プレミアリーグ第32節「チェルシー対エバートン戦」雑感  ついに王手&ロッベンの特性!

■ついに2連覇に王手! エバートンに快勝して、次のユナイテッド戦で決まり!?

【ロンドン17日時事】サッカーのイングランド・プレミアリーグは17日、当地などで行われ、首位チェルシーはエバートンに3-0で快勝、勝ち点を88に伸ばし、2連覇へ王手をかけた。トットナムに競り勝った2位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差を残り3試合で9とした。29日に行われるマンUとの直接対決で、勝つか引き分けなら優勝が決まる。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20060418-00000022-jij-spo.html

ついに王手です。今週末はFA杯のため、優勝決定は早くて今月末の4月29日になりますが、その29日の対戦相手が現在2位のマンチェスター・ユナイテッドというのは運命のいたずらか? 直接対決にぜひ勝って優勝を決めてももらいたいですが、まぁそんなに簡単な試合にならないのは確かでしょう。って、ことで王手を掛けることに成功したエバ-トンとの一戦をゴールシーンを中心に簡単に振り返ってみます。

■スタメン:変更は1箇所。ジョーコールに変わってロッベンがスタメン! システムは4-3-3?

ボルトン戦から中一日で迎えたこの試合ですが、チェルシーのスタメンはボルトン戦からほぼ変わらず。ジョーコールの代わりにロッベンが入った変則的な4-3-3という感じでした。GKチェフ、DFジェレミ、ギャラス、テリー、デルオルノ、MFエシエン、マケレレ、ランパード、FWクレスポ、ドログバ、ロッベン。TVでの紹介ではロッベンを左SHに据えた「4-4-2」となってましたが、試合を見た感じではロッベンはFWの位置にいることが多く「4-3-3」であったように見えました。

■前半①:立ち上がりはエバートンペースも、徐々にチェルシーが巻き返して


立ち上がりはエバートンペース? 左右からアーリークロス&マケレレにプレスを掛けてハーフカウンターなどで仕掛けますが、徐々にポゼッションにまさるチェルシーがペースを掴みます。前半10分には右サイドからランパードがクロス、そして12分にはクレスポのポストプレイからエシエン&ドログバと繋ぐ中央突破などを仕掛けます。ですが、うまくシュートまでつなげません。さらに14分にはロッベンが左サイドでドリブルを仕掛け、中央のランパードにパスしてミドルシュートを放ちますが、このシュートはうまく当たらず枠を捉えませんでした。その後も16分、20分に「ロッベンのドリブル」からチャンスを伺うチェルシーですが、そのロッベンのドリブルからパスをもらって打ったエシエンのミドルシュートは、いつもの「宇宙開発」だったりして、なかなかゴールを奪えません。

■ロッベンについて:ウインガーとしては最高ですが、トップ下としては????

さて、ひさびさに先発起用されたロッベンについて。サイドに開いて、足元にパスを受けてからの「個のドリブル突破」によるチャンスメイクは、相変わらず非凡なものをみせてました。ですが、「ドログバ&クレスポ」の2トップとの相性はイマイチというふうにも見えたんですよね。簡単に言えば「連携という面」ではイマイチであったという感じでしょうか。例えば、自らドリブルでしかけて「ゴール前にいる選手を使って」のワンツー突破などは抜群の鋭さを見せるんですが、逆に他の選手がドリブルなどして主体となって攻撃するときに、「うまくサポート」できてないように感じたんですよね。要は「使うほう」は得意だが、「(他の選手)に使われる」のは不得意というか役立たずの場合が多いと言う感じ? なので、たぶんCLバルセロナとのセカンドレグみたいな「トップ下」での起用は、あまり有効でないと個人的には思ってます。何故って? その理由はロッベンはDFを背負ってクサビパスを受けたり、スルーパスなどで攻撃にアクセントをつけたりするのが、それほど得意ではないと思えるからです。という感じで「使われるのが下手」で、トップ下などでのプレイはイマイチに思えるロッベンですが、もちろんそれを補ってなってお釣りが出るくらいの「スペシャルな個人技」=ドリブルからのチャンスメイク&シュートを持っているのは言うまでもないところ。で、そういうロッベンの「個のすごさ」を生かせるのはサイド=ウイングであると思いますし、ロッベンを起用する場合は連携よりも、もうその個人技に賭けるという感じがベストな使い方なのかなって思ったりしています。もちろんロッベンも「組織的な崩し&プレイ」はできないわけではないですし、当然やる場合もあります。あくまで、その割合分量の問題と言いますか、得意か不得意かという話ですので、誤解のないように(笑)。

■前半②:チェルシーが先制! ドログバが刈って、ランパードが決めました!

