プレミアリーグ第10節「エバートン対チェルシー戦」雑感  連勝ストップとSWPのメンタル

■総括①:失点はショーンライトフィリップスのミス!? スライディングの必要はなかったかと

失点はショーンライトフィリップス(SWP)のミスでした。
中盤でエバートンのケーヒルにボールを取られ、取り返しにいった結果のファウルでPKを取られてしまいました。ボールを取られたことは仕方がないと思います。また、取られたあとすぐにケーヒルを追いかけて、ボールを取り返そうとしたこと自体は評価したいです。ただ、取り返し方が悪かった。取り返そうとした場所が悪かった。
ペナルティエリア内でスライディングタックルすれば、やはりPKとなる可能性はあるわけです。あの場面でスライディングタックルしたSWPのプレイはやはり軽率であったと思いました。そりゃ、ぺナルティエリア内でもスライディングしなけれいけない時もあると思いますが、少なくとも昨日のあの場面でそうする必要はなかったかと。
まぁあのファウル自体は一生懸命にプレイした結果のPK献上であったとは思いますし、ミスは仕方がないというところもあるでしょう。ただ気になったのが、あのPK献上以降のSWPのプレイがなにか消極的に見えたところ。失点直後にカウンターからSWPが抜け出したシーンがあったのですが、相手ゴール前でジョーコールへのパスを簡単にインタセープトされてしまったプレイはガッカリでした。まぁチェルシーに入ってから遠慮してか、あまり自らミドルシュートを打たなくなったように感じていたのですが、あのPK献上以降はますますプレイが消極的になったように見えたんですよね。まぁ「若さ」みたいなものが出たのかもしれませんが、メンタル的な弱さが少し出てしまったように感じました。「ここはスライディングしてもOKか?」という冷静な状況判断。
そしてミスしても萎縮しないで、いつも通りのプレイができる精神の強さ。
「ハートは熱くても、頭はクールに」!?じゃないですが、そういった精神面&メンタル面での成長をSWPには期待したいです。チェルシーやイングランド代表でプレイするためには、そういった「心の強さ」を持っていることが非常に重要なのは言うまでもないことですから。

■試合開始前:フートのCB起用は、エバートンのツインタワー対策?

いきなりSWPへの苦言から始まってしまいましたが、エバートン戦につきまして。結果は1-1のドローで終わったわけですが、まぁ連勝は止まったとはいえチェルシー的には「勝ち点1」でもOKであったという感じでしょうか? 昨シーズンの唯一の負けたマンチェスターシティ戦と似た展開であったと思うので、そう考えるとよく同点に追いついたなって思うわけです。

この日のチェルシーのスタメンですが、ベティス戦から2箇所変更がありました。GKがチェフに戻り、CBにカルバーリョからフートへ。フートの起用はダンカンファーガソン&ビーティーという「ツインタワー」対策か、それともカルバーリョのコンディションを考えてか? たぶん「高さ対策」でのフート起用であったと思っているのですが、その予想通り(?)エバートンはロングボール主体の攻撃で挑んできます。

■前半:エバートンが先制! 「激しい試合展開」によってSWPが冷静さを欠いていた?

前半。事前に予想したとおり肉弾戦となります。出足はチェルシーが優勢でした。1分。デルオルノのアーリークロスからドログバがポストプレイでボールを落としてエシエンガシュート。続く4分にはドログバとの壁パスからランパードがミドルシュートと立て続けに2本のシュートを放ちます。ですがその後、エバートンがロングボールを主体に反撃開始。それに伴って選手同士の当たりも厳しくなってきます。14分にアルテタとデルオルノがルーズボールの奪い合いで激突するのを皮切りに(?)、22分にはテリーがファーガソンとロングボールの競り合いで接触し眉間から出血、その後ビーティーとの接触でギャラスが肘打ちされるなどチェルシーの選手がやられれば、今度はフートがファーガソンにファウルしたり、エシエンがケーヒルを倒したりと、お互いに「激しい肉弾戦」を繰り広げるようになります。そして迎えた前半37分に先ほどのPKのシーンとなるのですが、このプレイはそんな「激しい試合展開」によってSWPが冷静さを欠いていたから生まれたものといえるのかもしれません。

ビーティーが憎らしいほど落ち着いてこのPKを決め、エバートンが先制! ここからより顕著に「攻めるチェルシーVS守るエバートン」という展開になります。前半ロスタイムにデルオルノがフリーでシュートを放ちますが、相手DFにブロックされてゴールならず。そのまま1-0でエバートンのリードで後半へ向かうことになります。

■後半①:モウリーニョの我慢策? ランパードがすばらしいミドルで同点!

