チャンピオンズ予備戦3回戦「エバートンVSビジャレアル戦」雑感  両チームの攻守を分析

 同じイングランドのグディソンパークは、ヨーロッパの舞台で戦うのも1995-96シーズン以来、ヨーロッパ最高峰の大会には1970-71シーズン以来の復帰となるエヴァートンの勇姿を観ようと、満員のサポーターで埋め尽くされた。ただ、昨シーズンのリーガ・エスパニョーラで、バルセロナ、レアル・マドリーに次いで3位に入り、初めてCL出場権を手にしたビリャレアルの壁は厚かった。27分、フィゲロアが角度のないところから鮮やかに決めて先制したビリャレアルに対し、エヴァートンも42分にビーティーのゴールで一旦は同点に追い付いたものの、前半ロスタイムにホシコに決められ、1対2と敗れた。http://sports.yahoo.co.jp/soccer/wld/headlines/ism/20050810/spo/12060100_ism_00000030.html

CL予備選3回戦「エバートンVSビジャレアル」。エバートンのホームで行われたファーストレグをTV観戦。試合は2-1でアウェーのビジャレアルが勝利。昨シーズンのプレミアリーグ4位でフィニッシュしてこのCL予備選に臨んだエバートンでしたが、ホームでの敗戦でCLグループリーグ(本戦)進出はかなり厳しくなったという感じですね。まぁ第2戦を2-0で勝てればいいわけですが、エバートンが2得点して勝利するのは、現実的にはかなり厳しいかなぁ。ってわけで、この試合をエバートンとビジャレアルそれぞれの視点から振り返ってみたいと思います。

①エバートンの守備面をチェック:プレッシングが続かなかったのはシーズン前だから? それとも対ポゼッションサッカーは苦手!?

もともと、それほど攻撃力はなく守備力でプレミア4位の座&CL予選出場権を勝ち取った感のあるエバートン。このファーストレグを勝つためには、ビジャレアルの攻撃を無失点もしくは1失点で抑えることができるかどうかがカギだったわけですが…、先制点&前半終了間際に追加点を取られ、あえなく2失点してしまいジ・エンドという感じでした。前半15分くらいまでは、お得意の中盤のプレッシングが機能してビジャレアルの攻撃をうまく抑えていたんですが、運動量が落ちてプレッシングが利かなくなると、あっさりとビジャレアルの攻撃陣にやられてしまったわけです。もともとDFの選手個々の守備力はそれほど高いわけではなく「プレッシング守備がすべて」って感じのチームなのですが、前半15分でピタリと運動量が止まってしまったのはシーズン開幕前で選手のコンディションが整っていなかったからか? またはCLへの挑戦というプレッシャーのためか? もちろんビジャレアルの「ポゼッションを主体とした攻撃」がすばらしかったということもあると思いますが、もしかしたらエバートンはこういう「ポゼッションサッカー」をするチームを苦手にしているかもしれません。昨シーズンのプレミアリーグ終盤の対アーセナル戦で確か大量失点して大敗しているのですが、アーセナルもビジャレアルもきっちりとパスでつないで崩す「ポゼッションサッカー」なわけで、もしかしたらって思ったのですが。まぁこれはエバートンに限らず、どのチームも苦手なんでしょうけどね(笑)。

②エバートンの攻撃面をチェック:移籍組&ビーティーがイマイチ!? 放り込みもいいけどそれだけでは

という感じで運動量落ちた&プレッシング利かなくなったのが失点の最大の原因だとは思いますが、それに加えて「新加入の選手」が機能してなかったというのも敗因の1つだったような気もします。要はフィル・ネビルとサイモン・デービスがイマイチだったと言いたいのですが、特にユナイテッドから移籍してきたフィル・ネビル。昨年までエバートンレギュラーだったカーズリーに代わって中盤の底で先発出場したのですが、守備では最初はよかったですが時間が経つとともに消えてしまったのはやはりコンディションの問題なのでしょうか? 当然、その問題はあったのでしょうが、他の選手とのコンビネーションの問題も多分にあった気がするんですよね。最終ラインとの守備での連携という問題が! そういう面から考えると、フィル・ネビルでなくカーズリーを使った方がよかった気もするんですがね。ぁネビルというビックネームをやっと取れたので優先して使ったのですが、「名より実」でカーズリーのがよかったと思うのですが、もしかしたらカーズリーのコンディションに問題でもあったのでしょうか? あとサイモンデービス。こちらも期待したほどサイド突破ができなかったわけで、同様に昨シーズンレギュラーのオズマンのがよかった気もしますが…。まぁオズマンでもデイビス変わらなかったかもしれませんね。攻撃に関してはオズマンもFWビーティー先発のが問題のような気もします。個人的にはマーカスベントのワントップがよかったと思うんです。ベントの方が前線で基点になれるし、2列目カーヒルとの相性がいいように見えるんですよね。確かにエバートンの得点は、後方からのロングフィードをビーティーが決めたものでしたが、この得点シーンも実はビーティーとカーヒルのポジションがかぶっていてお互いで競っていた感じでしたし、たまたまビーティーにボールがこぼれてでシュート打てたって感じだったわけです。ビーティーがワントップのこの日のエバートンは放り込み攻撃に終始したわけですが、特に後半。後方からの放り込みばかり狙わず、もう少しサイドからの突破やミドルを狙えば得点できる可能性があったような気がしたのですが…。第2戦ではそういう攻撃を期待したいですね。

