FA杯4回戦「チェルシー対エバートン」再戦! クレスポ&SWPが今期最高の出来!?

エバートンとのFA杯4回戦の再試合。前回は辛くもドローに持ち込んだ感じのチェルシーでしたが、この試合は一転して完勝&楽勝となりました。まぁサッカーとはそんなものです。この試合はチェルシーの選手全員の出来がよかったように見えましたが、特にクレスポがすばらしかった。今シーズン一番の出来って感じもしましたが、まぁこれからもっとよくなっていく可能性も大? ってわけで、ゴールシーンを中心に試合を振り返ります。

■スタメン:カップ戦ということでメンバー変更あり! フート&SWPの起用がポイントか!?

カップ戦ということ、そして先週末のリーグ戦・リバプール戦から3日後の試合ということもあってかメンバーが多少変更。GKにクディチーニ、DFにグレンジョンソン、フート、MFにグジョンセン、WGにショーンライトフィリップス(SWP)が名を連ねました。マケレレ、ジョーコール、カルバーリョ、デルオルノがお休み。対するエバートンはFWにビーティーが復帰。前回の対戦ではDFを務めたPネビルは本来の中盤に戻り、代わりにCBには元パルマのマッテオ・フェラーリが入りました。元中田英の同僚です。懐かしい。

■前半①:チェルシーがゲームを支配! エバートンの左サイドを徹底して突く戦い!?

前半。10分前後からチェルシーがゲームを支配します。まず8分にグジョンセンが中央をドリブルで突破し、左サイドに攻撃参加したギャラスへパス。そのままギャラスが中央へ持ち込んでシュートを打つも決まらず。これがこの試合のチェルシーの初シュートでしたが、リバプール戦でゴールを決めたギャラスはこの試合もいい感じです。続く9分にはSWPが右サイドでドリブル突破を仕掛けるも倒されファウルゲット。11分には同じく右サイドをSBグレンジョンソン攻撃参加から、最後はロッベンのミドルシュート。分刻みでチェルシーのチャンスが続きますが、この時間帯のチェルシーはエバートンの左サイドバック・ヌーノバレンテのところを徹底して突いていたのが印象的でした。ポルトガル代表のSBであるバレンテはご存知の通り元ポルトの選手で、モウリーニョの元で使われて頭角を現した選手です。そんな元監督と選手という「師弟対決」がこの時間帯に繰り広げられていたわけですが、まぁチェルシー&モウリ-ニョ的には「ヌーノ・バレンテだからそこを突いた」というよりも、単に人は誰であれ「サイドからの攻撃を徹底した」ってことだけなんでしょうが、ある意味ちょっと興味深い攻防という感じがしました。で、その「サイドの攻防」ですが、この試合は完全にチェルシーが圧倒。その後も16分にはSWPが左サイドから2人交わしてシュート、20分にはロッベンが中に切れ込んでシュートという感じでおもしろいように左サイドを切り崩してチャンスメイクします。特にSWPがすばらしかった。ひさびさの登場となったこのエバートン戦でしたが、マンチェスター・シティ時代を彷彿させるようなドリブル突破を何度も披露してました。「足にボールがくっついているようなドリブル」とでも言いますか、そのボールタッチとスピードは見事。で2人、3人と交わしてシュートを打つシーンは圧巻でした。まぁこれでシュートが決まれば、言うことなしなんですがねぇ……、ロッベンみたいに。

■前半②:チェルシーが先制! グジョンセンが上げて、クレスポが落として、ロッベンが決めました!

ってことで、話はそのロッベンへ! 前半21分に、ものの見事にゴールを決めてしまします。中盤でボールをもったグジョンセンが前線のクレスポが動き出すのを見て、中央よりちょい左サイドよりにロングパス。このボールが中央から左サイドのスペースに飛び出したクレスポにピタリと合い、クレスポが胸トラップで「ポストプレイ」。そんなクレスポの中央から左への動きと相反するように、後方左サイドからロッベンが中央へ走りこみクレスポがパス。パスを受けたロッベンはGKと正面で1対1の状況となって、落ち着いてゴール右サイドネットへシュートを流し込みチェルシーが先制! いや~すばらしいゴールでした。


【前半21分:クレスポのポスト&ロッベンのオフザボールの動き】
            ●フェラーリ←
           ○クレスポ←                  ●SBバレンテ
                   ○ロッベン
   ●エバートンSB      ↑      ●CBウィア
                  ↑  

このビューティフルゴールですが、グジョンセン、クレスポ、ロッベンの3人の技術が生んだものでした。ってことでその3人のすばらしいプレイについて書いて見ます。まずグジョンセンから。

