プレミアリーグ第5節「チェルシーVSサンダーランド戦」雑感  ロッベン、ダフ、SWフィリップスの共演

 ハーフタイムは後半開始直前。
 ベンチ前でモウリーニョと話をするロッベン。どうやらポジションか戦術の確認しているみたいですが、その脇では前半ベンチスタートだったダフが、交代出場の準備をしています。
 ウイングのライトフィリップスと交代して、ダフを投入? 
 と思いきやTV画面での交代アナウンスでは、ウイングのライトフィリップスでなく「中盤のグジョンセンに変えてダフ」。
 つまりロッベン、ダフ、ライトフィリップスという3人のウインガーを同時に使うということみたいです。
 またまた勝負を仕掛けてきましたモウリーニョ! ってことで、チェルシー対サンダーランド戦です。

ロッベン、ダフ、ライトフィリップスの共演!? 勝敗の鍵となった「4-3-3」から「4-2-3-1」へのシステム変更

この試合のポイントは、この後半早々のモウリーニョの采配でした。
 前半、攻撃の形が作れず0-0で終えたチェルシーでしたが、モウリーニョ監督はそれを打開すべく後半開始早々から動いてきます。開幕戦のヴィガン戦でもそうでしたが、格下相手に勝ち点3を取りこぼさないために、モウリーニョは早い時間単に積極的にメンバーチェンジ&フォーメーションチェンジ仕掛けてきました。ダフin、グジョンセンoutで、「4-3-3」から「4-2-3-1」へのシステム変更です。図にするとこんな感じ?



【対サンダーランド戦の前半フォーメーション】
                  ●チェフ

           ●CBギャラス     ●CBテリー
  ●SBジェレミ                      ●SBデルオルノ
                  ●MFエシエン

            ●MFグジョンセン  ●MFランパード

   ●WGフィリップス                  ●WGロッベン

                  ●FWクレスポ

【対サンダーランド戦の後半フォーメーション】
                  ●チェフ

           ●CBギャラス    ●CBテリー
   ●SBジェレミ                     ●SBデルオルノ

            ○MFエシエン   ●MFランパード

   ●WGフィリップス     ○トップ下、ロッベン    ○WGダフ

                   ●FWクレスポ

ダフ投入で変更箇所は3箇所。まず中盤ですが、エシアンを底に置いた3角形の3ハーフからグジョンセンを外して、ランパードとエシエンの2人に。そしてウイングのロッベンをトップ下へ移動させ、そのロッベンがいたウイングの位置にダフを投入。ワントップの下にウイングを3人並べる形となります。まぁ前半の4-3-3でもグジョンセンが攻め込んでクレスポの下に位置して4-2-3-1というような形になる場合もあったわけで、あくまでも紙の上でのスシステム変更と言えるかもしれません。システムなんて流動的なものですしね。ただダフ&ロッベン&ライトフィリップスという3人のウインガーを同時に起用したことでサンダーランドのDF陣が混乱したのも間違いないところでしょう。

前半:サンダーランドのスペースを消す守備に苦戦したチェルシー その理由は?

昇格組でまだ勝ち星がないサンダーランドですが、この試合の前半はよく守ってました。守備を固めてカウンター狙いというのは格上の対戦相手に対して定石だと思いますが、チェルシー相手に、ワントップのステッド以外は自陣に引いて相手のスペースを消す守備戦術を採用したサンダーランド。ストラスブールから獲得してきたバシラを中盤の底に置いた「4-1-4-1」システムだったみたいですが、その中盤の底のバシラを中心とした守備に前半のチェルシーは攻めあぐんでいました。これは国際Aマッチデー明けということでチェルシーの選手のコンディションがイマイチだったことや、FWクレスポが前線で基点になるようなポストプレイが得意でないってことが影響したように感じましたが、特にクレスポですかね。開幕戦のヴィガン戦ではすばらしいゴールを決めたクレスポですが、あの時はドログバとの2トップだったわけで、どうもまだワントップでのプレイがしっくりこない感じ。昨年、グジョンセンがインタビューでワントップの役割をこなすまで苦労したみたいなこと言ってましたが、クレスポも同様なのでしょう。もう少しこのポジションで試合をこなせばたぶん慣れてくると思うのですが、現段階ではまだこなせてないという感じに見えました。特に中盤のランパードやグジョンセンとの連携が取れてない感じで、サンダーランド守備陣のバンタイルエリア(CBとMFの間のスペース)をうまく使えなかったのが攻撃が攻めあぐねた大きな理由だと思った次第です。で、そのサンダーランドのバイタルエリアを攻略するだと思うのですが、モウリーニョがロッベンを中央のトップ下にポジションチェンジして臨んだのが後半でした。

