いよいよドイツW杯決勝!「イタリア対フランス」戦大予想&プレビュー!?

■ベンゲルが懸念するフランスのフィジカルコンディション…。確かにそうですが、ドメネクには「秘密兵器」がいた!?

最大の懸案事項はフィジカルコンディションが落ち始めていること。体調はブラジル戦をピークに、緩やかな下降曲線を描き始めた。危険な兆候だ。決勝までに回復の時間が果たして十分なのか、それが心配だ。フランスは年齢層が高いために回復力が遅くなる。イタリアの方が1日休養が長いという事実を重ねると、不利な状況だが、復調を信じている。準決勝は決勝進出を逃したくない気持ちだけで必死に戦った。決勝戦はカップを掲げるために戦う。もっとポジティブな気持ちで試合に臨めるわけだから。http://hochi.yomiuri.co.jp/column/wenger/news/20060707-OHT1T00135.htm

さて、いよいよ決勝戦ですが、ベンゲルが指摘する「フィジカルコンディションの差」でイタリアが有利なのかなぁ。確かにフランスは高いし、イタリアのが1日休養が長いし…。と思っていたらこんな記事を発見しました。

立役者は、屈辱にまみれた02年敗退の反省から、今大会初めて帯同しているトレーナーのロベール・デュボーネ氏(39)。15年間フィットネスコーチを担当した仏リーグ5連覇中のリヨンから、ドメネク監督が引き抜いた体調管理のスペシャリストだ。
 持論は「サッカーは持久力」。今大会はベテラン揃いを考慮し、「走力回復を最重要課題に置いている」という。特徴はサッカー以外のトレーニングも有益という観点から「車の運転」や「氷河登山」などを積極的に取り入れていること。時には宮殿の庭を練習場に選ぶなど、気分転換のスパイスを利かせるのがデュボーネ流。
 なかでも、シーズンの後遺症が出ていたジダンをあえて特別扱いせず、全体練習でチームに溶け込ませることを優先するなど、細やかなメニュー作りは、ジダン復活の最大要因として、高く評価されている。
 アンリは「チームに一体感を与える。『疲れて練習を離れたい』時にも、なぜか『みんなと一緒にやらなくては』と思わせる。彼は何も言わないのに」と、聖職者の資格も持つというデュボーネ氏を絶賛している。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20060707-00000000-ykf-spo

現代サッカーではコンディションの調整が重要なウエイトを締めると思っているのですが、フランス代表がリヨンからフィジコを引っこ抜いていたとは知りませんでした。やるなドメネク。私もすっかり騙されてましたが、この監督、キテレツ&バカな振りしているけど、実はやり手ですなぁ。なかなかどうして侮れません。日本代表にもこういうフィジコがいれば、もしかしたらW杯で違った結果を出せたかもしれないのにと思ったりして。ジーコのせい? 協会のせい? ちなみにトルコのフェネルバフチェに就任が決まったジーコですが、なんでもエドゥのほかに元ブラジル代表のフィジカルコーチであるサンターナなる人物も連れて行くことみたいですが……。日本代表のフィジコは彼ではありませんでしたね。まぁ、そういうことです。

■どちらも堅守でここまできたわけで先取点がモノを言うのは間違いない!?

ということで両チームのフィジカルコンディションが気になる決勝戦ですが、フランスのデュボーネ氏ががんばってフランス代表のコンディションを回復させることができれば、かなりいい試合になるのは間違いないでしょう。どちらも堅守でここまできたわけで先取点がモノを言うのは間違いないわけですが、「ポルトガル対フランス戦」みたいにガチガチの試合展開になるんでしょうかねぇ?? 私の予想ではボールポゼッションではフランスが上回る気がします。

■イタリアの攻撃スタイルは「縦ライン」でのスピードによる崩し!?

確かに今大会のイタリアは攻撃的ですが、そのサッカースタイルは「縦」であるところは変わってないと思うんですよね。つまりボールポゼッションから揺さぶって崩すというよりも、ピルロからFWのトニへの「縦」のクサビパスや、同じくピルロから相手DFの裏を狙ったパスにMFペロッタやカモラネージが「オフザボールの動き」で一発を狙うという形が基本。



【イタリアの縦攻撃】

              CB○テュラム     CB○ギャラス
    SB○サニョル ↑       ●トニ(ポスト)     SB○アビダル ↑
           MF●ペロッタ                       MF●カモラネージ
                      ↑
                     (タテパス) 
                      ↑
                    MF●ピルロ

■フランスの攻撃スタイルはカウンター&ポゼッションからの崩し!?

