中田英はアラダイスにアピールできたのか? FA杯「ワトフォード対ボルトン」戦についてちょいと

■スポーツ紙のワトフォード戦の中田英の評価は、まちまち!?

背番号16の奮闘にアラダイス監督は「中田は我々が期待した以上のパフォーマンスを見せてくれた」と合格点。ガートサイド会長も「試合数を重ねたら、今後はもっと良くなるだろう。次の試合にも期待したい」と称賛した。8日付の英紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」は日本人MFにチーム2位タイとなる8点の高評価を与えた。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060109-00000026-sph-spo
「自分が期待していたよりよかったよ」とアラダイス監督も中田のプレイに皮肉たっぷり。次戦14日のブラックバーン戦は出場停止だったFWデービス、MFノーラン、カンポの主力3人、故障のMFスピードが復帰予定。中田のスタメン落ちは濃厚だ。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060109-00000006-sanspo-spo

こちらでエルゲラさんもご指摘されているように中田英に対する評価はまちまちなわけですが、アラダイス監督の目にはどう映ったのでしょうか? このワトフォード戦の中田英の目的は、勝利はもちろんのことそれと同等以上に重要であったのが「アラダイスにアピールして評価を得ること」であったわけで、本人的にそれができたのか、それがアラダイスに伝わったのか、評価されたのかは気になるところです。

■中田英のワトフォード戦のパフォーマスは、アラダイスにアピールできたのか!?

個人的には「悪くはなかったと思いますが、レギュラーのためのインパクトはなかった」というのが、FA杯ワトフォード戦の中田英に対する評価。日本のスポーツ紙によっては、中田英が「先制点をアシスト」し、「3点目を引き出した」と書いてますが、ちょっと、それはいいように解釈しすぎな気もします。確かに1点目は中田に当たったボールがボルヘッティのところへ転がり、それがゴールを呼びました。そして3点目のヴァズテのドルブル&シュートの前にボールを触ったのも、確かに中田英です。ただ、そんなプレイが賞賛するほどのプレイであったかと言えば疑問なわけですで、そういう中田の「アシストもどき」のプレイと、実際にゴールしたボルヘッティのシュートやヴァズテのプレイのどちらがアラダイスにアピールできたかと考えてみれば、やっぱ後者のほうであると思うわけです。そう、この試合でアラダイスにアピールしたかったのは中田英だけではありません。中田同様に干されているボルヘッティもしかり、レギュラーを狙うヴァズテもしかり、中田英と同じく中盤で試されたセネガルのファディガにとっても、中田英と同様にこのワトフォード戦は「アラダイスへアピール」が目的だったわけです。そんなアラダイスへの「アピール合戦」において中田英が他の3人よりもアピールできたのかと考えますと、正直、微妙な気がするわけです。まぁゴールに絡むだけがサッカーではないと思いますし、派手なプレイでアピールするだけがすべてではないと思います。ボールのないところでの動きや、チームの勝利のための「献身的な働き」というのも重要であると思いますし、アラダイスも見ているとは思います。ですが、やっぱボルヘッティやヴァズテに比べると「インパクトがなかった」というのが個人的な感想なんですが、どうなんでしょうか??

ボールを持つ中田が、例によってのシンプルなリズムで大きな展開パスを回す・・もちろんカメラはボールを追い掛けて大きく振られる・・でもその直後のタイミングで、テレビ画面に再び中田が出現してくる・・そして再びパスを受けてすかさずコンビネーションをスタートし、そのままパス&ムーブで相手ゴール前へ全力ダッシュをつづける・・また、大きなサイドチェンジパスを回し、すぐに斜めにスタートして最前線の決定的スペースに入り込んできたことで再びテレビ画面に捉えられる・・ボルトンのオコチャがボールをキープしているシーンを、唐突に、後方から全力ダッシュで決定的スペースへ抜け出していく中田が横切っていく・・等々、中田の豊富な運動量だけではなく、常にボールに絡み、決定的な仕事を「シンプル」にこなしつづけようとする高質な組織プレーコンテンツを再認識できたという次第。 http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_3.folder/06_foreigner_1.8.html

■もちろん中田英のすばらしいプレイもありました。特に後半のボレーシュートはよかったですが!?

このように湯浅氏がおっしゃるように、中田英のいいプレイもたくさんあったと思います。前半早々にはサイドから自らセンタリングを上げるシーンもありましたし、前線で基点となってのサイドチェンジパスなどもすばらしかったと思います。ただ、何度もいいますが「強烈なインパクト」を残すプレイがほしかった。後半、オコチャのセンタリングが相手DFに当たってこぼれたボールを、ペナルティエリアでダイレクトで「ボレーシュート」したシーンがありました。あのシュ-トはすばらしかったですし決まっていれば強烈なアピールができたと思うのですが、もっとこのような「シュートを狙うシーンが」ほしかったと思うわけです。もちろん、シュートを打ちゃいいってものではありませんし、そういうチャンスが巡ってくるこないという「運」もあるとは思いますが、手っ取り早く「アピール」するのはやっぱゴールが一番なわけです。そしてゴールするにはやっぱシュートを打たなきゃ始まらないわけですよ。この試合で中田英が打ったシュートっていったい何本? 1本、2本? ポジションがFWではなかったので、それほど打つチャンスはなかったのかもしれませんが、もっと強引に「狙い」にいってよかったと思うんですけどね。相手は2部チームで、DFもヘボかったわけですしね。

■この日のボルトンのサッカースタイルと中田英の「哲学」との関係は!?

最後にこの日のボルトンの3得点ですが、最初の2得点は左サイドをスルーパスで崩してグラウンダーのセンタリングから鮮やかなシュートで決めたもので、3点目はヴァズテの個人技からのミドルシュートで決めたもの。いわゆる高さを生かした「ボルトンスタイル」ではありませんでした。これらのゴールシーンが、先日、中田英が自身のHPで言っていた「哲学」に近いものなのかどうかはわかりませんが、そんな「らしくない」ゴールを演出したのはヴァズテでありガードナーでありヤンナコプーロスでありファディガでありました。当たり前なことですが、そのチームの「スタイル」は対戦相手次第なところもあるということでしょう。以上、ちょっと辛口になりましたが、FA杯のワトフォード戦の中田英のパフォーマンスに関してでした。っていうか、こんなパフォーマンスで納得したり満足しちゃ中田英に失礼ってヤツですよ。
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