後半:トップ下のロッベンが機能!? 攻撃的なシステムが先制点を呼ぶ

そのシステム変更が功を奏したためか、後半早々からチェルシーが猛攻に出ます。51分。エシエンがドリブルして、中央で待つロッベンにパス。さらにロッベンが中央突破を仕掛けますがサンダーランドDFの反則まがいのタックルでつぶされてしまいます。ですが、審判はファウルを取らず、そのこぼれ玉をランパードがペナルティエリアの外側からミドルシュート! 弾丸シュートはクロスバーを直撃し惜しくもゴールならず。続いて52分にもインターセプトからロッベンがシュートという形を作るのですが、どちらもシステム変更でトップ下となったロッベンが機能したというところでしょう。そして53分に均衡が破れます。サンダーランドの守備陣が自陣でトラップミスしたボールをサイドバックのジェレミがミドルシュート。これが見事に決まってチェルシーが先制! 相手のミスからとはいえ、後半開始からの猛攻が実った形と言えるゴールだったと思います。もちろんシュートを打ったジェレミの、その判断と技術がすばらしかったのは言うまでもないことですがね。この先制点はチェルシーにとって、とくかく大きかった。先制したことで少しペースを落として余裕をもって戦うことになります。そしてメンバーチャンジ。クレスポに変えてドログバを投入しますが、これは先制したからこそのFW同士の交代だったような気がします。もしゴールが生まれてなかったら、ヴィガン戦のようにDFを一枚削って2トップにするという選択肢は当然モウリーニョの頭の中にはあったと思いますが、先制したことでそのような「リスクを負って得点を取りにいく」という戦術変更はなくなったということでしょう。さらに56分に3枚目のカードを切るモウリーニョ。ライトフィリップスに変えてジョーコール投入ですが、この交代でまた「4-3-3」にスステムを戻し攻守のバランスを取ることになります。たぶんこんな感じだったと思うのですが? もしかしたらジョーコールがトップ下だったかもしれません。違ってたらすみません。
【対サンダーランド戦の後半56分以降のフォーメーション】
                   ●チェフ

            ●CBギャラス   ●CBテリー
     ●SBジェレミ                ●SBデルオルノ

                   ●MFエシエン
         
        ○MFジョーコール    ●MFランパード
   
 ○WGロッベン                       ○WGダフ
                    ○FWドログバ


先制点を取るために「攻撃的なシステム」に変えて猛攻を仕掛け、得点した後はまた「バランスを重視したシステム」に戻して対応するモウリーニョ。このあたりの駆け引きはは個人的に好きなんですが、前にも書いたとおり今シーズンはとにかく「交代の手を打つのが早い」です。1試合で2つの攻撃の形を「ローテーション」で回しているしているとでもいいますか? まぁ対戦相手や状況にもよるんでしょうが、今後の采配にも注目したいですね。さて試合に戻ります。

後半②:追加点はドログバ! エシエンの突破&ダフのセンタリングも見事でした

先制したことで余裕をもった戦い方を展開するチェルシーですが、追加点は80分過ぎ。この試合の後半でいい働きを見せていたエシエンがランパードとのコンビから中央をドリブル突破。左サイドのダフへと展開し、そのダフがふわりとゴール前にあげたセンタリングを、ドログバが力強いヘディングシュート! これがゴール左隅に決まって駄目押し。この得点で勝負ありでした。しかしこのドログバのシュートはすごかった。彼の高さと力強さはやっぱすごいなぁと思った次第です。まぁダフのクロスがよかったというのもありますが、エシエンの突破も含めて見事な攻撃でした。

総括:守備の安定感を考えれば、いかに相手に研究されていていても「4-3-3」

このまま2-0の完封勝利。終わってみれば危なげない勝利という感じでしたが、後半早々のモウリーニョの強気の采配が、やはり勝利の女神を引き寄せたというところでしょうか? 開幕で戦ったヴィガンもそうでしたが、対戦相手は昨シーズン優勝したチェルシーの「4-3-3」システムを相当に研究してきている感じです。ヴィガンとサンダーランドの守備戦略にはまり、攻撃が機能しなくて苦戦したチェルシーですが、その相手の裏をかいた試合途中のシステム変更というものが結果として功を奏したわけですが、このような厳しい試合は今シーズン多くなりそうです。ただそのように攻撃陣に関しては相手に研究されてますが、守備に関しては話は別。開幕から5連勝ですが、なんといまだ無失点です。守備はほんと安定しており、危ないシーンはほとんど作られてないのですが、テリーギャラス、チェフの3人のみならず、チームとしての「4-3-3」システムでの守備戦術とバランスがいいので、この好結果を生んでいると思う次第です。なので、たとえ、攻撃面では苦戦してでも、基本的にはこの守備が安定している「4-3-3」システムで戦って行くことになるんでしょう。少なくとも「勝ち続けている」状況が続くならばね。

総括②:怖いのは選手の怪我! しつこいですが今シーズンの過密日程は尋常ではないです

という感じで2連覇へ向けて好スタートきったチェルシーですが、心配なのは選手の怪我。この試合の後半最後のほうにサイドバックのデルオルノが負傷退場しますが、ハムストリングをやってしまった感じでけっこう長引きそうです。テリーは驚異的な回復力で戦線復帰したわけですが、ほんと怪我には注意してもらいたいです。これからますます過密日程となるわけですしね、ってもう来週からはチャンピオンズリーグのグループステージが始まります。デルオルノにはとにかく一刻も早く回復してもらいたいですが、とりあえず左SBはパウロフェレイラが代役をこなすんでしょうか? ちなみに、こんなニュースが流れてますね。まぁチェルシー以上に尋常でない過密日程を強いられているリバプールにとって、これはマジな訴えだと思うんですが、まぁ結局は行くことになるんでしょうね。12月に東京へと!

国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は10日、日本で12月に各大陸王者が争う世界クラブ選手権の出場をめぐり、昨季の欧州チャンピオンズリーグ覇者リバプールの参加免除を求める文書をイングランド・プレミアリーグから受け取ったと明らかにした。ブラッター会長は「FIFAは各協会に参加意思を確認しており、国内リーグとの話し合いには応じない。個人的にはリバプールの参加を確信している」と述べた。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-050911-0025.html

最後に。昨日の試合は国際Aマッチ明けでしたが、プレミアではアーセナルが負けてユナイテッドが引き分け、セリエAではインテル、スペインではレアルマドリーが負けてます。ビッククラブがこぞって結果を出せなかったわけですが、やっぱ国際Aマッチデー空けは代表選手を多く抱えるビッククラブにとっては、どこも鬼門ということなんでしょう。
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