プレミアリーグ第31節「アーセナル対WBA戦」雑感  ベルカンプデイ&稲本

■ベルカンプデイですが、お目当てのベルカンプは先発でない! まぁ仕方ないですが


「デニズ・ベルカンプデイ」ということでアーセナル対WBA戦をTV観戦しました。残念ながら、お目当てのベルカンプはベンチスタート。まぁ、この試合は消化試合でも花試合でもなんでもなく、現在、スパーズとのCL出場権争い中のアーセナルとしては敗戦が許されない重要な試合なわけで、ベストメンバーで臨むのは納得(じゃなんでそんな重要な公式試合を「ベルカンプデイ」としたのかはわかりませんが)。というわけでゴールシーンを中心に試合を振り返っていきます。

■アーセナルのゴールシーンを中心にそのメモリアルデイをプレイバック1

【アーセナル1点目(前半44分):フレブ】左サイドでボール持ったレジェスがドリブルで中に切れ込んで、ゴール中央バイタイルエリアでフリーで待つフレブへパス。パスを受けたフレブが1人交わして、ゴール正面へドリブルで侵入。ゴール前にいるアンリとワンツーを決めて、ペナルティエリア内左からシュート。ゴール左上をぶち抜きゴール。

このシーン、アーセナルの両SH(トップ下?)のレジェスとフレブのドリブル&動きがすばらしかったです。「4-4-2」が基本のアーセナルのサッカーでは「2列目の突破力」が肝になると思っているのですが、このゴールシーンでの動きは見事でした。特にレジェス&フレブの「サイド→中央」への動きがすばらしかったと思いました。アーセンルは「4-2-2-2」のBOXに近いポジションであると思ってますが、このシステムでは2列目が攻撃時に「サイドに張って縦の勝負」を仕掛けたり、「中へ絞って中央突破」を狙ったりする、変幻自在さというか自由自在な動き&ドリブルでの仕掛けができるかどうかによって、攻撃の効力がだいぶ変わってくると思ってます。もちろん縦と中への動きはバランスが必要だと思いますし、アーリークロスなどの「その場からの攻撃」も重要であると思いますが、相手DF(サイドバック)にとっては自分の裏のスペース(サイド)をケアするだけでなく、ドリブル&オフザボールでの中への切り込みで「マークがずれてフリーにすること」&「数的不利な状況に陥ること」が怖いわけです。



                    アンリ 
                    (パス)
                     ↑ 
  ※SH●レジェス→→○レジェス(ドリブル) ○フレブ(オフザボール)←←※SH●フレブ
で、このゴールシーンでは、レジェスがドリブルで中へ切れ込んで、フレブが中でボールを受けて中央突破と、「サイドから中央への動き」で相手DFを振り切って攻撃したのがすばらしかったと思いました。あと、レジェス&フレブの「ドリブル突破」という積極的な個人技もよかったと思いました。ペナルチエリア付近でドリブル勝負されることはファウルしてしまう可能性もあるわけで、相手DFにとっては嫌なものです。あとフレブのシュートもすばらしかった。シーズン開始当初はプレミアの当たり&スピードに慣れない感じでしたが、かなりフィットしてきてようやく実力を発揮できるようになってきたと言うところでしょうか? チェルシーファンとしては来期は要注意ですね。
【アーセナル2点目(後半31分):ピレス】ミスからWBAに同点に追いつかれた後の後半31分。直前に投入されたピレス&ベルカンプの2人でゴールをお膳立てします。フラミニのロングボールに抜け出したアデバイヨルがタッチライン際でボールキープ。後方から走りこんできたピレスにパスして、ピレスがそのままシュート。GKが弾いたところを、これまた後方から走りこんできたベルカンプが拾って、再びゴール前のピレスにパス。ピレスのシュートは一度は止められるものの、うまく浮かして押し込んでゴール。アーセナル逆転。

このゴールはピレスの積極的な「シュート」とベルカンプの「うまさ」が生んだと思いました。もちろん2人の後方からの「オフザボールの動き」も見事でしたが、シュートを打ちに行ったピレスの積極性を買いたいですね。シュート打たないとゴールにはなりませんからね。さらにベルカンプのこぼれダマを狙う「動き&読み」とゴール前での冷静なパスはすばらしかったと思います。「ベルカンプデイ」にふさわしいプレイとでも言いますか。こういう晴れの舞台で、きちんと仕事が出せる選手はすばらしいと思うのですが、仕事するだけでなくその後「結果」も出してしまうのはスーパースターたる所以か?

【アーセナル3点目(後半44分):ベルカンプ】右サイドでSBエブエが粘ってドリブルで中央突破して、ボール前にポジションをとっていたベルカンプヘパス。フリーでボールを受けたベルカンプがゴール正面から落ち着いて右足で「ちょいとカーブかけて」ゴ-ル右隅にシュート。稲本がベルカンプに詰めるのがもう少し早ければ…、ってまぁWBAはゴール前でベルカンプをフリーにしてはダメです。

このゴールはベルカンプらしい、すばらしいゴールでした。シュートを打つまでの「冷静さ」はさすがアイスマンの異名を持ち男だけのことはあります。相手DFが右側にいたので普通なら「左足」で狙うんでしょうが、あえて(?)右足でシュートを打って決めてしまうところはさすがと思いました。こういう「スペシャルな技術」は年齢を重ねても、あれほど落ちないものなんでしょうねぇ。なによりも「ベルカンプデイ」という舞台でしかも途中出場で、ゴールという結果を出してしまうその力&運の強さには脱帽です。間違いなくベルカンプはスーパースターと言えるでしょう。いゃー、最初は主役がいなくてどうなることかと思った「ベルカンプデイ」でしたが、見事なゴール&活躍でした。その勇姿、この目に焼き付けておきます。

■最後に稲本について。前への守備はすばらしいですが、攻撃が…! アーリークロスはすばらしいですがね。

最後に稲本について。この試合は途中出場で後半63分からの登場。ゲラに変わってピッチに入りますが、そういえばWBAにはこのハンガリー代表のゲラがいたんですね。もしロブソン監督が稲本のサイドでの起用を考えているなら、ライバルはそのゲラになるわけで、これは厳しいレギュラー争いですよ。って、わけで稲本のプレイにも注目してみていたんですが、守備は良かったですが攻撃がイマイチというのが率直な感想でした。守備は本当にすばらしいんですよね。後半80分過ぎにレジェスにプレッシングをかけて見事にインターセプトするシーンがあったのですが、そのプレスの掛け方とボールの奪い方は見事でした。チェルシーのエシエン並と言うと言い過ぎかもしれませんが、それくらい見事でした。ただ攻撃が…。アーリークロスを上げるのはいいと思うんです。その玉質も見事でしたし、うまくいけばゴールというクロスもありました。ですが、そればかりじゃイカンと思ったんですよね。もっとドリブルで仕掛けないとってね。稲本も充分ドリブルは出来るハズですし、もっと仕掛けていいと思うですよね。そりゃ無謀なのはダメだと思いますが、あまりにも簡単に見方にボールを預けすぎなのはマイナスな印象に映りました。レジェスやフレブみたいにプレイしろとは言いませんが、1度や2度はドリブルで仕掛けてシュートを狙ってほしかったなぁというのが率直な感想。それが古巣アーセネルへの恩返し、ベルカンプ先生の晴れの舞台への恩返しというものではありませんか? ライバルのゲラからレギュラーを奪うためには、そういうアピールは必要だと思いますよ。まぁそのレギュラー争いの前に2人協力してWBAを降格から救うことが一番なわけですが。
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