ジーコ日本代表のアンゴラ戦直前プレビュー:いま一度、トップ下の役割を再確認したりして

(中田英との関係は)ボックスのときは離れ過ぎないことを話すけど、3-5-2だから、いつも通り相手の弱いところを見つけて、サイドバックに寄っていって駒野や三都主と2対1の局面を作っていきたい。真ん中でどっしりといても、90分間マーク付かれて押さえ込まれるので。
(中略)なるべくボランチとサイド、後ろで(ピッチの)半分まで持っていきたい。そうすれば、前の余力が生まれる。柳沢さんとかが裏に出てもいいし。相手がフタをしてくるなら、FWも引いて組み立てればいい。だから、自分としてもわざと引き過ぎないようにした。後ろとボランチで半分まで持ってこられないと、中盤に負担がかかるというか、前に余力を残せない。前で相手を背負ってからのプレーとか、そういうところに余力を残したい。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20051114-00000032-spnavi-spo.html
14日の日本代表練習後の中村のコメントから。怪我人の影響からか、どうやらアンゴラ戦は3-5-2で行くんでしょうか? で、トップ下のポジションを担うことになる中村がウイングバックとの連携について語ってますが、確かに彼がトップ下のポジションで生きるためには「それ」がベストな気がします。

「それ」とは、要はゲームメイカー的な役割ということ。

中村の良さは何かと考えてみますと、それはボールを扱う技術、テクニックがあることだと思うわけです。それはすばらしいパスが出せるという技術であり、ボールを簡単には相手に奪われずキープできる技術であり、ミドルシュートを枠に撃てる技術などです。そして、また周りの選手を使うことができる視野やサッカーセンスもあると思います。

そういった中村の「良さ」を生かせるのが、やはりトップ下というポジションであると思います。ですが、一方でトップ下の選手に求められるプレイは、そういった「ゲームメイカー」的なものだけでないというのは言うまでもないところ。

■トップ下に求められる仕事はゲームメイク? それともゴール?

今現在の代表的なトップ下と言えば、ブラジル代表&ミランのカカとか、イタリア代表&ローマのトッティといった選手でしょうか? 2人に共通しているのは「自らゴールを決めることができる」個人技を持っているということです。

もっと具体的に言えば、ドリブル突破からのシュート力やアシスト力とでも言いましょうか。

 例えば、カカ。ドルブルでバイタルエリアに自らボールを持ち込んでシュート、またはバイタルエリアで相手DFを引きつけてFWシェフチェンコへスルーパスというプレイをします。で、こういう「ゴールへ向うプレイ」は、間違いなく相手DFにとって脅威でありるわけですし、ゴールに繋がる可能性が非常に高いプレイであると思うんですよね。

中村はカカやトッティのようなプレイを求めるのは、お門違いなのでしょうか??
そもそも中村自身が、そういうプレイをしようと思っていないのか??


 そんなことはない。確かレジーナ在籍時であったと思いますが、インタビューか何かでカカやトッティ、アイマールみたいな「ゴールを意識したプレイ」をしたいと答えていたように記憶してます(記事ソーズなしですみません)。

今年のセルティックでのデビュー戦では、中村にそのような「自らゴールを切り開く」プレイを仕掛けてました。結果としてゴールにはなりませんでしたが、相手DFにとっては間違いなく脅威であったと思います。その後セルティックでのプレイをあまり見れなかったのでそういうプレイをどれくらいしていたのかはわかりません。が、クラブのみならず日本代表においても、もっとそういった「自らゴールを切り開く」プレイにトライしてもらいたいと個人的には思ってます。
コンフェデ杯のブラジル戦で決めたミドルシュートはすばらしかったし、今後もそういうプレイを見せてほしいですが、合わせて自らドリブルで切れ込んでシュートやアシストするといったFW的なプレイにもトライしてほしいわけです。

「前で相手を背負ってからのプレーとか、そういうところに余力を残したい。」by中村

 ぜひとも余力を残して、そういうプレイをしてもらいたい。で、相手を背負うプレイとは、ズバリどういうプレイかと言うと…、それはバイタルエリアに入り込んでの「ポストプレイ」だったりするわけです。つまりは前線で基点となるようなプレイであり、見方に使われるプレイであり、FW的なプレイであり、ゴールに繋がるプレイであるということです。

「なるべくボランチとサイド、後ろで(ピッチの)半分まで持っていきたい」by中村

 要はポゼッションサッカーにおけるゲームの組み立てには、ボランチとWB(SB)が「後ろで起点」になる必要があるということなわけです。で、さんな中田英やサントス、駒野から前線の相手のバイタルエリアへ「クサビのパス」が通るとチャンスとなるわけですが、その前線でのパスの受け手が誰かと言うと、柳沢であり高原であり、中村であると思うわけです。そしてクサビのパスを受けた中村が、そのままシュート! もしくはふたたびサイドにパスを展開してWBのサントスや駒野がセンタリングをあげることになるわけです。

■サイドからのセンタリングは重要! ですが、無理ならボールを繋げと言うジーコはさすが!

(ジーコからは)サイドでエンドラインまで切り込んだ時に、相手が前にいたら無理をしてセンタリングを上げに行かずにボールをつないでいこうと言われた。中を見て上げることが大事なので。(中田英からサイドチェンジのボールが出ていたが)何度かつないだらサイドチェンジするというのは、チームでやってきていること。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20051114-00000025-spnavi-spo.html

サイドからのセンタリングは攻撃のポイントなわけですが、さすがジーコです。ちゃんと選手に伝えているわけです。むやみにセンタリングを上げるなと。放り込むなと。中をちゃんと見てあげろと。

 ちなみに、先ほどのミランでのカカの「ドリブル突破」ですが、このプレイはポゼッションからの攻撃でなく、カウンターからの速攻時に行われていたりします。で、ジーコ日本代表のカウンター攻撃はというと…、先日のウクライナ戦でもそうでしたが、あまりうまくいってないように見えるわけです。

 というわけでアンゴラ戦。ジーコ日本代表の攻撃のキーマンはやはり中村であると思う次第です。ポゼッションからの攻撃でも、カウンターからの攻撃でもね。
あっ、ちなみに中田英がこのようなプレイをしてくれるなら、それはそれでOKです。
大切なのは中盤の誰かがFW的な動きをすることであり、ゴールの意識をもったプレイをしることであり、ドリブルによる仕掛けも攻撃に加えることであるわけですがね。

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