ボルトン戦などリードされた状況で攻撃の枚数を増やし「3バック」にして攻撃的に出る策を打つことが多いモウリーニョですが、このエバートン戦は違いました。後半早々の交代はなし。前半と同様のメンバーで臨むことになります。この理由は①エバートンのチーム力を考えた場合、後半頭からリスクを冒して3バックにするのは危険すぎるから、②リードされているとは言えゲームは支配しているので、前半同様のメンバーでも得点できると思ったから、③フートをCBに起用しているので3バックは超危険だから(笑)という3つからだと思うのですが、モウリーニョの意図はなんだったのでしょうか?

そんなモウリーニョのメンバーを変えない「我慢策」が功を奏してか、後半早々にチェルシーが同点に追いつきます。左サイドのデルオルノからのスローイングから、ペナルティエリアのちょい外でランパードがミドルシュート! いつものランパードの「シュート回転」したボールがゴール右隅に突き刺さりゴール! チェルシーがランパードの個人技で見事同点に追いつきます。これで今期8ゴール目となるランパードのゴールでしたが、いやいや本当にすばらしいです。引いた相手にはミドルが有効というセオリー道理の得点で後半早々に追いつきます。

この同点ゴールで流れは完全にチェルシーとなります。さらに「勝ち越し」を狙ってモウリーニョ得意の攻撃的な「交代策」が見られるのかと思いましたが、この試合のモウリーニョの選択はあくまで「現実的」で「対アウェー」であり「負けない戦い方」でした。

■後半②:ランパードの同点弾で「勝ち点1でもOK」という戦い方へ!?

最初の交代は58分。この日イマイチであったSWPに変えてグジョンセン。中盤以下のバランスはそのままに前線がジョーコール、グジョンセン、ドログバという3トップ。2番目の交代はそれから10分後の67分。ジョーコールに変えてロッベン。そして71分に最後の交代はドログバ→クレスポ。3トップを総とっかえという交代で、中盤から後ろのメンバーはそのままでした。後半80分過ぎにロッベンの惜しいミドルなどはありましたが、チェルシーはエバートンの守備を崩せずそのままタイプアップ。1対1のドローで終了しました。

まぁ後半はほとんどチェルシーが攻めていたわけで、モウリーニョの交代策も3トップの入れ変えだったのである意味「攻撃的な交代」と言えるかもしれません。ですが、これまでの戦いで見せたような最終ラインや中盤の人数を削って「攻撃の枚数」を増やして何が何でも「勝ち点3」を狙う戦いはこのエバートン戦ではしませんでした。この日SWPの調子がイマイチで、復帰したロッベンもまだ本調子でなかったのがその理由かもしれません、先ほど言ったようにフートがCBであったからというのも理由かもしれません。その本当の理由はわかりませんが、ランパードの同点弾のあとモウリーニョの頭の中に「勝ち点1でもOK」という考えが少なからずあったと思う次第です。

現在、最下位といえども「力はある」エバートンが相手であったというのもあったかもしれませんし、前日にユナイテッドがスパーヅと引き分けたこともその理由の1つであったような気もします。まぁミッドウィークのCLベティス戦後ということで選手のコンディションがイマイチであったというのがこの試合がドローとなった最大の理由であったと思いますが…。

■総括②:エバートンとの「肉弾戦」「激闘」に受身!? ドローでもOKですが課題は相変わらず?

ということで開幕からの連勝が止まったチェルシー。エバートンとの「肉弾戦」「激闘」に苦戦したわけですが、そんなエバートンの戦い方に一部の選手が萎縮して受身になってしまった結果のドローであった気もします。まぁ連勝は止まったとはいえ「勝ち点1」取れたのはモウリーニョの狙いどうりだった気もしますが、いかに?? ただエバートンの肉弾戦に戸惑った&モウリーニョがリスクを冒さなかったとは言え、それを差し引いて考えても「引いた相手に得点できない」という課題は昨シーズン同様といいますか、相変わらずの課題とでも言いますか。まぁサッカーは相手が守備を固めたら、そんな簡単に得点できるものではないのですが、そうは言うもののもっと「決定機」を作れないと厳しいなぁと感じた次第です。もっと具体的に言うと、やっぱSBの攻撃力が問題なんですよね。もっと言えばデルオルノ。確かにいいアーリークロスは上げてましたしシュートも打ってましたが、もっとサイドを切り崩すというかサイドをエグるようなプレイをしてほしいって思ってしまうわけです。コレ何度も言ってますが、デルオルノはできると思うんですけどね。攻め上がりを禁止されているなんてことはないでしょうし。あとエシエン。ベティス戦はベタ褒めしましたが、この日はシュートの精度という課題が出た感じでした。リヨン時代はもっとシュートがうまいように思っていたのですがねぇ。まぁ連戦による疲れもあったとは思いますが、ランパードとまでは言いませんがもう少しワクを捕らえてもらいたいなぁと言ってみたりして。
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