ジーコ日本代表のスコットランド戦プレビュー 4バックとボランチの関係と、ボランチの意味

■スコットランド戦は4バックをテスト!? ポイントはボランチとDFのバランス!?


――ボランチで起用したいと言っていた小野選手を、前の試合では途中からトップ下で起用した意味を教えてください
 ポジションの固定はしていない。彼が生きるポジションは、マークされていない状況でフリーでボールを持って前が見られるポジション。後ろから飛び出していくと生きると思う。後ろの方から始めて、途中でポジションチェンジしながらトップ下をやり、マークが厳しくなったらまた後ろの方に下がり、ほかの選手がカバーする。「ボックス」でも「ひし形」でも自由にできる。後ろ(DF)が4人なら、前を2人にして、引き気味から前に飛び出していってもいい。彼ほどの技術なら、どこでも行けると思うので、明日も試合の流れによってどうするか、本人たちも含めて考えるだろう。
――明日は点差をつけて勝ちたいというお話でしたが、スタメンの11人はそのこととリンクしてきますか? 小野選手には攻撃的な部分でかなり期待しているのでしょうか
 3点差をつけて勝つということ(日本の優勝条件)で、明日のスタメンを特別に意識したわけではない。むしろ意識したのはエクアドル戦の時だ。どのチームが相手でも攻撃的に、失点をせずにということを考えて送り出すつもりだ。3点差をつけるといっても、まず最初の1点目を取ることが大事なので、とにかく最初に1点を取って、そして失点をしないことから始めたい。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200605/at00008996.html
ジーコのインタビューから。どうやら、4バックをテストするみたいですね。ジーコは「エクアドル戦」を意識したと言ってますが、本音はその試合よりも「ボスニア戦」? つまりボスニア戦で2失点して乱れた4バックの守備がどれくらい機能させることができるかというのが最大の見所であり、ぶっちゃけキリンカップ優勝なんてどうでもいいわけです。ジーコ日本代表の守備面での最大のポイントは、4バックにせよ3バックにせよ「ボランチとDFの連携」だと思っているのですが、明日の場合、福西と小野の2人のバランスの取り方には注目したいですね。
「スコットランド対ブルガリア戦は前半しか見ていない。すきを見せないようにしていかないといけない。(ブルガリア戦で出た修正点は)特に失点したシーンでの球際とか、試合の入り方とかをもっと考えないといけない。相手がどう攻めてきても対応できるように。例えばサイドに(ボールが)入ったら誰がカバーするかとか。(ゲーム形式の練習がなかったことについては)試合の中で決め事を確認するようにしたい。(4バックについては)ディフェンスの4人と中盤の選手との距離が離れるのを避けるようにしたい」http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20060512-00000024-spnavi-spo.html

宮本が言うように「距離」はポイントになると思いますが、もちろんそれは攻守の状況に応じて変わってくると思いますし臨機応変に対応できることが求められると思う次第です。特にボランチはたぶん基本的には福西が守備的、小野が攻撃的という役割なんでしょうが、90分間その役割ということはないわけです。これは小野の変わりに中田英が入っても同じ。状況によっては福西が攻撃に出る場合もあるし、そうなったら小野なり中田英なりが守備的に振舞う必要があるわけです。その時=つまり小野や中田英が守備に回るときの、DFとの距離感、連携がうまく取れるかが守備面の大きなポイントになると思っているんですよね。例えば状況によってCBの位置に入ったり、SBのカバーに入れるか。プレッシングだけでなくリトリートして守れるかなどなど、気になるポイントはいくつかあるわけですが、明日は小野がそのあたりのプレイをどうこなすのか注目するのもありかもしれません。まぁそれよりも前線からのプレスのほうが重要と考えている方もいると思いますし、それももちろん重用だと思いますが、ジーコ日本代表でピンチとなるときは「サイドチェンジ」されて前線からのプレスが利かなくなった時の対応だと思うワケです。それに対してサイドチェンジされない、前からのプレスを死に物狂いで絶えず行うという守り方、考え方もあると思いますが、私はそれよりも前線からのプレスが利かなかった時の守り方をある程度できるようにする方が得策である気がするんですが…。

■ボランチとはブラジル語ですが、その意味は!? 福西と遠藤に求めたいもの!