話を試合に戻します。チェルシーが押し気味のまま試合が進行し、迎えた前半28分。ついに待望のゴールが生まれます。ドログバが相手ゴール前でカーヒルにボールを奪われて、カーヒルがそのままドリブルでカウンターを仕掛けます。ですが、ボールを奪われたドログバが諦めずに追って、ハーフウェラインで見事なスライディングタックルを決めてインターセプト。そのまま反対にドリブルで持ち込み、ゴール前で後方から上がってきたランパードにパス。これをランパードが中央から見事に決めてチェルシーが先制します。ランパードは2試合連発となるゴールでしたが、ゴロの強いシュートは見事! あと、ドログバのインターセプトももちろん見事でしたね。カーヒルを追いかけたその闘志と、運動量と、タックルの技術もすばらしかった。ちなみにボールを奪われたカーヒルはお馴染みオーストラリア代表のMF。この試合でもフィジカルの強さ&思いっきりのよいミドルシュート(チェフが好守で防ぐ)を見せてましたが、このシーンだけは軽率でしたね。代表では要注意人物の1人ですが、このあたりの「軽率なスキ」は突くべきでしょう。<p>というわけで、待望の先制点を上げたチェルシー。その後もロッベンの個人技と中盤のパスワークからチャンスを作りますが、追加点は取れず後半へ試合は進みます。

■後半①:GKチェフ負傷でクディチーニに交代! カーズリーのプレイが試合を決める!?

<p>後半。チェルシーはGKがクディチーニへ変更。前半にギャラスとの接触で負傷しており、大事をとって交代したみたいです(ちょいと心配)。エバートンは変更なし。そして迎えた後半開始早々に、この試合の行方を左右するプレイが飛び出します。エバートンのカーズリーがドログバに危険なタックルをして一発退場。これが試合の行方を決めました。危険なタックルでした。やばいタックルでした。日本代表の小野が、その昔五輪アジア予選で削られたのと似た感じの「危険なカニバサミタックル」でしたが、ドログバが怪我しなくて何より。まぁ普通に危険なタックルであったと思いますし、レッドが妥当でしょう。モイーズは納得してないみたいですが、ありゃ、下手すれば足折ります。まじで。で、このカーズリーの退場でチェルシーは数的有利となり、試合は一方的な展開になります。

まず48分にジェレミが見事なアーリークロスをゴール前に入れ、テリーがボレーシュートしますが、惜しくも浮かしてしまいゴールなりませんでした。ジェレミのクロスボールの質は高かったので決めてほしかったですが、まぁ難しい「ボレー」シュートでしたので仕方がないというところでしょうか? 続く54分。今度はランパードが高い位置でインターセプトして、そのままハーフカウンター。前線左サイドでフリーだったクレスポヘスルーパス。クレスポが切れ込んでシュートするものの、これはGK正面でした。ゴール中央にロッベンがフリーだったので、ここはパスでもよかったかなと思いましたが、まぁストライカーならシュートで正解なんでしょう。そして、迎えた60分にチェルシーが待望の追加点を上げます。右CKから、ランパードが入れたクロスに、後方から走りこんできたドログバがニアサイドでドンピャなヘディングシュート。これが見事にゴールに突き刺さり、チェルシーがリードを広げます。ランパードがアシストしてドログバが決めるという1点目とは「反対の形」でしたが、この2人がゴールに絡めるとチェルシーは強いですね。

■後半②:ジョーコールのシュートはオフサイドですが、エシエンのビューティフルゴールで3点目!

