イングランド代表について クラウチよりもSBキャラガーがすごいんですよ!

■イングランド代表をジャマイカ戦からチェック! すばらしかったのは…

イングランドは3日ジャマイカに6-0で大勝し、右足骨折のFWルーニー不在の不安を振り払った。オーウェンが1ゴール2アシスト、クラウチが代表初のハットトリックとFWが5得点に絡む大活躍。エリクソン監督は「今日は最高。初戦で使う」と、10日のW杯初戦トリニダード・トバゴ戦での2トップの先発を明言。ルーニーの代役が見つからず、層の薄さが懸念されたFW陣に光明が見えた。http://germany2006.nikkansports.com/paper/p-sc-tp3-20060605-0027.html

イングランド代表について。3日に行われたジャマイカとの親善試合見ましたが、確かにこの試合のルーニー&クラウチはよかったですね。まぁ、もともとオーエンには電柱タイプのパートナーが合うと思っていましたし、ユーロの時からイングランドにはクラウチ(当時はアストンヴィラ?)か、ビーティが必要だと思っていたんで、この2トップは納得なんですが、この試合のクラウチのハットトリック決めた決定力はアテにしないほうがいいとは思います。ってわけで、ジャマイカ戦から見たインググランド代表を、ゴールシーン中心に書いてみます

まずスタメンですが4-4-2でした。DFはリバプールのCBキャラガーが右SBに入り、CBはテリー&リオ。左SBはアシュリーコール。MFは左からベッカム、ジェラード、ランパード、ジョーコール。FWオーエン&クラウチでした。

まずイングランド代表の戦術ですが、一言で言えば「リアクション&カウンター」。フラットな「4-4の2ライン」を敷いて、スペースを消す守備からカウンターというのが得意な戦い方。ですが、そういった「リアクション」のみならず、自ら仕掛けてゴールを奪うこともできます。

で、このジャマイカ戦は、その「自ら仕掛けてゴール奪う」部分が試されたわけですが…。まずは一点目から。


【イングランド1点目:前半11分:ランパード】FKから。GKのロビンソンがゴール左へロングボール。これをクラウチが落としてオーエンが受け、さらにオーエンが中央へバイシクル気味にセンタリング。ペナルティエリアあたりにいたランパードがこのセンタリングに反応して力を抜いてコースを狙ってシュート。コレが決まりイングランド先制!

クラウチのポストからオーエンが裁いて2列目が決める! ある意味イングランドの理想の形とも言えそうですが、ジェラード&ランパードがどれだけフィニッシュに絡めるかというのはイングランド代表の攻撃陣の1つのバロメーターとなりそうですね。この試合でも何度かランパードとジェラードがFWを追い越してボールを受けるシーンがあったのですが、こういう形になると、もう得点の匂いがプンプンなわけです。ランパードはミドルシュートを打つまでのポジション取りと、豪快ではないがGKの動きを見た「うまい」シュートでゴールを狙える。一方ジェラードは、こちらも爆発的なフリーランニングからフリーでボールを受けるのが得意で、早くて力強い弾丸シュートでゴールを狙える。この得点力ある2人の中盤がいれば、FWがポストプレイやサイドに開いてアシスト役に回っても全然問題なしなのはイングランドの強みでしょう。


【イングランド2点目:前半16分:オウンゴール】クラウチのポストから左サイドを突破するジョーコールが倒されFK。ベッカムが入れた鋭いキックがジャマイカDFに当たってそのままゴールイン。
【イングランド3点目:前半28分:クラウチ】左サイドCK。ベッカムが入れて、ファーから中央へ走り込んできたクラウチがボレーシュート。これがジャマイカDFに当たりゴール。

さらに中盤にはベッカムというFKの名手がいるわけです。彼の存在はやはり大きい。CKやFKからベッカムが上げてテリーやキャラガーヘッドでゴールとうのは容易に想像できます。ちなみにクラウチは背が高いですが、ヘッドでゴール奪うのはあまりうまくないです。


【イングランド4点目:前半30分:オーエン】左サイドでのポゼッションからランパード、テリー、リオと回して、その最終ラインからリオが縦へスルーパス。オフサイドラインギリギリのところを抜けだしたオーエンがGKを交わしてシュート。

テリー&リオがきちんとパスを捌けるCBであるのはポゼッションサッカーでは重要なこと。テリーはモウリーニョになってから「パスが進化」したんですが、イングランド代表にとってもこのCBを中心としたパス回しは重要です。リオはボランチやれるくらいですから、このオーエンへのスル-パスなんざお手の物。しかし、オーエンはこういう裏を取る動きはほんとうまいです。


【イングランド5点目:後半66分:クラウチ】ボールポゼッションから右サイドでベッカムがボールをキープ。後方からすばらしいタイミングでオーバーラップしてきたSBギャラガーが右サイドを抜け出してペナルティエリア横からゴロのセンタリング。クラウチが押し込んでゴール。

今回のジャマイカ戦での一番の驚きは、右SBに充分ギャラガーが務まることがわかったことでしょう。たしかリバプールでもSBでプレイしていたことがあると思うんですが、ここまで「すばらしいSB」だとは思ってませんでした。このゴールシーンはもちろん、その他のプレイでもタイミングのいい「上がり」を見せてました。ベッカムはアーリークロスが得意なんですが、それだけでなくサイドでしぅかりとボールを保持できる基点となれるのがうまい。で、このベッカムのボールキープできることによって、SBが効果的に攻撃参加していたのが印象的でした。攻撃力から言えばキャラガーよりも左SBのアシュリーコールなんでしょうが、アーセナルと違ってイングランド代表ではジョーコールが左サイドであまり基点となれないで攻撃参加できないんですよね。まぁジョーコールはその分ドリブル突破や中に絞ってフィニッシュに絡むことが出来るのが魅力ですが、アシュリーコールの攻撃力を生かすことを考えるなら他の選手のがいいかもしれません。何はともあれ、右サイドバックのキャラガーはすばらしい。イングランド代表のキーマンになるかも。


【イングランド6点目:後半88分:クラウチ】途中交代の左SHダウイニングがゴール中央へクサビパス。オーエンがポストとなって落としたボールをクラウチがペナルティエリア外から右隅へゴロのすばらしいシュートを決めてゴール。

 オーエンがポストでクラウチがシュート。役割が反対な気もしますが、この形からのゴールはけっこうあるかも。オーエンは動き出しがいいので、バイタルエリアで起点になることが多いんですよね。まぁフィジカル的に長い時間保持するというよりも、「顔を出してはたく」というイメージですが、クラウチのシュートの精度がこの試合くらいあればイングランドの2トップは脅威ですな。

ちなみにイングランドは後半ダウニング&レノンのスピード系サイドハーフの4-4-2で戦ってました。ただ、このスタイルですが、この試合見る限りではそれほど怖くない。レノンにせよダウイングにせよスピードはあるけど「1対1」はそれほど強くないので、SBが裏のスペースをケアしていれば活躍できない感じか? やっぱボールを持ててセンタリングやシュートが打てるベッカム&ジョーコールのコンビがファーストチョイスだよなぁって思ったりして。

というわけで、FWルーニー待ちのイングランド代表ですが、復帰するまではクラウチにがんばってもらうということになりそうです。まぁイングランドの場合、ジョーコール、ランパード、ジェラード、ベッカムと中盤の全員が得点力あるので、彼らが積極的にゴールを狙って試合に臨めば問題ない気もします。あと、もう1度言いますがSBキャラガーはマジでいいですよ。活躍の予感。
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