欧州CLグループリーグ「マンチェスターユナイテッド対セルティック」雑感 自信と課題と経験と

■欧州CLというガチンコの大舞台で魅せる事ができたのを評価したい

中村のFKからのゴールはすばらしかったですね。フリーキックからゴールを決められるというのは才能であり武器だと思いますが、それをこの欧州CLというガチンコの大舞台で魅せる事ができたのを評価したいです。ドイツW杯ではイマイチだった中村でしたが、それに匹敵する欧州CLというビッグな大会でどれくらいできるか興味があったんですが、見事に「FKからのゴール」という結果を残してくれました。まぁ、その他のプレイではまだまだのところがありましたし、まだチームはフィットとしてないところがあったと思うんですが、今後の欧州CLでの試合での活躍を予感させるパフォーマンスだったといえるのではないでしょうか。って、ことで簡単に試合についての雑感を。

■マンチェスターユナイテッドについて! イマイチでしたが本気モードでした。

まずマンチェスターユナイテッドについてですが、C.ロナウドがいなくて、ルーニー&スコールズがひさびさの実践ということもあってか本調子ではなかったように見えました。とはいえそのプレイ振りを見ればわかるとおり、本気モードでセルティックとガチンコ勝負していたのは間違いないでしょう。昨年、まさかのグループリーグ敗退を喫してますから、そりゃ気合いが入ります。というか、そもそも欧州CLのグループステージのホームゲームで気合い入らないチームなんて皆無なんでしょうけどね。3ゴール挙げてますが、2点目、3点目は「同じ形」からでした。セルティックのMFグラベセンのミスからスコールズがボールを拾って、FWサハにスルーパスという形。決めたサハ&スールシャールはすばらしかったですしスコールズのパスもすばらしかったですが、この2得点は単純にグラベセンのミスがすべてということでOKな気もします。あとはやっぱギグスの離脱がユナイテッド的には痛かったですね。今のユナイテッドはC.ロナウドとギグスの2人のドリブルからチャンスメイクすることが多いですが、この2人がいないと、ちょっとポゼッションからの崩しのパターンが減るかなぁ、というのがチェルシーファンから見た印象。まぁ今シーズンのユナイテッドは悪いなりにも勝ちを拾う「力」があるわけで、この試合もそんな強さを感じました。昨シーズンと違って、手こずりながらも「勝ち点3」がキチンと取れたことが評価できるのではないでしょうか。

■セルティクについて:守備編①:失点の仕方がちょっとナイーブ過ぎでした

続いてセルティック。失点シーンがお粗末過ぎましたね。DFの裏取られGKがギグスにファウルしてPKから1失点と、グラベセンのミスから2失点。まぁもともと守備のチームではないから仕方がないところもあるのでしょうが、もう少しうまく戦えたのではないかと思う次第です。まぁまだグレベセンがフィットしてないところがあるとは思うのですが、失点の仕方がちょっとナイーブ過ぎでした。まぁグラベセンは守備とミドルはいいけどボール回しはイマイチなわけで、そんな彼をレジスタ的に配置するのはどうなんでしょうかね? まぁ、そのあたりのストラガンの采配は今後の注目点ということで。

■セルティクについて:守備編②:中村の守備も気になりました

あと中村の守備も気になりました。どういう守備戦術だったかわかりませんが右SBのウィルソンとの連携はイマイチで、中村&ウィルソンで守っていた「右サイドの守備」は機能してなかったように見えました。


【前半26分のセルティックの守備】

  ↓
  ↓              ↑
  SB○ウィルソン      SB●シルベストル

              SH○中村(マーク外される)
  MF●ギグス       ↑

前半26分のシーンからですが、ユナイテッドのシルベストルの攻撃参加に対して中村が対応できてなかったのが目に止まりました。シルベストルに行かれてから気がついて、必死に追いかけていたのはよかったと思うのですがポジショニングとか誰をケアすべきかという「守備の状況判断」がイマイチだったように思えたんですよね。たぶん基本的な守備のタスクはSBウィルソンと距離をコンパクトに保ち連携して相手攻撃選手(SH)を挟み込むことなんでしょうけど、相手SBの攻撃参加に対してどう対応するのかが徹底できてなかったように感じました。要は「ゾーンディフェンス」とそれをブレイクする判断の問題だと思うのですが、強豪を相手にする時はそのあたりの守備能力が心許ないかなぁと思いました。あとギグスにドリブルから股抜きされてましたが、まぁあれはギグスの技術を褒めるべきでしょう。