さらに64分、今度は中盤で繋いで中央突破から、最後はジョーコール(ロッベンに変わって途中出場)が、押し込んでゴール。かと思われましたが、これはオフサイドの判定。VTRで見れば「オンサイド」でしたが、まぁこの判定は仕方がないところでしょう。線審がオフサイドと見えたなら、オフサイドで問題なしといような際どいプレイでした。

さらに73分にチェルシーが駄目押しの3点目を上げます。エバートンが自陣ゴール前で「バックパス」の反則をしてしまい、ゴール至近距離からのFKのチャンス。エバートンがゴール前で10人全員が「壁」となり、ランパードのシュートは弾かれるものの、こぼれダマをマケレレが右サイドで拾ってエシエンへパス。エシエンがドリブルで突進し、ペナルティエリアに進入して角度のないところからミドルシュート! これがものの見事にゴール右上に突き刺さりゴール。この試合で再三、「宇宙開発シュート」を打ち上げていたエシエンでしたが、このシュートはすばらしかった。見事でした。まぁリヨン時代にはこういうビューティフルシュートを何度も見せていたわけで驚きでもなんでもないですが、チェルシーでもやれば出来るということです。ようやくプレミアリーグにも慣れてきたという感じ? このゴールで得点感覚を取り戻してもらい、今後、さらに活躍してほしいです(今期は残り僅かですが)。これで勝負ありでした。チェルシーはその後SWPを投入し、カウンターから更なる追加点のチャンスをうかがいますが、まぁ「3点」あれば充分ということで試合はこのまま3-0で終了。チェルシーが危なげなく勝利します。

■総括:攻撃はそれほどでもありませんでしたが、守備の安定感はすばらしい!

ドログバ&ランパードが見事でしたが、勝負の行方は後半早々のカーズリーの退場がすべてでしたね。リードして数的有利なら「負けません」チェルシーは。ただ正直、チェルシーの攻撃はこの2試合と比べるとそれほどよくはなかったと思ってます。3ゴールはどれもすばらしかっですが、攻撃の形自体=流動的なポジションチャンジからの攻撃という点では、この2試合に比べるとイマイチであったと思った次第です。まぁシステムは微妙に違いましたが、ロッベン起用なら、2トップでなくいつもの「4-3-3」のほうがいいのかもしれないと思ったりして。という感じで攻撃はイマイチに見えましたが、この試合の「守備」はすばらしかったと思いました。この試合というか、ここ数試合の守備はいいです。ここ数試合でモウリーニョが起用しているジェレミ、ギャラス、テリー、デルオルノの「4バック」は非常に安定しており、この試合でも危ないシーンはほとんどありませんでした。カーヒルのミドルくらいだったでしょうか? まぁ攻撃している時間が長いので、必然的に守備がよくなっているところもあるとは思いますがね。ちなみにその煽りを受けて(?)カルバーリョとフェレイラのポルトガル代表コンビがスタメンから落ちているのは気になりますが、まぁこのギャラス&ジェレミが入った4バックは無失点という「結果」を残してますからねぇ。ポルトガル代表コンビにはちょいと我慢してもらうのが妥当かと。

そうそう攻撃陣でいいところもありました。この試合は途中出場となったジョーコールはよかったと思いました。ゴールやアシストはありませんでしたが、ボルトン戦に比べ「積極性」があり、チェルシーの攻撃をリードしていたその姿はすばらしかったと思ったんですよね。ドリブル突破のみならず、ポゼッション時にも頻繁にボールに絡んでしたし、中央からドリブル突破してシュートするシーンなどもあり、個人的には「復活の兆し」を感じましたよ。きっとFA杯では「リバプールキラー」ぶりを発揮してゴールを決めてくれることでしょう。ってわけで、優勝まであと1勝となったチェルシーですが、そんな状況でもこの人はやっぱ冷静です。

しかし、モウリーニョ監督は周囲の熱狂をよそに冷静沈着を装う。「相手がブラックバーンや、ニューカッスルだったとしても、我々の望みは同じ。チャンピオンになることだ。ホームだからどうだ、アウェイだからどうだ、次の試合はマンチェスターU戦だとか色々騒がれているけど、優勝するための1試合に過ぎない」と語り、ライバルとの試合を特別視しない姿勢を示す。さらに「私にとって大切なことは、トップでリーグを終えることだ。ベストチームがチャンピオンだ。シーズンが始まって10カ月が過ぎ、ベストのチームが勝っている」と続け、王者然とした自信を見せていた。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060418-00000023-ism-spo

まぁその通りなんですけどね。ただ、やはり決めましょうよ、次で! ユナイテッドに勝って決めましょう。それが今シーズンを美しく終わらせるために必要なことであり、来シーズンを美しく始めるためにも必要なことであると思うんで。その前にFA杯がありますが、当然、これも獲ってくださいな。ファンは欲張りなものですから。
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