あとボランチの攻撃面についての注文もあわせて。アメリカ戦では中盤のボランチ(そのときは福西&遠藤)が「ゲームメイクできない」と言うか「積極的にゲームメイクしない」場合があったわけですが、明日はそういう状況に陥らないようにしてもらいたいです。まぁアメリカ戦はコンディションの問題とかピッチの問題とかあったとは思いますが、それを差し引いてももうちょっとなんとかできたんじゃないかって思うところがあったりするわけです。せめて「ゲームメイク」する気持ちは持とうよ。チームの舵取りという意識を持とうよと。で、明日の試合では、ぜひともこの2人に「チームの心臓という意識」「他の選手を動かす、生かす意識」をもって臨んでもらいたいわけです。オフザボールの動きで全体のバランス取るとか、オフザボールの動きで機を見てスルスル上がって攻撃参加するのもいいですが、そうではなくてボールをもった時に、他の選手へ「メッセージ」を伝えていただきたい。もちろんオフザボールの動きでもメッセージは伝えることが出来るとは思いますが、ただそのメッセージ性は薄いと思うわけです。思い浮かべていただきたい。あなたがボールを持っているとしましょう。であなたの持っているボールに対して、味方がパスを要求するとします。正面で手招きして「俺にパスをよこせ」とアピールするもの。あなたの背中の方から猛スピードでウェーブの動きを見せて、腕を使って前方を指差して「ここにボール出せ」とアピールするもの。抜群のタイミングでフェイクをかまして相手のマークを振り払って目でパスくれと合図するもの。3人の誰にもパスを通せる状況だとします。当然、誰にパスを出すかは「あなた次第」なわけで、「あなたの意思」が最優先されるわけです。どんなすばらしいオフザボールの動きを見せても、それを使う使わないかはあなたの裁量次第逆にあなたがボールを持っていないとしましょう。パスをもらうために相手のマークを振り払いフリーとなってボールをもらうための「メッセージ」を発することになるわけですが、パスをもらえるかどうかはボール保持者の考え次第なわけです。ってまた「オフザボールとオンザボール」の話になってしまっているわけですが(笑)、この際だからここで再度言っておきましょう。

■またまたオフザボールとオンザボール論。もちろん両方大事ですが…

オフザボールの動きは当然必要です。サッカーでは、ボールを持っている時間は多くて5分と言われており、残りの85分はオフザボールの動きなわけで、それが大事なのは当たり前です。ただ言いたいのは、オフザボールの動き以上に、ボールを持った時のプレイが重要であるということです。当たり前のことだと思うのですが、この当たり前だと思われることをあまり重要視してない選手やサッカーファンの方もいるみたいですので、あえて書いてます。だって逆に守備面から考えてもそうでしょ。ボールを持っている相手に対してプレスを掛けたり、インターセプトを狙ったりするわけで。もちろんボールを持ってない相手へのマークも重要ですがね。って話がまとまらなくなってきたので、この話題はこの辺で。

で、それを踏まえてジーコのインタビューを再読。上で「小野が生きるのは、フリーでボールを持って前が見られる」状況であり、「ポジションチェンジ」という言葉を使っているわけですが、これって言い換えると「オンザボール」のプレイを有効にするという目的のために、オフザボールの動きを取り入れてフリーとなれるようにしようと言っているわけです。目的が「オンザボール」で、そのための手段として「オフザボールの動き」という関係。これがもし、逆になってしまうというか、オフザボールの動きをすること自体が「目的」となってしまうなんてことは、ありえないわけですよ。

で、それを遠藤と福西に言いたいわけです。「オフザボールの動き」を目的にするなと。もっと「オンザボールのプレイ」でメッセージを発せよと。もちろん本人たちには、あくまで手段として「オフザボールの動き」を考えているとは思いますし、オンザボールの重要性もわかっていると思います。ですが、どうもオンザボールのときのメッセージ「ボールを持ったときの自己主張」が足りない気がしてしまうんですよね。もちろん全員があまりにオンザボールのことばかり考えていると、自己主張ばかりしてしまうと噛み合わないのも事実だと思います。自分がボールを持っていないときは「最高のオフザボールの動き」をする必要は当然あると思うわけです。で、それと同様にボールを持ったときは「最高のオンザボールのプレイをする必要がある」と言いたいわけです。オンザボールのスキルは、たぶん小野に一日の長があると思います。なので小野が「ゲームをメイクする」ほうがチームとして機能すると思いますし、小野が「フリー」になれるように遠藤や福西がオフザボールの動きで黒子として徹するのは、それはそれでただしいと思います。ただ小野がより生きるため機能するためには、遠藤や福西もボールをもった時に、ある程度はゲームメイクを意識した「パス」や「ポジショニング」ができるにこしたことはないと思うわけです。小野にせよ中田英にせよ、対戦相手は厳しくマークしてくるのは間違いないわけです。そのような状況のとき遠藤や福西が変わってゲームメイクできればそれに越したことはないですし、たとえできなくても小野や中田英へのマークが少しでも分散できたり、相手DFが混乱してくれたらそれはそれで大歓迎なのですから。

って感じでダラダラ書いてきましたが、兎も角スコットランド戦でのジーコ日本代表のすばらしいパフォーマンスをきたいしてますということで。

■おまけ:あらら幹部が総辞職! どうなるユベントス!? 