一方のフランスですが、まぁこちらも「引いたプレス」からのカウンターという形も功を奏しているですが、ジダン、ビエラ、マケレレの3人のMFと、マルダ、リベリ、アンリのFW陣のパス回しから「ボールポゼッション」して崩すこともできるわけで、決勝戦では相手が相手だけにそんなフランスの「ポゼッションサッカー」が見れるのかなぁと思ってたりします。で、ここで注目したいのが、ワントップのFWアンリとMFジダン、ビエラのポジショニングですね。アンリは前線でポストプレイして「基点」となるプレイもできるんですが、それだけでなくサイドに開いて「ウイング的にプレイ」することもあるんですよね。で、その代わりと言っては何ですが、ポゼッションでボール回しているうちにMFのジダンやビエラがスルスルと上がって「代役FW」として前線でクサビノパスを受けて基点となって「攻撃の奥行き」を作ることもできるのが、フランスの強みだったりするわけです。



【フランス代表のポゼッションからの攻撃】
          
            CB○カンナバロ     CB○マテラッティ
  SB○ザンブロッタ         MF●ジダン(ビエラ)    SB○グロッソ
       FW●アンリ←←       ↑ 
                        ↑            WG●リベリ
                        ↑
            WG●マルダ   MF●マケレレ

で、ジダンなりビエラがバイタルエリアでクサビを受けて、アンリやリベリが裏のスペースを狙ったり、ボールをサイドで受けてドリブル突破を狙うのがフランスの1つの攻撃の形だったりするわけで。こういうプレイがどれくらいできるのか注目したいですが、まぁイタリア守備は言わすと知れず固いわけで。まぁふつうに考えると「ポゼッションからの崩し」ではイタリアの守備陣を崩すのは難しいのでしょうかね? ということは、イタリア&フランスとも最後は「カウンター狙い」もしくは「セットプレイからのゴール狙い」? 

■「プレッシング守備力」よりも「ポゼッションからの攻撃力」に期待した今大会でしたが…!?

「ポゼッション対カウンター」「カウンター対カウンター」になるかは試合展開にもよるんでしょうが、個人的には「イタリアの縦攻撃=カウンター」と「フランスの横攻撃=ポゼッション」という戦いになることを期待したいですね。ちなみに今売りのNumberでの中田英と中村の記事を読むと、中田英は「イタリア的サッカー」で中村が「(フランス的?)ポゼッションサッカー」を志向していた感じでまとめられていて同意できるところもあるんですが、やっぱ理想はこの2つ「イタリア的」「フランス的」が出来るチームなんだよなぁと改めて思ったりして。このW杯が始まる前に、私はこんな文章を書いてました。

もちろん、今上げたチーム以外にも、このW杯で「アクション」「リアクション」の2つをしっかりとこなせるチームが出現する可能性もありますし、そもそもポゼッションからの攻撃できなくても、2004ユーロのギリシャ代表みたいに「リアクション」だけで最後まで勝ち残れるチームが出てくるかもしれません。ただ、私は今回のW杯では「プレッシング守備力」よりも「ポゼッションからの攻撃力」が問われる大会になると思ってますし、そういう大会になってもらいたいと思う次第です。http://doroguba.at.webry.info/200606/article_9.html

結局はイタリアもフランスも「守備力」で勝って決勝まできたわけで、私の願いは叶わなかった気もしますが、まぁふつうに考えれば「負ければ終わり」の決勝トーナメントでは守備がしっかりしたチームが強いと思いますし、そういう戦いをするのがセオリーであるわけで、この結果は驚きでも何でもないと思いますし、私的にはこういう「守備のしっかりしたチーム」も嫌いではなかったりします。ただし、やっぱ決勝戦では「ポゼッションからの攻撃」を展開するサッカーを見たい気もするなぁ。まぁガチガチの痺れる戦いもおもしろいと言えばそうなんですがね。で勝敗予想ですが、1-0でイタリアの勝ちかなぁ。ポゼッションサッカーを期待とか書いていてなんですが(笑)。まぁ、この予想が外れてフランスのポゼッションサッカーが爆発するのも万々歳です!

■最後にジーコのトルコリーグのフェネルバフチェ就任について

最後にジーコのトルコリーグのフェネルバフチェ就任について。ぜひがんばってもらいたいですが、私はそこそこやれる可能性ありと思ってます。ガセッタさんが7月5日に述べられているのに近い感想なんですが、ジーコのやり方はビッククラブ向きだと思いますし、哲学がチームに浸透すればおもしろいサッカーをするんじゃないかと期待しているんですけどね。もちろん欧州で指揮するのは初めてですし、いきなり成功するのは難しいと思いますが、「ブラジル人コネクション」をうまく使えば波に乗る可能性は大だと思ってます。ぜひチャンピオンズリーグに出場してもらって、チェルシーと対戦してほしいですね。

あ、3位決定戦について書いてませんが、これは正直どちらでもいいです。私はあまり「3位」に価値を見出せないのですが、両チームともモチベーションを高く持ってがんばってもらって、いい試合をしてもらいたいですね。
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