ジーコは「セレクター」それとも「監督」!? キリンカップサッカー2006ジーコ会見より考察

■どうなるジーコ日本代表の最終メンバー選考!? ジーコのやり方は「固定的」過ぎる!?

――(ほとんどは固まっていると思いますが)W杯の登録メンバー23人のうち、最後の数人に関してはまだオープンの状態なんでしょうか? 今回の2試合も評価対象にされるのでしょうか? また、4月以降のJリーグでの活躍も評価されるのでしょうか
ジーコ これまで自分のサッカーに対する哲学、自分の考えに基づいて選手選考をしてきたので、それを「固定的だ」と皆さんにとらえられるのは仕方がないことですが、これは強いチームを作るための基本だと考えて選考してきた結果です。しかし、「W杯が明日始まる」「最終リストの提出日が明日だ」ということであれば、今すぐにでも23人を選ぶことができる。ですが、それぞれの試合が今も行われている中で、サッカーというスポーツではまだ何が起こるか分からない、ということを考えれば、選手には「門戸が閉ざされてしまった」と感じてほしくない。最後まで自分の可能性を突き詰めて努力してほしい。
 逆に、以前日本のために戦ってくれたメンバーが最近代表から漏れていても「自分にはチャンスがない」ということではありません。AとBの選手がいて、Bの選手が最近選ばれないとしても、Bの選手が技術的に落ちるかというとそうではない。同じポジションで両選手を比較した場合、あるいは次の試合ではどうかということを考えた場合は、こちらの選手をチョイスする、という監督のオプションもある。だから、チャンスが全くないわけではない。それを信じて最後まで頑張れる良い準備をしてもらいたい。現時点で言えることは、30人から35人のリストの中から最終的に23人を選ぶことになるということだけです。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200604/at00008600.html

こういう話が出てくると「いよいよだなぁ」って思うんですが、思い起こせば4年前の登録メンバーの発表はすごかった。4年前トルシエは中村、名波などを呼ばずに、DFから秋田を大抜擢するという、ある意味「トルシエらしい」選出であったと思っているのですが、今回のジーコがどのようなメンツを選ぶのか興味深いところです。えっ、ほとんど決まっているじゃないかってって? そうだと思いますが、それで何か問題があるんでしょうか? だいたい「4月以降の活躍も評価するのか?」って聞いてますが、そりゃ「評価がプラス」される人もいれば「もう活躍しても手遅れな人」もいると思いますよ。なんと言いますか、どうも日本人は「新戦力」に過度の期待しすぎな人が多い気がするんですよね。確かに最終メンバーに入れる「門戸」は開いている必要はあると思いますし「内部競争」も必要であると思いますが、必要以上に「競争」させたり「テスト」したって意味がないと個人的には思ってます。もちろん、その手法は「監督によりけり」なんでしょうが、私はジーコが言う「選手固定=強いチームを作るための基本」というやり方はそれはそれでありだと思ってます。

■イタリア代表リッピ監督が言う「セレクター」と「監督」の違いとは!? 

代表を率いる今回も、ジラルディーノ、デ・ロッシといった若手を大胆に抜擢して、2006年に向けた世代交代をじわじわと進めていく中で、目の前の現実にはリアリスティックに対応しつつ、徐々にチームのメンタリティを変えていこうということなのかもしれません。試合から一夜明けた今朝の「私はセレクターではなく監督でありたい。代表ではそれが難しいことだとわかっているが、トライする価値は十分あると思っている」というコメントも、その方向を指し示しているように見えます。http://xoomer.virgilio.it/micmec/Blogs/B784973351/C1717346214/E1434053569/index.html

「セレクターでなく監督でありたい」。2004年にリッピが言ったこの言葉。私はけっこう意味深に捉えているのですが、最初はトルシエみたいな、たくさんのクラブからたくさんの選手を招集してやるやり方が「監督的」であり、いわゆる「セレクター」ではないと考えてました。ただ次第に、必ずしも「それ」だけが監督的であるのではないとも思うようになったんですよね。例えばクラブチームでも、チェルシーのモウリーニョやローマのスパレッティみたいに「少数精鋭」で選手を絞り込んで戦術を徹底させてチームを作っていくやり方をする人もいるわけです。まぁこれって当たり前なんですが、要はどんあチームでも多かれ少なかれ「選手を固定」して戦術を徹底させる必要があるわけで、そうやってチームを作っていくのも「監督的」であると思うわけです。ちなみにモウリーニョは、一軍以外の「下部組織」の選手にも同じ戦術を徹底させて仕込んでいるし、そういった若手に対して「一軍への門戸」は開いているとは思うのですが、じゃそういう若手をプレミアリーグやCLの試合にバンバン抜擢して若手を起用するのかといえば、それはないわけですよ。で、ジーコ日本代表に話を戻しますが、例えば4月に今まで代表に召集したことないJで活躍した選手がいたとして、そういう選手をドイツW杯にバンバン抜擢するべきかいえば、それはちょっと違うのではと言いたいわけですよ。もちろん、そういう「勢い」を大事にするやり方もあるとは思いますよ。ただ、そういう「抜擢方法」こそ、まさに「セレクター」であると思いますし、「監督的でない」と言ってしまうのは単なる揚げ足取りと思われるんでしょうか? それよりもある程度「選手を固定」して、そこから特にサプライズもなく選手を選ぶ方法のほうが監督的であると思うしだいです。もちろんより多くの選手に門戸を開くのは間違いでないと思いますし、そこから「セレクトする」のがいいとは思いますが、そのセレクトする時期やタイミングがあるのではないかって言いたいわけです。ちなみにトルシエの採集メンバーでの秋田抜擢は「セレクター的」であったと思うのは私だけでしょうか? まぁ代表監督は多かれ少なかれセレクターであると思ってますし、良くも悪くも「セレクター的」であるところが必要であると思ってますが、はたしてジーコは「セレクター」となれるのかなれないのか注目したいですね。
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