欧州CLグループリーグ「チェルシー対アンデルリヒト戦」雑感  チェルシーはサッカーを熟知している!?

シュート回転が取りにくい? ランパードのスペシャルFKは見事でした!

いやぁ-、ランパードのゴールは見事でした! 
シュート自体は正面だったのでGKがもっとうまく対処できたかもしれませんが、ランパードのシュートって、いわゆる「シュート回転」して右方向に逃げていくんで取りづらいんですよね。あとチェルシーの選手がアンデルリヒトの壁の列にうまく入って、ランパードが蹴ると同時に壁から離れて「壁に穴を開けた」ってのもポイントでしたが、そういった要因もあったと思いますが、兎にも角にもランパードのシュートが見事だったの一言に尽きるのでしょう。

フランクは、本当にすばらしい選手だ。彼は前半、非常にいいプレーを見せてくれた。後半は相手が出てくるのを待っていたが、なかなか仕掛けてこなかった。残り10分になって攻撃してきたが、われわれは非常に落ち着いていた。最後の10分から15分は、両者ともピリピリして危険な時間帯が続いたが、結局は順当な結果に終わった。相手はボールを欲しがっており、取られたら厄介なので、選手にはボールをキープするよう指示した。http://jp.uefa.com/competitions/UCL/FixturesResults/Round=2201/Match=1100262/Report=RW.html

欧州チャンピオンズリーグ「チェルシー対アンデルリヒト戦」は、ランパードのFKからのゴールを守りきってチェルシーが勝利。見事にホームで勝ち点3をゲットすることに成功したのですが、チェルシーらしい磐石の勝利だったように思えます。後半、アンデルリヒトのヴァンデンボーレにポストに当たるシュートを打たれたくらいで、それ以外はほとんど危ないシーンがなかったわけで守備は完璧でした。えっ、追加点が取れればもっと楽に勝てた? 確かにそうかもしれませんが、上のUEFAの記事では出てませんがそれについてモウリーニョはこう答えているみたいです。

リードしているのにリスクを冒して攻める必要はない! 特にカップ戦では

「追加点が奪えなかった? アンデルリヒトはカウンターを得意としている。そういうカウンターを得意とするチームに対して、リードしているのに無理に攻めてリスクを冒す必要はない」

 こんな感じのコメントしているみたいですが、まったくもってその通り。モウリーニョのサッカー哲学は「勝利」することなわけで、勝ち点3を確実に取れる戦い方を選択できるのが今の「チェルシ-」なわけです。それにしても、この試合も無失点で終えたチェルシーの守備はほんとすばらしい。プレミアリーグもまだ無失点なわけで、これで6戦連続完封勝利? 対戦相手がそれほど強くないとはいえ、これは見事な結果です。チェルシーの守備の強さの秘密はいったい何なんでしょう? テリー、ギャラス、カルバーリョ、マケレレ、チェフという個の守備力がすばらしいというものあると思いますが、やっぱチームとしての守備戦術が徹底されているってのが大きいんでしょう。

チェルシーの守備戦術は、カウンターアタックを受けない戦術?

「今のチェルシーは、相手にカウンターアタックされないような戦術を採用している」

チェルシーTVでアシスタントコーチのスティーブクラークがこんな感じのコメントをしていたように記憶しているのですが(ニュアンスは違うかもしれません)、言われてみればその通り。モウリーニョが監督になってから、チェルシーがカウンターアタックから失点するシーンってほとんど見たことないんですよね!! もちろん中盤でランパードやマケレレがインターセプトされてシュートされるシーンは何度かあるんですが、例えば、ボールポゼッションからの攻撃の最中にパスミスからカウンターを食らって失点なんてケースはほとんどないわけです。

通常サッカーの場合、ピッチでは、グラウンドを3分割して、それぞれのエリアによって、プレースタイルを変える必要がある。まず、自陣に近い3分の1ではリスクのない確実なプレーを心がける(リスクのあるドリブルやパスをするのであれば、大きくクリアーする等)。中盤の3分の1では出来るだけ早いパス回しからの崩し(ここでは“多少”のリスクを背負いつつも相手を揺さぶる攻撃が必要)。そして最後の3分の1では決定打となるような危険なプレー(“大きな”リスクを負っても、抜ければ1点というようなチャレンジ)。http://nakata.net/jp/hidesmail/hml252.htm

中田英が自身のHPでこう言ってますが、このグランドを分割する考え方みたいなものが、チェルシーの選手自身もチームとしても忠実に行われていると思うんですね。で、その結果として相手のカウンターを受けにくいのではないかと。あと、当然MFのマケレレのポジショニングがすばらしいってのもあると思います。チェルシーのポゼッションからの攻撃ですが、サイドバックの選手も攻撃に絡みます。そのサイドバックの選手が攻撃参加して空いたスペースを、マケレレとCBの2人と逆サイドのSBがうまくカバーするような約束事が徹底されているわけです。もちろんマケレレを始めとした選手の判断力の高さがすばらしいってのは言うまでもないところですが。

チェルシーはサッカーを熟知した選手と監督の集団?

以上が私が思うところのチェルシーがカウンターを受けにくい理由なわけですが、結局のところは攻守のバランスをいかにとるかって話なんでしょう。アンデルリヒト戦は1点取るまでは果敢に攻め、リスクを冒してでも攻撃的に出ていたわけです。で、1点取ったら今度は考え方を変えて、無理して責めないけどチャンスが来れば得点を狙うって戦術になるわけです。これは別に試合中にモウリーニョが指示するわけでなく、選手自身が状況判断してわかってやっているのは言うまでもないところです。

サッカーを熟知した選手やチームは、まず先制点を早めに取って、1-0にする。5分、10分で1点取れた場合は、引かないで、どんどん追加点を狙う。その代わりバランスは崩さない。相手も同点を狙って前に来ているので、2点目、3点目が取りやすい。ただし取れなかった場合、20分くらいからは一回引いて、スペースを構築していくんです。さあ今度は、後半の30分まできた。残り15分。そういうときには、無理はしない。カウンターで行くこともあるけど、まずはしっかりとボールをつなぐ。日本人でよくあるのは、ここで引き過ぎてしまうところです。Webサッカーマガジン・ジーコ岡田対談よりhttp://www.soccer-m.ne.jp/special/main/index_03.html

ホーム初戦で確実に勝ち点3をゲットできたモウリーニョ・チェルシー。まさにジーコが言うところの「サッカーを熟知した選手やチーム」だと思うのですが、まぁリーグ戦にせよCLにせよ勝負はこれからなわけですが、どちらも順調なスタートをきれたというところでしょう。今のところ何の問題もなしです。

ちなみにこのアンデルリヒト戦の選手交代ですが、リーグ戦の早めに3人投入する戦術とは違って「90分での戦い方」を考えてのものだったような気がします。最後にロスタイムにフートを投入したのは時間稼ぎのためであり守備固めのためであったわけです。CLは基本的にカップ戦なわけで、どんな相手であっても「堅く確実に勝ち点をゲットする戦い方」をするってことでしょう。リーグ戦とカップ戦で戦い方を変えているモウリーニョの采配には今後も注目です。
人気blogランキングへ
週刊ブログランキング
↑読んで面白かった人はクリック願います。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0