CL決勝トーナメント「チェルシー対バルセロナ」プレビュー①  確かに芝は最悪だね!

■確かにスタンフォード・ブリッジの芝の状態は最悪ですが、それが何か!?

コルチェスター戦(19日、FAカップ)、バルセロナ戦(22日)、ポーツマス戦(25日)とホーム3連戦を控えるチェルシーだが、大部分で芝がはがれるなどホームスタジアムのピッチ状態は最悪。しかし、チェルシーは現時点での芝の張り替えは不可能だと説明する。
「芝の張り替えを今行なうと、夏の張り替えが難しくなる。また張り替え後も2週間の放置が必要なので、3連戦を控えた現時点での張り替えはムリです」
 しかし、先週すでに本拠地カンプ・ノウの張り替えを終えているバルセロナ側は反発。不満を爆発させたのは、アーセナルでもプレーしたDFシルビーニョだ。
「最悪のピッチで試合をするそうじゃないか!! 2年間イングランドでプレーしたけど、当時もスタンフォード・ブリッジの芝は最悪だった。まったく信じられない」
 バルセロナのパスサッカーを嫌ったモウリーニョが「故意に芝の張り替えを遅らせた」といったバルサ側の指摘も飛び出すなど、場外戦はすでにヒートアップ。因縁対決の第1ラウンドはピッチ同様荒れた試合となりそうだ。http://sports.livedoor.com/football/world/topics/detail?id=3183007

こんなニュースが出てくると、いよいよ決戦だなぁって気がしてくるわけですが、確かにスタンフォード・ブリッジの芝の状態は最悪ですね。で、なんでバルサがこんないちゃもんつけてくるのかって考えてみますと、それは昨シーズンのスタンフォード・ブリッジでの両チームの戦いが影響している気がします。そうですスタンフォード・ブリッジのピッチが濡れていて、それが両チームの戦いに影響を与えたんですよね。「チェルシーがわざと水を撒いた」とか「ロンドン特有の雨が降ったから」とかいろいろ言われてた気がしますが、チェルシーの先取点はバルセロナのシャビがその濡れた芝に滑って、ランパードにインターセプトされたのが始まりだったわけです。

先日の野球場で行われたアメリカ対日本代表の親善試合でもそうでしたが、サッカーにおいて「ピッチの状態」「芝の状態」というのは馬鹿にならない要素なわけです。それによって選手のパフォーマンスは左右されることもありますし、それによって当然、試合の結果も左右される場合もあるわけです。なのでバルセロナの選手がスタンフォード・ブリッジの芝の状態を気にするのはわかりますし、いちゃんもんをつけるのもわかるのですが、ただ「芝の状態」がどうであれ試合が行われるのもこれまたサッカーなわけで(笑)。芝が悪い状態なら、それに合わせた戦い方で試合に臨んで勝利を目指すのも、これまたサッカーであると思うんですよね。

■ライカールトがマクラーレンにチェルシー攻略法を聞くみたいですが、どうぞお好きに!?

そういえば、こんなニュースもあったみたいですね。ライカールト監督が先日チェルシーに完勝したミドルズブラのマクラーレン監督に「チェルシー必勝法を電話で聞こうかな」と言ったとか、言わなかったとか。個人的には、ぜひとも聞いてもらいたいんですよね。で、それを聞いたライカールトが、そのボロの戦術を参考にするのかどうかを見てみたいわけです。で、もし、そのボロの戦いを参考にした戦術をライカールトが採用してくるなら、それは「チェルシーの実力を認めてくれたこと」と解釈させてもらって、その戦い方を称えたいと思います。モウリーニョも選手たちも、喜んでその「対チェルシー戦術」に受けて立つことと思いますよ。ただ、まぁライカ-ルトがマクラーレンに聞いたところで、それを参考にするとは到底思えないわけですが(笑)。

■スポナビのコラムで木村氏が「バルセロナ攻略法」を説いてますが、それって…

 以上をまとめると、バルセロナの戦略を破るプランニングはこうなる。
(1)ワンボランチにプレスをかける(これはトップ下の役目)、(2)ボールをもらいに下がる中盤の選手を追いかける(これは中盤の選手の役目)、(3)2トップには必ず快足の選手を選び、うち1人はサイドバックに貼りつく。3トップでプレーし、ワンボランチにプレスをかけるのはその1人にやらせるオプションもあるだろう。
 で、問題の味方の最終ラインの位置だが、上げるのであればアトレティコ・サラゴサ式の撃ち合いプラン、下げる場合はチェルシー式のカウンタープランになる。いずれもバルセロナの運動量を上回ることが不可欠だ。前にスペースがあるチェルシー式では前線の選手がかなり走り回らなければ、スムーズな球出しを妨害することができないし、アトレティコ・サラゴサ式ではチームが前掛かりにならざるを得ないので、バルセロナにボールを支配された場合は、簡単に失点する恐れがあるからだ。
 いずれにせよ、Cを狙うと脅しておけば、バルセロナの球出しはリスク回避のAまたはBの単調なものにならざるを得ない。それでもメッシまたはジウリー、ロナウジーニョ、エトーのタレントは決定的なチャンスを作るだろうが、ワンボランチを起点にボールを散らされ、パスを自由に回されるよりは一方的な展開を防ぐことができる。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0506/spain/column/200602/at00007660.html

