CL「ミラン対リヨン第2戦」雑感 セルティックのリーグ優勝についてもちょいと

■セルジーニョを中心とした「左サイドからの攻撃」とシェフチェンコの「動き」

ミラン対リヨン戦。これは簡単に。インザーギの活躍(復活)が勝敗を決めたのは確かでしょうが、そのゴールを中心に書いてみたいと思います。その前に、気がついた点をいくつか。<p>まずミランのセルジーニョがサイドバックにコンバートされたというのはなんとなく知っていたんですが、このCLリヨン戦を見る限りとても今年から新たにSBをこなしている選手とは思えないくらいのプレイぶりに驚きました。彼がこの試合でミランの攻撃のキーマンであったと言っても過言でないくらい? で、そのセルジーニョを中心とした「左サイドからの攻撃」でリヨンDFを崩していたミランですが、MFセードルフやFWシェフチェンコの「仕掛け」がそれを可能にしていたように見えました。特にシェフチェンコのオフザボールの仕掛けが見事で、それが結果としてセルジーニョの攻撃参加を助けたのではないかと思ってたりします。

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で興味深いシーンがあった。中田英がFWの2人に「SBの外側に回り込むようにしてパスを受けろ」とジェスチャーで指示をしていたことだ。
 ボスニア・ヘルツェゴビナのようなゾーン&ラインディフェンスを採るチームは中央に収縮する傾性がある。4人の選手が一直線上に並んでいるのに隙間を空けていたらスルーパスを通され放題になってしまうので当たり前なのだが。
 そこでワイドに開くウイングの役割が現代サッカーでは重要な意味を持ってくる。サイドの高い位置に早い段階で起点を作り、相手のDFラインを横に開かせてフィールドを広げる。そうすれば中央に風穴を空けやすくなる。http://blog.livedoor.jp/znet/archives/50759090.html

上はお馴染みZ-NETさんのブログから引用させていただきました。この「2トップのウイング的仕掛け」を、この試合でミランのFWシェフチェンコが頻繁に行っていたように見えた次第です。特に左サイドに開いてボールを受けるシーンが多かったように見えたのですが、それによってリヨンDF陣の「右サイド」(ミランからみて左サイド)が混乱していたように感じたんですよね。要はシェフチェンコが「左ウイング的」になることでセードルフとセルジーニョとの3人で左サイドを突き、その結果リヨンに対して「左サイドで数的有利な状況」を作り出していたと。それに対してリヨンのDF陣がうまく対応できなかったのではないかと思っているのですよね。まぁミランの先取点は、それとはちょっと違うんですが、その「左サイド」を崩して生まれています。ってことでゴールシーンについて。

■ミランの2つのゴールシーンをチェック! カウンターと高さとミス!?

【ミラン1点目】ミランが高い位置でインターセプトして「ハーフカウンター」。中央でシャフチェンコがポストして左サイドのセードルフへ展開。左サイドを突破したセードルフが絶妙のセンタリングを上げ、これをピッポが頭で押し込んでゴール。

このゴール。まず注目すべきは「カウンター」であったということ。ベンフィカ戦でのバルセロナの1点目と同様に「高い位置で奪って手数をかけずゴール」だったんですが、ポゼッションサッカーを基調としながら「カウンターからゴールを演出」というのは、現代サッカーの1つの理想系というところでしょうか? で、どちらも確実にゴールを決めれる「決定力」を持っているところがポイントだと思うんですが、ゴールを演出したセードルフのセンタリングはすばらしかったし、決めたインザーギの「シュートまでの動き」と「ヘディングシュート」もすばらしかったのは言うまでもないところです。特にインザーギですが、あのロッシを思わせるゴール前での相手DFのマークのはずし方、ポジショニングの絶妙さ、シュートの正確さはやっぱすばらしい。ちなみに、ああいうゴールを可能にしているのが彼の「ひょろっとした体型」な気がしているんですが、意識して筋肉つけないようにしているんでしょうかね? まぁあの体型だとどうしても「怪我がち」になると思うんですが、それを恐れてフィジカルを鍛えすぎると「インザーギらしさ」がなくなってしまう感じがするんですよね。そのあたりの「フィジカルと動き」の関係は詳しくはないのですが、専門家の方の意見をきいてみたいところです。

【ミラン2点目】後半終了間際。左サイドバックに入ったマルディーニが放り込み、これをリヨンDFが後逸。ボールはシェフチャンコに渡り、そのままミドルシュート。ポストに跳ね返ったところをインザーギが押し込みゴール。