幹部による審判への不正行為疑惑で騒動の渦中にあるユベントス。疑惑は広がる一方で、現地時間11日(以下現地時間)には、そのイタリアサッカー界屈指の名門チームの幹部が総辞職する事態となった。ロイター通信が報じている。
 事の発端は、ユベントスのルチャーノ・モッジGMがFIGC(イタリアサッカー連盟)幹部に、試合の審判に特定人物を選出するよう求めた疑いが持ち上がったこと。両者の電話での会話が盗聴されて捜査を受けるという一大スキャンダルにより、ユベントスの幹部は責任をとる形で総辞職することとなった。なお、FIGCでは、フランコ・カラーロ会長らがすでに辞任している。
 今回の件ではほかにも、不正行為の中心人物と目されるモッジGMの息子が経営する大手代理人事務所『GEA』に「脅迫や暴力を用いた不正の疑いがある」として捜査のメスが入っており、ユベントスのアントニオ・ジラウドCEOも選手の移籍に関する粉飾経理の容疑で取り調べを受けた。また、違法行為に関わった疑いのある審判員や複数セリエAのチームにも調査が行なわれているとの報道もある。
 ユベントスは現在、残り1試合となったセリエAで首位だが、14日の最終節で2連覇を決めたとしても、素直に喜べない状況となった。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060512-00000052-ism-spo

なんか、ユベントスがすごいことになってます。まぁユベントス的には早めに手を打ってドロンって寸法なんでしょうが、この時期にこういう疑惑が持ち上がったのは、やはりベルルスコーニ落選の影響とかあるんでしょうかね。政治的な問題? それとも、そうではなく、他の影響? そういえば昨年もたしか残留争いを巡って「盗聴スキャンダル」があったように記憶しているんですが、誰がどういった目的で「盗聴」しているのかは気になるところです。今年は例のイングランド代表のエリクソンを辞任に追い込んだスキャンダルもあったわけですが、マスコミががんばっているのか、それともマスコミを使って「仕掛けている人物」ががんばっているのか? そのあたりの真相はわからないわけですが、水面下でいろいろあるのは確かでしょう。たとえば上で紹介されている代理人事務所『GEA』に関しては、以前からいろいろな噂があるわけですが、こんなニュースもあるみたいです。 

ナポリ検察の捜査によれば、ユベントスのジェネラル・ディレクター、ルチアーノ・モッジが、マルチェッロ・リッピ監督に圧力をかけ、GEA社関連の選手を後押しした可能性があるとのことだ。
 モッジをめぐる騒動は、鎮静化する気配を見せていない。息子アレッサンドロが経営するGEA社の代理人が担当する選手たちを代表チームに招集させようと、モッジはユベントスの元監督で現在イタリア代表を率いるリッピに何度か電話をしたようだ。
 検察はこの件が重大な刑事問題とはとらえていないが、モッジにとってまた新たな疑惑であることは確かだ。モッジは審判に圧力をかけた疑惑でも検察の捜査対象となっている。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060512-00000006-spnavi-spo

リッピ監督は限りなくクロに近いと思っているのですが、エリクソンの時みたいにこの事件が大きくなる可能性はあるんでしょうかね? そうなれば当然、W杯の影響も必至なわけですが、これから1カ月間くらいのイタリアの動きは注目かもしれませんね。

テープには移籍の裏工作といえる発言も。インテル・ミラノから獲得する直前のDFカンナバロには「あの酔っぱらい(インテル会長)にクラブを出たいと君が言えば、後はこっちでうまくやる」と話している。 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20060512-00000037-kyodo_sp-spo.html

「後はこっちでうまくやる」ですか。まさに現代版「ゴッドファーザー」という感じですな。まぁ、うちのロシア系のボスにも、いつこういう手が回るかわからないので、けして他人事ではなかったりするんですがね。南無阿弥陀仏。
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