。システムは3-5-2に変わります。


        
【後半途中から3-5-2】
             ○チェフ
 
   ○フェレイラ   ○テリー  ○ギャラス
 
        ○ランパード  ○マケレレ

○SWP      ○ジョーコール     ○デルオルノ
          
        ○クレスポ   ○ドログバ

DFを一枚削ったことで前がかりになるチェルシー。後半73分と78分にこんなシーンがありました。



【後半73分】中盤でジョーコールとランパードのパス交換でボールをキープし、左サイドのSWPへ。パスを受けたSWPはパウロフェレイラとワンツーでDFの裏へ抜けペナルティエリアに進入。ニアサイドにグラウンダーのセンタリングをするがクレスポが潰されてシュートを打てず。
【後半78分】右サイドでボールを受けたクレスポが中央のジョーコールへ。ジョーコールを経由して逆サイドのデルオルノへパスが通りセンタリングを上げるがDFに当り、ゴール前へ上がったドログバ&クレスポには合わず。デルオルノはヴェガンのDFのハンドをアピールするが…、ノーファウルの判定。
ここでデルオルノについて。正直、この試合の出来はよくないと思いました。持ち前の攻撃力があまり生きてないんですよね。ダフ&ロッベンなどのウイングとの呼吸がまだ合わないというか「攻撃参加の状況判断」が悪いと言うか。特に後半3-5-2となって左サイドのウイングバック的なポジションとなってからは、上の78分のセンタリングシーンはよかったものの、ほとんどの時間消えていたように感じました。右サイドのSWPの積極的な「仕掛け」が目立ったんで、尚更消えた感があったのかもしれませんが、もっと積極的に攻撃参加してよかったのではないでしょうか? まだチームにフィットしてないとは思いますが、デルオルノは昨日のヴィガン戦の後半のような「引かれて守られたときの打開のため」に獲得したわけで、けっして守備のためではないんですから。

話を試合に戻します。クレスポ投入でボールポゼッションは上がったものの、最後のフィニッシュのところがうまく行かないチェルシー。焦りからかイージーなミスが増えて、逆にヴィガンのカウンターからピンチを迎えることも。右サイドのセンタリングからフランシスのヘッドがクロスバーを直撃するシーンは肝を冷やしましたし、後半ロスタイムにはランパードのFKからカウンターを受け1対3の状況となってしまいますが、ヴィガンのミスに助けられて事なきを得ます。そして、その直後の後半ロスタイムに冒頭のクレスポのゴールが生まれたわけです。「ピンチのあとにチャンスあり」と言いますか「決めるところで決めないと勝てない」って言いますか。なんとかチェルシーが「勝ち点3」を獲得できたというか死守できた試合となりました。

対するウィガンのジュエル監督は「がんばりとやる気に見合う結果を得られなくて、ホントにガッカリだよ。でも、毎週今日のようにベストを尽くせれば大丈夫さ。最高のチームをここまで苦しめたんだ。足りなかったのは結果だけだね」と振り返った。
http://sports.yahoo.co.jp/soccer/wld/headlines/ism/20050815/spo/11021100_ism_00000050.html

試合総括:ヴィガンはよくやったが、モウリーニョの積極的な采配が勝利を呼ぶ!?

ヴィガンはよく戦っていました。中盤と最終ラインの守備はがんばっていましたし、FWのカマラ&ロバーツもよかったと思います。ぜひともこの感じでリバプールとかアーセナルとかユナイテッドにも挑んでもらいたいです。

さてチェルシーですが、兎にも角にも「勝ち点3」をゲットできたことは大きかったし、よかったと思いました。前にも書いたように開幕からの5試合で求められるのは「内容でなく結果」だと思っていたので、ほんとよかったです。この勝利は「クレスポさまさま」なのは間違いないと思いますが、その裏には「モウリーニョの采配」というのもあったと思う次第です。リバプールの開幕戦のベニテスの采配について「消極的」と書きましたが、この試合のモウリーニョの采配は「積極的」であったと思うし、「勝ち点3」を得るためにある種、ガムシャラに選手交代してシステム変更したのが結果的に思う次第です。
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