中田英が出場してない「ボルトン戦」雑感 ヴァズ・テとケーヒル&ブラッターのチェルシー批判への苦言

■中田英のライバル!? ポルトガルの若き逸材FWヴァズ・テに注目!

 ボルトンに所属する日本代表MF中田英寿(28)が苦境に立たされた。17日エバートン戦でベンチ入りこそしたが、出番なし。今月に入り、ポルトガル人の19歳新星MFリカルド・バズテの活躍もあって、もはやチーム内の優先順位はヴァズ・テの方が完全に上だ。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-051219-0010.html

昨シーズンあたりからヴァズ・テの存在は気になっていたのですが、まさか中田英のライバルになるとは思ってませんでした。ボルトンと言えば、昨シーズンまでいたイエロにカンポにスピードとベテラン選手の再生工場として有名ですが、このヴァズ・テは在籍3年目の20歳の若手で、確かポルトガルユース代表の選手。MFと書かれてますがFWの選手で、「ボルトンにも若手の逸材がいるんだ」って思っていたのですが、ついにその頭角を現したというところでしょうか? エバートン戦を見たのですが、1点リードした後半途中に交代で出場したヴァズ・テ。交代直後に中盤でのインターセプトからドリブルでペナルティエリアへ持ち込み、絶妙のスルーパスをヤンナコプーロスへ出して、そのままヤンナコプーロスがゴール! いやーヴァズ・テのプレイはすばらしかった、見事なドリブルにアシストです。パスやゲームメイクは中田英のほうがうまいのでしょうが、このような「ゴールに繋がる仕事」ができるってところが、たぶんアラダイスの評価が高いところなのでしょう。たぶんこれからも途中交代で使われていくのでしょうが、「ポルトガルの新生」ということでちょっと注目したいです。

■ヴァズ・テのアシストが勝利へ導く!? エバートンの低迷は想定の範囲内?

ということで、いきなりヴァズ・テについて語りましたがエバートン対ボルトン戦について。4-0は予想外の大差でしたが、上で紹介しているヴァズ・テ絡みの2点目が大きかった。これで勝負ありでした。2点差ついてエバートンのモイーズが動いてオズマンを入れて「3バック」にするのですが、それが完全に裏目に。変えた直後にセンタバックにポジションチェンジしたこれまたポルトガル人のDFヴァレンテがPKの反則。さらにDFの混乱を突かれ4失点目と、エバートンの「自滅」がこの大差に繋がりました。この試合、「ボールポゼッション」率が高くて、ほとんどの時間帯(特に前半)ゲームを支配していたのはエバートンでした。ですが、攻めきないでゴールが奪えず逆にボルトンにカウンターを食らって失点し、最終的には大量失点で大敗。

昨シーズンは快進撃でCL出場権をものにしたエバートンでしたが、今シーズンは現時点で16位。昨シーズンはその運動量とプレスを武器とした堅守で、しぶとく勝ち点を積み重ねてきたエバートンですが、今シーズンはその守備の粘り強さが消えてしまったのがこの低迷の原因と感じます。まぁ1シーズン置きに「上位と下位を彷徨」するエバートンなので、そう考えると今シーズンは順当に「下位を彷徨っている」だけかもしれません。ですが開幕前にCL出場権を得て、ビーティー(彼は昨シーズからいますが)、pネビル、ヌーノバレンテなど名の知れた選手を連れてきて、逆に「チーム力が落ちている」のはある種まぬけな気がします。基本的にモイーズのチームは「運動量とガッツ」が持ち味なわけで、そう考えると昨シーズン連れてきて当たったケーヒル&ベントみたいに「プレミア下位チームかディビジョン2所属のガッツのある逸材」を引っこ抜いてきたほうが機能するのかもしれません。

■昨シーズンのエバートン躍進の立役者は2年目のジンクス!?

そのティム・ケーヒルですが、今シーズン「2年目のジンクス」というやつかイマイチ、パッとしません。ご存知ケーヒルは、昨シーズンのオーストラリア最優秀選手の攻撃的MF。豊富な運動量と強力なフィジカルを武器としたMFで、決定力もあるいい選手です。特にその打点の高い「ヘディングシュート」はすばらしく、機を2列目の攻撃参加からのヘディングシュートは昨シーズンのエバートン躍進の立役者でした。ところがそのケーヒルが今シーズンはあまりパッとしません。まぁチームの調子がイマイチということころもあるので、そう感じるだけかもしれませんが、「疲労の影響」が出ているような気もする次第です。

厳しいプレミアリーグを戦い抜いた後、ケーヒルは休みなしでオーストラリア代表としてコンフェデ杯に出てます。そしてCL予備選にエバートンが出場することもありシーズン開始も早かったわけで、十分な休養が取れてない気がするんですよね。あくまで想像ですけど。

■エバートンはどうでもいい人でも、オーストラリア代表とくれば話は別!?