というわけで中村には「守備も」がんばってもらいたいのですが、ただがんばったとしてもセルティックの最終ラインは正直、強固でないのである程度の失点は覚悟の上で戦うしかないのでしょうけどね。このグループはユナイテッドの力が上で、その他の3チーム「セルティック、ベンフィカ、コペンハーゼン」の一騎打ちになると思っているのですが、セルティックは今の守備力のままだと厳しいかもしれないですね。グループリーグはホームで勝ち点3を狙い、アウェイで勝ち点1を狙う戦いがセオリーだと思うのですが、アウェイで勝ち点1をもぎ取るのに必要なのは「守備力」だと思うんで、そう考えるとセルティック不利かもと思ったりして。まぁ、もちろん攻撃が機能して「打ち勝つ」ことができれば問題ないのかもしれまえんが。

■セルティックについて:攻撃編①:

そのセルティックの攻撃についてですが、まずは中村。後半終了間際のサイドにはたいて、自らゴール前に攻めあがってボールを受けたシーンはすばらしかったですね。



                  ○中村 ◤
                         ◤
                              ◤ 
                              ◤
 SB○テルファー(だったけ?)◀◀(サイドチェンジパス)◀◀●中村

まぁゴール前でパスを受けるもトラップミスでシュート打てなかったのはあれでしたが、ともかく自ら「ゴールを狙いに行った」ことを評価したいですね。こういうプレイをもっとやってほしかったのですが、残念ながらこの試合ではこれくらいしかありませんでした。ワンタッチ、ツータッチでパスを回して「インターセプトされないこと」ももちろん大事ですし、そんなボールを取れれない技術は中村はすばらしいものを持っていると思います。ただあまりにセイフティ過ぎると、それはそれで問題だと思うんです。もっと1対1で仕掛けたり、オフザボールの動きでスペース突いたり、ミドルシュート狙ったりしていいと思うし、すべきだと思うんですよね。もちろんそれは状況によると思いますよ。ボールを取られてはいけないところで下手に勝負してミスしたら、この日のグラベセンみたいになってしまうわけで、それはすべきでないと思うんですが、相手陣で後ろに十分なサポートできる味方がいる状態だったり、奪われてもカウンターされにくい「サイドライン際」でボールもらった時などは、もっと勝負的に勝負していいと思うんですよね。

やっぱり「気圧されて」いるのかもしれない。相手も中村の上手さを分かっているから簡単には「飛び込んで」こないわけだけれど、その「ウエイティング」の迫力に、中村が気圧されていた!? だから、タメは演出するけれど、結局は、勝負せずに安全な展開パス(横パスやバックパス)に「逃げて」しまうというシーンの方が目立ってしまう。フムフム・・。もちろん、十分な人数が攻撃に参加してきたら、彼を中心にした「タテへ仕掛けいく」コンビネーションも出てくるけれどネ。http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topics_3.folder/06_cl_9.14.html

湯浅氏が指摘するとおり、ユナイテッドというブランドに「気圧されて」いた様にも感じました。なので次のホームでの対戦の時は、ぜひともビビらずに勝負してもらいたいですね。FKの時と同様に「自信をもってプレイ」してもらいたいです。と、厳しいこと言わせてもらいましたが、ぶっちゃけて言うとオールドトラフォードでの本気のユナイテット相手に「気圧されずにプレイ」するのは簡単なことでないし、それは酷な注文であるというのが正直なところ。まぁレンジャースとのダービーマッチとか似たところあるのかもしれませんが、欧州CLという大会は間違いなく厳しい戦いであり、いきなりその舞台しかも優勝候補であるユナイテッド相手に「気圧せず」に戦うことなんて、そりゃ難しいですよ。なので、この試合の中村に関しては「FKがんばった」でOKだと思うのですが、ただ重要なのは「難しい」で終わらずに、この試合の経験を「糧」にして成長してもらうことなんですよね。こういう欧州CLでの経験は誰でもできるものでないと思うし、それを経験したこと自体がすでに財産なわけですが、さらに一歩上を目指してがんばってもらいたいなぁと。まぁ中村はそのあたりは大丈夫であると思っているのですが、その経験をやっぱ日本代表でも生かしてもらいたいなぁ。

■おまけ:ヤロジクについて

最後に、その他のセルティックの選手からヤロジクについて。元チェルシーのMFですが、この試合はトップ下で出場。昨シーズンのレンタル先「バーミンガム」でも攻撃的MFとして使われてましたが、この試合は攻撃よりも守備で貢献という感じでしたかね。まぁ中村のFKのゴールを呼んだのは、このヤロジクの強引なドリブル突破から得たファウルだったわけで、あのプレイは評価していいでしょう。まぁバランスが取れたいい選手であるのはまちがいないですが、もっとテクニックがあればブレイクできるんですけどね。今シーズンのセルティックは、元チェルシーのヤロジク、元エバートンのグラベセンという元プレミアリーグで活躍した猛者たちの奮起にかかっているのは間違いないでしょう。
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