まずポイントはリヨンのDFのミス。意外にも高さが弱点だったんでしょうか? この後の3点目のロングボールの処理ミスが起点となってバックパスを奪われゴールを許しているんですが、この2失点目の「ロングボールの処理」は、ほんとお粗末でした。こういうミスしてたら勝てません。一方ミランではシュートしたシェフチェンコが見事でしたが、「ロングボール攻撃」はリヨンのDFを分析した結果の狙ったものだったのか、それとも「やけくそ」から生まれたものだったのかは気になるところ? 同点で迎えた終盤に、アンチェロッティはマルディーニをSBに入れてセルジーニョをウイング的に使う「4-4-2?」もしくは「4-3-3」に変えてきたんですが、やっぱ今年も困ったら「この形」だったんですかってちょろっと思いました(笑)。開幕前は「3バック」を掲げたり、ビエリ&ジラルディーノを補強して「ポストプレイヤーを駆使した攻撃」を狙ったりと、今までとは違うオプションを模索していたアンチェロッティでしたが、結局、今シーズンは変化なし? 昨シーズン同様の「カカを中心としたカウンター」が基本的な武器で、秘密兵器は「セルジーニョ頼み」なのかなって思ったりしたわけです(笑)。まぁもちろんインザーギは復活したし、SBセルジーニョという武器が増えたのは大きいと思いますが。ちなみに、もうセリエAでも3バックはやってないんでしょうけね? セルジ-ニョSBで目処たったので4バックでOKということなんでしょか? 

ベンフィカを破ってチャンピオンズリーグの準決勝進出を決めたバルセロナのライカールト監督は、次に対戦するミランについて語った。
「面白い試合になるだろう。ミランの方が有利だ。ミランは何年も前から高いレベルを維持している。優れた選手をそろえており、かなり攻撃的なプレイをする素晴らしいチームだ。何かチームに手を加えるかって? それは先に選手たちに言うことだ」http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060406-00000017-spnavi-spo

ライカールトはこういっているみたいですが、当然、本心は違うことでしょう? 私的にはミランがバルセロナに勝つためには「ジラルディーノ」がキーマンになる気がするんですが、ただインザーギも調子いいですしねぇ。まぁインザーギを使う場合は、彼を「生かせるかどうか」がポイントとなるのは言うまでもないのですが、そのあたりのアンチェロッティのFWの起用法がカギを握るんでしょうかね?

■ジュニーニョのFKはやはりすばらしかった! FKを蹴れる選手の価値は高まっている!?

リヨンについて。ジュニーニョのFKはさすがでした。何種類のキック持っているんでしょう? 無回転シュートは基本ですが、ゴールにつながった「落ちるシュート」は魔球かと思いました(笑)。まるで野球のピッチャー!? 西部氏が言っているようにボールが進化してフリーキックの威力が増しているわけで、こういうすばらしいFKを蹴れる選手の価値は高まっていると思います。あと、この試合ではチアゴが出場停止で見れなくて残念だったんですが、ペドレッティを使わなかったところは「アウェイ」だからなんでしょうかね? まぁウリエの懸命な判断だとは思いますが、ペドレッティは来シーズンいないんだろうなぁって思ったりして(思えば、マルセイユでトルシエは彼をよく使ってましたよ)。今シーズンから指揮をとっているウリエですが、開幕戦は「やばい」感じでしたが、見事にチームを作ったのは評価したいです。ただ、このチームはやっぱ前監督のルグエンの財産で成り立っているところもあると思うので、来年以降の采配に注目か? そのためには主力の残留がポイントとなると思うんですが、ディアッラをユナイテッドが狙っているという噂があるんでしたっけ? そういえばルグエンは来期レンジャーズの監督になるわけで、もしかしたらリヨンの教え子から何人か引き抜きを狙っているのかもしれないですね? ってことで、強引に話をCLからスコットラッドへ持っていこうとしているわけですが(笑)、CLの陰に隠れてスコットランドでセルティックがリーグ優勝したみたいですね。

■セルティックのリーグ優勝と来期チャンピオンズリーグへの期待!?

【グラスゴー(英国)5日時事】サッカーのスコットランド・プレミアリーグで5日、MF中村俊輔が所属するセルティックが当地でハーツに1-0で競り勝ち、勝ち点を82に伸ばして2季ぶり40度目の優勝を果たした。残り6試合で2位ハーツに勝ち点差20をつけた。中村は右MFで5試合連続先発出場、得点には絡まず、後半13分に退いた。
 中村は3年間在籍したレッジーナ(イタリア)から今季、セルティックに移籍。主力として活躍し、リーグ戦はこの日まで29試合出場、4得点8アシストをマークした。
 欧州の主要リーグで日本選手所属チームが優勝したのは、2000~01年にイタリア1部リーグを制したMF中田英寿(現ボルトン)のローマ以来。セルティックは今季、スコットランド・リーグ杯と合わせ2冠、来季の欧州チャンピオンズリーグ本戦出場権も確保した。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060406&a=20060406-00000022-jij-spo

思えばセルティックの今シーズンは「CL予選敗退」という信じられない失態から始まったわけですが、そこから見事にチームを作ったストラガンに拍手を送りたいです。そして中村。ぜひとも来シーズン残って、このセルティックの主力としてCLを戦ってもらいたいです。どこまでやれるのかは非常に楽しみなんですが、日本人初のCL決勝トーナメント行きを目指してもらいたいですね。まぁその前にW杯があり、そちらでも決勝トーナメントに行ってもらいたいわけですが。
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