ホームであろうがアウェイであろうが、攻撃的なそのスタイルを変えないで戦うのがバルセロナと言われてます。で、そんなバルセロナの戦い方について、おなじみスポナビでの木村氏がコラムで言及しており、なんと今回は「バルセロナの弱点と攻略法」を上のように書かれているんですよね。これは勉強になります。で、そこで木村氏は「チェルシー式=カウンター」「アトレティコ・サラゴサ式=打ち合い」と2つのプランで分けて書かれてますが、個人的にはその「アトレティコ・サラゴサ式=打ち合い」って昨シーズンチェルシーが「スタンフォード・ブリッジでの戦い」で採用していたスタイルと似ているように思ってたりします。つまり木村氏が言う「チェルシー式」とは、厳密に言えば「昨年のカンプ・ノウでのチェルシーの戦い方」を指していて、「アトレティコ・サラゴサ式」とは「昨年のスタンフォード・ブリッジでのチェルシーの戦い方」とも言えるのではないかと。まぁスタンフォード・ブリッジでのチェルシーも確かに「カウンター」ではありましたが、カンプ・ノウでの戦いよりも明らかに前掛かりであり戦い方は違っていたわけですから。

■昨年のCLでホームとアウェイで戦い方を変えましたが、何か問題!?

カンプ・ノウとスタンフォード・ブリッジでチェルシーが戦い方を変えた理由は、いろいろあるとは思います。単純に考えれば第1戦に負けていて「点を取る必要」があったからであり、またこれまた単純に考えれば「ホームでの戦い」であったから攻撃的に出たというのがパッと思いつきます。ただ、実はそれ以外にも「チェルシーが前掛かり」に行った理由は考えられるわけです。それはズバリ「スタンフォード・ブリッジ」というスタジアムであったから。そしてそこには前述の「濡れたピッチ」の影響も当然ありますが、実はもう1つ大きなポイントがあるわけです。それは…。

両FWとも前線からの守備で貢献したが、特にグジョンセンが中盤の低い位置に下がってまで相手の中盤にプレッシャーを与え、シャビら攻撃の起点を潰そうという意図がプレーゾーンから明らかになっている。また、バルセロナのホームであるカンプ・ノウとチェルシーのホームであるスタンフォード・ブリッジではピッチの横幅が4m以上も狭いことを考慮してプレッシャーを与えていこうという戦略は正解だったように思われる。ブロックとマンツーマンを併用した守備に対する基本的な考え方は変わらないものの、バルセロナのパスの本数が第1戦の566本→481本へと大きく減少していることからもわかるように、相手の中盤によりプレッシャーを与える方向へとシフトさせた布陣となっている。http://www.fujix.co.jp/varietyfootball/special/special_02.html

「バルセロナのホームであるカンプ・ノウとチェルシーのホームであるスタンフォード・ブリッジではピッチの横幅が4m以上も狭い」

そうなんです。まぁ知っている人は今さら何を言うって感じかもしれませんが、スタンフォード・ブリッジはピッチが狭いんですよ。カンプ・ノウよりも左右4m以上もね。これについては酩酊さんもこちらで触れてらっしゃいますが、当然、モウリーニョもそれはわかっていると思いますし、それを意識して戦術を組んだと思うし、今回の戦いでも「それを意識」して戦略を練ってくると思うわけです。

ってことで、まとめます。バルセロナはスタンフォード・ブリッジの「芝の状態」を気にしているみたいで、確かにそれも重要です。が、その「芝の状態」と同等に考慮すべきは「ピッチの広さ」であり、どちらも試合の行方を左右するくらい重要なポイントであると思うということです。まぁ「プレッシングサッカー」はバルセロナも得意とするところ。なので、スタンフォード・ブリッジの「狭さ」はバルセロナの方へ好影響をもたたらす可能性も十分にあるわけですが、どちらのチームがピッチを味方にできるか、もしくは「ピッチを考慮した戦い」ができるかというのはポイントとなる気がする次第です。

ってことで、プレビュー第一回はこれにて終了。次回はスタンフォード・ブリッジでの戦いをチェルシー側の視点から考えてみたいと思います。
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