グジョンセン:この試合はキレキレで、ある意味ランパ-ドよりも「司令塔」として攻撃を指揮していた感じでしたが、このゴールシーンでの「基点」となったパスは見事でした。クレスポの動きをよく見て「ピタリ」と合わせたロングパスの精度はすばらしいという一言。シュートは決まらないのが気になりますが、パスにドリブルにと攻撃的MFとしての働きぶりはすばらしいです。グジョンセンのボールを扱う技術は、私的にはチェルシーで1位か2位を争うくらいうまいと思っているのですが、もっと評価されていいプレイヤーだと思うんですよね。ちなみに「チェルシーでの技術1位」はジョーコ-ル。

クレスポ:これまで散々、「ポストプレイ」がダメと言っていたわけですが、このゴールシーンの「ポストプレイ」は見事でした。クレスポらしく「中央で張って待つ」のではなくスペースに動いての「ポスト」でしたが、これはどちらでもOKなんでしょう。要は「前線で基点」となれることがポイントなわけですからね。このシーン、クレスポの「ポスト」で基点となったため、エバートンの最終ラインに乱れが生じてます。エバートンのDF・フェラーリがクレスポの「動き」に対応して下がって「シュートコース」を消すのですが、そのために中央にぽっかりと「大きなスペース」ができてしまいます。そのスペースをロッベンが見事に突くわけですが、このエバートンDFに風穴を作ったのは紛れもないクレスポの「ポストプレイ」でした。すばらしい「動き出し」に、すばらしい「トラップ」、「パス」でした。あっ、クレスポもグジョンセンに負けず劣らずボールを扱う技術は高いです。

ちなみに、この試合の前半15分にもクレスポが見事なポストプレイを決めていました。


【前半15分のクレスポのポストプレイ】
               ○クレスポ② →(パス)→ →  ○SWP
               ↓  ↑
          (再度、ロッベンのパスをパスとしてSWPへ)
               ↓  ↑
               ↓  ↑ 
               ○クレスポ① →(パス)→ ○ロッベン
                  ↑     
           (まずここでポストしてロッベンへパス)
                  ↑ 
                  ○ランパード

このシーンでクレスポは、まずランパードのクサビパスを下がって受けて「基点」となり、右サイドのロッベンへパス。さらにもう一度ロッベンのパスを受けて、ふたたび「基点」となってました。つまり2回連続で「クサビのパスを受けた」ということです。という感じで、この試合は課題(?)のポストプレイも卒なくこなしていたクレスポ。こういうプレイが常時できると完璧でしょう! 得意の「裏のスペースへの飛び出し」も、もっと生きると思います。

ロッベン:クレスポの動きを察知して「左サイド→中央」へのオフザボールの動きは見事でした。で、それ以上にすばらしかったのが、クレスポのパスを「ピタッ」と止めたトラップと、GKの動きをよく見て打ったコントロールされたシュート。いやぁ、ほんとにすばらしかったですよ。で、そんなトラップ&シュート技術もさることながら、それをゴール前で実践できる「精神力」「落ち着き」が、またすばらしいわけです。とても20歳そこそこの若手ができる芸当ではありませんよ。何度も言いますが、この「決定力」がロッベンの凄さであり、単なる「ウインガー」とは違うところだと思うんですよね。

って、ことで長くなりましたがチェルシーの先制点を「ゴールに絡んだ3人のプレイ」面から書いてみました。このゴールのあともちぇるしーは攻め続けます。27分にはカウンターからクレスポがまたクサビとなってグジョンセン→SWPでチャンスメイク。29分にはランパードが中盤のインターセプトから持ち込んで、ロッベンが左サイドからセンタリング。クレスポには惜しくも合いませんでしたが、チェルシーの攻撃からは追加点の匂いがプンプン匂ってました。で、迎えた34分に、そのチェルシーの追加点が入ります。

■前半③:チェルシーが2点目! クレスポが止めて、ランパ―ドが捌いて、SWPが倒されました!

このゴールもクレスポの「ポストプレイ」が始まりでした。GKクディチーニからのキックをクレスポが早い動き出しで「ポスト」。ランパードを経由して右サイドのSWPへボールがつながり得意のドリブル突破で2人、3人と交わし、最後はペナルティエリア内でヌーノ・バレンテに倒されてPK。これをランパードがきっちりと決めてゴール。2点目。このゴールはSWPのドリブルがすべてでした。先ほども述べましたが、マンチェスター・シティ時代を髣髴させる「切れ味鋭いドリブル」はすばらしく、ファウルでしか止めることができないくらいキレキレでした。まぁ、もしバレンテがファウルしないで、SWPがそのままシュートしていたら、もしかしたらゴールとなってなかったかもしれませんが(笑)。まぁ本来のシュート力&決定力もある選手なので、早くゴールシーンが見たいです。

■前半③:チェルシーが3点目! ランパードが上げて! フェラーリが見失って!クレスポが決めました!