まぁケーヒルもエバートンもどうでもいいし関係ないといえばそうなのかもしれませんが、ケーヒルがオーストラリア代表のエース級の選手と言えば気になる人も多いのではないでしょうか? そうです。オーストラリア代表と言えば、ドイツW杯で日本代表と同じグループに入った国で、初戦で対戦する国でもあります。そのオーストラリア代表の攻撃のキーマンであるケーヒルが、どういうコンディション状況でドイツW杯を迎えるかは、日本代表にとってけっして小さな問題ではないと思うわけです。

オーストラリア代表の代名詞と言えばキューエル、ビドゥカ? 確かに怖い存在ですが、現在のこの2人にはリーズ時代のすごさはないように感じてます。で、彼らよりも日本代表にとって注意が必要な選手は、今が旬の欧州の中堅チームで活躍しているエバートンのケーヒルであり、ブラックバーンのDFであるルーカスニールであり、あと(最近見てないでなんですが)パルマのブレシアーノあたりであると思うんですよね。まぁ最も警戒すべきはヒディンクなのかもしれませんが(笑)。現時点では精彩を欠いているケーヒルですが、そのままの状態でドイツW杯を迎えるのか? それともどこかで調子を上げてくるのか? けっこう気になるところです。

■中田英が出てなくても、試合の見所はあると思いますけど!?

というわけでエバートン対ボルトン戦を、ポルトガル代表の逸材とオーストラリア代表のエースという2つの観点から語ってみました。中田英が出ているときだけボルトン戦を見る人もいるのかもしれませんが、出てなくてもプレミアリーグの試合はそれなりに見所あると個人的には思ってます。もちろん中田英にはがんばってもらって試合に出てもらいたいですが。最近リーグ戦は出てないですが、まぁこれから何度もチャンスもらえると思うので、「試合に出たら結果出す」という気持ちでがんばってもらいたいです。
まぁこんなこと百も承知でしょうけど。

■おまけ、(ブラッター)ボケジジイのチェルシー批判について苦言

国際サッカー連盟(FIFA)会長のジョゼフ・ブラッターは外国人選手の起用が多すぎるとして、「やってはならないことのお手本だ」とチェルシーを批判した。FIFA公式の機関誌によるインタビューの中で、ブラッター会長はこうコメントしている。「一つのチームがレギュラーのうち5人しか外国人選手を保有できないとすれば、育成部門に投資せざるを得なくなるだろう」「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップジャパン2005」の際にも、ブラッター会長はチーム内に少なくとも一定数の自国の選手がいる状態に戻したいという希望を語っていた。「チームにとって国というアイデンティティは非常に重要なものだ。だが、ルールはFIFAから生まれるものではない。各国の協会がやることだ。各協会と各リーグが外国人選手の起用を制限しなければならない」http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20051220-00000014-spnavi-spo

最後にこのボケジジイ得意のアイデアについて。たぶん大陸王者が集う「世界クラブ選手権」を運営する上で「国&地域性」が今以上に必要と思ったのでしょうが、クラブサッカーはそういう「国籍を超えた」ところでの戦いがおもしろいと思う人もいるわけですよ。結局は、欧州CLでウハウハのUEFAが憎らしくてたまらないってことだけな気がします。で、欧州CLがこれだけ大きな大会として注目を浴びるようになった理由の1つは、まさに、このボケジジイが批判する「国籍を超えたサッカーチーム」のレベル&質の高い戦いがおもしろいと思う人が多かったからだと思うのですが、それが一番の理由ではないと思ってます。一番の理由は各国のリーグ戦とのスケジューリングをうまく調整したことや、出場クラブ数の設定やクラブへの利益配分など、大会の規模や運営をきちんと整理できたことなわけです。あと大会の価値を形成できたことも、もちろん大きい。「世界クラブ選手権」の成功に必要なのは、まさしくコノ部分の整備なわけで、けっして欧州CLをぶっ潰すことではないと思うのですが、いかに?? あと、「外国人選手=チェルシー」という記号は確かにわかりやすいのかもしれませんが、これまた言うまでもなく、欧州のビッククラブはほとんど無国籍ですし、そもそも「チェルシーは自国の選手も高い金で買ってます」からねぇ(笑)。

というわけで、ボケジジイ様へ苦言。チェルシー批判するなら、その「チームの無尽蔵の資本金」と「市場の移籍金高騰」についてですよ。わかりますか?
人気blogランキングへ
週刊ブログランキング
↑読んでおもしろかった人はクリック願います。