③ビジャレアルの守備面をチェック:「放り込み戦術」に対する守備はよかったのは驚き!

WOWOWに加入してないのでビジャレアルの試合を見るのは、久しぶりだったのですが、思ったよりも守備がいいなぁ(2年目よりもよくなったなぁ)ってのが率直な印象でした。まぁエバートンが基本「放り込み」だったので対処しやすかったこともあると思うのですが、相手の攻撃方法はわかっていてもフィジカルでやられてしまうってのが、このビジャレアルのような技術にすぐれたチームではよくある光景なのですが、特に後半の放り込み攻撃に対して辛抱強く守りきったのはすばらしかったと思う次第です。まぁあくまでもエバートンの「放り込み戦術」に対する守備がよかったということです。もちろん中盤でもアルゼンチン代表のダイナモであるソリンを中心にいい守備していたとは思いますが、リケルメはやっぱ守備はあまりうまくはないわけで、そのあたりがビジャレアルのウィークポイントなんでしょうけど……。まぁ守備よりも攻撃のチームであるわけですし、このチームはそれが魅力なわけですから、ある程度の失点は問題ないのかもしれませんね。

④ビジャレアルの攻撃をチェック:リケルメ&ソリンを中心としたポゼッションサッカーは見事

攻撃について。この試合を見た限りですが、前に見た時以上に「リケルメ中心」のいいポゼッションサッカーをしていると思いました。アルゼンチン代表でもよくパートナーであるソリンがいるというのもリケルメにとって大きいと思った次第です。ビジャレアルの攻撃はこのリケルメ&ソリンを中心とした中盤でのパス回しが基本だと思いました、スペインのチームによくある「4-2-3-1システム」といったウイングを置いてないところがポイントのような気もしました。2年目に見た時はウイングシステムだったのですが、エバートン戦を見る限りは、それをやめて「自由にポジションチェンジ」してパスを駆使して崩す「ポゼッションサッカー」のがリケルメが生きるような気がしました。そんな自由なポジションチェンジが威力を発揮したのが、決勝点となった2点目のゴールシーンでした。中盤での華麗なパス回しから左サイドにいたはずのソリンが右サイドにポジションチェンジしてフリーでボールを受けてセンタリング! そそのボールに中盤から上がってきたホシコがダイビングヘッドでゴールという感じだったのですが、ソリンの大胆なポジションチェンジ&センタリングがすべてでした。またフォルランとフィゲロアの2トップもリケルメ&ソリンと合っているように感じました。特にフィゲロアは、この試合の1点目を取ったわけですが、そのシュートまでの動き&シュートはすばらしかったと思いました。コンフェデ杯でアルゼンチン代表としてはイマイチでしたが、この日のようなプレイができればレギュラーになれるかもしれませんね。ちなみにフォルランはもとマンチェスターユナイテッドの選手であったのは有名ですが、このフィゲロアも1年ですがバーミンガムシティにいたんですよね。って確か、フィゲロアはバーミンガムで生活や言葉の違いで悩んでいたかで、ほとんど試合に出れずに去ってしまったように記憶しているのですが、エバートン戦の活躍でイングランドの地で見事に汚名返上したと言う感じなのかもしれませんね。
 まぁフォルランも同様の心境かもしれませんが…、来年はもしかしてケジュマンがそうなったりして。忙しくて書けず中村のデビュー戦の感想などまだアップしてないのですが、近いうちに!
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