後半37分。トドメの3点目が入ります。左サイドで得たFKから、ランパードが鋭いクロスをGK目掛けて入れ、これをニアでクレスポが合わせてゴール。クレスポの動き出し、ヘディングシュートの技術はすばらしかったですが、まぁクレスポを完全にフリーにしてしまったエバートンDFにも問題があったのは間違いないでしょう。この試合のエバートンのCBには元イタリア代表で元パルマ&中田英の同僚であるマッテオ・フェラーリが入っていたのですが、正直、出来はイマイチなように感じました。まぁチェルシーの攻撃陣がすばらしすぎたということもあったとは思いますが、フェラーリのクレスポへのマーク&対応が甘すぎたようにも思えました。セリエAからプレミアへ移って、その守備戦術の違いに戸惑っているところもあるんでしょうが、それを差し引いてもどうもプレイに精彩がないんですよねぇ。パルマ時代は「こりゃ、将来のイタリア代表のDFリーダーか?」なんて思えた時期もあったのですが、今の状態ではドイツW杯でベンチ入りすることも難しい気もします。たぶん、来シーズンはイタリアへ帰ることになるんでしょうが、プランデッリのところでもう一度やり直すのがいいのかもしれません。もともと「実力はある」プレイヤーであると思うので、ぜひともがんばってほしいです。

■後半:後半は省略しますが、一応ゴールシーンのみ書いておきます!

というわけで実質、この3点目で勝負ありでした。後半は省略しようと思ったのですが、一応ゴールシーンを紹介しておきます。
【後半71分:エバートン1点目】ハーフウェイライン付近でエシエンからエバートンの選手(Pネビル?)がインターセプト。そのまま持ち込み、左サイドのキルバーンへ展開。そしてキルバーンから中央へパスし、最後はゴール中央からのミドルシュート(オズマン?)に対してフートがハンドしてしまいPK。「たまたま手に当たってしまったハンド」なので仕方ないとは思いますが、この日のフートは守備をよくやっていたのでぜひとも無失点で抑えてほしかったんですよね。そういった意味では残念なプレイでしたが、まぁ失点の主な原因は「エシエンの軽率なプレイ」であったと思うので、そこは反省してもらいたいなぁ。この日のエシエンはマケレレに代わって中盤の底でプレイ。相変わらずいい守備していたので全体的には高評価なんですが、失点に繋がるミスはやっぱ問題であると思うんです。1つのミスが命取りとなるポジションでは、やっぱセイフティを第一に考えてプレイしてもらいたいです。
【後半72分:チェルシー4点目】
取られたらすぐに取り返す! というすばらしいプレイ。ペナルティエリア付近からのFKのチャンスをフートが豪快にシュート。壁に当たって弾いたボールをテリーがすばらしいミドルシュートを決めゴール。テリーのナイスシュートでした。ちなみに、この日の日本の番組での解説&実況されていた御2方は、フートがFKを蹴ったことに驚いていらっしゃいましたが、フートのFKは別に珍しくもないような。昨シーズンも蹴ってましたしね。まぁフートはリーグ戦ではあまり試合に出てないので、そう感じたのかもしれませんが。

■総括:これから一戦一戦を確実に戦ってもらいたい&マニシェでなくジェレミか!?

というわけで試合は4-1で終了。クレスポ&SWPのすばらしさが出た試合でしたが、こういう試合をどんどんしてもらいたいですね。特に一点目はすばらしかった。今シーズンで1位か2位を争う「ビューティフルゴール」でしょう。で、また一歩、FA杯制覇に近づきましたが、まぁまだベスト16です。これから一戦一戦を確実に戦ってもらいたいですね(って、またこれか!)。

あと最後に後半から出場したマニシェについて。まだフィットしてない感じですが、正直、CLバルサ戦が微妙な感じになってきました。モウリーニョもそう感じたのか、このエバートン戦の最後にランパードに代えてカメルーン代表から帰ったばかりのジェレミをMFで起用してます。現状ならマニシェよりもジェレミなんでしょうが、CLバルサ戦もそうなるのかなぁ?
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